初めて知った税金のありがたさ

初めて知った税金のありがたさ
いすみ市立国吉中学校 3年
峯嶋
大樹
僕は小さい頃から身体を動かすことが大好きで、小学校時代はサッカー、そして中学校
では野球と、毎日汗を流していた。しかし練習がハードになるにつれ、ケガをすることも
多くなった。この六年間、整形外科の通院回数はリハビリも含めると、数十回にもなる。
いつもは診察が終わると先に車に乗っているのだが、ある日ふと「こんなに何回も病院
に来て、治療費が大変だろうな。いつもいくら払っているんだろう。
」と思い、母と一緒に
会計に行った。すると会計は無料だった。
僕は母に何故無料なのか聞いてみた。「いすみ市は中学三年生までは医療費が無料なの。
この医療費は全て税金で賄われている。みんなが税金を納めてくれているおかげなんだ
よ。
」と、母が説明してくれた。僕は驚いた。そしてこう思った。
「みんなが僕のケガの治
療の支えになってくれている。そのことを忘れてはいけない。」と。
税金について興味を持った僕は、いろいろと調べてみた。僕たちの暮らしは、個人や企
業などが納める税金によって成り立っていた。税金は、僕たちが毎日利用している道路や
橋などの社会資本を整備すること、生命や財産を災害や犯罪から守ること、生活に困って
いる人を保護することなどは、僕たちが豊かで健康的な生活を営むうえで、どうしても必
要なもの。そしてこれらについては民間の活動では賄うことができない部分が多いため、
僕たちは国や地方公共団体(県や市町村)から公共サービスという形で提供を受けている。
僕たちの中学校の教科書や、教室にあるパソコン、実験器具や体育用具などにも税金が使
われていることが分かった。またこの他にも公共施設の維持・管理、上下水道の整備など
僕たちの身近なものから、国土の開発、産業の振興、外交などの広い範囲にわたって、税
金が使われていることが分かった。
税金には様々な種類があるが、一番分かりやすいのが消費税で、買い物をすれば子ども
から大人まで関係なく支払うことになる。この他にも個人の所得に対してかかる所得税、
都道府県や市区町村に支払う住民税など、本当にたくさんの種類の税金があることが分か
った。これらの税金を僕の両親、祖父母はもちろん、国民の皆さんが納めていてくれるお
かげで、僕は無料でケガの治療を受けることができたんだなと思った。
このことを忘れず、僕が大人になったらきちんと税金を納めたいと思う。そして僕たち
の納めた税金が有意義に使われ、いろいろな意味でみんなの生活が豊かになればいいなと
思った。そのためには一人ひとりが、税金を納めることの意味をきちんと理解しなくては
いけないと思った。