飛躍のため、自分自身を見つめること 校長 米塚 裕貴

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飛躍のため、自分自身を見つめること
校長 米塚 裕貴
早春の息吹を感じる季節、学校生活の大きな節目となる三月を迎えました。9年生にとってはいよいよ義
務教育修了となる卒業式、7,8年生にとっては進級を前にそれぞれの学年、学級の締めくくりとなる修了
式が待っています。
節目となる時期に自らを振り返り、成長を確かめることは大切な意味を持つことだと考えています。自身
の成長が実感できれば、次のステップへの自信につながるはずです。また、足りない点が自覚できれば、次
のステップでの目標へとつながるでしょう。それぞれが自分自身をもう一度しっかりと見つめ直してみるこ
とが大切です。
その一つとして今まで過ごした中学校生活で、学んだ点、成長した点を考えてみて下さい。入学した頃は
些細なことで泣いてしまうことが多かったけれど、今では簡卖には泣かなくなった人もいるでしょう。心が
強くなった証拠です。部活動の練習がきつくて家に帰ったらすぐに寝てしまったけれど、今では大丈夫とい
う人もいるでしょう。体力がついた証拠です。大勢の前で緊張して上手く話せなかったけど、落ち着いて話
せるようになった人もいるでしょう。自信がついた証拠です。頼まれたことしか手伝えなかったけれど、自
分から気付いて手伝えるようになった人もいるでしょう。気配りができる証拠です。以前は「当たり前」と
思っていたことが、
「有り難い」ということに気がついた人もいるでしょう。視野が広がった証拠です。視
野が広がると言うことは今まで見えなかったことにも気付けることです。
例えば、学校に通えること、飢えることなく食事ができること、家族や友だちと一緒に過ごせること、世
界を見渡せば、そんな「当たり前」のことが保障されていない地域がまだまだ存在していることに気付かさ
れます。いつ銃弾が飛んでくるか、爆弾が落ちてくるかなどという心配からかけ離れた日常で生活している
我々にとってはなかなか想像できない世界なのかも知れません。
しかしながら、歴史を振り返ると日本にもそう遠くない過去にそんな時代が合ったことを学ぶことができ
ます。3月10日は東京大空襲、3月26日には沖縄で地上戦が始まり、8月6日、9日の広島・長崎への
原爆投下によって日本は敗戦を迎えたのが、今から70年前のできごとです。大切な人も物も失い、焼土と
化した日本で、飢えと闘いながら過ごした苦い日々の記憶はまだ、直接経験した人からも話を聞くことが出
来ます。また、3月11日は東日本大震災から4年、戦争と自然災害の違いはあるにせよ、大切な人たちと
の日常生活を根こそぎ奪われた状況に違いありません。その場に遭遇した人々の絶望感や無力感、その後、
何とか前を向き、今なお苦労されている人たちのことを忘れてはなりません。人は自分が体験していないこ
とでも想像することはできます。また、映像や証言などの資料から、そこにいる人々を思いやる感性を磨き、
共感することによって自身の学びへとつながります。
自分自身を見つめ直すことによって、今まで出来なかったことができるようになったり、気がつかなかっ
たことに気づけたり、この一年間の成長が見えてくるはずです。また、その成長の背景には日々積み重ねた
継続力、何かに挑戦したチャレンジ精神、辛いことでも我慢した忍耐力など、様々な努力があったことに気
づかされるでしょう。さらに、自分以外の他者との関わり、友だちであり、先輩後輩であり、教職員であり、
家族であり、地域の方々であり、様々な人と人との関わりが大きく
作用したことも実感できるのではないでしょうか。
まだ、ここまでは成長できたけれど、こういう面はもっと伸ばし
たい、以前はできていたのに今はできなくなった、そういう面にも
目を向けながら、四月からの生活について考えてみましょう。卒業
や進級の機会は、目指す目標に向かって心機一転、さらなる自分の
良さ、可能性を引き出すチャンスです。心を見つめ、心を整える三
月にしていきましょう。
9年生ポール先生最後の授業
主任教諭 小澤 慶晃
今年度は、研究テーマを「学力向上を図るためのICTを活用した授業づくり」とし、講演会と研究授業を
