それぞれの目標に向かって一歩ずつ! 校長 米塚 裕貴

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それぞれの目標に向かって一歩ずつ!
校長 米塚 裕貴
新年明けましておめでとうございます。昨年中は本校の教育活動にご理解、ご協力を賜り、誠にありがと
うございました。本年もよろしくお願い申し上げます。
今年は粉雪が舞い散る寒い元日となり、例年にもまして気が引き締まる思いの年明けとなりました。古来
より、元日は各家庭に訪れる新しい歳神様を心から歓迎し、一年の幸運と繁栄を願う大切な意味を持つ日で
す。豊作や豊漁につながる福を招き入れたいという強い願いが、様々なお正月の風習やしきたりとなって継
承されており、日本の伝統が身近に感じられる日でもあります。
昨年、各地で発生した土砂災害や噴火災害も記憶に新しいところですが、日本は災害列島とよばれるほど、
自然災害の危険にさらされています。人間の力では、なすすべもない大自然の脅威は、古来より神への畏敬
の念となって信仰へとつながってきました。自然を克朋すべき存在としてとらえるのではなく、畏敬を持っ
て共生を目指すべき存在として考えるのは、わが国の伝統的な思想に根ざしています。そのような中、地球
温暖化という急激な自然環境の変化に伴い、待ったなしの対応を迫られているのは周知の通りです。エネル
ギー問題とも密接に関わり、正答がない困難な問題の解決を目指して努力が求められています。
さて、「一年の計は元旦にあり」の言葉通り生徒たちには、自分の成長につながるよう具体的な目標を持
たせたいと考えています。新年の始まりであるとともに、それぞれの学年の締めくくりとなるのが三学期で
す。まずは、新年を迎えての前向きな気持ちを大切に、自分なりの目標を持つことです。その後は、一歩ず
つでも目標に向かって前進していくこと、前へ進むことによって違う景色が見えてくれば、ますます意欲が
湧いてくると思います。その際、様々な面で「面倒なことから逃げない」姿勢を持たせたいと思います。
そもそも面倒という意識には個人差があり、調理人や職人の世界を見て分かるように、一流と呼ばれる人
は、より良い物にするための工夫に力を注ぎ、手間ひまを惜しまない姿勢を身に付けています。他人から見
て面倒と思えることでも当たり前と考える訓練が出来ているのだと思います。現代社会ではかつて生活の中
に組み込まれていた面倒なことが次々と姿を消していき、楽なことが当たり前になりつつあります。スイッ
チ一つでご飯が炊け、食器が洗え、掃除も洗濯も全自動で終了し、調理済みの食材が街にあふれています。
ウォシュレットや冷暖房機器、空気清浄機、加湿器等、清潔で快適な住環境も特別なものではありません。
ただし、全てが電気エネルギーの恩恵の上で成り立っていることは、停電という形でその便利さを奪われた
ときに痛感させられます。
本来、薪を割ってかまどに火を入れ、竹筒で火加減を調整しながらご飯を炊きあげる作業は、脳科学的に
は好ましい刺激となるそうです。ほうきを使ってゴミを集め、雑巾でほこりを拭き取り、汚れたところを磨
き上げる、こういう作業も同様と思われます。生まれたときから便利な生活に慣れてしまうと、考えように
よっては全てが面倒と思えても不思議ではないかもしれません。小さな頃から電子辞書ばかり活用している
と、五十音の配列が記憶できなくなると言われています。昔から生
活の中で自然に身に付けていたことが、意識しなければ身に付けら
れなくなるおそれが出てきているのかもしれません。
日々の授業や、係、委員会活動、部活動や学校行事に取り組む中
で、「面倒だなあ」と感じたときに、敢えて自分の目標に近づく一
歩だという意識を持たせ、そこから逃げない姿勢を指導していきた
