News Flash — China Tax and Business Advisory クロスボーダーの人民元キャッシュ プーリングが多国籍企業も利用可能に February 2015 Issue 07 概要 2014 年の初めに、上海自由貿易試験区において、クロスボーダーの人民元キャッシュプーリングが 利用できるパイロットプログラムが実施されました。パイロットプログラムには多くの国内資本や外資 の多国籍企業が参加し、それらの反応も良好なものでした。クロスボーダー人民元キャッシュプーリ ングは、多国籍企業が人民元を中国へ還流するための手段を増やすばかりでなく、グローバルに資 金の集中管理化を進め、グループレベルでの資金調達コストの節約を実現するものです。2014 年 7 月、中国人民銀行は国務院の要請 1 を受け、クロスボーダーの人民元キャッシュプーリングを全国展 開することで多国籍企業による人民元資金の集中運営管理を強化する提案を行いました。11 月、中 国人民銀行は『多国籍企業グループのクロスボーダー人民元集中運営管理業務の展開に関する通 知』(銀発[2014]324 号、以下、「324 号通知」)を公布し、多国籍企業のクロスボーダー人民元キャ ッシュプーリング 2 に関する詳しいガイドラインが規定されました。 詳細 多国籍企業及びそのメンバー 企業 324 号通知では、クロスボー ダーの人民元集中運営管理に 申請できる多国籍企業とその メンバー企業の基準を規定し ています。 持分比率:多国籍企業と は資本関係のある国内外 の親会社、その子会社、 持分会社及びそのメンバ ー企業で、1)親会社及び 持分 51%以上を保有する その子会社、2)単独或い は共同で 1)で言及した会 社により 20%以上の持分 が保有されているもの、 或いは 20%に満たない が 1)で言及した会社が筆 頭株主であるものを含む。 経営期間と所属業界:国 内のメンバー企業は経営 期間が 3 年以上で、且つ 地方融資プラットフォーム 及び不動産業界に属さず、 輸出貨物貿易人民元決 済企業の重点監督管理リ ストに記載されていないも の。国外メンバー企業は 国外(香港、マカオ、台湾 地区を含む)の経営期間 が 3 年以上のもの。 営業収入:国内のメンバ ー企業は前年度営業収 入が 50 億人民元を下回 らず、国外メンバー企業 は前年度営業収入が 10 億人民元を下回らないも の。 人民元キャッシュプーリング の申請書類 324 号通知によると、人民元 キャッシュプーリングの幹事と なる企業(「幹事企業」)は、人 民元キャッシュプーリング申請 時に以下の書類を提出する必 要があります。申請書類は決 済銀行を通じて、所在地の中 国人民銀行の支店に提出する 必要があります。 国内及び国外のメンバー 企業のリスト(名称、登録 所在地、持分構成及び経 営期間情報を含むもの)。 国内メンバー企業の所有 者持分及び前年の営業収 入がわかる財務報告書。 国外メンバー企業の前年 の営業収入がわかる財務 報告書。 クロスボーダー人民元キャ ッシュプーリングについて、 幹事企業とメンバー企業で 締結した契約書。または多 www.pwccn.com News Flash — China Tax and Business Advisory 国籍企業が作成した、権利と義 務を明らかにした証拠文書で当 事者の合意を得たもの。契約書 や証拠文書は、集中管理される 資金が営業活動や投資活動から 得られたことを保証できるもので なくてはならない。 クロスボーダー人民元キャッシュプー リングの運用体制 クロスボーダー人民元キャッシュプー リングの運用体制は、簡略に「2 本の パイプを持つキャッシュプール」と「単 方向性のバルブ(流量制限装置)」と からなるシステムと表現することがで きます(付録の図をご参照ください)。 キャッシュプーリングは、特定の 人民元預金口座であり、幹事企 業が選択した所在地の銀行に開 設したものです。選択される銀行 は十分な経験と外国決済業務を 取り扱う能力のあるものでなくて はなりません。口座の資金には 企業預金金利が適用されますが、 有価証券、金融デリバティブ、自 己使用以外の不動産、資産運用 商品の購入や、メンバー企業以 外への委託貸付を行うことはで きません。 2 本の「パイプ」は、クロスボーダ ー人民元キャッシュプーリング資 金の国内への流入、国外への流 出を表します。 現段階では、純流出額には上限 がなく、純流入額のみ限度額が 設定されていることから、純流入 額の「単方向性バルブ」であると いえます。 324 号通知によると、人民元純流入 額の限度額=人民元キャッシュプー ルの所有者持分×マクロプルーデン ス政策指数であり、当該指数の初期 値は 0.1 とされ、中国人民銀行はこ れをマクロ経済の動向及び信用貸付 の調整に応じて流動的に調整すると しています。また、純流入額の限度 額は多国籍企業の国内メンバー企 業に対する持分比率によっても変動 することがあります。 2 るキャッシュプールは通常 1 つの みです。クロスボーダー人民元 キャッシュプーリングでは、多国 籍企業は原則として、双方向性 人民元キャッシュプールを 1 つし か設置できませんが、中国人民 銀行本店に届出を行うことで、ビ ジネス上の必要に応じて複数の 人民元キャッシュプールを設置 することが可能です。 国内メンバー企業がパイロット地域 3 に所在し、国外より人民元の借入を 行っている場合、限度額から借入金 額が差し引かれることになります。 重要点 人民元キャッシュプーリングと外貨キ ャッシュプーリングの比較 2014 年 4 月、国家為替管理局は多 国籍企業の外貨キャッシュプーリン グについて詳細なガイドライン 4 を公 表しました。多国籍企業の選択判断 の参考となるように、以下、人民元キ ャッシュプーリングと外貨キャッシュプ ーリングを比較します。 その他の問題 同一グループ内メンバー企業への人 民元支払いと受取りに対する、幹事 企業に一元化された取引が、幹事企 業が財務サービスを提供するものと 税務当局に見做された場合、相応の 企業所得税及び流通税の適用を受 ける可能性が想定されます。人民元 キャッシュプーリングは中国において はまだ新しい試みであるため、現時 点では特定の税務政策はありません。 キャッシュプーリングの運用を検討し ている多国籍企業は、関連の新しい 税務政策に留意しつつ、所轄税務当 局への積極的な働きかけをされると よいでしょう。 メンバー企業の適格性:外貨キャ ッシュプーリングの申請要件は、 主としてメンバー企業を全体的に 捉えたものとなっています。例え ば、前年度の国内メンバー企業 の外貨資金の規模合計が 1 億 米ドルを超えている必要がある のに対し、人民元キャッシュプー リングの申請では、前述したよう に各々のメンバー企業の持分比 率や経営期間に対する要求があ ります。また、不動産会社が人民 元キャッシュプーリングへの参加 注記 を申請することは許可されていま せんが、外貨キャッシュプーリン 1. 「対外貿易の安定成長支援に関する グへの参加は認められています。 国務院弁公庁の若干の意見」(国弁 発[2014]19) 全般的に、外貨キャッシュプーリ ングの申請要件の方がより寛容 2. 多国籍企業がグループのビジネスと であるといえます。 管理の必要に応じて行う、クロスボ 集められた資金の用途:外貨キ ャッシュプーリングの資金は金融 商品への投資に用いることがで きます。しかし、人民元キャッシュ プーリングに集められた資金は この種の投資に使用することが できません。また、有価証券や金 融デリバティブへの投資はいず れのキャッシュプールの資金に おいても認められません。 ーダー間の人民元の過不足調整や 集中管理業務のこと。 3. パイロット地域には、前海、昆山、蘇 州工業園区、天津生態城などがあり ます。 4. 「『多国籍企業外貨資金集中運用管 理既定(試行)』の公布に関する通知」 (匯発[2014] 23)については、News Flash, China Tax and Business Advisory> (2014 June Issue 13)を ご参照ください。 キャッシュプーリングの数量:実 務上、多国籍企業が国外の外貨 資金マスター口座と、国内の外 貨資金マスター口座で設置でき PwC News Flash — China Tax and Business Advisory 付録:シミュレーション 企業 A、B、C、D は中国に所在する多国籍企業のグループ内企業であり、それぞれの資本金は 500 万、400 万、300 万、200 万 人民元です。