News Flash China Tax and Business Advisory 広東自由貿易試験区 (1): その正式始動 と全体計画に関する考察 April 2015 Issue 17 概要 2015 年 4 月 21 日、中国(広東)自由貿易試験区(以下、「広東自由貿易区」)が、中国(天津)自由貿易試験区 (以下、「天津自由貿易区」)、中国(福建)自由貿易試験区(以下、「福建自由貿易区」)と共に正式に成立、始 動しました。成立の前日、国務院は、これら三つの自由貿易区それぞれの全体計画 1 、上海自由貿易区の改 革推進計画、及び以上四つの自由貿易区に適用される外商投資参入許可特別管理措置(2015 年版ネガティ ブリスト)2 を発表しました。 全体計画と改革推進計画では、戦略上の位置づけ、発展目標、主要任務、措置に関して基本的な枠組みが提 示されています。四つの自由貿易区は開放性の程度においては同等ですが、発展目標はそれぞれ異なってい ます。広東自由貿易区はその全体計画を見ると、上海自由貿易区での成功の経験を活かすことにより、また、 広東省、香港、マカオ間での協力関係の推進において独特の地位を占めていることにより、「21 世紀海のシル クロード」の主要ハブとなって、改革開放政策の新段階におけるパイオニアの役割を果たすこととされていま す。 本号ニュースフラッシュでは、広東自由貿易区の基本情報と全体計画のポイントをご紹介し、2015 年版ネガテ ィブリスト及び経済貿易緊密化協定(CEPA)3 下における投資機会、並びに広東自由貿易区の発展動向につい て分析いたします。 詳細内容 広東自由貿易区の基本情報 広東自由貿易区は、広州南沙新 区(保税港区を含む)、深セン前 海蛇口エリア(前海湾保税港区を 含む)及び珠海横琴新区の三つ のエリアからなり、面積は 116 平 方キロメートルです。 全体計画は、広東自由貿易区に おけるこれら三つのエリアのそれ ぞれについて発展の方向性を提 示しています。エリア別の機能で いえば、南沙新区は特に水運物 流、特定金融サービス、国際貿易、 ハイエンド製造部門等に重点を置 きつつ、全ての産業部門を通じて 総合的な発展を図ります。深セン 前海蛇口エリアは、金融、現代型 物流、情報サービス、科学技術サ ービス等の戦略的な 新興サービス業に重点を置きま す。珠海横琴新区では旅行業、レ ジャー・ヘルスケア、ビジネス金融 サービス、文化・教育、ハイテク産 業等に重点を置きます。さらに、 三つのエリアにおいてファイナン ス・リース、E コマース、国際海運 等の部門における広東省、香港、 マカオ間の経済協力を進める新し いモデルを探ることが示されてい ます。 広東自由貿易区の主要任務及び 措置 中国本土の他の三つの自由貿易 区と同様に、広東自由貿易区も 「行政権限・責務リスト」を設置し、 行政認可項目数を減らすことによ り革新的な行政管理体制の改革 を模索してゆきます。また、広東 自由貿易区は外商投資に対して 「参入前の自国民待遇及びネガ ティブリスト」方式により管理を行 います。区内において投資者が 行う対外投資は、届出方式による 手続の対象となります。以上の措 置は四つの自由貿易区を通じて 基本的に一貫しています。 他の三つの自由貿易区とは区別 される、広東自由貿易区独自の 主要任務及び措置としては、広東 省、香港、マカオ間におけるサー ビス貿易の自由化をさらに推進し、 これら三つの地域における金融 部門のさらなる開放・革新を進め ていくことにあります。広東自由貿 易区は、CEPA で提供されるプラ ットフォームを通じ、金融サービス、 運輸サービス、商業サービス、専 門家サービス、技術サービス等の 業種において香港・マカオ投資家 にとっての参入上の障壁を解消ま たは緩和してゆくことにより、広東 省、香港、マカオ間のサービス貿 易のさらなる開放を探ってゆくこと が可能です。さらに、広東自由貿 易区は CEPA の枠組みにおいて、 金融業界に「ネガティブリスト」方 式による管理を適用することによ り広東、香港、マカオ間の人民元 www.pwccn.com News Flash — China Tax and Business Advisory 建て取引に係る協力関係の促進とサー ビスの革新化を図り、サービス貿易の自 由化における金融サービス体制の刷新 を図ることになります。 2015 年版ネガティブリスト及び CEPA 下における投資機会 2015 年版ネガティブリストは、15 業種、 122 項目の特別管理措置からなり、2014 年の上海自由貿易区のネガティブリスト (2014 年版ネガティブリスト)よりも 1 業 種、17 項目少なくなっています。2014 年 版ネガティブリストとの比較において、 2015 年版では製造業、鉱業、卸売・小売 業、不動産業がさらに開放され、一方で 金融サービス、専門化サービス、教育、 医療サービス、文化、娯楽等の部門では 開放度が狭められています。 2015 年版ネガティブリストで一部のサー ビス部門につき門戸が狭められた点につ いて、中国本土における投資は CEPA を 通じることでより柔軟な対応が可能となる でしょう。例えば、2015 年版ネガティブリ ストでは医療機関への投資は合弁また は合作に限られますが、一方の CEPA 下では香港投資家は中国本土の指定都 市において独資で医療機関を設立するこ とが可能です。もう一つの例としては、 2015 年版ネガティブリストでは映画館の 建設・運営は中国側出資者が支配株主 でなければなりませんが、CEPA の場合、 香港投資家は中国本土に設立した独資 会社を通じて複数地点において映画館を 建設または再建設し、映画上映業を営む ことができます。上記の例以外にも、 CEPA は運輸、情報、技術、証券、専門 家サービス、文化娯楽の部門において開 放度の面で競争上の優位性を有してい ます。 なお、一部のその他業種においては、 2015 年 版 ネ ガ テ ィ ブ リ ス ト の ほ う が CEPA よりも開放度が高くなっています。 香港及びマカオの投資家は、CEPA 関連 政策と共にネガティブリストの進展につい て十分に把握・検討し、両者の差異とそ れぞれの有利な点を理解することにより、 大陸市場への参入ルートを最適化する 必要があります。 租税及び関税政策のポイント 租税政策について、広東、天津、福建の 各自由貿易区は、原則として上海自由貿 易区で試験的に実施された政策を踏襲し ます。ただし、広東自由貿易区の全体計 画では、前海及び横琴で適用されている 租税優遇措置 4 は引続き有効だが、広 東自由貿易区全体に適用が拡大される ことはないと明記されています。租税優 2 遇政策は広東自由貿易区で注目すべき もう一つのポイントです。四つの自由貿 易区を見比べると、企業所得税について 低税率の優遇措置を受けられるのは、広 東自由貿易区の前海エリアと横琴エリア、 及び福建自由貿易区の平潭エリアにお ける適格企業のみです。また、個人所得 税について前海エリアでは適格の海外 人材または需要の高い海外からの専門 家に対して、横琴エリアでは香港・マカオ 居住者に対してそれぞれ優遇税制を設 けていることも広東自由貿易区の租税政 策の特徴といえるでしょう。広東自由貿 易区では、エリアによって通関の管理方 式が異なっています。広州南沙保税港区、 深セン前海湾保税港区及び珠海横琴新 区は現在、税関特殊監督管理区域となっ ており、「第一ライン緩和、第二ライン規 制」型の通関管理方式が適用されること になります。税関特殊監督管理区域を除 く南沙新区、深セン前海蛇海エリアでは、 従来の通関方式で監督管理が行われ、 第一ライン(境外側)と第二ライン(大陸 側)を区別する新しい管理方式は導入さ れません。