いと考えています。学力も体力も心の力もスイッチ一つで身に付け
られるわけがありません。面倒なことを一つずつ、一歩ずつ前進し
ながら乗り越えたときに自分の力として実感できるのだと思います。
9年生の百人一首の様子
浜川中ビブリオバトル大会を終えて
図書委員会担当 大畑裕之 主任教諭
二学期終業式の市民科の時間に、全校生徒で浜川中初めてのビブリオバトル大会が行われまし
た。選手宣誓を皮切りに、クラス予選・学年予選を勝ち抜き全校本選に勝ち進んだ選手7名が熱
きバトル(戦い)を繰り広げました。
ビブリオバトルとは、自分が読んで面白いと思った本を紹介し、話を聞いた人がどの本が一番
読みたくなったか投票しチャンプ本を決める活動です。
浜川中の図書館スタッフの鈴木さんと図書館の利用促進について話している中で、鈴木さんか
らビブリオバトルを紹介されました。ビブリオバトルは京都大学の谷口先生が提唱し広まった活
動ですが、高校や小学校では行われているが、品川区の中学校ではまだやったことがないそうで
す。浜川中には毎朝10分間の読書活動があり、この時間を活用してクラス予選の時間を確保す
ることができました。各班ごとに一人1分間で本を紹介し、他の生徒が一番読み見たくなった本
を選びました。1分間の時間制限の中で本の魅力を伝えることが難しい生徒も見られましたが、
各学年とも主張発表や志の発表なども行っているため、大勢の前に立っても堂々と本を紹介して
いました。7・8年生はまず原稿を書きそれを基に紹介していましたが、9年生は、原稿なしで
その本の魅力を伝えていました。 投票結果は、
7学年チャンプ本は、瀬上真詞くんの紹介で山田悠介氏著『×ゲーム』
8学年チャンプ本は、竹村花音さんの紹介で川村元気氏著『世界から猫が消えたなら』
9学年チャンプ本は、星野龍河くんの紹介で小林しのぶ氏著『全国美味駅弁 決定版 駅弁女王
が食べて選んだ555』と、なりました。
図書館の本の貸出数がビブリオバトル予選会時期から増え始め、
11月の時点で前年の貸出数を上回りました。予選会や本選後も、
紹介されていた本を探しに図書館に来る生徒が見受けられ、うれ
しい限りです。図書委員会の生徒の活動も昼休みの貸し出し当番
だけでなく活動に幅ができました。最後に、大会運営にあたり、
多くの先生方・生徒の皆さんにご協力を頂き誠にありがとうござ
いました。
9年生にストレスマネジメントの授業を行いました! 廣瀬 広美 主任養護教諭
12月6日(土)に9年生にストレスマネジメントの授業を行いました。受験のときに緊張
を和らげ、落ち着いて試験を受けられることを目的としました。ストレスの構造について説明
をした後に、セルフリラクセーション法(肩の筋肉のゆるめ・10秒呼吸法・上半身の脱力)
の実習を体験しました。
生徒の感想には「授業を受ける前より
リラックスしているのを感じた。リラッ
クスができ体も落ち着くことができた。
受験前にも試して心を落ち着かせて本
番に挑みたい。」など多くありました。
保護者の方々にもご参観いただき、
ありがとうございました。
*肩の筋肉のゆるめ*
*上半身の脱力*
お肉の情報館見学
7年 C 組副担任 森 賢士 教諭
浜川中学校では人権教育の一環として、7学年生が東京都中央
卸売市場食肉市場に併設されている「お肉の情報館」を見学して
おります。今年度は12月19日に実施し、食肉市場の歴史・食
肉の生産方法・同和問題に関する展示の見学や、食肉市場で実際
に働く職員の方々との交流を行いました。展示見学では、牛肉や
豚肉の等級に興味を持って一生懸命メモをする生徒や、食肉市場
に届けられた差別や偏見に関する手紙に心を痛めている生徒もい
ました。また、職員の方々との交流では、「牛と豚でお肉の生産工
