調査結果の要旨: ・国内向け出荷量『荷動き指数』は、7~9 月実績(見込み)では、前期(4~6 月)実績よ り 5 ポイント上昇して△6 となった。また、10~12 月見通しでは 4 ポイント上昇して△2 と見込まれ、緩やかな改善が続いている。 ・10~12 月見通しの輸送機関別『利用動向指数』は、国内航空以外の輸送機関において改善 方向に動くものの、引き続き全輸送機関でマイナスとなる。ただし、一般トラック、特別 積合せトラック、宅配便、鉄道コンテナでは水面近くまで戻しつつある。 ・10~12 月見通しの輸出入貨物量『荷動き指数』は、外貿コンテナの輸入で小幅に上昇する 特別 一方、その他の輸送機関では悪化する見込みであり、引き続き全輸送機関で『荷動き指数』 はマイナスになるとみられる。 さんぱい 国内向け出荷量の動向:7~9 月実績(見込み)の業種別『荷動き指数』は、全 15 業種中 8 業種において前期(4~6 月)実績よりも上昇したが、プラスの業種 は食料品・飲料など 4 業種にとどまった。10~12 月見通しでは、12 業種において改善が見込まれるものの、プラスの業種は食料品・飲 料など 5 業種にとどまり、化学・プラスチックなど 3 業種が±0 で、 一般機械など 7 業種がマイナスになるとみられる。 輸送機関利用の動向 :7~9 月実績(見込み)の輸送機関別『利用動向指数』は、全輸送機 関において前期(4~6 月)実績よりも改善がみられたが、引き続き 全輸送機関でマイナスを示している。10~12 月見通しでは、国内航 空以外の輸送機関において『利用動向指数』が改善方向に動くもの の、引き続き全輸送機関でマイナスとなる。ただし、一般トラック (△1)、特別積合せトラック(△2)、宅配便および鉄道コンテナ(△ 3)では水面近くまで戻しつつある。 輸出入貨物量の動向 :7~9 月実績(見込み)の『荷動き指数』は、外貿コンテナの輸入、 国際航空の輸入で上昇する一方、外貿コンテナの輸出、国際航空の 輸出では低下した。 『荷動き指数』は全輸送機関でマイナスを示した。 10~12 月見通しでは、外貿コンテナの輸入で『荷動き指数』が小幅 に上昇する一方、その他の輸送機関では悪化する見込みであり、引 き続き全輸送機関で『荷動き指数』はマイナスになるとみられる。 在庫量と営業倉庫利用の動向:7~9 月実績(見込み)の在庫量と営業倉庫保管量の動向をみ ると、すべての『動向指数』が前期(4~6 月)実績よりも上昇し、 製品在庫、営業倉庫保管量でプラス、原材料在庫ではマイナスとな った。10~12 月見通しでは、原材料在庫で『動向指数』が上昇する 一方、製品在庫、営業倉庫保管量においては低下する見込みである。 この結果、製品在庫では『動向指数』がプラス、原材料在庫、営業 倉庫保管量ではマイナスと、バラツキがみられる。 運賃・料金の動向 :7~9 月実績(見込み)の『動向指数』は、内航コンテナ・RORO 船において前期(4~6 月)実績から横ばいで推移する一方、その他 の機関では低下した。 『動向指数』は、国内航空において±0 で、そ の他の機関ではプラスとなった。10~12 月見通しについては、総じ て小幅な動きとなり、一般トラックにおいて横ばいで推移する一方、 その他の機関では上昇する見込みである。この結果、全機関で『動 向指数』がプラスとなり、運賃・料金の上昇基調に変化はないが、 やや一服感がみられる。 物流コスト割合の動向:7~9 月実績(見込み)の『動向指数』は、輸送用機械が唯一マイナ スで、残り 14 業種がプラスとなった。業種全体の『動向指数』は+ 15 で、前期(4~6 月)実績からは 3 ポイント上昇した。10~12 月 見通しでは、精密機械がマイナスに沈む一方、繊維・衣服など 7 業 種で上昇の動きがみられる。この結果、業種全体の『動向指数』は +15 と横ばいでの推移が見込まれ、物流コスト割合の上昇圧力は依 然として強い。
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