これらの企業の持分比率はそれぞれ 60%、70%、80%、100%となっています。多国籍企業が中国国外に設立した企 業 E、F、G も、人民元キャッシュプーリングのメンバーとなっています。人民元キャッシュプーリングの限度額は以下のように設定さ れています。(単位:百万) A B C D 合計 グループの持分比率(X) 60% 70% 80% 100% - 所有者持分(Y) 5 4 3 2 - キャッシュプーリングの所有者持分 (Z=X×Y) 3 2.80 2.40 2 10.20 純流入額上限(L=Z×0.1) - - - - 1.02 キャッシュプーリングは常に制限なく流出することが可能である一方、流入資金は 102 万元を超えてはならないことになっています。 企業 C がパイロット地域に登録しており、国外より 5 万元を借入している場合、それが返済されるまでのクロスボーダーの人民元資 金純流入額限度額は 97 万元となります。特に返済後、限度額が回復することに留意が必要です。 資本関係 幹事企業 D キャッシュフロー 人民元キャッシュ プーリング 企 業 企 業 企 業 企 業 中国 3 企 業 企 業 国外 PwC News Flash — China Tax and Business Advisory お問い合わせ 今回のニュースフラッシュ掲載内容に関するお問い合わせは、PwC’s China Business & Investment Advisory Team までお気軽にご連絡ください。 Anthea Wong +86 (10) 6533 3352 [email protected] Linjun Shen +86 (21) 2323 3060 [email protected] Bo Yu +86 (10) 6533 3206 [email protected] PwC’s China Business & Investment Advisory Team specializes in China regulatory advisory and implementation work, ranging from market entry solutions, structure set-up, foreign exchange solutions, to restructuring solutions, e.g., equity transfer, merger and liquidation, etc. The team maintains close dialogues with various Chinese approval and registration authorities as well as industry bureaus at central and local levels. It also has extensive involvement and experience in advising clients on business cases from both the regulatory and practical perspectives. 本ニュースフラッシュでは、中国または中国大陸とは中華人民共和国を指しますが、香港特別行政区、マカオ特別行政区、台湾は含まれません。 本刊行物に含まれる情報は、一般的ご案内であり、包括的でありますことを目的としておりません。法律の適用と影響は、具体的な状況により大きく変化しま す。行動に移される前に、PwC クライアントサービスチームより御社の状況に特化したアドバイスをお求めになれますようお願いいたします。本ニュースフラッ シュの内容は 2015 年 2 月 10 日時点に編集されたものでありその時点の法律および情報に基づいております。なお日本語版は英語版を基にした翻訳で、翻 訳には正確を期しておりますが、英語版と解釈の相違がある場合は、英語版に依拠してください。 本ニュースフラッシュは中国及び香港の PwC のナショナル・タックス・ポリシー・サービスにより作成されたものです。当該チームはプロフェッショナルのチー ムであり、現行または検討中の中国、香港、シンガポール及び台湾の税収及びその他ビジネス政策を随時フォローアップし、分析または研究に専念していま す。良質のプロフェッショナルサービスを提供することで PwC の専門家をサポートし、関連税務およびその他政府機関、研究機関、ビジネス団体、専門家、ま た私どもの専門知識へ関心をお持ちの方とシェアすることによって先進的理念を維持することと目的としています。 お問い合わせは、以下の担当パートナーまでお気軽にご連絡ください。 Matthew Mui +86 (10) 6533 3028 [email protected] 既存または新たに発生する問題に対する実践的見識と専門的ソリューションは、中国 PwC のウェブサイト http://www.pwccn.com または香港 PwC のウェブサイト http://www.pwchk.com にてご覧いただけます。 © 2015 PricewaterhouseCoopers Consultants (Shenzhen) Ltd. All rights reserved. In this document, “PwC” refers to PricewaterhouseCoopers Consultants (Shenzhen) Ltd. which is a member firm of PricewaterhouseCoopers International Limited, each member firm of which is a separate legal entity. PwC Tax Insights — China Tax and Business Advisory Cross-border RMB cash pooling made possible for multinational corporations in China February 2015 Issue 07 In brief In early 2014, China launched a pilot program to enable cross-border RMB cash pooling in the Shanghai Pilot Free Trade Zone (SH PFTZ). Many domestic and foreign-invested multinational corporations (MNCs) joined the pilot program and provided positive feedbacks. The cross-border RMB cash pooling mechanism allows MNCs more channels to recoup RMB back to mainland China, while at the same time better centralise and manage their treasury and cash management globally, thereby achieving savings in financing costs at the group’s level. In June 2014, in response to the call of the State Council1, the People’s Bank of China (PBOC) proposed to expand cross-border RMB cash pooling operations nationwide to enhance the centralised RMB cash management of MNCs. In November, the PBOC issued the Notice Regarding Centralised Cross-border RMB Operation by MNCs (Circular Yinfa [2014] No. 324, hereinafter referred to as ‘Circular 324’) to set forth detailed guidance on cross-border RMB cash pooling2 by MNCs nationwide. mentioned in 1) above are the largest shareholder despite a shareholding of