含め全体会を6回行いました。小学校では低学年・中学年・高学年の各分科会、中学校では教科別分科会に分
かれて研究授業を実施し、教科指導におけるICTの効果的な活用法を小中学校の教員合同で指導方法を検討
することができました。
各教室への電子黒板・書画カメラ・教材用パソコンが設置され、指導方法を工夫し改良することができまし
た。しかし、タブレットの活用については教員の活用技術がまだ十分でなく、研修等を通して活用技術を向上
させる必要があります。今後は、生徒一人1台のタブレットなど、教育 ICT を有効活用して義務教育9年間の
指導内容を充実させるために研究を深めていきます。どの学年でどの程度の力をどのような方法で身に付けさ
せるか具体的に研究を進めていく予定です。また、家庭学習での有効活用についても併せて研究を進めていき
たいと考えています。
2月26日(木)に校区外部評価協議会を実施しました。各委員の皆様には浜川小学校・浜川中学校の教育
活動を一年間ご覧いただき、両校の教育活動を向上させるためにご指導をいただきました。評価表の最終まと
めの段階にありますが、この一年間をふり返り各委員の皆様からのメッセージを掲載させていただきます。
上田 幸夫 校区外部評価委員長
「評価」をするのも、受けるのも嫌な私が学校の「評価」を受けもっています。けれども、いやいやながら
受け持っているわけではなく、ワクワクしながら関わっています。
「評価」そのものを目的に活動するより、何
か役に立つことはないか、困っていることがあれば助けてあげたいとの思いがあるからです。つまり、「評価」
を足場に学校に通う小学生や中学生の人達、また先生達をはじめ学校に関わる人達にとって役に立ちたいと思
っているからです。
私は、いつもそういう思いで「評価」と向き合っていますから、学校に通う子ども達の願いや悩みを思い描
きながら、また先生達の日々の仕事の大変さを受け止めながら、学校に関わる人達みんなの『応援団』なので
す。ガンバレ!!
支倉 逸人 校区外部評価委員
私は 1947 年に浜川中学校に入学した。校章を付けた学帽を被って胸を張って国道を歩いていたらすれ違っ
たおじさんが「君は、どこの学校かね。
」と聞いた。「浜川中学校です。」と答えると、「へぇ~?」との答えが
返ってきた。私は『浜川中学校を知らないのか。浜川中学校を有名にしたい!!』と思った。
都立高校は学区制で
は
と共に第一学区で、
は何かと
に押されている気
がしていた。
市民科では個人と社会との関係を結ぶ。浜川中生はまず浜川中学校と。そして品川区、東京都、日本国、ア
ジア、世界とより大きな組織に帰属していることを自覚する必要がある。そこで、自分は何ができるかを考え、
誇りにしようではないか。
「奮え、浜中生。
」
伊藤 雅則 校区外部評価委員
同窓会長と同時に校区外部評価委員をお受けして6年程経ちました。私は10期卒業で25歳頃から同窓役
員として参加してきました。浜川中学校も荒れた時期が長く続きましたが、校舎が建て替えられた頃から落ち
着いてきたように見受けられます。
毎年、卒業式予行時に同窓会の説明をさせていただいております。米塚校長先生になられてから、卒業式で
は出来ない各種表彰を行っており、表彰者を生徒諸君が皆で祝っているのを拝見すると私も胸が熱くなります。
卒業式とは別にこのような光景に接することが出来るのは会長の役得と思い、同窓会の説明に伺うのが楽しみ
になっております。特に、皆勤賞と読書コンテスト賞がよいと思います。これからも続けて欲しいと願ってい
ます。
教諭 ペイン 優記
2月15日(日)に、单大井文化センターで子どもフェスティバルが開かれました。浜川中学校からは2
5名の生徒がボランティアとして参加をしました。
外には出店が立ち並び、フランクに焼きそば、トン汁にポップコーンを販売。生徒たちは覚えが早く、仕
事をてきぱきとこなしていました。すべて味見をしましたが、愛情たっぷりの食べ物は、どれも美味しかっ
たです。風が強く日陰で寒かったですが、よく頑張ったと思います。
体育館では、輪投げやサッカーゲームを行いました。小さな子どもたちを、あの手この手で楽しませよう