税関政策の新機軸としては、 広東自由貿易区では自動車の並行輸入 業の展開が試験的に許される保税展示 取引プラットフォームを税関特殊監督管 理区域に設置することができます。また、 クロスボーダーのファイナンス・リース事 業の革新的発展も奨励されており、先物 契約による商品の保税引渡しも許可され ます。企業としては事業の場所を選定す る際に自社の事業上の必要性と上記の 政策をよく検討し、税関方面の画期的な 措置によりもたらされる利便性を活用す べきでしょう。 人の移動 広東自由貿易区のもう一つのポイントは、 香港、マカオ及び海外の優秀な人材の 大陸への入境、滞在、出境及びプロジェ クト申請に便宜を供していることが挙げら れます。この政策は前海及び横琴での 個人所得税の優遇政策とも相まって、広 東自由貿易区に優秀な人材を惹きつけ、 技術革新を進める上で非常に良い影響 をもたらすでしょう。 まとめ 四つの自由貿易区は、それぞれの役割 を担いながら地方経済発展の重要な機 軸および新政策のモデル地区となるのみ ならず、中国の企業や個人にとって海外 進出のための重要な玄関口となります。 広東自由貿易区は香港とマカオに隣接 する点で他の三つの自由貿易区とは趣 きを異にしています。香港とマカオは国 際金融センターとして栄えており、サービ ス産業や国際運輸の面でも発展していま す。広東省の経済発展がもたらす優位性 を香港及びマカオと結びつけることで共 に繁栄を実現するというのも、なかなか 良い考えです。 金融政策の面では、広東、天津、福建の 各自由貿易区の全体計画は、自由貿易 口座及び分離記帳管理制度の設置につ いては明記されていませんが、自由貿易 口座やリスク統制可能なその他の方法 によりクロスボーダー投資及び金融刷新 を進めていく旨が述べられています。した がって、自由貿易口座の制度が広東、天 津、福建の各自由貿易区で実施される かについてはまだ明確になっていません。 全体計画の発表後は、広東自由貿易区 の安定した運営を確保するため、関係当 局より全体計画と関連する関税、外国為 替、税務及び投資に関する実施細則が 徐々に発表されていくと考えられます。ま た、全体計画では、CEPA の枠組みにお いて香港とマカオの投資家に対してサー ビス業の開放をさらに図っていくことが複 数回にわたり言及されており、広東にお ける CEPA のさらなる進展が予想されま す。 投資家がその重要な検討課題である投 資収益の最大化を図るには、投資先とし て適切な地域の選定、あるいは会社事 業の再編に際して、事業上の優位性、地 域市場及び立地上の発展可能性を検討 する必要があります。四つの自由貿易区 の基本政策は共通していますが、各自由 貿易区の具体的な政策には違いがあり ます。各自由貿易区の詳細規定が出揃 うにつれて、そこには個々の自由貿易区 の具体的な発展上の差異が反映されて いくものと思われます。投資家におかれ ては、市場機会の速やかな掌握と、投資 上の意思決定の最適化を図るため、各 自由貿易区の進展を注視し、現地当局と の対話に着手する必要があります。私ど もでは今後とも専門家チームにより広東 自由貿易区と CEPA の進展について追 跡し、私どもの見解を適時にご紹介して まいる所存です。 注記 1. 広東自由貿易区の全体計画(原文)は、 国発 [2015] 18 号通達、または以下の 国務院公式ウェブサイトをご参照ください。 http://www.gov.cn/zhengce/cont ent/201504/20/content_9623.htm. 2. 外商投資参入許可特別管理措置( 2015 年版ネガティブリスト)原文は、国弁発 [2015] 23 号通達、または以下の国務院 公式ウェブサイトをご参照ください。 PwC News Flash — China Tax and Business Advisory http://www.gov.cn/zhengce/con tent/201504/20/content_9627.htm 3. 経済貿易緊密化協定( CEPA )とは、「中 国本土・香港間の経済貿易緊密化協定」 ( Mainland and Hong Kong Closer Economic Partnership Arrangement) 及びその補充協定、並びに「中国本土・ マカオ間の経済貿易緊密化協定」 ( Mainland and Macao Closer Economic Partnership Arrangement) 及びその補充協定を指します。CEPA は 中国本土全域に適用されます。 4. 前海及び横琴における租税優遇措置と は、前海または横琴で登記された適格企 業が企業所得税について税率 15%の適 用を受けること、および前海または横琴 における適格の個人が個人所得税につ いて補助金の給付を受けることをいいま す。前海及び横琴における租税優遇措 置は 2020 年 12 月 31 日まで有効です。 以上の優遇措置に関する詳細内容と分 析については、2014 年 6 号、2013 年 3 号・5 号ニュースフラッシュをご参照くださ い。 3 PwC News Flash — China Tax and Business Advisory Let’s talk For a deeper discussion of how this issue might affect your business, please contact a member of PwC’s China Tax and Business Service for Guangdong PFTZ: China South Tax Leader: Charles Lee +86 (755) 8261 8899 +852 2289 8899 [email protected] Qianhai: Henqin: Nansha: Catherine Tsang +852 2289 5638 [email protected] Rebecca Wong +86 (755) 8261 8267 [email protected] Daisy Kwun +86 (20) 3819 2338 [email protected] In the context of this News Flash, China, Mainland China or the PRC refers to the People’s Republic of China but excludes Hong Kong Special Administrative Region, Macao Special Administrative Region and Taiwan Region. The information contained in this publication is for general guidance on matters of interest only and is not meant to be comprehensive. The application and impact of laws can vary widely based on the specific facts involved. Before taking any action, please ensure that you obtain advice specific to your circumstances from your usual PwC’s client service team or your other tax advisers. The materials contained in this publication were