栄村 人口ビジョン 平成 27 年 9 月 栄 村 素案 目 次 第1章 栄村の人口の現状分析 エラー! ブックマークが定義されていません。 1. 人口の推移 ....................................... エラー! ブックマークが定義されていません。 (1) 総人口の推移 ............................ エラー! ブックマークが定義されていません。 (2) 地区別人口の推移 ..................... エラー! ブックマークが定義されていません。 2. 年齢別人口 ....................................... エラー! ブックマークが定義されていません。 (1) 人口ピラミッド ........................ エラー! ブックマークが定義されていません。 (2) 年齢 3 区分別人口の推移.......... エラー! ブックマークが定義されていません。 3. 人口動態........................................... エラー! ブックマークが定義されていません。 (1) 自然動態 ................................... エラー! ブックマークが定義されていません。 (2) 社会動態 ................................... エラー! ブックマークが定義されていません。 (3) 人口動態の推移 ........................ エラー! ブックマークが定義されていません。 (4) 産業別就業者 ............................ エラー! ブックマークが定義されていません。 第2章 人口の推計 ..................................................33 1.総人口・年齢区分別人口の推計 ................................................................................ 33 2.人口減少が地域に与える影響.................................................................................... 34 3.仮定値による目標人口の推計条件 ............................................................................ 35 (1)目標人口の推計条件 ........................................................................................... 35 (2)目標人口の推計結果 ........................................................................................... 37 (3)人口減少抑制策による効果 ................................................................................ 37 i 第2章 人口の推計 1.総人口・年齢区分別人口の推計 平成 22 年国勢調査を基本とした平成 25 年 3 月発表の国立社会保障・人口問題研究所(以 下、社人研)の統計情報を活用し総人口を推計すると以下のとおりとなります(図表 18) 。 人口は減少傾向が続き、直近(平成 22 年)で約 2,200 人あった人口も、平成 42 年には 1,500 人を割り込み、平成 52 年には約 1,000 人まで減少すると推計されます。 さらに年齢 3 区分人口の推計をみると、直近(平成 22 年)に約 1,000 人いた生産年齢人 口(15 歳~64 歳)は、平成 52 年には 430 人まで減少しています。また幼年人口も同様に約 70 人に減少しています。 一方高齢化率は、平成 42 年にピークを迎えた後は、微減・横ばい傾向となっています。 しかしながら、人口そのものが極端に減少していますので、産業のみならず、地域活動その ものの衰退につながる可能性があります。こうした問題に対して、栄村の特性を活かし、い かに人口を維持していくかが重要となります。 