とする姿は成長を感じさせるものがありました。
地域の方より「浜川の生徒は良い子たちばかりですね。
」とお褒めの言葉をいただきました。人のために役
立つことをする、人を喜ばせる、ということはシンプルに自分も嬉しくなるのだなと改めて実感しました。
生徒たちの顔にも誇らしげな達成感が表れていて、また一つ成長できたと思える一日でした。
内山 さとみ 校区外部評価委員
私は平成3年生まれの長女から平成14年生まれの末っ子の長男まで、長きに亘り PTA 活動に関わり、今
年度は校区外部評価委員として子ども達や学校を見させて頂きました。 時代が変わり様々な変化を見てまい
りましたが、大人の変わらない想いはいつの時代も子ども達のために!だと痛感しました。
浜川中学校は子どもに対する気持ち、指導が細やかで優しさを感じます。子ども達も期待に応えよう、向上
しようと頑張っている姿が見られとても感心致しました。校長先生をはじめ諸先生方に心から御礼申し上げま
す。今後共、子ども達のご指導をよろしくお願い申し上げます。
巻島 敦子 校区外部評価委員
今年度の浜川中学校はとても元気な印象が強かったように思います。特に 9 年生は行事等の様々な場面で熱
く、一生懸命に取組む姿勢に感動する事がたびたびありました。この姿を7・8年生が引継ぎ、来年度の新し
い浜中カラーをつくってくれることを期待します。また、積極的に地域活動に参加し、大勢の人達との交流も
行って欲しいと思います。
教職員の皆様には丁寧な指導や新しい取組をしていただき感謝しています。また、活動の中で生徒がどこか
で主役になれる機会をつくっていただき、その積み重ねが子ども達の自信につながり、現在の浜中の土台にな
っていると思います。今後とも引続き愛のあるご指導と家庭・学校・地域で子どもを育てる地域づくりにご協
力をよろしくお願いします。
友澤 美香 校区外部評価委員
浜川中学校の校区外部評価委員をさせていただいてから3年が過ぎようとしています。学校行事や PTA 活
動などで学校に関わらせていただき、校長先生をはじめ教職員の皆さんにはお世話になりました。ありがとう
ございます。学校全体で生徒一人ひとりを把握し、様々な場面できめ細かなご指導をしてくださりとても感謝
しております。生徒主体の取組として学行事が実行委員制で委員を中心にがんばっている姿が見られました。
こうした活動が、生徒達の力になり自信につながることと思います。学校に伺うと、元気に目を見て挨拶をし
てくれます。保護者としては今年度で最後の年となりましたが、これからは地域の一員として生徒達を見守り
応援していきたいと思います。
浜川中学校・鮫浜小学校・浜川小学校は、子どもに関する課題認識を共有し課題解決するた
めに地域連携(保護者・卒業生保護者・管内の町会・地域関係者など)した教育活動を推進し
ていきます。
●生徒会
東京都教育委員会 児童・生徒表彰
地域や PTA の諸行事・地域防災行事などに積極的に
参加した地域貢献活動が認められ受賞しました。
●ソフトテニス部
男子の部
第2位
品川区中学校新人大会 (宋 征・ 藤本 真生 組)
●卓球部
女子の部 団体
品川区中学校冬季卓球大会
内
第2位
日
曜日
2
月
全校朝礼、都立高校一次・前期発表手続き
4
水
職員会議
5
木
専門委員会、45分授業、都立高校二次・後期出願
7
土
土曜授業日、学校公開、②9 年「留学生が先生」
PTA 家庭教育学級 11:00~13:00
9
月
生徒朝礼
10
火
都立高校二次・後期学力検査、放課後9送会準備、45分授業
11
水
9 年生を送る会、職員会議
12
木
9 年高知県交流授業
13
金
生徒協議会、9 年救急救命法講習、9年球技大会
18
水
卒業式予行、職員会議
19
木
卒業式準備、職員打ち合わせ
20
金
第68回卒業式
23
月
③④カット、7・8年保護者会14:00~
24
火
相談学級修了式
25
水
修了式、大掃除、職員打ち合わせ
26
木
春季休業日
始
容
10:00 開式
*給食はありません
(~4月5日まで)
4月 6日(月)
4月 7日(火)
4月 8日(水)
4月 9日(木)
4月24日(金)
始業式
入学式 10:00 開式
対面式
8・9 年保護者会
離任式