第 回地域福祉活動推進委員会 ﹁大切な視点﹂に基づく展開を議論 障がいのある方への理解と必要な支援 早期発見・早期支援 生活困窮者自立支援制度 ︿特集﹀︵大正区︶ 2015.4 各区でボランティア・市民活動センター開設 社会福祉施設・法人の原点を問う 2 4 8 6∼7 ∼ 公益性をもつ団体として その責務を果たすため 理事会・評議員会 談支援事業や地域における要援 するため、行政・関係団体との 業など、地域のつながりを強化 動をはじめ、生活困窮者自立相 市社協は理事会ならびに評議 員会を3月 日、市立社会福祉 護者見守りネットワーク強化事 補 正 予 算( 案 )、 定 款 の 変 更 お 連携を一層強化するとともに、 ( 案 )、 年度事業計画および センターで開催し、平成 年度 市社協 よび諸規程などの一部改正 26 り、地域福祉を推進する中核的 自律した組織基盤の強化を図 な団体としての役割を果たすべ 年度予算は左 図 】、 退 職 金 資 産 構 成 割 合 の 変 い る。 【2面に事業計画など関 更( 案 )、 理 事 お よ び 評 議 員 の 連記事】 く取り組みを進めていくとして れ、全件承認された。 市社協の 年度 基本方針として れた。 氏が理事に選任さ 協会長の房本武義 いては、生野区社 れ、評議員会にお 評議員に選任さ 者の倉光愼二氏が 議会会長職務代理 市地域福祉施設協 中智偉子氏・大阪 野区社協会長の田 の永岡正己氏・平 阿倍野区社協会長 理事会において、西区社協会 長の吉田安雄氏・ 選 任( 補 充 ) に つ い て 審 議 さ 予 算( 案 )【 27 は、永年にわたり 取り組んでいる活 若 者 た ち と 旅 を し た。 空 港 に 現 れ た 彼 ら に 驚 い た。 ほ と ん どのメンバー がマス クをしているのだ。機内は密 室で乾燥しているからという が、一人や二人のマスク姿は 普通に感じても、集まった若 者のほとんどがマスク姿とい うのは異様である▼さらに共 通に耳にイヤホンを差し込ん で音楽を聴いている。まるで 言わザル聞かザルだと思っ た。話はここで終わらない。 空港やホテルに着くなり彼ら が 共 通 に 動 き 出 し た の は、 という海外でもインタ Wi-Fi ーネットができる環境探し▼ 一人がその鍵を見つけると、 一斉にそれに倣い、ラインと いわれる仲間内のメールとゲ ームに目を集中させる。これ で、見ザル言わザル聞かザル の完成である。せっかく海外 に来ているのに、日本にいる ときと同じ自分の身体、自分 の興味、自分の仲間しか見て いないのでは、何のための海 外旅行かわからない▼最近の 若者たちは、素直で、仲間に 気を使う『いいやつら』なんだ が、海外旅行も留学も減って いる。マスク、イヤホン、スマ ホの三猿をやめて広い視野を 持つことで、自分と自分の仲 間を取り囲む世界が見えてく ると思うのだが。(石) 「大阪の社会福祉」は共同募金分配金を活用して発行しています。 大阪の社会福祉 第719号(毎月1回発行) 1 26 27 27 719 10 26 今日の地域の問題にどう立ち向かうのか 11 C O N T E N T S 発行 :社会福祉法人 大阪市社会福祉協議会 編集・発行人:壺阪 敏幸 [毎月1回発行] 社会福祉 http://www.osaka-sishakyo.jp 法 人 (大阪市立社会福祉センター内) Tel.06-6765-5601 〒543-0021 大阪市天王寺区東高津町12-10 Fax.06-6765-5605 http://www.osaka-sishakyo.jp 大阪市社会福祉協議会 年度事業計画 主な取り組み くために み出してい な協働を生 てさまざま 解決に向け 地域の課題 活協) では、 (以下、地 平野地域 活動協議会 ぞれの立場から紹介された。 での経緯が町会と経営者それ 現。AED設置につながるま よる先駆的な取り組みが実 域とコンビニエンスストアに 町会であがったことから、地 まったら」 という声が平野新町 も し、早 朝 や 深 夜 に 倒 れ て し りにも積まれるようになった。 郷夏まつり野堂北組のだんじ 5 つ の 重 点 項 目「 区 社 協 活 動・地域福祉活動の推進支援」 ●中期経営計画の推進 有する職員を 育 成 。 催し、運営者 と し て の ス キ ル を アセンター運 営 者 研 修 会 」 を 開 を対象とした 「 災 害 ボ ラ ン テ ィ ジに全面的にリニューアル。 提供できる魅力あるホームペー く、求める情報をわかりやすく よ り、 誰 も が ア ク セ ス し や す こなう市民や福祉関係者はもと 「 権 利 擁 護 の 充 実 」「 情 報 発 ●ボランティア・市民活動セン ス相談センターの運営 ンター、おおさか介護サービ ター、社会福祉研修・情報セ ●《新規》広 報 啓 発 活 動 の 充 実 (ホームページのリニューアル) 年前から杭全神社平野 「おとなの学校2014年 く、 度」として平野地域まちづく その後、9テーブルそれぞ れに進行役を立て、開始早々 社協から説明 。 ア ク シ ョ ン プ ラ はじめに大 阪 市 に お け る 地 域 福祉を取り巻 く 状 況 に つ い て 市 れた。 見があり、活発な議論が展開さ 要性を盛り込んでは」などの意 への取り組みと予防的対応の重 「地域と企業の協働」をテ ーマにした事例発表では、救 意見を集約し一覧化するもの。 などを語り合い、たくさんの 像」 「今後のやるべき課題」 これは、多彩な顔ぶれがテ ー ブ ル を 囲 み「 ま ち の 将 来 部署横断型で方針検討に取り 組む区社協を支援してきた立場 ログラムについて報告。 AEDは学校や銀行だけでな 一刻も早い心肺蘇生が必要。 本町店にAEDが設置された 員が地域の顔見知りになるこ 重ねていきたい方針である。 2 2015年(平成27年)4月 社協とのリンクを強化し、区社 り意見交換会を開いている。 た。会を重ねることで、お互 協の取り組みについても一体的 ついて―」に関する意見交換が 日、市民交流センタ 2月 ーひらのにおいて地域関係者 いの強みに気づき、参加者全 に提供するなど、福祉活動をお なされた。この冊子は、区ごと 人、社会福祉法人、関 係機関、企業、行政などから から活発な意見がかわされ の地域福祉のしくみづくりがす から の 捉 え 方 を 整 理 し、 「地域福祉 とも目的としている。 