assembled on 29 April 2015 and were based on the law enforceable and information available at that time. This China Tax and Business News Flash is issued by the PwC’s National Tax Policy Services in China and Hong Kong, which comprises of a team of experienced professionals dedicated to monitoring, studying and analysing the existing and evolving policies in taxation and other business regulations in China, Hong Kong, Singapore and Taiwan. They support the PwC’s partners and staff in their provision of quality professional services to businesses and maintain thought-leadership by sharing knowledge with the relevant tax and other regulatory authorities, academies, business communities, professionals and other interested parties. For more information, please contact: Matthew Mui +86 (10) 6533 3028 [email protected] Please visit PwC’s websites at http://www.pwccn.com (China Home) or http://www.pwchk.com (Hong Kong Home) for practical insights and professional solutions to current and emerging business issues. © 2015 PricewaterhouseCoopers Consultants (Shenzhen) Ltd. All rights reserved. In this document, “PwC” refers to PricewaterhouseCoopers Consultants (Shenzhen) Ltd. which is a member firm of PricewaterhouseCoopers International Limited, each member firm of which is a separate legal entity. News Flash China Tax and Business Advisory Guangdong Pilot Free Trade Zone (1): official launch and overall plan’s observations April 2015 Issue 17 In brief On 21 April 2015, China (Guangdong) Pilot Free Trade Zone (“Guangdong PFTZ”), along with China (Tianjin) Pilot Free Trade Zone (“Tianjin PFTZ”) and China (Fujian) Pilot Free Trade Zone (“Fujian PFTZ”) was officially launched. The day before the launch, the State Council released the overall plan of the three PFTZs 1 , the deepening reform plan of Shanghai PFTZ and the special administrative measures for foreign investments (2015 Negative list) 2 which is applicable to all the four PFTZs. The overall plan and the deepening reform plan provide the basic framework on the strategic positioning, development objectives, primary mission and measures of the four PFTZs. The four PFTZs are on par in the degree of openness, whereas their development objectives are diverse. Looking at the overall plan of the Guangdong PFTZ, by leveraging on the successful experience of the Shanghai PFTZ, it has its own unique position in promoting the deeper cooperation between Guangdong and Hong Kong as well as Macao, becoming a key hub of the 21st-Century Maritime Silk Road and the pioneer in the new round of reform and opening-up. In this issue of News Flash, we will share with you the basic information about the Guangdong PFTZ and highlights of the overall plan, analyse the investment opportunities under the 2015 Negative List and CEPA 3 and development trend of the Guangdong PFTZ. In detail Basic information of the Guangdong PFTZ The Guangdong PFTZ covers 116 square kilometres, Comprising of three areas: Guangzhou Nansha New Area (including Guangzhou Nansha Bonded Port Zone), Shenzhen Qianhai-Shekou Area (including Shenzhen Qianhai Bay Bonded Port Zone) and Zhuhai Hengqin New Area. The overall plan provides a blueprint for the development directions of the three areas of Guangdong PFTZ respectively. In terms of regional function, Nansha New Area will develop all industry