2月号

2 月 号 ( 第 3 2 4 号 )
平成27年1月30日発行
文 京 区 立 千 駄 木 小 学 校
「伝統行事の知恵」
副 校 長
菊 池
健
新年を迎えたと思ったら、もう2月です。2月といえば節分。そもそも「節分」とはなんでしょうか。
本来、節分は季節の分かれ目である「立春、立夏、立秋、立冬の前日」のことをいい、年に4回ありますが、
これが室町時代あたりから立春の前日だけをさすようになりました。なぜなら、春を迎えることが新しい年を
迎えることでもあったため、最も重要だったからです。旧暦では、新年が春から始まるため、立春の前日の節
分は、大晦日に相当する大切な節目だったのです。
では、なぜ節分に豆まきをするのでしょうか。古代中国では、大晦日に「追儺(ついな)
」という邪気祓い
の行事がありました。これは、桃の木で作った弓矢を射って、鬼を追い払う行事です。これが奈良時代に日本
に伝わり、その行事のひとつ「豆打ち」の名残が「豆まき」で、江戸時代に庶民の間に広まり、農民の豊作を
願う気持ちが反映し、畑に豆をまくしぐさを表して、豆を「打つ」から「まく」に変わっていきました。こう
して、新年を幸多き年にするために、災いをもたらす鬼を追い払う節分行事が定着していったのです。
豆まきに用いる大豆は、必ず炒り豆でなくてはいけません。これは、拾い忘れた大豆から芽が出てしまうと
縁起が悪いためで、
「炒る」が「射る」にも通じます。つまり、
「魔目」を「射る」ことで魔を滅する「魔滅(ま
め)
」となるわけです。語呂をうまく合わせて節分行事の意味をうまく説明しています。これぞまさに日本独
特の伝統行事と言えます。一家の幸せを願う行事なので、豆をまくのは、本来家長の役目ですが、家族のイベ
ントという意味合いもあるので、家族全員でまき、それぞれの厄を祓ってもよいでしょう。豆をまく時の口上、
回数、順番などは、地方によって異なり、
珍しい事例もたくさんあるようですので、
千駄木の自然
家族でローカルルールを決めて行うのも
スイセン (ヒガンバナ科)
内花被
外花被(がく)
楽しいと思います。要は、家族みんなで豆
花壇で咲いています。長い
まきに取り組むことで、今年の厄祓いをし
花筒の先が六つに裂け、花び
たり、互いの健康を願い合ったりして、絆
らのように広がっています。
を深め合えればよいのです。
外側3枚が外花被(がく)です。
現代にまで残っている日本の伝統行事
中央に黄色の小皿(副花冠)が
には、日本のたどってきた歴史や日本独特
あります。
の風土や文化の中で、いかに幸せに生きて
副花冠の中をよく見てくだ
いくかの知恵が詰まっています。実際に日 さい。6本のおしべが上下2
副花冠
本の伝統行事に参加したり、体験したりし
段に分かれ、それぞれ3本ず
て、日本の伝統行事に込められた日本人の
つあるのが分かりますか。め
知恵について考えてみてはいかがでしょ
しべは中心に1本です。
うか。
教科の地区公開講座について
研究主任
原 梨絵
今年度の教科の地区公開講座は、
自主研究発表会として行
います。本校は、目白大学の多田孝志先生のご指導の下、対
話型授業について研究してきました。
その三年間のまとめと
して授業公開をします。廊下には、今までの授業の様子を掲
示します。指導案も置いておきますので、お取りください。
また、13日(金)には、研究の概要をまとめたリーフレッ
トを配布しますのでご覧ください。
今回公開授業は、2校時のみになります。そのあと体育館
で、特別にジュニオケによるアトラクションがあります。そ
して、研究発表会・講演会になります。保護者向けの発表会
ですので、どうぞ奮ってお越しください。
算数少人数学習について
算数少人数担当
中村 浩美
4、5年生の算数学習では「じっくりコース」
「ばっちり
コース」
「ぐんぐんコース」と習熟度別3展開によって学習
を進めています。単元に入る前にレディネステスト(準備テ
スト)を行い、その結果を見て、お勧めコースをお知らせし
ます。それから、子供たちはおうちの人と、話し合ってコー
スを決定します。
「じっくりコース」では前学年の復習も含めて教科書の
内容を進めていきます。
「ばっちりコース」では、教科書の
内容を中心に友達と考え方の交流をしながら学習します。