人の見学者を迎え、りそな総 平野地活協では、まちの課 題やあるべき姿を共有し、新 人の参加者、他地域から 点」 ( 以 下、 「大切な視点」 )に 合研究所の「地域編集」とい 活動をすすめるための大切な視 基づく今後の展開について提案 しい協働につなげていくため ンを従来どお り 推 進 す る 区 が あ 急救命のためにローソン平野 から「社協として、区の地域福 に「まちづくり意見交換会」 を う手法を用いた意見交換会が ③地域福祉のしくみづくりや る一方、新た に 区 地 域 福 祉 ビ ジ 続いて、地域福祉活動支援部 会の川本健太郎委員・高杉公人 おこなわれた=写真。 するものとなっている。 小地域福祉活動の活性化に ョンなどの策 定 が 完 了 し て い る 委員が地域福祉活動推進支援プ 委員からは「国と市の制度動 向を踏まえ、制度の狭間の課題 向けた課題整理・啓発 (もしくは策 定 作 業 中 の ) 区 も のしくみづく り を 推 進 す る た め 祉のあり方を話し合う『協議↖ ②区社協活動への支援 ●社会福祉法人・施設の組織強 あることが報 告 さ れ た 。 に―地域福祉 計 画 の 基 本 理 解 と ことを紹介。「心臓が止まると、 『大切な視点 』 に 基 づ く 展 開 に そのような 状 況 を 踏 ま え て 冊 子( 案 )「 区 に お け る 地 域 福 祉 大規模災害の発生に備え、災 害発生時の区社協との支援体制 ア活動支援体制の強化 の構築のため、市・区社協職員 ●《新規》災害時のボランティ 10 すめられる中で、地域福祉計画 信 ・ 広報の充実」「社会福祉に か か わ る 担 い 手 の 育 成 」「 災 害 市社協の取 り 組 み を 常 に 新 し い内容で提供 す る と と も に 、 区 展開を議論 「大切な視点」に基づく に備えた体制の強化」および中 立・公正な立場にたった事業を 展 開 す る た め、 組 織 基 盤 を 強 化。 ①社協職員の人材育成 ②財政基盤の強化 第 回地域福祉 活動推進委員会 回大阪 市 地 域 福 祉 活 動 推 第 進委員会(= 上 野 谷 加 代 子 委 員 日、市立社会福祉 20 ③組織の透明性と信頼性の確 保 た市域からの地域福祉推進の ●深刻な生活課題の解決に向け 支援 長)が3月 平野地域まちづくり意見交換会 化および地域における公益活 センターで開 催 さ れ た 。 平野区平野地域から 21 動の取り組みへの支援 ①生活課題・福祉課題の予防 や早期発見、課題解決力強 26 26 52 27 化のための推進・取り組み 17 26 市社協 の場』をコーディネートするこ 推進委員会 ・ 支 援 部 会 で は 、 年度も同プログラムを継続 をつくることが大切」 と話し 行・評価・改善というサイクル 啓発を図って い く 予 定 で あ る 。 して「大切な 視 点 」 の さ ら な る し、前述の冊 子 の 発 信 な ど を 通 と が 重 要 」「 方 針 検 討 か ら 実 た。 介護保険サー ビ ス な ど の 苦 情 相 談 窓 口 『世代をつなぐ地域活動者に聞く』 」を 発行しました。 さい。 話し合いの場面などでもぜひご活用くだ インタビュー&座談会を まとめた冊子を発行 このコーナーは、地域活動の担い手の 固定化・高齢化といった課題を背景とし 読み物としてはもちろん、区や地域に おける担い手育成をテーマにした学習・ て、1年前にスタートしました。 インタビュー対象者・掲載スペース を拡大して連載を継続 これまでのインタビューでは、PTA 活動などをきっかけとして、徐々に地域 13 おおさか介護サービス相談センター 実際の活動者の声から担い手育成のヒ ントを探るべく、比較的若い世代で地域 活動をしている人や、新たな担い手の参 ていったという方が多くを占めていまし 10 によるあっせ ん 、 調 停 委 員 に タビューを実施してきました。 た。 画を積極的にすすめている人たちにイン 平成 年4月から、 地域 人の地域 活動者が語る「きっ かけ」 「魅力」 など ロードできるよう4月中旬に掲載予定】 よる調停をお こ な う な ど 、 話 を掲載し、今年1月に開催した座談会に 今年度は、引き続き「担い手育成」を テ ー マ に、 よ り 多 様 な「 活 動 の き っ か (甲南女子大学 准教授 鈴木大介さん) し合いによる 問 題 の 解 決 を 図 はそのうち9地域9人が参加。活動を続 け」 「活動スタイル」 「地域への思い」を 【大阪市社協ホームページからもダウン 介護保険サービスの利用に ついて、何かと悩んだり、困 けてこられた背景や、世代をつなぐため ●インタビュー&座談会からみえてきたこと お届けできるよう、インタビュー対象者 ●座談会「世代をつなぐ地域活動者に聞く」 ったりしていることはありま の工夫などについて議論を交わしました。 の幅を広げるとともに記事の掲載スペー のつながりや活動のおもしろさを体感し このたび、一年間の連載記事の詳細版 をまとめ、講師による考察などを収録し (各インタビューをA4見開きで掲載) っています。 世 代 を地 つ域 な活 ぐ動 者 に 聞 く スを拡大して連載していきます。 ●インタビュー10地域13人 せんか。 ている大阪市内の事業者 まずは、お 電 話 な ど で ご 相 談ください。 相 談 員 が ご 相 談 の家族 介護保険給付サービスなど を利用している利用者やその あっせん案の提示 26 27 をおうかがい し ま す 。 調停案の提示 ご家族、サービス提供事業者 事務局員による一般相談【常時開設】 た冊子「地域活動の魅力を伝える情報誌 -主な収録内容- からの相談・苦情に対して、 大阪市天王寺区東高津町12番10号 電話や来所などによる一般相 外の事業者 相談日時 のサービスを提供している大阪市 ※土曜・日曜・祝日・年末年始 (12/29~1/3)を除く ○大阪市内の利用者に介護保険など 平日 午前9時から午後5時まで ○介護保険などのサービスを提供し ホームページからメールでの相談を 受け付けています けている大阪市内の利用者またそ FAX 06-6766-3822 HP http://www.kaigo-osaka.ne.jp/ ○介護保険サービスなどの提供を受 大阪市立社会福祉センター308号 TEL 06-6766-3800 終了 専門相談による専門相談 「大阪の社会福祉」は共同募金分配金を活用して発行しています。 大阪の社会福祉 第719号(毎月1回発行) 3 終了 調停委員による調停 相談ができる方 〒543-0021 談をおこなっています。 利用者・事業者からの相談 また、福祉・保健・医療・ 法律などの各分野の専門相談 ご相談の流れ た。 くっていくことが必要」と話し れからの取り組みについて意見 と、3人の登壇者を交えて、こ 間教授のコーディネートのも 交換がおこなわれた=写真。 