less than 20%; In detail MNC and its participating companies Circular 324 sets forth the detailed criteria for an MNC and its participating companies to apply for centralised crossborder RMB operation. Shareholding percentage: MNC refers to a group of companies which are connected by capital and consists of a domestic or overseas parent company, its subsidiaries, invested companies and other participating members, including 1) a parent company and its subsidiaries with shareholding of more than 51%; 2) companies in which more than 20% of its shares are held solely or jointly by companies mentioned in 1) above, or companies in which those companies Operating period and industry: The domestic participating companies should be in operation for more than 3 years and not under the local government financing platforms or in the real estate industry, and not included in the List of Special Supervision Enterprises which Settle Export Trade Items in RMB. The foreign participating companies (including Hong Kong, Macao and Taiwan) should also be in operation for more than 3 years. Operating income: The operating income of the domestic participating companies for the prior year should not be less than RMB 5 billion, while the operating income of the Document requirements in applying for RMB cash pooling According to Circular 324, the company hosting the RMB cash pool (‘host company’) has to submit the following documents when applying for RMB cash pooling. The application package should be submitted to the local branch of the PBOC through the settlement bank. Name list of domestic and foreign participating companies (including the name, registered address, shareholding structure and operation periods); Financial statements of domestic participating companies reflecting the equity interest and the operating income for the prior year; foreign participating companies for the prior year should not be less than RMB 1 billion. www.pwccn.com News Flash — China Tax and Business Advisory Financial statements of foreign participating companies reflecting the operating income for the prior year; Agreement on the cross-border RMB cash pooling signed between the host company and the participating companies; or evidential materials prepared by the MNC clarifying the rights and obligations agreed by the relevant parties; the agreement or evidential materials has to guarantee that the centralised fund is derived from operating activities and investment activities. Operation mechanism of crossborder RMB cash pooling The mechanism of cross-border RMB cash pooling can be simply described as a system of “one cash pool with two channels” and “a one-way valve” (see the illustration in the Appendix) One cash pool refers to the special RMB deposit account, opened by the host company in a selected local bank. The bank selected should be experienced and have international settlement business capability. The fund in the account would be entitled to interest at the corporate deposit interest rate, and cannot be used to invest in marketable securities, financial derivatives, and non-self-used real estate, or to purchase wealth management products or provide entrusted loan to nonparticipating companies. Up to now, there is no limit on the net amount of outflow while the net amount of inflow would be subject to an upper limit, i.e. there is a “one-way valve” for the net inflow. time, the funds in both pools are not allowed to invest in marketable securities and financial derivatives. If the domestic participating companies are located in the pilot areas3 and have borrowed RMB from overseas, the loan amount will be appropriately deducted from the upper limit. The takeaway Comparison between RMB cash pooling