sectors comprehensively with special focus on shipping and logistics, special financial services, international trade, high-end manufacturing, etc.; Shenzhen Qianhai-Shekou Area will focus on financial services, modern logistics, information services, technology services and other strategic emerging services; and Zhuhai Hengqin New Area will focus on travel, leisure & health, business financial services, culture & education, high-tech and other industries. In addition, all three areas have indicated that they will explore new models for economic cooperation between Guangdong and Hong Kong as well as Macao in the financial leasing, e-commerce, international shipping sectors, etc. Primary mission and measures of the Guangdong PFTZ Similar to the other three PFTZs in Mainland, the Guangdong PFTZ will also explore the reform of the innovative administration mechanism by establishing the "administrative authority and responsibility list" and further eliminating administrative approval items. In addition, the Guangdong PFTZ will also apply the "pre-establishment national treatment plus Negative list" administrative method to foreign investment. Outbound investments by investors in the Guangdong PFTZ are subject to a recordfiling method. The above measures are basically consistent in the four PFTZs. www.pwccn.com News Flash — China Tax and Business Advisory The primary tasks and measures of the Guangdong PFTZ which are distinguishable from the other three PFTZs is the further promotion of the liberalization of trade in services between Guangdong and Hong Kong as well as Macao and the push to deepen the opening-up of the financial sector in these three locations innovatively. Through the platform provided under CEPA, Guangdong PFTZ can further explore the further opening-up of trade in services between Guangdong and Hong Kong as well as Macao, by further eliminating or relaxing the entry barriers for Hong Kong or Macao investors in the following industries: financial services, transportation and shipping services, commercial services, professional services, technology services, etc. Moreover, under the framework of CEPA, the Guangdong PFTZ will also explore the use of the "Negative list" administrative regime for the financial industry, promote cooperation and innovative services of GuangdongHong Kong- Macao Renminbi business and explore innovation mechanisms for financial services under the liberalization of trade in services. Investment opportunities under the 2015 Negative List and CEPA The 2015 Negative List consists of 15 industry categories and 122 special administrative measures, which is one category and 17 measures less than the 2014 Negative List of Shanghai PFTZ (2014 Negative List). Compared with the 2014 Negative List, the 2015 one further opens up the manufacturing, mining, wholesale & retail sales and real estate industries; whereas it tightens the access to certain service industries, for example: financial services, professional services, education, medical services, culture and recreation, etc. In view of the tightening up of the access to certain service industries in the 2015 Negative List, investments in the Mainland would be more flexible via CEPA. For example, under the 2015 Negative List, hospital is limited to investment in the form of equity or cooperative joint