栗山町の教育大綱(素案).

栗山町の
教育大綱
-ふるさと栗山で創り出す教育-
平成27年10月1日策定
北海道栗山町
和衷協力の精神で大綱を推進
栗山町長
椿原
紀昭
国は、今年4月施行の地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律に
おいて、首長による教育の大綱策定を義務付けました。本年6月開催第1回教育総合会議で、
栗山町の教育大綱策定が協議・調整され、大綱案の作成に入りました。この案が第2回総合
教育会議、パブリックコメント等を経て、ここに「栗山町の教育大綱」の策定に至りました。
平成27年度は、2年をかけて町民各位の合意形成を図り策定した「栗山町第6次総合計
画」のスタートの年度です。
私は、第6次総合計画の巻頭言で、町民憲章冒頭の一節「わたくしたちは、夕張川の流れ
とともに、たくましい先人の夢を育て、未来を築く栗山町民です」を引用し、筆舌に尽くし
難い先人の労苦を貫く「和衷協力」の精神が栗山の礎であると述べました。和衷協力、それ
は、幅広く連携・協働し実践行動で逞しく切り拓く、徹底したふるさと愛の精神です。第6
次総合計画のまちづくりの合言葉「ふるさとは栗山です。」には、ふるさと栗山に愛着を持
ち、誇りを持つ町民各位とともに、和衷協力の精神で栗山の次代を切り拓いていきたいとの
思いが込められています。
第6次総合計画の重点プロジェクトは、「①子供の笑顔が輝くまち ②生涯を自分らしく
暮らすまち ③人と自然が共生するまち ④地域の潜在力を活かすまち」の4つで、そのい
ずれにも教育行政が関係すると言えます。第6次総合計画は190の計画事業からなってお
り、そのうち53事業が教育委員会所掌で、教育委員会の合言葉は「人々が輝くふるさとづ
くり」です。本町のまちづくりにおける教育行政の重要性は申すまでもありません。
我が国が抱える、人口減少、少子高齢化、学力・体力問題、いじめ・不登校への対応、情
報化と家庭の生活規律、安全・安心への関心の高揚、教育ニーズの多様化や規範意識の翳り
等々の様相に基づき、町長と教育委員会が協議・調整を行い、ここに栗山町として教育の振
興に関する大綱を策定するものです。
今後も、「~誰もが笑顔で、安心して暮らすまち~」のもと、子どもたちの笑顔が輝き、
人々が輝くふるさとづくりを目指し、教育委員会と連携を図り「和衷協力」の精神で邁進し
ます。
栗山町の教育大綱 索引
➊教育大綱の概要・・・・・・・・・・・2~4
❷分野別施策及び計画事業・・・5~14
◆栗山町まちづくりの基本目標・・・・・2
◆栗山町教育のめざすところ・・・・・・3
◆栗山町教育推進の合言葉・・・・・・・3
◆栗山町の教育の目標・・・・・・・・・3
◆栗山町第6次総合計画との関係・・・・4
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
学校教育・・・・・・・・・・・5~9
生涯教育・・・・・・・・・・・10~11
スポーツ・・・・・・・・・・・・・12
芸術・文化・・・・・・・・・・・・13
国際・地域間交流・・・・・・・・・14
自然環境教育・・・・・・・・・・・15
❸教育大綱の推進にあたって・・・・・・16
1
教育大綱の概要
栗山町まちづくりの基本目標
まちづくりの
① 情報共有のまちづくり
基本理念
町政情報の公開・提供を前提としたまちづくりを推進します。
まちの将来像や政策等の目標・成果などを町民が共有できるよう、適切な
② 町民参加のまちづくり
町民一人ひとりが主体的に参加・参画するまちづくりを推進します。また、町
民が政策等の形成過程に参加できる機会の充実を図ります。
③ 連携・協働のまちづくり
重点政策方針に基づく分野横断的な政策展開など、町民相互、町民と行
政が連携・協働するまちづくりを推進します。
④ 持続可能な自律したまちづくり
地方分権時代に対応した自律したまちづくりを推進するとともに、町財政の
