伊勢志摩サミットに向けたサイバー攻撃情勢とその対策

サ イ バー 攻 撃対 策 たよ り
平成27年11月11日
三
重
県
警
察
伊勢志摩サミットに向けたサイバー攻撃情勢とその対策
過去の主要国際行事における攻撃事例
1
ロンドンオリンピック(2012年)
公式ウェブサイトに対する DDoS 攻撃(2億1,200万回(1秒間当たり1万1千件)
の通信)が行われたほか、メイン会場の電力システムを標的としたサイバー攻撃が行わ
れ、停電のおそれが生じた。
2 EU 首脳会議(2011年)
サイバー攻撃により、欧州委員会や欧州対外活動庁等のウェブサイトがダウンしたほ
か、近年の G20 では、標的型メール攻撃による外交当局のネットワークへの侵入により、
関連文書を窃取する事案が発生した。
サミットの開催に伴い、発生が予想されるサイバー攻撃
◇
ウェブサイトに対する DDoS 攻撃
複数のコンピュータから一斉に大量のデータを送信することにより負荷をかけ、その
コンピュータによるサービスの提供を不可能とするものです。
◇ ウェブサイトの改ざん
「攻撃者の主張を表示する」、「閲覧者のコンピュータをウイルスに感染させる」、
「偽情報を掲載することで混乱させる」ことなどを目的として行われます。
◇ サミット運営に直結するシステムへのサイバー攻撃
会場やプレスセンター等に常設、または臨時に設置される情報システムを停止させ、
直接的にサミットを妨害する目的で行われます。
◇ 重要インフラへのサイバー攻撃
電気・通信・鉄道等といった重要インフラを停止、または混乱させることにより、間
接的にサミットを妨害する目的で行われます。
◇ 標的型メール攻撃
サミットの話題性を利用してメールを開封させることにより、ウイルスに感染させ、
会議情報や警備情報等を窃取したり、別のサイバー攻撃への踏み台とすることを目的に
行われます。
対 策
OS やソフトウェアの最新版へのアップデート、各種システムの強化のほか、アクセス権
の設定やパスワードの適正管理などセキュリティ状況の再確認、端末利用者に対する標的
型メール等への注意喚起など、幅広い対策をお願いします。
問合先:三 重 県 警 察 本 部 警 備 部 警 備 企 画 課
三重県警察本部警備部サミット対策課
059-222-0110(内線 5545・18573)