「基礎・基本」指導改善計画

指導方法等の改善計画について 〔国語科〕
「基礎・基本」定着状況調査 本年度通過率 (本校87.7%,県74.7%)
海田町立 海田東小学校
本年度の結果について
・ 国語科の通過率は,タイプⅠは 89.0%,タイプⅡは 82.1%である。通過率 60%以上の児童の
割合が 94.1%,通過率 30%未満の児童の割合が 0%,無回答率は 1.2%となっている。全設問で
県平均を上回ることができ,基礎的・基本的な内容については定着が図られていると考えられる。
一方,領域別にみると,
「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」と「書くこと」の分野に
課題が見られた。
・ 昨年度は,
「読むこと」
「書くこと」の領域で課題が見られた。そこで,主語・述語や段落相互
の関係,文の構造に着目したり,視点を明確にして読む活動や,根拠を明確にしたり,必要な情
報を取り出したりしながら書く活動を意図的に多く取り入れ指導した。その結果,
「読むこと」の
領域においては成果が見られた。一方,情報の取り出しや目的に応じた記述については引き続き
課題が見られた。
重点課題
重点課題に対応した改善指導内容及び方法(授業)
【課題1】
学習の中で辞書を活用する場を意図的に設けながら,辞書に親しませるようにする。また,複数の意味の中か
ら文脈に沿った意味はどれかを考えたり,慣用句や語句を使った文作りをしたり,具体的な場面で活用する力を
身に付けるようにする。
【課題1】
○ 慣用句の意味と使い方の問題の通過率が 74.1%(県平均 64.5%)
,辞書を利用
し,文脈に応じて語句の意味を調べる問題の通過率が 60.0%(県平均 67.4%)
で,具体的な場面での活用ができない児童が多かった。
【課題2】
○ 書こうとする目的に応じて,文と文の意味のつながりを考えながら書く問題
(タイプⅠ:書くこと)の通過率が 72.9%(県平均 54.4%)
,複数の資料から
必要な情報を取り出し,それらを関係付けて自分の考えを書く問題(タイプⅡ:
書くこと・読むこと)の通過率が 74.1%(県平均 52.3%)であった。
【課題1】
9月
【課題2】
いろいろな条件を意図的に提示し,それらに合わせて文章を書いたり,自分の考えの根拠を明確に示しながら
文章を書いたりする学習を仕組む。また,視点に基づいて自分や友達の文章を推敲する場を設定し,書く力を高
めていく。そして,文章や図,表,グラフなどの資料から目的や意図に応じて必要な情報を取り出したり,文章
と資料を関連付けたりしながら書く学習を仕組む。
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
学年・方法
4・5年生
小テスト
4年生小テスト
4・5年生
CRT
4年生「基礎・基本」類似問題
5年生「基礎・基本」追跡問題
4・5年生
学期末テスト
4・5年生
学期末テスト
目標値
85.0%
85.0%
80.0%
80.0%
85.0%
80.0%
85.0%
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
学年・方法
4・5年生
小テスト
4年生小テスト
4・5年生
学期末テスト
4・5年生
CRT
4年生「基礎・基本」類似問題
5年生「基礎・基本」追跡問題
5年生全国学力・学習査類似問題
4・5年生
学期末テスト
目標値
85.0%
85.0%
80.0%
80.0%
5年生全国学力・学習査類似問題
実施後数値
【課題2】
実施後数値
9月
85.0%
80.0%
85.0%
指導方法等の改善計画について 〔算数科〕
「基礎・基本」定着状況調査 本年度通過率 (本校82.6%,県71.0%)
海田町立 海田東小学校
本年度の結果について
・ 算数科の通過率は,タイプⅠは 89.0%,タイプⅡは 61.9%である。通過率 30%未満の児童の割
合が 0%,無解答は 0.1%である。領域別平均通過率は「数と計算」が 96.0%,
「数と計算数量関
係・図形量と測定数量関係」が 62.6%であるが,全領域で県平均を上回ることができ,基礎的・
基本的な内容については定着している。
・ 昨年度は,
「図形」について課題が見られた。身の回りにある図形の長さや面積を実際に測定す
る学習を仕組んだことで,作図や図形に対する苦手意識がなくなり,
「図形」領域において,通過