健全運営と個性的で効果的な政策展開を両立した、持続可能なまちづくりを
推進します。
まちづくりの
ふるさとは栗山です。
合言葉
と先人の夢をつなぎ、次世代に誇れるふるさと栗山を築いていくため、町民一人
まちの
~ 誰もが笑顔で、安心して暮らすまち ~
将来像
らしの本質的な豊かさに恵まれた、いつまでも住み続けたいと思えるまちを目指
まちづくりの合言葉を「ふるさとは栗山です。」とし、積み重ねられた町の歴史
ひとりが主役となり、和衷協力の精神で地域に根差したまちづくりを進めます。
また、まちの将来像については「誰もが笑顔で、安心して暮らすまち」とし、暮
します。
「安心」
「笑顔」
・次代を担う子どもたちが夢・希望を描くことができ
・町民誰もが安心して暮らすことができるまち
るまち
・町民の心がふれあい、共に支え合う住みよいまち
・町民一人ひとりが生きがいを持てる、文化豊かな
賑わいのあるまち
2
栗山町教育のめざすところ
阿野呂原野に鍬を入れて127年、平成27年度は、栗山町第6次総合計画がスタートした
年であります。
町民各位の真摯な論議で策定された総合計画、合言葉「ふるさとは栗山です。」は、想像を
絶する苦難を乗り越えた先人が築き、幾多の先達が継承し発展させてきた栗山の歴史に立脚す
る「まちづくりの新たな指針」です。指針を支える重点プロジェクト「子どもたちの笑顔が輝
くまち」「生涯を自分らしく暮らすまち」「人と自然が共生するまち」「地域の潜在力を活か
すまち」は「誰もが笑顔で、安心して暮らすまち」への道標です。
この総合計画で教育が担うのは、【人々が輝くふるさとづくり】です。
栗山町は【人々が輝くふるさとづくり】を教育に関係する者の【合言葉】として掲げ、町民
誰もが生きがいのある充実した人生を送ることを願い、学校・家庭・地域をはじめとする様々
な場で生涯にわたって学び活動することができる環境が整った文化の薫り高いまちをつくるた
め、みんなで支える栗山の教育を推進します。
時恰も、平成27年は、オオムラサキ発見から30年、ハサンベツ里山づくり着手から15
年、雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウスでの宿泊学習開始から5年、魚道が完成し遡上に
期待がかかる初年等々の節目の年です。この30年、栗っ子の地域教育にも力を尽くした町民
活動の精神を継承し、地域の総合力で創り出す教育を推進することが大切です。ここに、これ
まで継承してきた栗山町の教育目標を向こう4年間の栗山町教育のめざすところとします。
栗山町
教育推進の
合言葉
【人々が輝くふるさとづくり】・・・・・・・・こんな人を育てたい
ともに支えあい・希望の実現に挑み続ける人を育てます
ともに支えあい・生涯にわたって学び続ける人を育てます
ともに支えあい・ふるさと栗山を大切にする人を育てます
栗山町の
1 健康なからだと豊かな心を育む
教育の目標
2 たくましく挑み続ける実践力を育む
将来像
4 地域みんなで子どもを育てる体制をつくる
3 開かれた信頼される学校をつくる
5 ふるさと栗山のよさを生かした生涯学習を推進する
3
栗山町第6次総合計画との関係
[栗山町第6次総合計画]
総合計画とは、まちの目指すべき将来像を定め、福祉・教育・産業振興・住環境づくりなど、今後8年間、
町が進める全ての政策の根拠となる最上位計画です。
計画に基づく施策・事業の実行財源は、財政計画との連動により確
保されており、財政の健全化と個性的なまちづくりを両立できる仕組み
となっています。
❶計画の期間:平成27年度~平成34年度
実施計画(前期)4年と展望計画(後期)4年で構成
❷計画策定の根拠条例
栗山町自治基本条例第 25 条
栗山町総合計画の策定と運用に関する条例
※参考:第6次総合計画の期間
[栗山町の教育大綱]
町長が、地域の実情に応じ、当該地方公共団体の教育、学術及び
文化の振興に関する総合的な施策の大綱を定めるものです。