and the forex fund pooling In April 2014, the State Administration of Foreign Exchange issued the detailed guidelines4 of forex fund pooling for MNCs. We have made a comparison between RMB cash pooling and forex fund pooling to facilitate MNCs to choose between them. Two channels refer to both inbound and outbound flows of the fund in the cross-border RMB cash pool. According to Circular 324, the upper limit for the net amount of inflow RMB = the owners’ equity in the RMB cash pool ×Macro Prudent Policy Index. The initial value of the index is set at 0.1. The PBOC will dynamically 6 adjust the index based on the macroeconomic situation and credit control adjustment. Further, the upper limit is also affected by the shareholding percentage of the MNC in domestic participating companies. Qualification for participating companies: the application qualification for forex fund pooling is mainly aiming at looking at participating companies as a whole. For example, the total scale of forex fund flow of all participating domestic companies has to exceed USD 100 million in the prior year, while the application qualification for RMB cash pooling is based on each of the participating companies meeting the requirement on shareholding percentage and operating period as mentioned above. In addition, a real estate company is not allowed to apply to join RMB cash pooling, while it is allowed to join forex fund pooling. Comparatively speaking, the threshold for companies to join the forex fund pooling is lower. Use of the centralised fund: the centralised fund in the forex fund pool could be used to invest in financial products. However, the centralised fund in the RMB cash pool could not be used for this type of investment. At the same Number of cash pools: In practice, MNCs generally can only set up one forex fund pool with an overseas forex master account and a domestic forex master account. For cross-border RMB cash pooling, the MNCs in principle can only set up one two-way RMB cash pool. However, the MNCs can set up several RMB cash pools to meet their business needs, if proper record filing is made with the head office of the PBOC. Other issues If the tax authorities consider that the centralised handling of RMB payments and receipts for participating companies within the same group by the host company to be a financial service provided by the host company, there may be corresponding corporate income tax and turnover tax implications. Since RMB cash pooling is still new in China, there is no specific tax policy at the moment on this. MNCs which are keen to operate a RMB cash pool shall keep an eye on any relevant new tax policies and proactively initiate dialogues with the in-charge tax authorities. Endnote 1. < Several opinions of the Office of the State Council on the support of the steady growth of foreign trade> (Circular Guobanfa [2014] No.19) 2. The MNCs operate the cross-border RMB balance surplus with deficiency and the cross-border RMB collection based on the demands of the business and management of the groups. 3. Pilot areas include Qianhai, Kunshan, Suzhou Industrial Park, SinoSingapore Tianjin Eco-City and etc. 4. Please kindly refer to the <News Flash, China Tax and Business Advisory> (2014 June Issue 13) for <Notice Regarding the Administrative Measures on Centralised Forex Management for Multinational Corporations (Trial Version)> (Circular Huifa [2014] No. 23) PwC News Flash — China Tax and Business Advisory Appendix: Example Company A, B, C and D are companies within an MNC in China with shareholder’s equity of RMB 5 million, 4 million, 3 million and 2 million respectively. The shareholding percentages of the group in these companies are 60%, 70%, 80% and 