MUROMACHI KIKAI CO., LTD.

マウス⽤攻撃⾏動計測システム
AGGRESSION RESPONSE METER
MODEL ARM-001
●マウスの攻撃行動の強さと発現頻度を計測します。
●発症初期の軽度の攻撃性をスクリーニングすることができます。
●雌雄どちらでも計測可能です。
●同一個体を用い、攻撃行動の変化を経時的に計測することができます。
●高度なノイズ除去技術により攻撃行動を正確かつ精密に記録します。
アグレッション・レスポンス・メータ(ARM)は当社が鹿児島大学および鹿児島純心女子大学と共同開発した
もので、この装置を使用すれば、マウスの攻撃行動をわずか十数分で計測することができます。
現在、マウスの攻撃行動の計測は、レジデント・イントルーダ試験(R・I試験)をはじめ、同種のオス動物間に
発現する攻撃行動(雄動物間攻撃行動)を評価することによって行われています。雄動物間攻撃行動は、テリ
トリーやメスを守るために発現するオス動物特有の本能行動です。これに対し、ARMは、性ホルモンの動態に
影響を受けない攻撃行動を計測します。
ARMが計測するのは、マウスの対物攻撃行動(無生物に対する攻撃行動)の強度と発現頻度です。第一セ
ッションの5分間は、2本の刺激棒で下腹部を軽く突き、マウスを苛立たせます。次のセッション(5分間)では、
刺激棒を顔面付近に上昇させて棒に噛み付かせます。ARMはこの攻撃行動を計測します。苛立ちが強けれ
ば強いほど、マウスは棒に対して激しい攻撃行動を仕掛けます。
MUROMACHI
KIKAI
CO., LTD.
対物攻撃行動は、情動中枢に起こる“怒り”または“苛立ち(イリタビリティ)”に起因する行動です。ARM試験
の特長は、ストレス負荷が非常に小さいことです。同一動物の攻撃性を何度でも試験することができますので、
慢性的実験にも最適です。ARMは動物の攻撃性の定量的評価と客観的評価において優れたパフォーマンス
を発揮します。
ARM専用の高精度センサーを他社との提携で開発し本機に搭載しました。さらに、膨大な動物実験データ
をもとに、動物の攻撃行動以外のノイズ(機械動作振動、心拍、呼吸運動、震え など)を除外するフィルター
技術を装置に組み込みました。ARMは、マウスの攻撃行動の作用点における力学的強度を算出するようにプ
ログラムされており、マウスの力学的行動量を正確に検出することができます。
隔離飼育期間および再集団飼育期間中における攻撃行動の強度と発現回数
マウスを生後4週から 11 週まで隔離飼育(a)したあと再集団飼育(b)に戻し 13 週まで飼育した(n = 13)。
隔離期間依存的にマウスの対物攻撃行動は増加し、再集団に戻すと行動は急激に減弱した。A、対物攻撃
行動の強度; B、1セッションにおける攻撃回数。(単位はミリニュートン×秒、mNs: Kuchiiwa & Kuchiiwa, 2014 を引用し改変)。
マウスの対物攻撃行動
2本の刺激棒を頭部レベルで上昇させると、攻撃性を有するマウスは棒に攻撃を仕掛けます。ARM はこの
攻撃行動の強度と発現頻度を計測します。
⽂献
・Kuchiiwa, S., & Kuchiiwa, T. (2014). J Neurosci Methods, 228, 27-34.
・Kuchiiwa, T., & Kuchiiwa, S. (2016). J Neurosci Methods, 257, 179-84.
特許
PAT.NO 4858996
MUROMACHI KIKAI CO., LTD.
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URL
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2016.01.01
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