❶計画の期間:平成27年度~平成30年度
第6次総合計画との整合性や、地方公共団体の長の任期が4年
であることに鑑み、原則4年を計画期間とし、国の動向や、まちの情勢
により、適宜見直しを実施
❷計画の見直し
総合計画の変更が生じた場合は、本大綱についても、随時見直しを
実施
❸大綱策定の根拠法律
地方教育行政の組織及び運営に関する法律第1条の3
4
分野別施策及び計画事業
総合計画に定める「まちの将来像」と「政策の根拠」を念頭に、本町教育のめざすところを据えた
教育大綱を基軸に、その実現のための、それぞれに定めた各計画事業を推進していきます。
Ⅰ 学校教育
確かな学力を身につけた人間性豊かで心身ともにたくましい子どもたちを育成するために、家庭・
地域と学校との連携及び小学校と中学校の連携や交流を充実し、児童生徒に「生きる力」をはぐく
む教育を推進します。また、子どもたちが安心して学べる安全な学校教育環境の整備を図ります。
施策① 確かな学力の育成と特別支援教育の充実
●
●
●
●
ICT利活用や英語教育の充実などによる特色ある学校教育の推進
指導体制の充実による児童生徒の基礎学力の定着・向上
学習や学校生活に困難さを抱える児童生徒への支援
教職員の指導力発揮に向けた環境整備
計画事業
事業概要
各教室に常設型ICT環境(電子黒板・実物投影機・
学校教育におけるICTの利
タブレット端末等)を整備、デジタル教材の導入、利活用の
活用を推進します。
支援 など
小中学校の英語教育の質的
小学生専属の英語指導助手配置による英語教育の充実
向上、充実を図ります。
児 童 生 徒 の学 力 向 上 に向 け 教育委員会事務局に学校教育活動の指導・助言を行う
た 指 導 機 能 の 充 実 を 図 り ま 専門職員(1名)を配置、授業力向上に向けた教職員
す。
研修機会の充実
各学年において「全国標準学 小学2~6年生・中学校全学年で全校標準学力検査を
力検査」を実施します。
実施
特別支援教育を推進します。
特別支援教育支援員(学習支援員)の配置
(各学校の実情に合わせて配置)
臨時職員配置による学校事務などの補助、校務支援シス
教 職 員 によ る学 校 事 務 (校
テム(出欠・成績管理、指導要録など)の利活用による校
務)の負担軽減を図ります。
務の情報化
5
施策② 豊かな心と健やかな身体の育成
● いじめや不登校などの問題行動の未然防止と早期発見・解決
● 児童生徒による読書活動の充実
● 児童生徒の豊かな心と健やかな身体の育成
計画事業
事業概要
小学生のフッ化物洗口を推進 各小学校週1回、希望する家庭の児童に低濃度フッ素で
します。
のうがいを実施
いじめや不登校などの問題行 教育相談員の配置(1名)、児童福祉と連携した虐待
動 の 未 然 防 止 と早 期 解 決 を 防止、中学校でのスクールカウンセラー活用(月1回北海
図ります。
道から派遣)
学校の読書環境(図書室) 栗山町図書館(指定管理者:NPO法人くりやま)との
の充実を図ります。
連携強化による学校図書の充実・活用の推進
「子 ども夢 づくり基 金 」を活 用 児童生徒のスポーツ・文化活動の支援(全道大会以上へ
し、児童生徒のスポーツ・文化 の参加時に対象経費の一部を助成)、中学生の芸術鑑
活動を支援します。
賞機会の充実
「輝 け!栗 っ子 」児 童 生 徒 表 努力賞(学校・社会生活での努力)・奉仕賞(社会や
彰を行い、子どもたちの意欲を 個人への奉仕活動)・親切賞(親切な行い)・体育賞・
育みます。
学芸賞の各表彰を実施
施策③ ふるさと総がかりによる教育の推進
● 子どもの豊かな育ちを支える地 域総ぐるみ教育の実現
● 地域を題材にした学校での「ふるさと教育」の推進
● 各家庭における経済的負担の軽減
計画事業
事業概要
コミュニティスクール(学校運
営協議会制度)の導入を進
めます。
各小中学校に学校運営協議会を設置し、地域住民・関
