JTグループサプライヤー行動規範 PDF:166kb

JT グループ サプライヤー行動規範
私たち JT グループは、そのグローバルかつ多様な事業活動全体に亘り、誠実な事業運営を高い水準で遂
行することを目指しています。この実現のためには、私たちのサプライチェーン上のお取引先様のご理解とご
協力が必要不可欠と考えています。
その一環として、私たちは「JT グループ調達基本方針」を定めるとともに、JT グループとお取引をいただいて
いる調達先の皆様(以下、「サプライヤーの皆様」*)に遵守をお願いしたい事項を「JT グループサプライヤー
行動規範」(以下、「本規範」)として掲げています。
JT グループは、本規範の遵守をサプライヤーの皆様にお願いするのみならず、これらの事項について一層
の改善に取り組まれるサプライヤーの皆様に対して、適宜ご協力をさせていただきます。サプライヤーの皆様と
率直な意見交換や情報共有のできる関係を醸成し、課題の速やかな特定、評価、及び対処がなされるよう努
めてまいります。
*葉たばこ農家の方々については、別途「JT グループ葉たばこ生産基本方針」に JT グループの方針を定めて
おります。
1. 法令の遵守
ⅰ. サプライヤーの皆様は、自社に適用されるすべての法令を把握し、これらを遵守するものとします。
ⅱ. サプライヤーの皆様に対して起こされた訴訟並びに法令違反に関連する係属事案及び罰金等が万一 JT
グループの事業活動に重大な悪影響を及ぼすおそれのある場合には、適宜 JT グループへ通知をお願
いします。
2. 贈収賄の防止
ⅰ. JT グループのために行われる調達に関して、サプライヤーの皆様はいかなる形であれ賄賂(適用される
法令上禁止される見返りもしくは事業上の不当な利益を得る目的で受領又は提供される価値あるもの)の
受領及び提供を行ってはなりません。
ⅱ. JT グループのサプライチェーン上の各領域における贈収賄リスクを最小限に抑えるため、サプライヤーの
皆様においては十分な方針の策定、周知伝達及び管理体制の整備に努めるようお願いします。
ⅲ. 贈答及び接待供応の提供及び収受についても、当グループ各事業でそれぞれ一定の基準を定めて運
用しておりますので、サプライヤーの皆様のご理解をお願いします。
ⅳ. JT グループを代理してサプライヤーの皆様が公務員との間で接待・贈答品の提供及び収受を行う場合は、
JT グループの定める基準に準拠するものとします。
なお、少額の接待・贈答品の提供及び収受であっても違法となる可能性があります。
3. 国際的な制裁及び禁輸措置
ⅰ. サプライヤーの皆様は、国際的・国内的な制裁又は禁輸措置に則して、サプライチェーンを通じた取引制
限が実施されることを確保するために、十分な措置を講じるようお願いします。
4. たばこ製品の不法取引に対する取り組み
ⅰ. JT グループは、いかなるたばこ製品の不法取引をも断固として認めない姿勢を堅持いたします。たばこの
密輸や偽造に対する取り組みは、たばこ事業における重要経営課題としております。
ii. たばこ製品の不法取引への関与を防ぐため、たばこ事業に関与するサプライヤーの皆様は再委託先様を
含む主要な取引先や顧客に関して十分なデューデリジェンスを実施し、定期的かつ定例的なモニタリング
や点検の継続的な実施に努めるようお願いします。
iii. JT グループのたばこ製品について不法取引への関与の可能性がある場合又は不法取引に関する情報を
サプライヤーの皆様が入手した場合は、JT グループに報告をお願いします。
※ 非たばこ事業については、本セクションの適用はありません。
5. 責任あるマーケティング活動
ⅰ. JT グループを代理するサプライヤーの皆様は、JT グループが遵守すべきマーケティング規準並びに広告
及び販売促進に関する各国法令を遵守するものとします。
6. 労働基準
ⅰ. JT グループは、国際労働機関による諸条約において規定される公正かつ安全な労働慣行が事業全般に
わたって採用されることを支持しています。JT グループは、これら諸条約を支持し、適用される労働関連