程が異なるのはなぜですか」や「働いている中で一番苦労したこ
とは何ですか」など様々な質問をし、意欲的に学ぼうという姿勢
が見られました。
生徒たちの感想の中には、「普段当たり前のように食べている
お肉の生産方法がわかってよかった。今度からは働いている人に
感謝しながらお肉を食べようと思う」や「私たちの食生活のため
に働いている人たちに対して差別の言葉を浴びせるなんてひどい
と感じた。自分は差別や偏見を持たない人間になりたい」といった
ものが多数ありました。日々の食生活に欠かせないお肉に関する知識を養い、差別・偏見を決
して許さないという人権意識を高める上で、とても有意義な時間を過ごすことができました。
8年 A 組担任 小竿孔次郎 教諭
事前の学習では、ほとんどが計算ばかりで大変そうな印象を持
っていましたが、当日は、実際の家賃や車代、通信料、食費等を
自分で選択肢から選んで考えることができたので、学習にも現実
味があり、楽しそうに一生懸命取り組んでいました。株式や税金、
年金などについては、あまり実感は湧いていない様子でしたが、
世の中の経済がどのように回っているのかは、なんとなく理解で
きたようです。学習後の感想で多かったのが「働いて稼いだお金
も“どうしても支払わなくてはならないお金”でどんどんなくな
っていってしまうということがわかり、仕事をすること、家族を
持つことの大変さを知ることができました。」というような内容
でした。
保護者の方への感謝の気持ちを忘れずに、将来自分が大人に
なったときに、今回学んだことを活かしてほしいと思います。
品川区中学新人卓球大会
女子団体の部
準優勝
7年女子シングルス 第3位 笠原 千里
8年女子シングルス 第3位 品川 渚夏
第3位 小林 萌生
読書感想文コンクール
金賞
7年 野原 七菜
8年 飯塚 和奏
9年 佐藤 瑠奈
佳作
7年 横田 朊香
7年 川上 美空
8年 品川 渚夏
8年 前野 夏希
東京都水道週間作品コンクール入選
品川区防災ポスターコンクール銅賞
9年 内藤伊乃里
9年 村山 友哉
9年
内藤伊乃里
9年
巻島
未奈
人権作文コンテスト優秀賞
9年 八木 舞香
品川区中学生主張大会奨励賞
9年 我妻 聖良
書写コンクール(硬筆の部)
書写コンクール(毛筆の部)
金賞
7年 岩田 由佳
金賞
7年 久保 穂の香
8年 岡村 涼香
8年 武甕 芽唯
9年 武甕 柚夏
9年 信田 涼花
佳作
7年 山口 琴未
7年 竹内 哲太
8年 小林 萌生
内
佳作
8年
日
曜日
8
木
始業式、第Ⅲ期時間割始、分掌部会
9
金
専門委員会、地域清掃(北浜川西町会さんと合同実施)
14
水
教育会研究部会
15
木
私立高校推薦入試出願
16
金
7年劇団四季観劇会
17
土
学校公開日
19
月
生徒朝礼、避難訓練
20
火
浜川小 5 年半日体験、校区外部評価委員会
21
水
都立高校推薦入試出願
22
木
職員会議、私立高校推進入試
23
金
私立高校推薦入試発表・手続き、
26
月
私立高校一般入試出願始、都立高校推薦入試
27
火
都立高校推薦入試
28
水
職員会議
29
木
PTA教育懇談会(17:00~被朋室)
30
金
学習発表会展示準備、⑥カット
小林
萌生
容
⑤カット
2月2日(月)~7日(土)
小中連合作品展(~25日、きゅりあん)
学校公開週間・学習発表会(展示の部)
一週間学校を公開し、授業と本年度の学習成果の展示をご覧いただけます。
地域の皆様・ご家族の皆様のご来校をお待ちしております。
2月10日(火)
平成 27 年度新入生保護者説明会
15:00より3階視聴覚室にて説明会を行います。
「就学指定通知書」(学務課からのハガキ)、「印鑑」をご持参ください。
*就学指定通知書に必要事頄を記入してご持参ください。