venture; while under CEPA, Hong Kong investors are allowed to set up wholly owned hospitals in designated cities in Mainland. Another example is that, under the 2015 Negative List, investment in the construction and operation of a cinema has to be controlled by Chinese party, while 6 under CEPA, Hong Kong investors are allowed to build or rebuild cinema and to operate movie projection business in multiple locations through wholly owned foreign companies in Mainland. Apart from the above examples, CEPA has the competitive advantages in relation to the degree of opening-up of the transportation, information technology, securities, professional services, culture & recreation industries. Meanwhile, the degree of opening-up of certain other industries is better under the 2015 Negative List than CEPA. Investors from Hong Kong and Macao should familiarise themselves the CEPA policies as well as the development of the Negative List, understand their discrepancies and respective advantages so that they could enter the Mainland market by using the optimal route. Policy highlights in tax and customs In terms of tax policy, Guangdong PFTZ, Tianjin PFTZ and Fujian PFTZ shall, in principle, follow those policies which have been implemented on a trial basis in the Shanghai PFTZ. However, the overall plan of the Guangdong PFTZ particularly points out that the tax preferential treatments 4 that are currently applicable in Qianhai and Henqin are still valid, but will not be extended to the rest of the Guangdong PFTZ. The preferential tax policy is another highlight of the Guangdong PFTZ. Looking at the four PFTZs, only qualified enterprises in the Qianhai Area, Henqin Area of the Guangdong PFTZ and the Pingtan Area of the Fujian PFTZ can enjoy a reduced Corporate Income Tax (CIT) rate. In addition, the Individual income tax (IIT) preferential policy provided by Qianhai to qualified overseas talents or much-needed overseas professionals and Hengqin to Hong Kong and Macao residents respectively is also a unique highlight in tax policy in Guangdong PFTZ. The Guangdong PFTZ adapts different customs clearance supervision models in different areas. The Guangzhou Nansha Bonded Port Zone, Shenzhen Qianhai Bay Bonded Port Zone and Zhuhai Hengqin New Area which currently are customs special supervision area, will be subject to the "first-line decontrolled, second-line controlled" customs supervision model. Non customs special supervision areas in the Nansha New Area and Shenzhen Qianhai & Shekou Area are to be supervised under the existing customs clearance approaches with no new supervision model to distinguish between first-line and second-line. In terms of innovative customs policies, the Guangdong PFTZ allows the set-up of bonded exhibition and trading platforms in the special customs supervision area which supports the development of pilot parallel importation of cars. It also encourages the innovation development of cross-border financial leasing business and supports bonded delivery of goods under future contracts. Enterprises shall take their business needs and these policies into consideration in choosing the location for their business and enjoy the convenience brought by the innovative customs measures. Movement of personnel Another highlight in the overall plan of Guangdong PFTZ is the proposal to grant