第2部のフォーラムでは、岩 西淀川区 AHC・西淀川区社協共同体 平成25年1月~ 淀 川 区 淀川区社協・ISF共同体 平成26年10月~ 東淀川区 社会福祉法人大阪市東淀川区社会福祉協議会 平成25年1月~ 鶴 見 区 社会福祉法人大阪市鶴見区社会福祉協議会 阿倍野区 社会福祉法人大阪市阿倍野区社会福祉協議会 住之江区 社会福祉法人大阪市住之江区社会福祉協議会 東住吉区 社会福祉法人大阪市東住吉区社会福祉協議会 西 成 区 大阪市西成区社会福祉協議会・大阪自彊館共同体 平成25年1月~ 4 2015年(平成27年)4月 早期発見・早期支援 生活困窮者自立支援制度 まず、地域の立場から鴫野地 域活動協議会の山形彰男会長が トなどに出て来られない方にど 「マンションが増え、地域も大 のように手を差しのべていく 回の新しい法律や制度について の岩間伸之教授から講演があっ 域で受け止め、まず話を聴くこ のポイントと、大切にすべき点 た。 とが大切。鴫野のまちづくりの 対象者は、 経 済 的 な 問 題 の み ならず、複合 的 な 課 題 を 抱 え て 窮者を広く受 け 止 め る こ と が 必 「社会的孤立と 岩 間 教 授 は 、 経済的困窮にいたる問題構造は 目標は人づくりから。いかに人 平成 年 月に「生活困窮者 自立支援法」が成立し、同法に 要となる。 深く重なり合っている。この制 と人とのつながりを強くしてい 者自立支援制度」がはじまる。 また、複合 的 な 課 題 を 抱 え る 生活困窮者を 早 期 に 把 握 す る た 度はできる限り対象を広く捉 か。困っている方々の思いを地 ら市内3区(西淀川区、東淀川 め、地域での 見 守 り 体 制 構 築 や え、地域の中で早期発見・早期 平成26年10月~ らモデル事業実施区を6区(浪 浪 速 区 社会福祉法人大阪市浪速区社会福祉協議会 くかが目標」と語った。↖ 大 正 区 社会福祉法人大阪市大正区社会福祉協議会 対応ができるようなしくみをつ 困窮・社会的 孤 立 中 央 区 社会福祉法人大阪市中央区社会福祉協議会 足する社会資 源 の 開 発 を お こ な と希望・創造 ・ 可 福 島 区 社会福祉法人大阪市福島区社会福祉協議会 速 区、 淀 川 区、 生 野 区、 城 東 きな目的とし て い 平成 年 月 よ り城東区生活 自 立 からの早期自立を支援すること 能性~私たち の 暮 都 島 区 社会福祉法人大阪市都島区社会福祉協議会 うことも事業 の 大 た。 支援相談窓口 「 ウ を目的とし、生活困窮者を早期 らし・地域・ 未 来 平成26年10月~ 平 野 区 社会福祉法人大阪市平野区社会福祉協議会 平成26年10月~ 住 吉 区 社会福祉法人大阪市住吉区社会福祉協議会 平成26年10月~ 城 東 区 社会福祉法人大阪市城東区社会福祉協議会 る。 者自立相談支援事業を実施する ィズゆうゆう 」 と に把握し、包括的に相談に応じ を考える~」 を テ 生 野 区 社会福祉法人大阪市生野区社会福祉協議会 そして、本年4月からの制度 の本格実施にあたり、生活困窮 事業者を各区の圏域として公募 して、モデル 事 業 し、次のとおり事業者を決定し た。(下表) 城東区社協で は 、 に取り組んで い る 本事業は、生活保護にいたる 前の段階から早期に支援をおこ る窓口として、生活困窮者の抱 ーマに地域福 祉 フ 区 みなと寮・港区社協共同体 日に「 生 活 えている課題を適切に評価・分 港 2月 析(アセスメント)し、その課 ォーラムを開 催 し 区 みなと寮・西区社協共同体 なうことにより、生活困窮状態 題を踏まえた支援計画を作成 旭 た。 西 10 第1部では 、 今 平成27年度大阪市生活困窮者自立支援事業(相談支援) 受託予定事業者一覧 区、 住 吉 区、 平 野 区 ) 拡 充 し 業を実施し、さらに翌年 25 し、自立に向けた支援をおこな う。 東 成 区 社会福祉法人大阪市此花区社会福祉協議会・ 社会福祉法人みおつくし福祉会共同体 此 花 区 大阪市北区社会福祉協議会・ みおつくし福祉会共同体 区 北 26 26 モデル実施区 平成27年度受託予定事業者 区名 ※応募時の名称で表記しています。 10 大阪市では、法に基づく制度 の実施に向け、平成 年1月か 区、西成区)においてモデル事 関係機関のネ ッ ト ワ ー ク づ く り きく変わってきている。イベン 区 リベルタ・ヒューマンワークアソシエーション共同体 について、大阪市立大学大学院 平成26年10月~ いる方などと し て お り 、 生 活 困 社会福祉法人大阪市東成区社会福祉協議会・ 社会福祉法人みおつくし福祉会共同体 基づき本年4月から「生活困窮 天王寺区 大阪自彊館・天王寺区社会福祉協議会共同体 をおこなうと と も に 、 地 域 に 不 12 月か 25 方とのつながりをつくり、アウ 括支援センターとしても地域の ながるケースが増えている。包 生活に困り、経済的な搾取につ 接点がなく、仕事にも就けずに いる子どもや孫など、社会との と同居する長期にひきこもって 虐待事例の傾向として、高齢者 後半は、白 澤 教 授 を コ ー デ ィ ネーターとし て 、 今 後 の 地 域 支 重要であると 話 し た 。 アの構築につ な げ て い く こ と が 資源やしくみ に よ る 地 域 包 括 ケ や協議体と連 携 し 、 多 様 な 社 会 を、生活支援 コ ー デ ィ ネ ー タ ー をどう張って い く か が 課 題 。 行 る。困りごと に 対 す る ア ン テ ナ な課題として 突 然 浮 き 彫 り と な り、児童虐待 、 孤 独 死 な ど 深 刻 えあってきた が 、 徐 々 に な く な 常に増えてい る 。 昔 は 家 族 で 支 場として「支 援 を 要 す る 人 が 非 城東区保健 福 祉 セ ン タ ー の 大 熊章夫保健福 祉 課 長 は 行 政 の 立 と報告。 トリーチを強 化 し て い き た い 」 ほしい」というニーズから、住 に地域で交流や活動できる場が 大阪市からは、阿倍野区社協 の包括支援担当の髙木晶子看護 体で意見交換をした=写真。 の課題などについて、参 加 者 全 ットワーク構築を進めるうえで てほしい」と締めくくった。 たな支えあいのかたちを構築し かけとして、城東区における新 る。今回の制度をひとつのきっ こなわれ、課題にも気づいてい 最後に岩間教授は「既に地域 の中でいろいろな取り組みがお を検討していきたい」と話した 会参加を見据え、多様な働く場 政としても引きこもりの方の社 専門職の立場として、登壇し た城東・放出地域包括支援セン これからの地 域 包 括・在宅介護 支 援 センターのあ り 方 援事業にどう 取 り 組 む か を テ ー 民介護予防自主グループ『きぼ れ、大阪市と 鳥 取 県 、 熊 本 県 の した事例を報告。