図表 18 (人) 4,000 3,500 栄村の年齢 3 階級別の人口推計 60.0% 3,884 586 3,502 3,284 50.0% 3,053 676 2,896 3,000 749 2,638 861 40.0% 2,488 1,034 2,500 2,215 2,000 1,968 1,073 2,545 30.0% 1,029 1,744 1,023 2,293 1,500 1,541 1,368 986 2,067 1,771 1,212 906 835 1,499 1,000 1,257 754 1,195 647 999 836 500 753 533 468 421 S55 S60 H2 569 10.0% 727 607 528 489 430 363 308 264 193 146 111 99 86 76 70 H7 H12 H17 H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 0 S50 20.0% 1,069 年少人口 生産年齢人口 老年人口 高齢化率 (資料)総務省統計局「国勢調査」、長野県「毎月人口異動調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成25年3月推計)」 33 0.0% <参考>国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の推計方法 国立社会保障・人口問題研究(社人研)の推計方法は、コーホート要因法を用いて推 計しています。コーホートとは、同年(または同期間)に出生した「集団」のことをい い、 「コーホート要因法」とは、各コーホートについて、 「自然増減」 (出生と死亡)及び 「純移動」 (転出入)という二つの「人口変動要因」それぞれについて将来値を仮定し、 それに基づいて将来人口を推計する方法です。 推計の基礎となる過去の実績人口に特殊な変動があったか、推計対象期間内の将来人 口に特殊な変動が予想されるため、過去の実績に基づく変化率が将来人口の推計に適さ ないと思われる場合、この方法を用いることが推奨されています。 コーホート要因法では、 「その集団」ごとの出生、死亡、移動を軸に人口の変化をとら えます。前述の人口推計では、国勢調査から地区別の基準年を平成 22(2010)年とし て、男女年齢別人口を出発点とし,これに将来値として仮定された生残率、出生率、人 口移動率を適用して 5 年刻みで将来人口を計算しています。 「人口減少が地域に与える影響」以降では、国立社会保障・人口問題研究所の推計方 法によって、シミュレーションを行い、人口を推計しています。 (資料)国立社会保障・人口問題研究所 HP や厚生労働省「人口推計」を参考に抜粋、要約 2.人口減少が地域に与える影響 少子高齢化によって、平成 52 年には本村の人口が約半数までに減少することが推計され ます。特に約 1,000 人いた生産年齢人口は、平成 52 年には約 4 割にまで減少するため、地 域の活力低下や産業の衰退等、人口減少が地域にもたらす影響は大きいと考えられます。 こうした人口減少が地域に与える影響は、具体的には以下のものが考えられますが、こう した諸問題を解決するために人口減少をいかに抑制していくかが重要となります(図表 19) 。 34 図表 19 人口減少が地域に与える影響 <仕事、産業への影響> <子育て、教育への影響> ・将来の産業(建設、卸・小売、サービス 等)を担う若者の減少 ・保育所や学校の再編や縮小の懸念 ・保育士や教諭の人員不足による子育てサ ・事業者の高齢化による廃業の増加(後継 ービスの縮小 者問題) ・農業・林業の担い手不足 ・子ども、若者向け市場の縮小、高齢者向 け市場の拡大 ・耕作放棄地等の増加 <医療、福祉、介護への影響> <地域社会への影響> ・医療費や介護費等、社会保障費増加によ る生産年齢層への負担増 ・空き家等の増加 ・地域の担い手不足によるコミュニティ活 ・生産年齢人口の減少により、医療、福祉、 介護等への就業者不足 動の縮小 ・防犯や災害救助に携わる人が減り、治安 ・高齢者増加による老老介護増加の懸念 の悪化等 ※老老介護:高齢者が高齢者を介護するこ と ・商業衰退による日用品購入頻度の低下 ・道路や上下水道等のインフラ施設の維持 管理レベルの低下 3.仮定値による目標人口の推計条件 (1)目標人口の推計条件 人口減少抑制策を展開していく上で、合計特殊出生率(以下「出生率」という。 )の改善 等による自然動態改善への施策や移住者や定住者増加等による社会動態改善の施策を検討 していく必要があります。 栄村の目標人口を推計する上で、出生率向上(自然動態改善)や移住者受入等による社会 流入の増加(社会動態改善)がどのように人口動態にプラスの効果をもたらすのか、社人研 推計値(パターン①)を基準に、出生率が段階的に上昇し、自然動態が改善するパターン②、 自然動態及び社会動態が改善するパターン③を加え、人口減少抑制策の効果をこれら 3 つ のパターンでシミュレーションを実施しました。 栄村の目標人口を推計する上で、社人研推計値のパターン①に加え、社人研推計値(パタ ーン①)を基準に、出生率が段階的に上昇し平成 52 年にかけて人口置換水準の 2.07 に上 昇するパターン②、パターン②に更に平成 32 年以降、毎年 20 歳~69 歳の 4 世帯の移住者 を受入するパターン③、 の計 3 つのパターンでシミュレーションを実施しました(図表 20) 。 