special support for Hong Kong, Macao and overseas top talents to facilitate their entries, exits and stay in the Mainland and their project applications. This policy together with the IIT preferential policy provided by Qianhai and Henqin must have a very positive impact in attracting talents and promoting innovation technology in the Guangdong PFTZ. The takeaway Undertaking the respective roles, the four PFTZs are not only the important pivots of regional economy development and an area to showcase new policies, but also the vital gateway for Chinese enterprises and individual “going abroad”. The Guangdong PFTZ is adjacent to Hong Kong and Macao which makes it distinct from the other three PFTZs. Hong Kong and Macao are thriving international financial centres and also well developed in the service industry as well as international transportation. Linking the economic development advantages of Guangdong with Hong Kong and Macao to achieve co-prosperity is a very good thought. With respect to financial policies, the overall plan for Guangdong, Tianjin and Fujian PFTZs does not explicitly indicate the set-up of free trade accounts and separate account management system. Instead, the overall plan mention that it will explore the carrying out of crossborder investment and financing PwC News Flash — China Tax and Business Advisory innovation through the way of free trade accounts and other riskcontrollable approaches. Hence, it is still uncertain whether the free trade account system will be implemented in Guangdong, Tianjin and Fujian PFTZs. After the release of the overall plan, we believe that the related authorities will gradually release implementation policies in relation to customs, foreign exchange, taxation and investment associated with the overall plan, to ensure the stable operation of the Guangdong PFTZ. Moreover, the overall plan has mentioned a few times to further explore the openingup of more service industries to Hong Kong and Macao investors under the framework of CEPA. Further development of CEPA in Guangdong is expected. Maximizing the investment return is an important consideration for investors. In order to achieve that, investors should consider the business advantage, regional market and development potential of a location in choosing the appropriate location of investment or re-structuring the 7 company’s business. Although the fundamental policies for the four PFTZs are the same, there are differences in the specific policies for each PFTZ. After the release of the detailed rules and regulations by each of the PFTZ, we believe it will further reflect the differences in the respective PFTZ on specific development. Investors should monitor the development of the PFTZs and initiate dialogue with local authorities to promptly seize market opportunities and make the optimal investment decision. Our specialists for Guangdong PFTZ would track the development of the Guangdong PFTZ and CEPA and timely share our observations with you. Endnote 1. The overall plan of Guangdong PFTZ, please refer to Guofa [2015] No. 18, or the official link on the State Council’s website: http://www.gov.cn/zhengce/con tent/201504/20/content_9623.htm. 2. please refer to Guobanfa [2015] No. 23, or the official link on the State Council’s website: http://www.gov.cn/zhengce/cont ent/201504/20/content_9627.htm 3. CEPA shall refer to <Mainland and Hong Kong Closer Economic Partnership Arrangement> and its supplementary agreements; and <Mainland and Macao Closer Economic Partnership Arrangement> and its supplementary agreements. CEPA is applicable to all areas of the Mainland. 