係者の声を学校経営に反映させた地域とともにある学校づく
りの推進
児 童 生 徒 の 登 下 校 時 の 安 通学路の定期点検(危険箇所把握)と校区安全マップの
全・安心を確保します。
作成
ふ る さ と教 育 を推 進 する た め 、
社会科・理科副読本の作成と利活用(小学校3年生に
栗 山 らしい副 読 本 を作成 しま
配布)
す。
6
計画事業
事業概要
要保護・準要保護児童生徒の就学援助(医療費・学用
各家庭の経済的負担(教育
品費など)、幼稚園への通園を希望する保護者の負担軽
費)の軽減を図ります。
減 など
施策④ 学校施設・設備などの整備
● 学校施設の適切な維持、改修による長寿命化の推進
計画事業
事業概要
栗山中学校校舎の計画的な
改修を行います。
校舎屋上防水工事
校舎外壁塗装の検討
栗山中学校体育館の大規模
な改修を行います。
非構造部材の耐震化、照明器具 LED 化、外壁改修(断
熱)、屋根改修(断熱)、窓の交換、地域開放用玄関
の付設
栗 山 小 学 校 校 舎 ・体 育 館 の
体育館屋根・外壁改修、内装・床・内壁の改修、非構造
大規模な改修について検討し
部材の耐震化、暖房設備更新の検討 など
ます。
角田小学校校舎・体育館の
計画的な改修を行います。
体育館耐震改修、ボイラー修繕、体育館屋根塗装、屋上
防水改修
校舎外壁塗装の検討
継立小学校校舎・体育館の
計画的な改修を行います。
体育館屋根塗装
校舎外壁塗装、屋上防水改修の検討
教職員住宅(校長・教頭)
を改修します。
住宅新築(栗山小校長・教頭住宅)、住宅改修(栗山
中教頭住宅、継立小校長・教頭住宅、角田小校長・教頭
住宅)
7
施策⑤ 安全・安心な学校給食の提供
● 食生活への正しい理解と食習慣の形成
● 学校給食における地産地消の推進
● 安心・安全な学校給食の提供に向けた環境整備
計画事業
事業概要
栄 養 教 諭 に よ る 食 育 事 業 を 学校行事などでの食育講話・料理教室の実施、児童生徒
実施します。
の発達に合った食育指導の実施
地 元 ・道内 産の食材活 用 を
米・野菜・小麦粉など、地元産を活用した給食提供を推進
推進します。
安全な給食提供のため、備
品・食器などの計画的な更新
を行います。
計画的な備品・食器などの更新
学校 給食センターの整備 (建 アレルギー対応を含め、最新設備を有する給食センターの整
替え)について検討します。
備について検討
施策⑥ 北海道介護福祉学校の運営
● 高齢化社会を支える人材の育成
● 学校施設の適正な維持・改修による長寿命化の推進
計画事業
事業概要
優秀な介護福祉士を毎年 80 2年制専修学校として介護福祉士を養成、
名輩出し、これからの高齢化社 学生確保対策(定員 80 名の入学者確保)、
会を支える人材を創出します。
地域と連携した福祉教育の推進 など
ボイラー更新、実習室冷暖房設備整備、校舎外壁塗装
介 護 福 祉 学 校 ・学 生 寮 の計
など
画的な改修を行います。
講堂・学生寮外壁改修、屋上防水改修 など
8
施策⑦ 栗山高校の魅力づくり
● 就業機会の拡大や生徒の資質向上
計画事業
事業概要
栗山高校生を対象とした資格 語学・簿記・パソコン検定など就業機会の拡大が見込まれ
取得支援を行います。
る資格取得経費の一部を助成
9
Ⅱ 生涯教育
家庭の教育力向上とよりよい家庭環境づくり、町民の多様な学びの環境づくりと、生きがい創出を
推進します。人間性豊かな青少年を育成するため、自然・社会体験等の青少年活動を推進し、
町民の生涯学習活動の基盤を確保するため、社会教育施設の適正な維持管理を行います。
施策① 幼児・家庭教育の推進
● 家庭の教育力向上とより良い家庭環境づくりの推進
計画事業
事業概要
家 庭 教 育 の 機 能 を高 める啓
発・支援を行います。
家 庭 教 育 講 演 会 ・学 習 会 等 の開 催 、相 談 ボランティアの
