※ 公的資金補償金免除繰上償還の概要 1.公的資金補償金免除繰上償還について 公的資金(既発の地方債)に係る繰上償還については、従来、基本的に補償金が必要であっ たが、地方財政の厳しい財政状況を踏まえ財政健全化計画又は公営企業経営健全化計画を策 定し行政改革・経営改革を行う地方公共団体を対象に、平成19年度から平成21年度までの臨 時的特例措置として、年利5%以上の地方債が補償金免除で繰上償還ができる臨時特例措置が なされた。 公的資金の繰上償還は旧資金運用部・旧簡易生命保険資金及び旧公営企業金融公庫資金の うち年利5%以上の地方債が対象となり、繰上償還の財源として、民間資金等の借換債も可能とな った為、市町振興資金・民間資金の借換債を活用していく。 本町においても、当該臨時特例措置の趣旨を踏まえ、財政健全化計画及び公営企業経営健全 化計画を策定し、高利の公的資金を繰上償還し低利資金へ借換を行う等により、将来の公債費負 担の軽減を図る。 2.平成20年度公的資金補填金免除繰上償還可能市町判断基準 年利5%以上の残債について⇒実質公債費比率が18%以上の団体 年利6%以上の残債について⇒実質公債費比率が15%以上の団体 年利7%以上の残債について⇒経常収支比率75%以上又は財政力指数0.6以下 下水道については、公営企業の資本費(元利償還比率)の水準⇒158円以上 ※ 北広島町(H19年度決算値)・実質公債費比率22.2% 資本費234円 いずれの数値もクリアーしている為、財政健全化計画・公営企業健全化計画を策定し、繰 上げ償還を実施する。 3.財政健全化計画・公営企業健全化計画の内容等 (1)財政健全化計画(普通会計「一般会計+情報基盤整備特別会計」) ・計画期間⇒5年間(H20年度からH24年度まで) ・計画内容⇒北広島町集中改革プラン・行政改革大綱・公債費負担適正化計画との整合性 を図り策定。 ・取組内容⇒人件費の抑制・町税収入等の確保・公債費負担の適正化等 (2)公営企業健全化計画(公共下水道事業特別会計及び簡易水道事業特別会計) ・計画期間⇒5年間(H20年度からH24年度まで) ・計画内容⇒北広島町集中改革プラン・行政改革大綱・公債費負担適正化計画との整合性 を図り策定。 ・取組内容⇒使用料の適正化・維持管理費の節減合理化・定員管理の適正化・繰出金の適 正化等 (3)計画の承認関係 ・旧簡易生命保険資金 ・旧公営企業金融公庫資金 平成20年7月9日・財務大臣(財務省) 平成20年7月9日・総務大臣(総務省) ・旧資金運用部資金 平成20年11月28日・財務大臣(財務省) 平成20年11月28日・総務大臣(総務省) ― 1 ― 4.公的資金補償金免除繰上償還予定額(金利5%以上の地方債) (単位:千円) 年度 会計区分 旧運用部資金 普通会計 H20年度 公共下水道事業特別会計 簡易水道事業特別会計 46,603 6,277 148,093 9,406 旧簡保資金 計 798 157,499 15,683 51,058 公共下水道事業特別会計 簡易水道事業特別会計 平成21年度 計 53,678 96,402 291,098 普通会計 798 307,579 157,319 208,377 135,470 135,470 35,579 35,579 222,107 0 157,319 379,426 97,661 6,277 158,117 262,055 公共下水道事業特別会計 283,563 9,406 簡易水道事業特別会計 131,981 合 計 513,205 普通会計 計 金融公庫 96,402 平成20年度 計 H21年度 旧公営企業 292,969 131,981 15,683 158,117 687,005 5.利率別繰上償還時期 資 金 名 旧運用部資金(財政融資資金) 旧簡易生命保険資金 旧公営企業金融公庫資金 5%以上6%未満 6%以上7%未満 7%以上 平成22年3月 平成21年3月 平成20年3月 平成22年3月 平成20年9月 平成20年9月 平成20年3月 (5%以上6.6%未満) (6.6%以上) ※ 旧運用部資金においては、金利7%以上の資金は平成19年度、6%以上7%未満の資金は平成20 年度、5%以上6%未満の資金は平成21年度に繰上償還を行う。(簡保資金、旧公庫資金については 例外あり)「本町において簡易水道事業特別会計の金利7%以上の資金については、H20年度(H21 年3月)に繰上償還を行う。」 ― 2 ― 6.公的資金補償金免除繰上償還に伴う公債費の削減効果見込額 (単位:千円) 会計 区分 H20年度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 普通会計 H25年度 以 降 計 元金 628 10,416 7,785 18,829 利子 207 3,011 13,330 9,086 6,577 8,815 41,026 計 835 13,427 21,115 9,086 6,577 8,815 59,855 元金 公共下水道事業 利子 特別会計 計 0 262 9,927 16,096 15,033 13,903 62,061 117,282 262 9,927 16,096 15,033 13,903 62,061 117,282 元金 簡易水道事業 特別会計 0 利子 0 6,327 6,721 5,605 4,516 18,570 41,739 計 0 6,327 6,721 5,605 4,516 18,570 41,739 費 元金 628 10,416 7,785 0 0 0 18,829 削 減 効 果 額 利子 469 19,265 36,147 29,724 24,996 89,446 200,047 1,097 29,681 43,932 29,724 24,996 89,446 218,876 公 合 債 計 計 ※ 5%以上の政府資金を市町振興資金(無利子)及び1.6%に借換えた場合の公債費削減効果見込額。 ※ 普通会計の元金分は、平成20年度分の借換え無しの一括償還(18,829千円)による元金の減額効果 額。 ― 3 ― 公的資金補償金免除繰上償還「旧資金運用部・旧簡保・旧公庫資金」 による公債費負担健全化の取組について 北広島町の公債費関係の現状 ・課題、健全化の取組みについて 北広島町の公債費の状況 ◎平成21年度に、過去の普通建設事業の元利償還金のピーク迎える。 「H21年度元利償還見込額⇒約31億円」 実質公債費負担比率が基準値の18%以上「H19年度決算数値⇒22.2%」 北広島町の公債費の課題 ◎実質公債費比率がH21年度に24.0%となる予定である。(財政推計見込) 早期健全化判断比率の25%を超える可能性もある為、公債費の健全化を図る 必要がある。 公 債 費 負 担 健 全 化 に む け た 取 組 公 債費負 担適性化 計画 町債発行額の抑制、普通建設事業の抑制により、各年度の定期償還額を 公 的 資 金 補 償 金 免 除 繰 上 償 還 「公的資金補償金免除繰上償還に係る財政健全化計画」 「公的資金補償金免除繰上償還に係る公営企業経営健全化計画」 5%以上の資金を繰上償還を実施し、低い金利に借換を行うことにより, 各年度の公債費利子負担額の軽減を図る。 H20年度より、財政健全化計画等を総務省・財務省へ提 公債費負担適正化計画による町債発行額の抑制・公的資金 補償金免除繰上償還による公債費利子負担額の軽減による両 ― 4 ―
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