4. The tax preferential treatments of Qianhai and Henqin mean qualified enterprises, registered in Qianhai or Henqin, could enjoy a reduced CIT rate at 15%; and qualified individuals in Qianhai or Henqin could enjoy an IIT subsidy. The CIT preferential treatments of Qianhai and Henqin would be valid until 31 December 2020. Detailed policies and analysis on the above preferential policies please refer to our previous News Flash [2014] Issue 6, [2013] Issue 3 & 5. The administrative measures of special treatment on foreign investments (2015 Negative list), PwC News Flash — China Tax and Business Advisory Let’s talk For a deeper discussion of how this issue might affect your business, please contact a member of PwC’s China Tax and Business Service for Guangdong PFTZ: China South Tax Leader: Charles Lee +86 (755) 8261 8899 +852 2289 8899 [email protected] Qianhai: Henqin: Nansha: Catherine Tsang +852 2289 5638 [email protected] Rebecca Wong +86 (755) 8261 8267 [email protected] Daisy Kwun +86 (20) 3819 2338 [email protected] In the context of this News Flash, China, Mainland China or the PRC refers to the People’s Republic of China but excludes Hong Kong Special Administrative Region, Macao Special Administrative Region and Taiwan Region. The information contained in this publication is for general guidance on matters of interest only and is not meant to be comprehensive. The application and impact of laws can vary widely based on the specific facts involved. Before taking any action, please ensure that you obtain advice specific to your circumstances from your usual PwC’s client service team or your other tax advisers. The materials contained in this publication were assembled on 29 April 2015 and were based on the law enforceable and information available at that time. This China Tax and Business News Flash is issued by the PwC’s National Tax Policy Services in China and Hong Kong, which comprises of a team of experienced professionals dedicated to monitoring, studying and analysing the existing and evolving policies in taxation and other business regulations in China, Hong Kong, Singapore and Taiwan. They support the PwC’s partners and staff in their provision of quality professional services to businesses and maintain thought-leadership by sharing knowledge with the relevant tax and other regulatory authorities, academies, business communities, professionals and other interested parties. For more information, please contact: Matthew Mui +86 (10) 6533 3028 [email protected] Please visit PwC’s websites at http://www.pwccn.com (China Home) or http://www.pwchk.com (Hong Kong Home) for practical insights and professional solutions to current and emerging business issues. © 2015 PricewaterhouseCoopers Consultants (Shenzhen) Ltd. All rights reserved. In this document, “PwC” refers to PricewaterhouseCoopers Consultants (Shenzhen) Ltd. which is a member firm of PricewaterhouseCoopers International Limited, each member firm of which is a separate legal entity.
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