与える喜び～高校クリスマス礼拝 2015 ～受けるよりは与える方が幸いである。（使徒２０：３５）本校の母教会である、日本聖公会・神戸聖ミカエル教会で、高校生のクリスマス礼拝が持たれました。キリストの礼拝、文字通りの「クリス・マス」を、本校生たちは体験しました。プレゼントをもらうクリスマスから、与えるクリスマスへというモットーのもと、たくさんの献金が捧げられました。今日１日、買おうと思っていたジュースかガムの代金ワンコイン、だれか知らない人のために使ってみませんか？この呼びかけとともに集められた献金は、福祉施設や災害ボランティア団体に送られます。神様がこのように用いてくださるなら、献金は神様への捧げ物。決して強制ではありませんが、多くの生徒が趣旨に賛同してくれました。ハレルヤ感謝。神戸聖ミカエル教会礼拝堂の収容力の関係上、１つの学年を２回に分けて礼拝が実施されます。１２月８日（火）午前に１年生前半・後半、午後に３年生前半・後半、９日（水）午前に２年生前半・後半、午後に特別履修生の礼拝がありました。３学年分と特別履修生分の、合計７回の礼拝にわたって奏楽を務めてくださったオルガン奏者の原田里香子さん（明石聖マリア・マグダレン教会信徒）に感謝いたします。しばらく、写真をご覧ください。色は上記の学年と一致しています。自分が来るべき日時を確認身だしなみは心の表れ点呼とともに集まる献金早めに来てなおも勉強 This is Christmas! 前奏で心静かに準備いよいよ入場高校生奉仕者姿勢も整った ♪ まきびと羊を～聖書朗読に聴き入るお話に関心を寄せてこれは自分へのメッセージだみことばに心動かされぼくらにとってイエス様とはぼくらはどう応答するか ♪ あらののはてに～献金は前へ。階上には聖歌隊が奉仕者退場 ♪きよしこの夜～また会おう、主の祝福を！指導教員の温かいまなざしヤオホツェットフローロッケト Jauchzet（喜べ）, frohlocket（叫べ）! さあ、平安のうちに行こうヨハンゼバスティアンバッハ (Johann Sebastian Bach) 各先生方のメッセージ要旨１年生横山順一師日本キリスト教団東神戸教会牧師「リンクリンククリスマス」主イエスの降誕は、羊飼いという、社会から忘れられた存在に真っ先に届きました。１匹の羊ともいえる、少数者を、神様は決して忘れません。主イエスは、ご自分は良い羊飼いだと語られました。この主イエスの降誕は、神様が人と関わってくださるしるしです。降誕の知らせを受けた羊飼いたちは、自分たちも町の人たちにこの良き知らせを伝えに行き、関わりを持ちました。私は関西労働者伝道委員会の働きで、クリスマスの時期に日雇い労働者の方々に炊き出しなどのプレゼントをお配りしていた際、それが終わった後の自分の楽しみを考えながら奉仕していた反省、本当の意味で「関わり」を持っていなかったことにはっとさせられたことがあります。関わったがために受ける苦しみもあります。しかし、関わるからこそ深まることもあります。神様は、そのように私たちに関わってくださいます。それがクリスマスで神様が明らかにしてくださったことです。３年生西脇慎一師日本バプテスト連盟神戸バプテスト教会牧師クリスマスはなぜ「おめでとう」なのでしょうか。主イエスはすべての人の救い主であるというリアリティは、どこからわいてくるのでしょうか。聖書は、イエス・キリストはすべての人を照らすまことの光だ、と語ります。主イエスは隣人愛に生きたお方でした。その愛ゆえの絶大な支持と、そこからくるねたみによって、十字架で死なれました。しかし主イエスは生き続けています。私の父の会社が倒産した経験から、努力だけではどうにもならない社会の不条理を思います。しかしそこにも神様の光は届くのです。まことの光である救い主イエスは、羊飼いにとって最も身近な家畜小屋でお生まれになりました。この知らせはヘロデ王にももたらされましたが、彼は保身のために救い主抹殺の計画をしました。無条件の愛を受けているにもかかわらず、人を粗末にしてしまう罪の大きさ。そこにも光は届きます。光は闇に消されません。かえって、インマヌエル闇が深いほど、光は鮮明になります。クリスマスは、神様がともにおられる証拠です。２年生阪口新師日本キリスト教団神戸聖愛教会牧師「ヒーローの条件」人はだれでもあこがれのヒーローを持っています。強い、かっこいい。あるいは、最初は弱くても、次第に成長していく様子が人々を魅了する。しかし、救い主イエスは、それらとは正反対のヒーローでした。飼い葉桶に寝かされ、すみっこの汚いところに追いやられて登場。愛を教えたあげく、強さとは無縁の生涯を、十字架上でヒーロー閉じられました。しかしこれこそが、本当の救い主ではないでしょうか。やなせたかしの、アンパンマンは、最初は大人向けの話でした。ひもじい人にアンパンを配って回るだけのヒーロー。子ども向けに変更されても、当初は悪と戦いません。ひもじい子に自分の顔を食べさせる、ボロボロのヒーロー。でも顔には気楽な笑み。大人には理解できないヒーロー像が、次第に子どもの間で人気上昇。主イエスも、ボロボロになりながら人々の苦しみを担われました。「主は豊かであったのに、あなたがたのために貧しくなられた。」（II コリント８：９）立ち返って静かにすれば、あなたがたは救われ、落ち着いて、信頼すれば、あなたがたは力を得る。イザヤ３０：１５ Wenn ihr umkehrtet und stille bliebet, so würde euch geholfen; durch Stillesein und Hoffen würdet ihr stark sein. Jesaja, 30:15 11 月 27 日(金) 高校チャペル点灯式