35 図表 20 各推計パターンの仮定値 パターン① 基準となる仮定値 パターン② 社人研推計値 パターン③ 社人研推計値 社人研推計値 +自然動態改善 +自然動態改善 +社会動態改善 自然動態改善の内容 ・国の長期ビジョン ・国の長期ビジョン の目標値を基準 の目標値を基準 に、国が掲げる出 に、国が掲げる出 生率の伸び率を本 生率の伸び率を本 村の伸び率にも適 村の伸び率にも適 用 用 - ・出生率を平成 32 年 ・出生率を平成 32 年 1.6 、 平 成 42 年 1.6 、 平 成 42 年 1.8 、 平 成 52 年 1.8 、 平 成 52 年 2.07 と仮定 2.07 と仮定 ・平成 32 年以降、毎 社会動態改善の内容 年 20 歳~69 歳の 4 世帯の移住者受 入を目指す - ・1 世帯≒2.5 人と仮 - 定し、4 世帯≒10 人(20 歳~69 歳 の年齢で均等に 5 年毎に 50 人)の増 加を仮定 なお、参考資料として、国や長野県による目標人口の推計条件は以下のとおりとなってい ます(図表 21) 。 図表 21 国や長野県の目標人口の推計条件 自然動態改善 社会動態改善 国 長野県 出生率を平成 32 年 1.6、平成 出生率を平成 37 年 1.84、平 42 年 1.8、 平成 52 年以降 2.07 成 47 年以降 2.07 平成 52 年までに転出入の差 平成 37 年以降、転出入の差が がゼロになる移動均衡の状 ゼロになる移動均衡の状態 態 36 (2)目標人口の推計結果 前頁の 3 つのパターンで目標人口を推計した場合、パターン②の平成 52 年の将来人口は 1,130 人、パターン③の同将来人口は 1,419 人となり、パターン①(社人研推計値)1,069 人をそれぞれ約 60 人、約 350 人上回る推計結果となります(図表 22)。 図表 22 目標人口の推計結果 (人) 2,500 パターン① 2,000 2,215 パターン② 1,975 パターン③ 1,810 1,969 1,673 1,569 1,742 1,500 1,483 1,419 1,540 +350人 1,366 1,130 1,210 1,000 1,069 500 0 出生率 社会動態 1.44 - 1.60 H22 H27 H32 1.60 1.80 1.80 毎年4世帯(20歳~69歳)の移住者を受入 H37 H42 H47 2.07 H52 (3)人口減少抑制策による効果 本村の人口構造から、 今後も人口増加に転じることは難しく、 人口減少が進む見通しです。 しかし出生率改善や社会流入の増加等、人口減少抑制策を展開していくことで、人口減少に 対する抑制効果が、以下のとおり、出ていることがわかります(図表 23) 。パターン③を基 準に人口減少抑制策を進めた場合、何もしない状態(社人研推計値:パターン①)よりも、 自然動態が約 100 人、社会動態が約 250 人改善する見通しです。 図表 23 人口減少抑制策による効果 パターン パターン① 社人研推計値 パターン② パターン① +自然動態改善 パターン③ パターン① +自然動態改善 +社会動態改善 年 H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 H27年から パターン① の累計 との差異 自然動態 ▲ 214 ▲ 215 ▲ 200 ▲ 177 ▲ 159 ▲ 150 ▲ 1,116 社会動態 ▲ 32 ▲ 12 ▲2 3 3 10 ▲ 30 人口動態 ▲ 246 ▲ 227 ▲ 202 ▲ 174 ▲ 156 ▲ 140 ▲ 1,146 総人口 2,215 1,969 1,742 1,540 1,366 1,210 1,069 指数 1.00000 0.88915 0.78655 0.69523 0.61658 0.54606 0.48278 自然動態 ▲ 208 ▲ 205 ▲ 191 ▲ 165 ▲ 147 ▲ 132 ▲ 1,048 社会動態 ▲ 32 ▲ 12 ▲2 2 1 7 ▲ 37 人口動態 ▲ 240 ▲ 217 ▲ 193 ▲ 163 ▲ 146 ▲ 125 ▲ 1,085 総人口 2,215 1,975 1,757 1,564 1,401 1,255 1,130 指数 1.00000 0.89155 0.79337 0.70608 0.63268 0.56675 0.51028 自然動態 ▲ 208 ▲ 202 ▲ 186 ▲ 157 ▲ 138 ▲ 121 ▲ 1,012 社会動態 ▲ 32 38 49 53 52 57 216 人口動態 ▲ 240 ▲ 164 ▲ 137 ▲ 104 ▲ 86 ▲ 64 ▲ 796 総人口 2,215 1,975 1,810 1,673 1,569 1,483 1,419 指数 1.00000 0.89155 0.81737 0.75536 0.70845 0.66963 0.64079 - 37 68 ▲7 61 104 246 350 - <参考> ※パターン③を「4 世帯の移住者受入」ではなく社会動態均衡とした場合 前述で示したシミュレーション結果とは別に、参考までにパターン③を「4 世帯の移住者 受入」ではなく社会動態均衡(平成 32 年以降の転出入の差をゼロに)とした場合の前提条 件をいかに示します(図表 24) 。 