法令を遵守するサプライヤーの皆様から商品やサービスを調達することを望んでいます。また、サプライヤ
ーの皆様に国際的な労働基準の遵守、問題点の改善への取組みをお願いすることにより、我々はグロー
バルサプライチェーンにおける労働条件のたゆまぬ改善に努めてまいります。
ii. サプライヤーの皆様は、自社に適用される労働関連法令を遵守するものとします。
iii. サプライヤーの皆様は、労働関連法令や国際的な労働基準に関して、必要に応じた自己評価システム及
び改善のためのプロセスの整備に努めるようお願いします。
iv. JT グループが遵守をお願いする労働基準には以下の項目が含まれます。
・いかなる形態においても強制労働は禁止されております。いかなる労働者もその意思に反して雇使され
続けてはなりません。
・各国の最低就業年齢は遵守されなければなりません。児童が直接的又は間接的にサプライヤーの皆様
のために、あるいはサプライチェーンのいずれかの段階で働いていることが判明した場合、当該サプライ
ヤーの皆様は直ちに JT グループに通知するものとします。
・違法な差別が存在してはなりません。採用、賃金、職業訓練の利用、昇進、解雇又は退職に関して、機
会の均衡が配慮されなければならず、また、従業員が肉体的、言語的、性的、精神的な嫌がらせや虐待
を受けることがあってはなりません。
・各国の労働法令に基づき、すべての従業員には正式の労働条件が提示されなければなりません。すべ
ての従業員に対し、適用される労働条件を理解させ、従業員の法的権利及び義務を周知する措置を講
じるものとします。
・すべての従業員には各国の定める最低賃金以上の賃金が支払われなければなりません。
・従業員の労働日数、労働時間、休憩、年次休暇及び休日に関し、適用されるすべての法律が遵守され
なければなりません。
・ケガや健康への悪影響を防止するための十分な措置が講じられなければなりません。作業の安全体制
の訓練を含め、作業場における危険要因の特定、評価及び危険要因を最小限に抑えるための適切な体
制の整備に努めるものとします。
・各国の安全衛生に関する法令に基づき、リスク評価を実施し、火災やその他の危険源に関するリスクの
特定、建物その他からの安全な避難手段の確立を図るようお願いします。避難手段を整備し、その定期
的な訓練の実施をお願いします。
7. 遵守状況の確認
ⅰ. JT グループは、サプライヤーの皆様の同意の下、本規範の遵守状況につき定期的にモニタリングできる
ものとし、サプライヤーの皆様は実行可能な範囲においてこれに協力するものとします。
ii. 上記モニタリングにおいて本規範を充足していない点が特定された場合は、サプライヤーの皆様はこの点
につき是正措置を取るよう努めるものとします。
iii. 本規範の遵守状況の検証を効果的なものとするため、サプライヤーの皆様はその事業所、従業員及び関
連する文書への適切なアクセスを JT グループに対しご提供いただきますようお願いします。
iv. JT グループに提供する商品又はサービスの供給に関する再委託先様においても、本規範が遵守されま
すよう、ご協力をお願いします。
8. 懸念事項の報告先
JT グループは、サプライヤーの皆様に対し、本規範もしくは法令への重大な違反行為又はそのおそれがあっ
た場合、違反者が誰であるかを問わず、当該違反行為又はそのおそれについて調査し対処できるよう JT グ
ループへの報告をお願いします。
懸念事項がある場合は、JT グループのお取引先様担当に直接又は下記のリンクからオンライン経由で直接
JT グループへご通報、ご相談いただけます。
お取引様専用 相談・通報窓口
https://www.jtnet.ad.jp/WWW/JT/inquiry/compliance/input.html
注意事項
・JT グループ各社及び各部門は、本規範の趣旨を損なわない範囲で、法令及び事業環境等に応じて独自の
規範を策定し、自社又は自部門における事業活動については当該独自の規範を適用させることができるもの
とします。
・本規範と現地の法令との間に矛盾が生じる場合は、現地の法令が優先されます。ただし、本規範の他の事
項には影響を及ぼさないものとします。