育成、家庭教育サポート企業との連携推進 など
施策② 青少年教育の推進
● 人間性豊かな青少年の育成
計画事業
事業概要
自然・社会体験など、青少年
くりやまキッズクラブ(青少年体験学校)の実施、夏・冬の
の体 験 活 動 の機 会 を提 供 し
宿泊体験事業(アドベンチャー・スクール)の実施 など
ます。
青 少 年 育 成 会 活 動 を支 援 し 栗 山 町 青 少 年 育 成 会 事 業 の支 援 (子 ども会 リーダー研
ます。
修、かるた大会、各地区・単位育成会の活動支援など)
施策③ 成人・高齢者教育の推進
● 町民への多様な学習機会の提供と地域活動の担い手育成
● 高齢者による学びの機会と生きがいづくり
計画事業
事業概要
町民講座・協定大学有識者による「くりやま地域大学」な
町 民 の多 様 な学 びの機 会 づ
ど町民の学習機会の提供、生涯学習情報誌「マナビィ」の
くりを行います。
発行 など
高齢者が喜びと生きがいを感
高齢者大学「いきいきスクール」「いきいき塾」の実施、定年
じる学びの機 会を提 供しま
世代向け(概ね 55 歳以上)町民講座の開催 など
す。
10
施策④ 図書館活動の推進
● 町民の心豊かで文化的な暮らしを支える読書活動の普及
計画事業
事業概要
町民の読書活動を支援します。
学校図書室との連携を推進、子育てブックスタート事業の
実 施 、栗 山 ふるさと文 庫 事 業 の実 施 など *指 定 管 理
者委託事業
施策⑤ 社会教育施設の整備
● 社会教育施設の適正な維持・改修による長寿命化の推進
計画事業
事業概要
農村環境改善センター管理棟屋上防水改修・テーブル更
老 朽 化 した社 会 教 育 施 設 の 新 、ファーブルの森 観 察 飼 育 舎 施 設 等 改 修 、南 部 公 民
改 修 な ど を 計 画 的 に 行 い ま 館ボイラー改修 など
す。
ふれあいプラザ陸屋根改修の検討、図書館・開拓記念館
屋上防水改修の検討
施策⑥ ふるさと教育の推進
● 学校・家庭・地域が一体となった「ふるさと教育」の推進
● 町民のふるさとへの愛着・誇り、地域や人と関わり合う力の醸成
計画事業
事業概要
地 域 総 ぐるみで「ふるさと教
育」を推進します。
地 域 教 育 協 議 会 事 業 (ふるさと教 育 交 流 会 など)の実
施、学校支援活動の実施、普及啓発活動 など
11
Ⅲ スポーツ
年齢や技術・技能の段階に応じた生涯スポーツの環境づくりを推進し、町民のスポーツ活動の基
盤を確保するため、社会体育施設の適正な維持管理を行います。
施策① 生涯スポーツの推進
● 年齢や技術等の段階に応じた生涯スポーツの環境づくり
● 大学等の合宿誘致による交流人口拡大と地域スポーツ団体の競技力向上
計画事業
事業概要
年 齢 や 技 術 ・ 技 能 の 段 階 に 体 育 イベント(歩 けあるけ運 動 など)・体 育 大 会 (ソフト
応 じた生 涯 スポーツを推 進 し ボール・ミニバレーなど)の開催、スポーツ少年団本部の支
ます。
援、総合型地域スポーツクラブへの事業委託 など
スポーツ合宿などの受入体制
を整備します。
大学などのスポーツ合宿誘致
(10 人以上・3 泊以上の団体に、くりやまギフトカードを提
供)
施策② スポーツ施設の整備
● スポーツ施設の適正な維持・改修による長寿命化の推進
計画事業
事業概要
老 朽 化 した社 会 体 育 施 設 の スポーツセンター、公 園 ・町 民 球 場 、水 泳 プール、ふじスポ
改 修 な ど を 計 画 的 に 行 い ま ーツ広 場 、テニスコートなど体育 施設の計 画的 な修繕・改
す。
修
ふじスポーツ広場の大 規模な
芝の全面人工芝張替、付帯施設改修の検討
改修を検討します。
栗 山 町 ス キ ー場 の 大 規 模 な
リフト更新、ロッジ建替え、圧雪車更新の検討
改修を検討します。
12
Ⅳ 芸術・文化