100% respectively. Three overseas companies, company E, F and G, set up by the MNC are also members of the RMB pooling. The upper limit for the RMB cash pool is set forth as follows (Unit: million) A B C D In total The shareholding percentage of the group (X) 60% 70% 80% 100% - Shareholder’s equity (Y) 5 4 3 2 - Shareholder’s equity in the cash pool (Z=X×Y) 3 2.80 2.40 2 10.20 Net inbound upper limit (L=Z×0.1) - - - - 1.02 At any time, the cash in the pool could flow outbound without any limit, while the net amount of the inflow cash should not exceed 1.02 million. If Company C is registered in a pilot area and has borrowed RMB 50,000 from overseas, the upper limit of the net amount of inflow cash for cross-board RMB is decreased to RMB 0.97 million before the loan is repaid. It is imperative to note that the upper limit could be restored after the loan is repaid. Shareholding Host Company D Cash flow China 7 Company G Company F Company E Company C Company B Company A RMB Cash Pool Overseas PwC News Flash — China Tax and Business Advisory Let’s talk For a deeper discussion of how this issue might affect your business, please contact a member of PwC’s China Business & Investment Advisory Team: Anthea Wong +86 (10) 6533 3352 [email protected] Linjun Shen +86 (21) 2323 3060 [email protected] Bo Yu +86 (10) 6533 3206 [email protected] PwC’s China Business & Investment Advisory Team specializes in China regulatory advisory and implementation work, ranging from market entry solutions, structure set-up, foreign exchange solutions, to restructuring solutions, e.g., equity transfer, merger and liquidation, etc. The team maintains close dialogues with various Chinese approval and registration authorities as well as industry bureaus at central and local levels. It also has extensive involvement and experience in advising clients on business cases from both the regulatory and practical perspectives. In the context of this News Flash, China, Mainland China or the PRC refers to the People’s Republic of China but excludes Hong Kong Special Administrative Region, Macao Special Administrative Region and Taiwan Region. The information contained in this publication is for general guidance on matters of interest only and is not meant to be comprehensive. The application and impact of laws can vary widely based on the specific facts involved. Before taking any action, please ensure that you obtain advice specific to your circumstances from your usual PwC’s client service team or your other tax advisers. The materials contained in this publication were assembled on 10 February 2015 and were based on the law enforceable and information available at that time. This China Tax and Business News Flash is issued by the PwC’s National Tax Policy Services in China and Hong Kong, which comprises of a team of experienced professionals dedicated to monitoring, studying and analysing the existing and evolving policies in taxation and other business regulations in China, Hong Kong, Singapore and Taiwan. They support the PwC’s partners and staff in their provision of quality professional services to businesses and maintain thought-leadership by sharing knowledge with the relevant tax and other regulatory authorities, academies, business communities, professionals and other interested parties. For more information, please contact: Matthew Mui +86 (10) 6533 3028 [email protected] Please visit PwC’s websites at http://www.pwccn.com (China Home) or http://www.pwchk.com (Hong Kong Home) for practical insights and professional solutions to current and emerging business issues. © 2015 PricewaterhouseCoopers Consultants (Shenzhen) Ltd. All rights reserved. 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