【補足説明資料】 電子証明書の取得について 1 電子証明書とは 電子証明書は、電子申請の際、申請者が送信する電子データに電子的な署名(電子署名)を行って、その真正性を証明するた めのもので、書面申請の場合の印鑑に相当するものです。 社会保険労務士が事業主等に代わって電子申請を行う場合は、社会保険労務士の電子証明書に加え、事業主等の電子証明書が 必要になりますが、一部の手続においては、社会保険労務士の電子証明書のみで電子申請を利用することが可能となっています。 社会保険・労働保険関係手続の電子申請を行う場合には、原則として、申請・届出等を行う者の電子証明書が必要(注)になり ますので、電子申請を行う前に、電子証明書を取得してください。 (注) 社会保険や労働保険関係以外の手続きのうち、健康保険組合を対象とした手続等は、申請・届出等を行う者の電子証明書は不要ですが、別途 厚生労働省から発行され る ID/パスワードが必要となります。 電子証明書は、「認証局」と呼ばれる機関が発行(原則、有料で有効期間あり)しています。また、電子証明書が IC カードタ イプの場合には、カード内の情報を読み取るための IC カードリーダライタ(オンラインショップや家電量販店で購入可能)が必 要です。IC カード以外の媒体(CD-R 等)の場合には、電子証明書をパソコンにインポートする必要があります。 電子証明書は、パスポートや運転免許証と同様、本人確認のための役割を持っていますので、厳重に保管・管理をしてくださ い。特に、電子証明書をハードディスクに登録している場合、インターネットを通じて秘密鍵(注)が盗まれる危険もありますの で、パソコンのウイルス対策等を万全に行ってください。また、電子証明書をハードディスクに登録していたパソコンを廃棄す る場合には、データを完全に消去した後に、廃棄されることをお勧めします。 電子証明書に関する詳しい内容は、e-Gov の「e-Gov 電子申請システムの利用準備をする」の「電子証明書の取得」画面で御確 認ください。 (注) 秘密鍵とは、電子署名で使われる暗号化技術(公開鍵暗号方式)で使用される一対の鍵の組のうち、一般に公開されない鍵のことです。秘密鍵が他人に知られると、 改ざんやなりすまし等の危険があります。 -1- 2 社会保険・労働保険関係手続に利用できる電子証明書 平成 26 年9月現在、e-Gov 電子申請システムで動作確認が取れている認証局は、図表のとおりです。 社会保険・労働保険関係の手続については、基本的に図表の認証局が発行する電子証明書が利用できますが、手続によっては、 利用できない電子証明書もあります(注)ので、念のため、電子申請をしようとする手続の所管府省や認証局などにお尋ねくださ い。 (注) 時間外労働・休日労働に関する協定届、就業規則(変更)届等労働基準監督署に届出る手続については、利用できる電子証明書が限定されています。詳しくは、e-Gov 電子 申請システムで、当該手続を検索して表示される「手続詳細」画面内の「使用可能な電子証明書について」で御確認ください。 また、企業においては、経理部門等で e-Tax 等を使って電子申告を行っている場合、これに使用している電子証明書が、社会 保険・労働保険関係の手続にも利用できる可能性がありますので、当該部門に確認してください。 社会保険労務士が業として電子申請をする場合には、社会保険労務士の電子証明書が必要になりますので、全国社会保険労務 士会連合会にお尋ねください。 また、国の行政機関が申請・届出者となって電子申請をする場合には、政府認証基盤(GPKI)の政府共用認証局の発行する電 子証明書(官職証明書)が、地方公共団体が申請・届出者となって電子申請をする場合には、地方公共団体組織認証基盤(LGPKI) の組織認証局が発行する電子証明書がそれぞれ必要(e-Gov での動作確認済み)になります。 【法人事業主等の公的個人認証サービス等の利用について】 平成 27 年1月から、法人事業主又は事業主代理人(注)を選任した場合の代理人(以下「事業主等」という。)が、社会保険及 び雇用保険の手続を電子申請で行う場合、これまでの法人の電子証明書に加え、事業主等の個人の電子証明書(公的個人認証サ ービス等)が利用できるようになりました。 なお、労働保険適用徴収関係の手続については、平成 20 年度から法人事業主等の個人の電子証明書の利用が可能となっていま す。 公的個人認証サービスの詳細は、公的個人認証サービスポータルサイト(http://www.jpki.go.jp/)で御確認ください。 (注) 社会保険の場合、「健康保険・厚生年金保険事業所関係変更(訂正)届」、雇用保険の場合、「雇用保険被保険者関係届出事務等代理人選任・解任届」により選任した代理人を 届出している場合に限ります。 -2- 図表 分野 事業者(法人・個人)が、利用可能な認証サービス(電子証明書)と主要な手続 手続名 商業登記に AOSign サー TOiNX 電子入 TDB 電子認 セコムパス 電子入札コアシステ 公的個人認 e-Probatio 基礎を置く ビス、法人 札対応認証 証局サービ ポート for ム用電子認証サービ 証サービス PS2 サービ 電子認証制 認証カード サービス(東 ス TypeA(株 G-ID サービ ス (地方公共 ス株式会社 団体) (NTT ネオ 度(電子認証 サービス 北インフォ 式会社帝国 ス(セコムト DIACERT サービスに係 登記所(法務 (日本電子 メーショ データバン ラストシス る認証局 省)) 認証株式会 ン・システム ク) テムズ株式 DIACERT-PLUS サービ 社) ズ株式会社) 会社) スに係る認証局(ジャ メイト) パンネット株式会社) 社会保険 健康保険・厚生年金保険被 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 (法人も可) 保険者資格取得届/喪失届 健康保険・厚生年金保険被 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 (法人も可) 保険者報酬月額算定基礎 届/報酬月額変更届 健康保険・厚生年金保険被 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 雇用保険被保険者資格取 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 (法人も可) 得届/喪失届 雇用保険被保険者転勤届 〇 (法人も可) 所変更届 雇用保険 〇 (法人も可) 届 厚生年金保険被保険者住 〇 (法人も可) 保険者賞与支払届 健康保険被扶養者(異動) 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 (法人も可) -3- 〇 高年齢雇用継続基本給付 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 (法人も可) 金の申請 育児休業給付金の申請 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 (法人も可) 介護休業給付金の支給申 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 (法人も可) 更届 雇用保険適用事業所設置 〇 (法人も可) 請 雇用保険被保険者氏名変 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 (法人も可) 届・廃止届・各種変更届・ 代理人選任届 労働 概算・増加概算・確定保険 〇 〇 〇 〇 〇 〇 時間外・休日労働に関する 〇 協定届 就業規則(変更)届 健康保険組合の事業状況 〇 (法人も可) 料申告 その他 〇 〇 個人事業主 個人事業主 のみ〇 のみ〇 個人事業主 個人事業主 のみ〇 のみ〇 × × 個人事業主 × のみ〇 × × 個人事業主 のみ〇 不要(ID/パスワード) の報告 -4- (※「電子政府の総合窓口(e-Gov)」 より申請) 個人事業主 のみ〇 × 個人事業主 のみ〇
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