町民が芸術・文化に親しみ、活動することができる環境づくりを推進し、歴史的建造物の保存・継
承など、地域の文化財保護と活用を推進します。
施策① 芸術・文化活動の推進
● 優れた芸術・音楽鑑賞機会の提供
● 文化団体の育成と町民による芸術・文化活動の推進
● 町内で創作活動を行う芸術家への支援
計画事業
事業概要
町民が芸術文化に親しむこと
小学校での演劇鑑賞事業、美術展など芸術鑑賞事業、
のできる環境づくりを推進しま
札響ひなまつりコンサートなどの音楽鑑賞事業の実施 など
す。
町民や文化団体による芸術・ 芸 術 祭 ・音 楽 祭 の開 催 支 援 、芸 能 祭 ・菊 花 展 など栗 山
文化活動を支援します。
町文化連盟事業の支援
芸 術 創 造 のまちづくりを推 進
します。
芸術 家による工 房新 築・改 築の支 援(奨 励金 )、個展
開催支援(奨 励金)、あさひ工房での工房 体験教室の
実施
施策② 文化財保護・活用の推進
● 歴史的文化財の保護・活用
● 文化財及び伝統文化に対する町民理解・意識の高揚
計画事業
事業概要
ふるさと栗 山 の文 化 財 保 護 ・ 文化財の指定・文化財保護の啓発活動の推進、栗山町
活用を推進します。
開拓記念館事業の推進 など
歴 史 的 建 造 物 などの保 存 ・
歴史的建造物などの現状調査、有識者・所有者などを含
継 承 に向 け た支 援 制 度 を検
めた検討会議の開催、整備活用計画の策定 など
討します。
13
Ⅴ 国際・地域間交流
青少年の海外派遣研修など、町民による国際交流の機会づくりを推進し、姉妹都市との青少年
交流など、地域間交流を推進します。
施策① 国際交流の推進
● 国際社会に対応できる青少年の育成
計画事業
事業概要
町内在住の中高生 (8名程度 )の海外派 遣研修 を実
少 年 ジェット派 遣 事 業 を行 い
施
ます。
(8泊程度で英語圏への派遣を予定)
施策② 地域間交流の推進
● 多様な分野での地域間交流の推進
計画事業
事業概要
姉妹都市(宮城県角田
市)、被災地などとの青少年
交流事業を行います。
姉妹都 市子ども交 歓のつどい、姉妹 都市 青年 交歓のつど
い、被災地児童生徒の受入・交流事業の実施
14
Ⅵ 自然環境教育
ふるさと栗山が輝く自然環境教育の主題を「みんなで 支え合い、ふるさと栗山の原風景を大切
にする町民」とし、町民各位と幅広く連携・協働する教育活動の展開を図っていきます。
また、人と自然共生推進に係る町の方針を宣言し、身近な自然・里山環境の保全・再生と教育
環境づくりを継承するとともに、町民意識の向上と担い手づくりを推進します。ハサンベツ里山地区や
「雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス」を拠点に、ふるさと自然体験教育を推進します。
施策① 自然環境の保全・再生
● 身近な自然・里山環境の保全・再生と教育環境づくり
● 保全・再生運動に対する町民意識の向上と担い手づくり
計画事業
事業概要
国蝶オオムラサキの生息環
境を保全・再生し、生態を公
開します。
オオムラサキ育成・公開(観察飼育 舎)、オオムラサキ生
息環境の保全・再生、自然繁殖の推進 など
ハサンベツ地区の里山環境
を保全・再生します。
里山環境の保全・整備、里山計画実行委員会など関係
団体の活動支援、新たな担い手発掘・育成支援 など
自然・里山環境の保全・再生に
係る町の方針を宣言し、人と自
然との共生を推進します。
「(仮 称 )人 と自 然 が共 生 するまちづくり宣 言 」の実 施 、
記 念 事 業 の開 催 、自 然 教 育 中 長 期 計 画 の策 定 、担 い
手 ・人 材 確 保 (専任職 員 の配 置 検 討 、地域 おこし協 力
隊導入検討) など
施策② ふるさと自然体験教育の推進
● 児童生徒等の豊かな感性、たくましく成長する力などを育む自然体験教育の推進