住民主体の活 うのつどい』の立ちあげを支援 師が「介護予防事業参加終了後 地域包括支援 セ ン タ ー か ら 取 り 福祉関係法人が出展し、延べ7 催) 。 フェアには両日150の 市・東大阪市および各市社協共 材 セ ン タ ー 主 催、 大 阪 市 ・ 堺 た(大阪府、府社協・府福祉人 また、来年度卒業予定の学生 も多く参加し、福祉業界をめざ 包まれていた。 などが設けられ求職者の熱気で ーションコーナーや面談ブース ※「大切な視点」および募集要項等詳細については市社協ホームページをご覧ください。 ターの川畑直美主任は「最近の 介護保険制度の改正における 新たな総合支援事業での地域包 マにワークシ ョ ッ プ が お こ な わ 割をテーマに全国地域包括・在 動の場として発展し、制度に左 先人達の実践を後世に伝え、「大阪の社会福祉の歴史」の保存・伝承を目的とした事業に助成をおこないます。 1 払出対象 大阪市内の法人、施設、団体、グループ 2 対象事業 「社会福祉の歴史」について①後世に伝えるモニュメントの制作・設置②資料の毀損・散逸等を防ぐ取 組み、歴史資料の編纂③伝承する教材パネル、DVD等の作成④伝承するセミナー、講座等の開催 等 3 払 出 額 1件 50万円以内 4 申込期間 随時(通年) 年度 善意銀行 「大阪の社会福祉の歴史」保存・伝承助成の募集 して就職活動をスタートさせる 《重点: 「生活困窮・社会的孤立を防ぐための取組み」 》 フレッシュな姿もみられた。 平成 地域福祉活動の意義や推進にあたってのポイントをまとめた「地域福祉活動をすすめるため の大切な視点」(以下、大切な視点 : 大阪市社会福祉協議会策定)に沿って取り組まれる「福 祉コミュニティの推進に向けた事業」に助成をおこないます。 ○重点テーマ「生活困窮・社会的孤立を防ぐための取組み」助成をおこないます。 37人を超える来場者があった。 「ありがとう応援資金」払出募集 テーマ「福祉コミュニティの推進に向けた事業」 会場では、法人のプレゼンテ 【申込・問い合わせ先】 大阪市社会福祉協議会 地域福祉課 ☎(06)6765-5610 http://www.osaka-sishakyo.jp/ 写 =真。 括・在宅介護支援センターの役 宅介護支援センター研修会が2 組みの実践報 告 が あ っ た 後 、 ネ 右されない取り組みとなってい 月6日、全社協の灘尾ホールで 開催された。 ると白澤教授から講評があった。 福祉業界に 新たな風を ~福祉の就職フェア~ 日にOMMビル(大阪マーチャ 1 払出対象 大阪市内で地域福祉活動の推進に向け、「大切な視点」に沿って具体的な取り 組みをおこなっている法人(社会福祉法人、NPO等)又は団体・グループ 2 対象事業 「福祉コミュニティの推進に向けた事業」 「大切な視点」に示されている、6つの視点に沿った具体的な取組み 重点テーマ「生活困窮・社会的孤立を防ぐための取組み」 ※地域での居場所づくり、中間的就労の場、学習支援など 3 払 出 額 1件 30万円以内(総額200万円以内) 4 申込期間 平成27年4月6日(月)~5月8日(金)消印有効 27 はじめに厚生労働省の行政説 明があり、講義では、桜美林大 学大学院の白澤政和教授が「こ れからの地域包括・在宅介護支 援センターのあり方を考える」 をテーマに、まず総合支援事業 の課題について説明。地域包括 ケアの構築は、地域包括支援セ 域包括支援センターが地域ケア ンダイズ・マート)で開催され 「福祉の就職フェアSPRI NG OSAKA」が、3月 会議から見出した地域の課題 ンターの重要な役割である。地 12 「大阪の社会福祉」は共同募金分配金を活用して発行しています。 大阪の社会福祉 第719号(毎月1回発行) 5 in 特集 地域福祉活 動 推進支援事 業 スポーツ交流 人を超えています。「人は障が り、参加者も年々増え、今では なのためのもの~」を続けてお ポーツ交流会~スポーツはみん 図ることを目的に「障がい者ス 親しみながら地域住民と交流を 大正区社協は、6年前から障 がいを抱える方々がスポーツに 障がい者スポーツ 交流会を通して、 見守りの輪を広げる 「障がい者 サポート マニュアル」 年度は「障 の配慮が必要な方を把握し、ど また、 福祉活動のなかで、 生活上 「マニュアルを作成するにあ たり、参考となる発行物をいろ やすくまとめられています。 ポーツ交流会を通して自然なふ ぞれ支えあって生きています。 ス 受託。地域福祉活動の担い手や 活動に関する研修・啓発事業を 推進支援事業」として地域福祉 年度か 大 正 区 社 協 は 平 成 ら、区役所より「地域福祉活動 25 6 2015年(平成27年)4月 や、地域住民を含めた啓発活動 の一環として平成 んなサポートが必要かを考え、 いろ調べましたが、どれも情報 れあいが生まれ、お互いを尊重 関係機関を対象とした研修会 障がい者サポートマニュアル 協力:神戸市東灘区社会福祉協議会 お互い助け合える関係づくりの 時の接し方について」がわかり ートについて」裏面には「災害 います。表面は「日常的なサポ 広く当てはまる内容を厳選して 人それぞれのため、できるだけ ト付きで説明。障がいの特性は と配慮すべきポイントをイラス の障がいで構成され、その特徴 覚」「知的」 「精神」の主な5つ れ、内容は「肢体」 「視力」 「聴 立てていただくために作成さ 常生活や災害時のサポートに役 アルは、障がいのある方々の日 作成しました。サポートマニュ がい者サポートマニュアル」を 26 が多くボリュームのあるもの↖ 役割だと考えています」と、大 正区社協の山本香事務局長。 し見守ることにもつながってい イザという時の 支援のために、 「障がい者サポート マニュアル」を作成 るのではないかと感じています。 いのある・なしに関わらず、 それ 90 きっかけをつくることも社協の 方々への支援についてさまざまな取り組みを進めています。 民 の 理 解 と 協 力 が 重 用 で す。 大 正 区 社 協 で は、 障 が い の あ る 係づくりや理解を深めるため、地域福祉活動の担い手や地域住 に要援護者となる障がいのある方々に対しても、平時からの関 わせ、防災力も高めることが必要です。そのためには、災害時 慣れたまちで安心して暮らしていくためには、福祉の充実と合 川と海に囲まれる水運豊かな大正区。大阪有数の工業地域と して栄える一方、水害とたたかってきた歴史があります。住み 障がいのある方への理解と 必要な支援について考える 大正区 点 、気をつけるべき ※マニュアルの一部を紹介 <サポートする時のお願い> ●聴覚障がいなど、周囲の人がわかりにくい障が 支援を求められたら、配慮をお願いします。 いもあります。 ■ 肢体障がい ・移動に支援や複数の人出が必要 ※それぞれの障がいに応じた情報提供をおこな う ●障がいのある人のなかには、集団のなかに入る ことができないため、一般の避難所に身を寄せ ■ 視力障がい ・あわてず落ち着いて誘導する ・こまめに情報提供する ることが難しい人もいます。避難所以外で過ご す人への救援物資など 必要としている人がい ることをご理解ください。 ●可能であれば、本人がコミュニケーションのや ■ 聴覚障がい ・緊急時の状況が本人に伝わりにくい時でも、身 振りや簡単なメモで危険を知らせ、一緒に逃げ る りとりしやすい、慣れた支援者が継続して関わ るようにしましょう。 ■ 知的障がい ・ 「何が起きたのか」 「これからどこに行くのか」 「どうするのか」という見通しの立つ説明をする ●障がいのある人に配慮した避難スペース、障が いのある人のための専用の避難所の確保も望ま れるところです。 ■精神障がい・知的障がい ・常時服用している薬は忘れず飲むよう支援 ・できるだけ早く、家族や支援者に連絡する て作られたものだと聞いて納得 意見を集め、2年の月日を重ね ットでした。支援者と当事者の 戸市東灘区社協発行のパンフレ はないかと、探し会えたのが神 ら、きちんとまとめられたもの ばかり。コンパクトでありなが ました」と山本さん。 とができるサイズにできあがり ポケットやカバンにも入れるこ 保存用と常々持ち運びが安易で ットサイズの大小2種類。自宅 さはA3サイズの三つ折とポケ り、当マニュアルが完成。大き 協力していただけることにな ました。 性を感じた」という声が聞かれ う貢献できるか考えていく必要 て、地域の福祉活動や防災にど た 」「 障 が い 者 支 援 施 設 と し バシー保護など考えさせられ になっ た」 「避難所でのプライ 災害時、誰もが 取り残されない 「つながりづくり」 をめざして しました。東灘区社協に資料提 まりました。講師は、阪神・淡 供のお願いをしたところ、快く 大正区民センターで 路大震災時に救援ボランティア で講演会が開かれ155人が集 地域福祉活動推進支援 人で避難することは難し 災害時要援護者とは、一 ると捉えられているが、 にハンディキャップにな がいがあることが災害時 いて、災害弱者とは、障 がりも徐々に生まれてきていま のある方々が参加するなどつな に、3地域の防災訓練で障がい ら配付されています。それを機 訓練などで使い方を説明しなが 「障がい者サポートマニュア ルは、地域の行事や会合、防災 切です。 災害時は、普段やっているこ としかできません。地域の助け を組織し、7500人もの学生 いけれど、必要な支援が す。またマニュアルがほしいと ボランティアのマネジメントに の講演会を開催 得られれば弱者にならな いう要望が多いことから、さら 合いを進めていくためには、要 いという意味合いが込め あたった同志社大学社会学部の ら れ て い る と 解 説。 阪 に5000部増刷の予定です」 援護者がどこに住んでいるのか 神・淡路大震災での教訓 とのことです。 日頃から把握しておくことも大 を受け、東日本大震災の 要援護者も特別ではなく、災 害がおきればみんな一緒。サポ 立 木 茂 雄 教 授。 『災害弱者』 と 被災者支援で改善が見ら ートマニュアルの存在が、互い 『災害時要援護者』の違いにつ れた事例などが紹介され かけになることが期待されてい 日、大正区民センター ました。 ます。 「障がいを持つ方への理解と 必要な支援について」をテーマ に1月 当日の参加者からは、 「いろいろな地域の事例 を助け合える関係づくりのきっ を交えた話でとても参考 「大阪の社会福祉」は共同募金分配金を活用して発行しています。 大阪の社会福祉 第719号(毎月1回発行) 7 講演会の様子 障がい者にとって 方とは? 安心で安全な接し 災害が起こった時 26 ランティアが入れたコーヒーを =写真。子どもの参加者からは ントを盛りあげた。 アが主体的に参加して記念イベ きた。開設イベントとして講座 開所式では同区内で活動する ボランティアによる太鼓の演奏 を見守った。 の人が集まり、オープンの瞬間 面玄関には収まりきらないほど また相談コーナーとして、ボ ーナー、災害グッズの展示。 介コーナーや、おもちゃ作りコ ーにするか話し合われてきた。 設準備会で、どのようなセンタ 開所までの期間は、地域住民 やボランティアで構成される開 気の部屋として改装された。 な日差しが差し込む明るい雰囲 アルームは室内を一新し、暖か を今後も進めていく。 きるような市民活動の取り組み 民が社会課題に主体的に参加で 日に「認知症サポー 天王寺区社 協 で は 、 ボ ラ ン テ ィアが講師と し て 実 施 す る 「 子 ども向けの認 知 症 サ ポ ー タ ー 養 成講座」に ス」を1階の玄関に新しく構え センターの今後に期待したい。 たほか、3階にあるボランティ 東淀川区でボランティア・市 民活動センター(区在宅サービ スセンターほほえみ3階)のオ 8 2015年(平成27年)4月 飲みながら、包括支援センター 職員や地域生活支援ワーカーが 福祉相談にのる「ゆうあいカフ 「前に受けたけれど、また受け ェ」を設けるなど、ボランティ てみて理解が深まった」という 以外にも、ゴスペルグループに で新たなセンター の門出を祝 開所式の後におこなわれた運営 大人顔負けのコメントが返って 天王寺区社協では、今回のセ ンター化を契機とし、今後も区 みんなの想いがつながるセンターへ 各区でボランティア・市民活動センター開設 大阪市内では、個人と個人を 結びつけることが主な取り組み の「ボランティアビューロー」 から、ボランティア・市民活動 をおこなう団体や個人が、社会 の課題解決に自ら取り組めるよ よる歌の披露、ボランティア紹 い、ボランティアの手で作られ 委員会では、準備会メンバーが ボランティア とともに歩む センターを う、プラットホームの役割を有 の記念イベントがおこなわれ、 西成区でも理事会・評議員会を カ所となった。 経てセンターが設置され、市内 14 する「ボランティア・市民活動 た大きなくす玉が割られ、同セ そのまま委員となって具体的な 天王寺区ボ ラ ン テ ィ ア ・ 市 民 活動センター の開設を記念し ンターの開所を多くの人が拍手 て、3月 で祝福した=写真。 センター」へのリニューアルが 此花区ボランティア・市民活 動センターの開所式が、3月4 進んでいる。3月に此花区・天 日に区社協でおこなわれ、地域 た。ボランティアとともに歩む 王寺区・東淀川区でセンター化 力を入れて 同センターは誰もが気軽に入 っ て 交 流 で き る「 交 流 ス ペ ー ター養成講座 ほんまに伝えた いこと…」が 開 催 さ れ た 。 おり、その 住民や登録ボランティアなど正 者に披露し た。