率が 84.3%(県平均 58.3%)で成果が見られた。
・ 今年度は,
「数量関係」の,グラフに表されている事柄や折れ線グラフと棒グラフを関連付けて
読み取ることに課題が見られた。
重点課題に対応した改善指導内容及び方法(授業)
重点課題
【課題1】
身の回りの変化する量について関心をもち,グラフを用いて表したり、変化の特徴や傾向を読み取ったりする学習を
充実させる。また,算数科で学んだことを活用し,社会科や理科,総合的な学習の時間においても,資料をグラフに表
したり,それを読み取ったりすることができる力を身に付ける指導をしていく。自分の考えていることを相手に的確に
伝えるために,目的に合わせてグラフを用いて説明する活動を意図的に多く取り入れる。
【課題2】
問題の意味を正確に理解し,資料と条件を関連付けて,考えを広げたりまとめたりすることができるようにする。時
間を視覚的に捉えるために,線分図などを用いて,時計の図と対応させて,時間が経過していく様子を視覚的に表しな
がら考え,説明する活動を意図的に多く取り入れる。そして,算数科で学んだことを活用し,日常生活の中で活動時間
を考えさせる場面を設け,必要な時刻や時間を求められるように指導をしていく。
【課題1】
○ 折れ線グラフと棒グラフの関連付けに関する問題(タイプⅡ:数と計算 数
量関係)の通過率が 27.1%(県平均 20.5%)で,グラフから必要な情報を読み
取ることに課題がある。
【課題2】
○ 条件を満たす時刻に関する問題(タイプⅡ:量と測定 数と計算 図形)の
通過率が54.1%(県平均32.4%)で,複数の条件を基に筋道を立てて考え,表
現することに課題がある。
【課題1】
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
学年・方法
4・5年生
小テスト
4年生小テスト
4・5年生
学期末テスト
4・5年生
CRT
4年生「基礎・基本」類似問題
4・5年生
学期末テスト
目標値
85.0%
85.0%
80.0%
80.0%
85.0%
80.0%
85.0%
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
4年生小テスト
4・5年生
学期末テスト
4・5年生
CRT
4年生「基礎・基本」類似問題
5年生全国学力・学習査類似問題
4・5年生
学期末テスト
80.0%
80.0%
5年生「基礎・基本」追跡問題
5年生全国学力・学習査類似問題
実施後数値
【課題2】
9月
学年・方法
4・5年生
小テスト
目標値
85.0%
実施後数値
5年生「基礎・基本」追跡問題
85.0%
85.0%
80.0%
85.0%
指導方法等の改善計画について 〔理科〕
「基礎・基本」定着状況調査 本年度通過率 (本校83.6%,県65.3%)
海田町立 海田東小学校
本年度の結果について
・理科の通過率は,タイプⅠは 85.9%,タイプⅡは 78.4%である。この結果から,既習学習を生か
して考えたり,理科用語を用いて説明させたりすることで,基礎的・基本的な知識や概念の定着
が図られつつあると言える。しかし,実験結果を比較したり関連付けたりしながら,考察・分析
することに課題がある。
・ 理科の領域別に見ると,
「生命」の領域で課題が見られた。児童は観察を継続的に行っているが
観察の視点を明確にする必要がある。観察記録に基づいて,成長の規則性など時間の経過と関係
付けながら考察して分析する課題がある。
重点課題
重点課題に対応した改善指導内容及び方法(授業)
【課題1】
○ 植物の成長の規則性の問題の通過率は 55.3%(県平均 49.2%)である。植物
の育ち方の一定の順序である「つぼみから花」
「花から実へ」という成長過程が
十分理解できていない。また,自分が学習した植物の規則性を他の対象物に適
用することに課題がある。
【課題2】
○ 星座の動き方の問題の通過率は 67.1%(県平均 67.5%)である。星の位置を
時刻と関連付けて考え,星の並び方は変わらないが位置は動くことを捉えたり,
星座も太陽や月と同じように時間の経過に伴って動くことを日常生活に当ては
めて考えたりすることに課題がある。
【課題1】
観察の視点をはっきりさせて,植物の成長の様子を観察カードに記録させる。このとき,
「つぼみ」
「花」
「実」
などの名称を確認し,記録時に用語を使用させる。また,記録をもとにして考察し,植物の成長には一定の順序