「ぐんぐんコース」では教科書の内容はもちろん、発展問
題に挑戦したり、問題を作って解き合ったりします。
保護者の方のご理解、ご協力があるからこそできる学習
形態です。今後ともよろしくお願いいたします。
~研究について~
日
曜
3
火 委員会活動
4
水
5
木 児童集会
9
月 読み聞かせ
10
火
11
水 建国記念の日
12
木 児童集会
6年生は「根拠をもって話し合い、新たな考えや解決策を創り合うことのできる子」
を目指す児童像として研究を進めています。これからの社会を担う子供たちにとって、
人との関わり合いの中で考えや意見の違いを乗り越え、新しくより良い考えやものを共
に創り出す力(対話力)は必要なことであると考え、日々の授業の中で対話力の育成に
取り組んでいます。特に6年生では、グループでの
話し合い、クラス全体での話し合いを通して考えを
深めたり、新しい考えを作り出したりする活動を重
授業風景
(写真)
視してきました。また、研究の教科を国語・社会・
理科の3教科で行い、3教科については教科担任制
を取り入れ、それぞれの教員の専門性を生かした対
話力の指導を重ねています。子供たちは、自分の考
授業風景
(写真)
していきたいと思います。
~総合的な学習の時間について~
土曜公開授業
(4時間授業、公開は2校時のみ)
教科公開講座
自主研究発表会
避難訓練
なかよし給食(6年1組)
クラブ活動(3年クラブ見学)
代表委員会
クラブ発表(ビデオ発表)
クラブ発表(舞台発表)
17
火
18
水
19
木
20
金 なかよし給食(6年2組)
21
がっていることを担任として実感する場面が各学級で
高学年としての学びの姿を見せられるよう今後も努力
外国語あいさつ月間終わり
代表委員会
土
たり、友達の考えを取り入れてより良いものにしたりと、力が身に付いてきました。ま
見られます。2月には自主研究発表会もあります。最
たてわり班遊び
4時間授業
14
えをしっかりともち、グループやクラス全体での話し合いを通して、自分の考えを深め
た、対話力の育成が子供たちの心の通い合いにもつな
諸行事
くするために、自分たちにできること」をテーマに様々な提案を考え、話し合いました。
25
土 PTA資源回収
なかよし給食(6年3組)
火
クラブ活動
水 クラブ発表(ビデオ発表)
3学期の総合では、その計画を実際に自分たちの手で実行していくというものです。各
26
木 音楽朝会
27
金
6年生は、総合的な学習の時間で「卒業プロジェクト」というものを行っています。
2学期に国語の学習でパネルディスカッションを行いました。「千駄木小学校をよりよ
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クラスでは、階段に絵を描いて学校を明るくする、校内の行き先掲示板を作るなど様々
な計画に一丸となって取り組んでいます。教室での学びが学校全体に広がっていくこと
6年生を送る会
お別れ給食会
は、子供たちにとって非常に学びがいがあります。
また最高学年として自分たちに何ができるのか、真
剣に考えることも子供たちにとっては、最高学年と
2月の生活目標
◎体をきたえましょう。
授業風景
(写真)
しての自覚を再認識するとても良い機会となりまし
○薄着で頑張りましょう。
○うがい手洗いをしましょう。
○外に出て元気よく遊びましょう。
○廊下や階段では、静かに右側を歩きましょう。
た。今回授業で学んだ、多面的に物事を見る目や、
みんなで知恵を出し合って考えを深めることを、千
駄木の後輩に伝えたり、これから先の中学校生活に
も生かしたりしてほしいと思います。
校内研究について⑨
6年
学年主任
研究主任
原
河西
勇弥
梨絵
自主研究発表会で講演して頂く多田孝志先生は、カナダの高校など海外勤務を
経て現在、目白大学人間学部長教授を勤められています。グローバル社会に生きる
子供たちに今何が必要なのかを考えさせてくれる講演です。東大生が講義のうまい
教授No.1に選ぶほど巧みな話術で有名です。当日も引き込まれる講演になるこ
と間違いなしです。是非、体育館での講演を楽しみにお越しください。
スクールカウンセラー来校日
富田千代さん★毎週水・金曜日
山本久子さん★毎週月曜日
9日,16日,23日
※2日はお休み