講座は 子どもに理 解しやすい よう、お芝 居形式で進 められ、ボ 日、区社 ープン記念イベント「ほほえみ カーニバル」が3月 協にて開催された。 屋外でのオープニングセレモ ニーでは、天候に恵まれ、ボ↖ 14 ランティア の迫真(?) の演技に終 始笑いが絶 取り組みについても議論され 講座を来場 ボランティア から 伝えたい! えなかった 想いが つながる、 ひびきあう では計 平成27年3月末時点 此花区 天王寺区 …設置区 …未設置区 東淀川区 14 大阪市内 区ボランティア・市民活動センター 設置区 ランティアグループによる大道 芸と大阪高等学校和太鼓部によ るパフォーマンスで参加者を魅 了し、その後、手作りのくす玉 割りと除幕式がおこなわれた = 写真。 館内では、ボランティア・市 民活動団体や地域団体、区内大 学ボランティアサークルなど が、子どもから大人まで幅広い 層の市民が楽しめる、さまざま なコーナーを運営し、約300 盛りあがり、参加者全員が共に しみ抽選会などで会場は大いに あまゆーずのコンサート、お楽 災」に取り組むべくNPO法人 月「防災・減 を立ち上げた経緯など、その熱 防災・減災について考え、震災 年 い想いについて講演された。 を忘れないというメッセージを 発信した。 中央区社協およびCFKは、 このメッセージを次世代につな いでいくために、今後もこのよ うな取り組みを続けていく予定 である。 る方にとって何が必要なのかを ス、 「楽笑 ま ・ ん ぼ う シ ョ ー 」、 校 吹 奏 楽 部 の 演 奏、 フ ラ ダ ン 『 JUMPS 』 その他、キッズチア によるパフォーマンスや東中学 続け、平成 れない 〝つながり”あの日を各忘 区防災の取り組み 次世代に つなげよう 防災・減災 阪神淡路大 震 災 か ら 年 と な る1月 日、 中 央 区 民 セ ン タ ー 理解し、手を差し伸べられるの において、中 央 区 社 協 お よ び 企 取り組まれ、そのうち3地域が 人の来場者をもてなした。 代表し報告をおこなった=写真。 互いを思いやり、日頃からつな 業・団体の社 会 貢 献 活 動 に つ い がりを持ち「誰もが見守り見守 て考えることを目的に発足し はじめに田川地域から、地域 で多くいる独居高齢者に、どの られる地域」であることを大切 普段あまり区社協を利用しな い、小さな子ども連れの若年層 ように対応していくか、減災を にしていきたいと話された。 50人の参加 が あ っ た 。 万人を超える登録があり、それ 上げ方式でおこなったところ1 島地域から、援護を必要とされ きたいと語られた。最後に北中 「災害」は起これば誰にも等 しく関わってくるもので地域の いう時の共助が必要と話された。 関係づくりの大切さなど、 いざと ・ 忘れてへんで1 ・ まずは、上 町 中 学 校 、 淀 商 業 高校の生徒や シ ン ガ ー ソ ン グ ラ をもとに要援護者リストやマッ が地域。地域がひとつとなり、 進めるうえで住宅事情も把握す た、中央区フ ィ ラ ン ソ ロ ピ ー 懇 る必要があると報告。続いて東 第2部では、淀川消防署の木 村忠彦署長の講演があり、災害 や小・中学生などの若い世代が 三国地域では、一番大事なのは の恐ろしさや、東日本大震災で 日頃から 顔が見える 関係づくりを 日頃から声かけをし、顔見知り 談会(以下、 C F K ) の 共 催 に になっておくこと。今後も災害 の壮絶な支援、大災害に備えて よる、CFK チ ャ リ テ ィ ー フ ェ ールで地域ささえ愛推進事業の の心構えや日頃から顔が見える 多く参加するなど、新たな層に 報告会「みんなで考えるつなが 時のためだけでなく、日頃から センターを広めるきっかけにも ~」が開催さ れ 、 災 害 支 援 に 関 継続した見守り活動を続けてい スティバル「 次 世 代 に つ な げ よ 心 の あ る 区 民 や 子 ど も、 高 齢 り・防災・きずな」 を開催した。 う!防災 ・ 減災~忘れへんで 者、障がいの あ る 方 な ど 、 ボ ラ なった。 がら「みんなの想いがつながる ンティア、ス タ ッ フ を 含 め 約 3 イ タ ー『 あ ま ゆ ー ず 』 に よ る くことは大きな備えにつなが 中で助けあえる関係を作ってお N P O「 る。助ける、助けられるという 続 い て、 りについて考察をおこなった。 補い、強みを強化し、支え合え 日となった。 関係だけでなく、互いの弱みを 今年度は追加登録者も含め、 最新の状況を把握し、要援護者 る地域づくりについて考える一 」 の 呉 同 國 さ ん( 追 forJapan 手門学院大手 前 高 校 3 年 生 ) か ら、中学3年 生 の と き 、 東 日 本 をどのように見守っていくか各 地域で 地域で検討会を重ね、 D . D . 平時の見守りや地域とのつなが プを作成し、災害時だけでなく 27 「震災公募詩」の朗読=写真。 淀川区社協は区内の各地域社 協と協力し、2月 日に区民ホ ひ・ び き あ う 活 動 」 の 拠 点 と な るセンターをめざしていく。 3・ 4 昨年度は、災害時避難するこ とが不安な方を対象に各地域手 これを機に、ますます地域や 活動団体などと手を取り合いな 25 大 震 災 を ニ ュ ー ス で 知 り、 以 「大阪の社会福祉」は共同募金分配金を活用して発行しています。 20 後、支援する こ と に 想 い を 抱 き 18 大阪の社会福祉 第719号(毎月1回発行) 9 中央区 17 淀川区 17 11 考察する」、「笑って学ぶ、大阪 常務理事、阿倍野区社協の山口 古屋キリスト教社会館の谷川修 クラブの大西奈々子指導員、名 勤講師を進行役に、望之門学童 な意義や施設の社会化について があり、セツルメントの今日的 最後に、日本地域福祉施設協 議会の岸川洋治会長からまとめ 見交換の場となった=写真。 て、会場の参加者との質疑、意 期 待 や、 地 域 貢 献 な ど に つ い 提議があった。また、社協への 立に関する問題について、問題 会で起きている貧困、孤独、孤 登壇。それぞれから今日的に社 られた。 ていく集団でありたいと熱く語 に戻り根気強く地域にかかわっ う支援できるのか。混迷する社 決できない。家族全体をみてど また、貧困の背景にある人生 の貧困を考えなければ問題は解 をつなぐ役割があるとした。 の核としての意識をもち、住民 ふれ、施設はコミュニティ形成 3日、大阪国際交流センターで 回区社会福祉施設連絡会 第 「全体会・活動報告会」が3月 なミッションをもち、実践に誇 くのか、社会福祉とはどのよう きかけや実践をどう構築してい もらおうと、施設を一日開放し 施設を地域住民にもっと知って 新たなイベントとして実施し、 して合同開催する中に、今年度 「あべのつながりフェスタ」と 従来開催していた各イベントを 福祉施設バル」について報告。 