図表 24 各推計パターンの仮定値(社会動態均衡の場合) パターン① 基準となる仮定値 社人研推計値 パターン② パターン③ 社人研推計値 社人研推計値 +自然動態改善 +自然動態改善 +社会動態改善 自然動態改善の内容 ・国の長期ビジョン ・国の長期ビジョン の目標値を基準 の目標値を基準 に、国が掲げる出 に、国が掲げる出 生率の伸び率を本 生率の伸び率を本 村の伸び率にも適 村の伸び率にも適 用 用 - ・出生率を平成 32 年 ・出生率を平成 32 年 1.6 、 平 成 42 年 1.6 、 平 成 42 年 1.8 、 平 成 52 年 1.8 、 平 成 52 年 2.07 と仮定 2.07 と仮定 ・平成 32 年以降、転 社会動態改善の内容 - - 出入の差がゼロに なる移動均衡の状 態 38 前頁の 3 つのパターンで目標人口を推計した場合、パターン②の平成 52 年年の将来人口 は 1,130 人、パターン③の同将来人口は 1,244 人となり、パターン①(社人研推計値)1,069 人をそれぞれ約 60 人、180 人上回る推計結果となります(図表 25)。 図表 25 目標人口の推計結果(パターン③:社会動態均衡) (人) 2,500 パターン② パターン① 2,000 2,010 2,215 パターン③ 1,811 1,969 1,630 1,742 1,500 1,480 1,540 1,352 +175人 1,244 1,366 1,130 1,210 1,000 1,069 500 0 出生率 社会動態 1.44 - 1.60 1.60 1.80 社会動態均衡 1.80 2.07 H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 パターン③の前提条件を段階的な出生率の向上及び社会動態均衡とした場合、何もしな い状態(社人研推計値:パターン①)よりも、自然動態が約 60 人、社会動態が約 180 人改 善する見通しです(図表 26)。 図表 26 人口減少抑制策による効果(社会動態均衡) パターン パターン① 社人研推計値 パターン② パターン① +自然動態改善 パターン③ パターン① +自然動態改善 +社会動態改善 年 H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 H27年から パターン① の累計 との差異 自然動態 ▲ 214 ▲ 215 ▲ 200 ▲ 177 ▲ 159 ▲ 150 ▲ 1,116 社会動態 ▲ 32 ▲ 12 ▲2 3 3 10 ▲ 30 人口動態 ▲ 246 ▲ 227 ▲ 202 ▲ 174 ▲ 156 ▲ 140 ▲ 1,146 総人口 2,215 1,969 1,742 1,540 1,366 1,210 1,069 指数 1.00000 0.88915 0.78655 0.69523 0.61658 0.54606 0.48278 自然動態 ▲ 208 ▲ 205 ▲ 191 ▲ 165 ▲ 147 ▲ 132 ▲ 1,048 社会動態 ▲ 32 ▲ 12 ▲2 2 1 7 ▲ 37 人口動態 ▲ 240 ▲ 217 ▲ 193 ▲ 163 ▲ 146 ▲ 125 ▲ 1,085 総人口 2,215 1,975 1,757 1,564 1,401 1,255 1,130 指数 1.00000 0.89155 0.79337 0.70608 0.63268 0.56675 0.51028 自然動態 ▲ 205 ▲ 199 ▲ 181 ▲ 149 ▲ 128 ▲ 108 ▲ 971 社会動態 0 0 0 0 0 0 0 人口動態 ▲ 205 ▲ 199 ▲ 181 ▲ 149 ▲ 128 ▲ 108 ▲ 971 総人口 2,215 2,010 1,811 1,630 1,480 1,352 1,244 指数 1.00000 0.90724 0.81743 0.73572 0.66827 0.61038 0.56159 - 39 68 ▲7 61 145 30 175 - ※今後予定している項目(案) 第3章 目指すべき人口の将来展望 1.目指すべき将来の方向 (1)将来展望に必要な調査・分析(現状と課題の整理) ⇒アンケート結果から人口減少問題に関する村民の意識等をまとめ、本村の人口減少 問題に係る現状と課題を整理 (2)目指すべき将来の方向 (例1)若者に対する結婚や出産、子育ての環境の整備、など・・・ (例2)若者を中心とした移住、定住の促進、など・・・ (例3)若者や子育て世代の女性等に対する就労環境の整備、など・・・ ⇒アンケート結果や有識者の意見を踏まえ、長期的な視点から人口減少抑制策に関す る方向性を簡潔に記載 2.人口の将来展望 (1)栄村目標人口の設定 ※平成 52 年の総人口目標:****人 ⇒平成 52 年の人口を目標何人にするのか掲げ、それに応じた自然動態や社会動態の改 善策を提言 (2)自然動態改善による影響 ※段階的な合計特殊出生率の改善等 ⇒自然動態を改善することでどの程度人口減少抑制に寄与するのか (3)社会動態改善による影響 ※若者を中心とした転出抑制と転入促進等 ⇒社会動態を改善することでどの程度人口減少抑制に寄与するのか (4)栄村総人口の長期的な見通し ⇒人口減少施策が実現できたことによる具体的な効果を検証(生産年齢人口や老年人 口への影響、高齢化率の改善度合い、など) 以上 40
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