があることを確認させ,育ち方の規則性を理解させる。学習した植物の成長過程についてまとめたものを,学習
していない他の植物にも当てはめて,継続的に観察したり比較して考えたりする学習活動を取り入れる。
【課題2】
見たことのある写真や資料を基に,月や星など天体に興味をもたせる。教室壁面などに方位を掲示し,方位磁
針を用いて教室やグランドでも方位の確認ができるようにする。また,日頃から生活している場所での方位を感
覚的に捉えられるようにしておき,夜間での観察も,方位を捉えた観察ができるようにする。目印を使っての定
点観察など観察方法や記録の仕方を身に付けさせ,定点観察した結果の記録を方位と関係付けながら考察して,
星座の位置がどのように動いているかを考えられるようにする。
【課題1】
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
学年・方法
4・5年生
小テスト
4年生小テスト
4・5年生
CRT
4年生「基礎・基本」類似問題
5年生「基礎・基本」追跡問題
4・5年生
学期末テスト
4・5年生
学期末テスト
目標値
85.0%
85.0%
80.0%
80.0%
85.0%
80.0%
85.0%
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
学年・方法
4・5年生
小テスト
4年生小テスト
4・5年生
学期末テスト
4・5年生
CRT
4年生「基礎・基本」類似問題
5年生「基礎・基本」追跡問題
5年生全国学力・学習査類似問題
4・5年生
学期末テスト
目標値
85.0%
85.0%
80.0%
80.0%
5年生全国学力・学習査類似問題
実施後数値
【課題2】
実施後数値
9月
85.0%
80.0%
85.0%
質問紙調査 (「基礎・基本」定着状況調査:児童質問紙調査)
(1)生活・学習
児童の回答についての
今後の具体的な取組の内容
課題(現状値)
○ 児童の 90.6%が「自分にはよいとこ ・ お互いのよさに気付く,認め合
ろがある」と肯定的回答をしている
えるグループ活動を意図的に取
が,
「自分のよさが周りから認められ
り入れることで,児童相互の肯定
ている」と肯定的回答をした児童は
的評価を促す。
72.9%にとどまっている。
(2)教科
国語の授業で学んだことを,ふだんの生活で使ったり,学んだことがどのような場
面で使えるのか考えるようにしています。
国
語
算数の授業では,とき方や考え方を話し合うときに理由をあげて説明しています。
算
数
理科の授業では,自分の考えをまわりの人に説明したり発表したりしています。
理
科
学
年
目標値
検証方法
検証
時期
5
85%
児童アンケート
2学期
児童の回答についての
授業改善の方向性や
学
課題(現状値)
具体的な取組
年
○ 児童の 73.8%が肯定的評価を ・ 児童の興味関心や実生活との結
しているが,否定的回答が
び付きを意識した単元作り,授業
26.2%と他の教科に比べて高
作りを行い,児童の主体性を引き
く,学習内容と日常生活との結
出す。
5
び付きを意識できていない児童 ・ 振り返りの場で,授業でついた
が多い。
力やその力が日常のどんな場面
で使えるかといった視点を与え,
考えさせる。
○ 児童の 83.5%が肯定的評価を ・ ノートに解き方や考え方を書く
しているが,否定的回答が 16.5%
際,筋道を立てて図や表などを使
と他の項目に比べて高く,算数科
うよう指導する。
では理由をあげて説明することに ・ 説明をする場面で算数的用語や 5
課題がある。
既習事項を用いて説明させる。ま
た,数直線や図表を用いて理由を
述べさせる場を多く設定する。
○ 児童の 72.9%が肯定的評価を ・ ノートに自分の考えを書く時間
しているが,否定的回答が
を設定し,書いたことをもとにペ
27.1%と他教科に比べて高く,
アトークやグループトークを取
理科では自分から進んで考えを
り入れ,意見交流を活発にさせ
発表することに課題がある。
る。
5
・ グループの中で児童同士が相互
評価をしたり,机間巡視で教師が
肯定的評価を行ったりすること
で自信をもたせ,発表につなげ
る。
目標値
検証方法
検証
時期
80%
児童アンケート
2学期
90%
児童アンケート
2学期
80%
児童アンケート
2学期
実施
数値
実施
数値
現状値から
の伸び
現状値から
の伸び