社協の西森伸子さんが「あべの 保育所所長の倉光愼二さん、区 会の中で何をめざすのか、原点 育子事務局長がパネラーとして 社会福祉施設・法人の原点を問う のおばちゃ んの地域福祉座 区社会福祉施設連絡会全体会 ~公益的な活動とは~ 今日の地域の問題にどう立ち向かうのか ~施設とセツルメントの今日的意義~ 全国地域福祉施設研修会 「なんでやねん!から始める 地域福祉~地域は今日の様々な 学」、「行政・地域住民・社協・ ツルメントの 原 点 で あ る こ と を 回 貧困問題にどう向き合うのか 施設で支える 地 域 福 祉 。 そ の 課 ~」をメインテーマに、第 全国地域福祉施設研修会が2月 題」の5つの テ ー マ で 分 科 会 が などから討議 し 議 論 を 深 め た 。 りをもちあるべき姿を示すのか ておこなったスタンプラリーに おこなわれ、 事 例 を 通 し た 発 題 日、大阪キリスト教短期 9人が参加した。主催は日本地 大阪市社協と大阪社会事業クラ は 多 く の 住 民 が 参 加 し た。 ま ~ 域福祉施設協議会および大阪市 日 目 は、 各 分 科 会 報 告 の 後、フォーラ ム 「 地 域 福 祉 の 可 といった視点から、社会福祉の 大学で開催され、全国から11 地域福祉施設協議会。 歴史的な意義にふれ、原点を踏 せて報告があった。 た、イベントを通して施設の横 「活動報告会」 がお 後 半 は 、 こなわれ、まず、鶴見区から、 その後、質疑応答で参加者か ら活発な意見が出され、自区で のつながりができたことなど、 日本ライトハウスの武田泰彦さ も実践したいといった感想も聞 まえて検討を進めていく必要性 前半は、日本福祉大学の永岡 正己教授を講師に迎え「社会福 ん、区社協の松井清夏さんが福 かれた。最後に永岡教授は今後 について話された。 祉法人・施設に求められるもの 祉教育の取り組みについて報 人が参加した。 ブの共催により開催された。 2 大阪市立大 学 の 竹 村 安 子 非 常 ~公益的な活動を考える~」と 告。当事者との交流を通した感 題点を把握しながら制度への働 社会福祉法人をめぐる議論、問 り組むのか、今日の政策動向や 今 の 社 会 状 況 を 理 解 し 、 連 携・協働によってどう解決に取 た。 次に阿倍野区からは、育徳園 した実践について話された。 研修など、施設の専門性を活か 提供や学校の先生を対象にした 性を育む福祉教育プログラムの いければと締めくくった。 ぞれの活動をさらに発展させて などについて議論を深め、それ ざすべきビジョンや施設の役割 各区の情報を共有しながら、め 当日撮影したDVDの上映に併 のテーマで講演会がおこなわれ ラブ会員など 能性~どない す る ね ん 地 域 福 祉 ら始まり、基調講演として大阪 二児置き去り死事件を取材した ルポライターの杉山春さんによ つのネグレクト事件 る講演がおこなわれた。実際に 起こった とは」、「地域のつながりこそセ 困から見える家族支援の在り方 その後「生活困窮者の自立を 阻む背景を探る」、「子どもの貧 深刻な社会の状況が語られた。 相違点から見えてきたことなど 景や取り巻く状況など共通点や を取材した立場から、事件の背 2 73 ~」がおこな わ れ た 。 11 19 日本地域福祉施設協議会の阿 部志郎名誉会長のメッセージか 21 各 区 社 会 福 祉 施 設 連 絡 会 役 員、社協職員、大阪社会事業ク 20 10 2015年(平成27年)4月 東淀川区 社会福祉法人の 社会的使命に ついて 東淀川区社会福祉施設連絡会 は2月5日、大阪市立大学院生 活科学研究科の岩間伸之教授を 講師に迎え「社会福祉法人の社 会的使命について考える」をテ う対応してい く か 。 社 会 福 祉 法 況 で あ る が、 ピ ン チ は チ ャ ン ィなど法人に と っ て は 大 変 な 状 のみならず、少子化対策や虐 取りあげている待機児童対策 度の特色は多くのマスコミが 子ども・子育て支援新制度 がスタートした。今回の新制 法第 条に定められている事 業」は、子ども・子育て支援 新制度の柱のひとつとなる 「地域子ども・子育て支援事 深刻化を表している。 しさと、そこで起こる問題の のニーズに応じて展開してい しながら、市町村が地域住民 それぞれの事業の特色を活か テコ入れされたもの、また新 れば、今回の新制度に向けて の改正による 義 務 化 や ペ ナ ル テ ス。法人の存 在 感 を 地 域 に 示 す 待予防策を見直し、そこに男 どもの育ちを応援する切り口 ている点にある。それは、子 な支援体制を整備しようとし がる施策を盛り込み、複層的 女共同参画や地方創生につな 事業には、児童福祉法の改正 事業のことを指す。これらの に則って実施される「 」の 子ども・子育て支援事業計画 庭などを対象として、市町村 業であり、子ども・子育て家 ジ で あ る。 域包括支援センターのイメー ンター」である。子ども版地 そ の な か で も 注 目 す べ き は、「 子 育 て 世 代 包 括 支 援 セ くことになる。 違和感や、多様性のある約2万 人の社会貢献」という表現への 人の成り立ちから「社会福祉法 今の「社会福祉法人」をめぐ る動向、議論について説明。法 引き続き、 第 2 部 で は 関 西 大 学人間健康学 部 人 間 健 康 学 科 の どおり承認さ れ た 。 1部では総会 議 案 に つ い て 原 案 東住吉区社 会 福 祉 施 設 連 絡 会 総会が2月 日 に 開 催 さ れ 、 第 風をよむ かに対応できるよう、そして れ、個々のニーズにきめ細や ソーシャルワーカーが配置さ は、保健師や助産師とともに られる。ワンストップ拠点に 拠点として全国に整備が進め 支援を提供するワンストップ ニーズに対して、総合的相談 期にわたるまでのさまざまな 援センター」に期待したい。 要として「子育て世代包括支 してこれからの子育て支援の な領域の協働拠点として、そ 的といえるだろう。さまざま していくという姿勢は、画期 として捉え、切れ目なく支援 どもの育ちのプロセスを主体 なわれてきたサービスが、子 尚美 地域における子育て世帯の 大阪市立大学大学院生活科学研究科 特任講師 中島 ―子ども・子育て支援新制度のスタートにあたって― 「子育て世代包括支援センター」 に期待すること 「利用者支援事業」 として 法人をひとまとめに議論されて 山縣文治教授 を 講 師 に 迎 え 研 修 事業のなかの の多様化と拡がりを示すと同 規に設けられたものもある。 時期がきていると締めくくった。 東住吉区 施設の (地域) 社会 貢献を考える を経て充実してきた事業もあ いる状況がある一方で、社会福 いてふれ、こ れ ま で 社 会 福 祉 法 を 開 催。「 社 会 福 祉 施 設 の 社 会 人の改革ステ ッ プ が ど う す す ん 祉法人の課題として指摘されて また、義務化の動きがある地 域公益活動については、地域の できたのかに つ い て 社 会 保 障 制 「安心感」の醸成につながる ニーズに応じたさまざまな取り 「基本型」 「特定型」 に並ん 組みが考えられるとしながら 度審議会の意 見 な ど か ら 説 明 。 (地域)貢献 を 考 え る 」 を テ ー も、生活困窮者に対する相談支 社会福祉法 人 改 革 は 近 い 。 改 革論の認識に 対 し 、 ど う 対 応 策 マに講演がお こ な わ れ た 。 援やいわゆる中間的就労など、 を講じるのか 、 地 域 住 民 に 対 す いる点について、法人自らが振 4月からの生活困窮者支援制度 る横出しサー ビ ス や 社 会 が 求 め り返り、見直す必要性について と深く関係した内容が示されて る非制度サー ビ ス の 実 施 な ど 、 ことをめざしている。 いる。地域ニーズを把握し、地 何をどうすす め て い く の か が 問 で「母子保健型」として位置 域を舞台とした展開、他団体と われていると 述 べ た 。 づけられ、妊娠期から子育て の協働と地域資源の創造など制 述べた。 13 13 保健・医療・福祉・教育・保育 といった、 従来、 縦割りでおこ ーマに講演会を開催した。 時に、子どもの育つ環境の厳 59 まず、社会 福 祉 法 人 の 歴 史 、 その後の時代 の 大 き な 変 化 に つ 度の狭間におかれた人たちへど 「大阪の社会福祉」は共同募金分配金を活用して発行しています。 大阪の社会福祉 第719号(毎月1回発行) 11 12 1 28 助 成 金 27 ai-kibou@akaihane- 2015年(平成27年)4月 Eメール osaka.or.jp ( ※ 件 名 に「 配 分 申 請 に つ い =http://www. て」と明記してください) URL akaihane-osaka.or.jp 市社協人事異動 4月1日付 事務局次長〈新任〉西山嘉 和〈新規委嘱〉 今 月 号 の「 手 話 入 門 」 は、都合により休載いたし ます。ご了承ください。 HP 平成 年度共同募金配分申請 受付(平成 年度事業対象) 大阪府共同募金会では、大阪 府内でおこなう民間社会福祉事 業、更生保護事業、その他社会 福祉を目的とする事業をおこな う法人・団体に対する配分申請 20 を受付けます。 FAX 申 請 書 受 付 期 間 ・ 5 月 1 日 (金)~ 日(水)まで(詳し <金銭>東淀川区社会福祉施設連絡会へ10万 円▶知的障害・自閉症児者のための読書活 動を進める会、大阪市手をつなぐ育成会へ 13万円▶高津学園法然寮へ13万492円▶平 和寮、 大阪市発達総合療育センター わか ば・同あさしお園へ各12万8千円▶大阪市 成年後見支援センターへ122万8千600円 <物品>市内3区社会福祉協議会へ車いす3 台 くは4月1日から掲載の大阪府 <金銭>匿名の方より79万9千 76円▶三菱電機ビルテクノサ ービス株式会社関西支社より 10万円▶大阪ガス株式会社大 阪地区“小さな灯運動”より 15万円▶ルビー天禄・大阪マ ジック団より10万円 <物品>第一生命労働組合大阪 南営業職支部より車いす3台 06 共同募金会ホームページ参照) 払 出 ▼問い合わせ・大阪府共同募金 預 託 ―6762―8717 平成26年12月16日~平成27年3月15日の 預託・払出は次のとおりです 会☎ 善 意 銀 行 実施・開発する必要がある。また、地域の 公的な資源である、社会福祉法人自らが、 行政機関や地域住民をつなぐネットワーク づくりをおこなうなど、まちづくりの中核 的役割を担うことも求められる。 そこで本誌では、大阪市内の社会福祉法 人・施設にスポットをあて、既に地域のニ ーズに応じた、さまざまな取り組みを展開 している事業や、他団体との協働、制度の 狭間におかれた人たちへの対応事例などを 探っていく新コーナーを6月号からスター トさせ、偶数月で紹介していく。また奇数 月については、今までどおり、NPO法人 の取り組みを順次紹介していく。 6762―8718 発行/社会福祉法人 大阪市社会福祉協議会 〒543-0021 大阪市天王寺区東高津町12-10(大阪市立社会福祉センター内) Tel.06-6765-5601 Fax.06-6765-5605 http://www.osaka-sishakyo.jp 報告書では①地域ニーズへの不十分な対 応として「新たな地域ニーズの顕在化を背 景に、社会福祉法人においても、全国社会 福祉法人経営者協議会による『一法人一実 践』活動の推進など、制定で定められた社 会福祉事業にとどまらない、地域貢献に関 わる先駆的、開拓的取り組みの実践が推進 されているが、これらの取り組みも一部の 法人のみで、利用者や地域住民から十分な 評価を得られる仕組みになっておらず、社 会福祉法人の役割や存在意義が広く認識さ れていない」こと②財務状況の不透明とし て「公益法人制度改革などにより、他の非 営利法人における情報公開が進んでいるな 6月から新コーナーの連載スタート 平成27年4月発行(毎月1回発行) 社会福祉法人・施設の活動紹介 こんなことやってます! vol 719 か、社会福祉法人は、財務諸表などを広く 一般に公表することは義務化されておら ず、自主的に公表している法人も半数程度 であり、そのことが地域住民の理解を阻害 し、内部留保についても説明責任が十分に なされていない」などが報告されている。 そのようななか、今まで社会福祉法人が 培ってきたノウハウをいかし、既存の福祉 サービスを担うのと同時に「非営利法人と して、制度や市場原理では満たされないニ ーズに応えることが期待されている」とい う原点に立ち返り、他の経営主体で担うこ とが期待できない福祉サービスを積極的に 私たちの施設か ら ♪ 社会福祉 大阪の 社会福祉法人制度は、 平成12年度の社 会福祉基礎構造改革以来、大きな見直しは おこなわれてこなかったが、この間、社会 福祉法人を取り巻く状況は大きく変化し、 社会福祉法人制度の意義・役割を問い直す 指摘もされている。 社会保障制度改革国民会議の報告書で は、社会福祉法人が非課税にふさわしい、 地域貢献をさらに進めることや、規模の拡 大を検討することなどについて指摘し、平 成26年には、厚生労働省が「社会福祉法人 制度の在り方について」の報告書をまとめ た。↙ 12
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