● 「雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス」の拠点活用と適正な維持管理
計画事業
事業概要
「ふるさと自 然 体 験 教 育 」の推
自然体験プログラム指導者の確保、プログラム集・指導事
進 と、 拠 点 施 設 「 雨 煙 別 小 学
例集作成、町内児童生徒の体験学習支援、ボランティア
校 コカ・コーラ環境ハウス」の利
養成 など
活用を図ります。
教育効果向上のため、観察
ふれあいプラザへの観察飼育舎設置(移設)、ファーブル
飼 育 舎 とふれあいプラザの機
の森観察飼育舎の撤去・休憩所設置 など
能統合を図ります。
15
教育大綱の推進にあたって
~つながりでつくる教育の創造~
栗山町教育委員会
◎
栗山町では「教育の大綱」に相当する計画を平成20年度につくりました。
平成18年12月改正教育基本法第17条第1項は、国の教育振興基本計画策定と国会への報
告や公表を義務づけ、平成20年7月、我国の教育振興基本計画が公表されました。同条第2項
は、地方公共団体の教育振興基本計画策定を努力義務としました。
町政各般の具体計画「栗山町第5次総合計画」は平成20年度開始でした。第17条第2項に
よる栗山町の教育振興基本計画は、同年11月、栗山町第5次総合計画に倣い定めました。名称
は栗山町教育総合計画(栗山町教育振興基本計画)です。国の教育振興基本計画発表から4カ月後
のことでした。栗山町教育委員会は、「この度の教育の大綱は、平成20年策定の栗山町教育総
合計画の土台の上にできたもの」と捉えております。
◎
平成20~26年度7年間の栗山町教育を振り返ります。
⑴
昭和60年のオオムラサキ発見に始まる自然環境保全・再生町民活動と地域教育づくりを
教訓とする栗山ならではの教育により、栗山の子どもたちのふるさと意識が高まっています
し、本町の少子化現象は止まらないものの、栗っ子は、学業・文化・スポーツ面で大いに健
闘しております。
⑵
平成22年度の自然体験を要とするふるさと体験教育交付金制度化により、ハサンベツ里
山や雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウス等の拠点を存分に利活用する「ふるさと教育」が
軌道に乗りました。
⑶
地域と学校との繋がりを求める教育の推進が、社会教育分野と学校教育分野、更には民間
との連携・協働を広め、地域とつながる学校づくりが進み、町民対象・ふるさと教育交流会
や教職員対象ふるさと教育実践研究会が定着、町民の学校教育や社会教育についての理解が
深まりました。
⑷
教職員の力量向上と教育振興会、いじめ・不登校問題の取組、家庭の教育機能向上と子ど
もの基本的生活習慣形成、学校運営協議会、土曜授業、学校給食、地域総ぐるみによる教育、
高齢者の生涯学習、ハサンベツ里山、雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス、自然環境・保
全再生中長期計画策定、人と自然が共生するまちづくり宣言、北海道介護福祉学校の経営
等々、継続する課題も数多くあります。
◎
「ふるさと栗山の教育創造」に努力します。
椿原町長が策定したこの大綱は、栗山町第6次総合計画に倣うと同時に、平成27年度からの
栗山町の教育を目標や方針に基づき方向付けしたものでもあります。
多様な作物が稔り、ホタルの光が飛び交い、オオムラサキが舞い、母なる夕張川に往時の魚が
帰るような豊かな自然環境に恵まれた栗山の子どもたちが、「心豊かで、たくましくて、行動力
があって、ふるさとを大切にする人に育って欲しい」、栗山町教育委員会は強く願っています。
「わたくしたちは、夕張川の流れとともにたくましい先人の夢を育て、輝く未来を築く栗山町
民です」で始まる栗山町民憲章の精神と栗山町の教育の目指すところを旗印に、「子どもを教育
するならやっぱり栗山だよね」と評されるような「つながりでつくる栗山町の教育創造」を目指
します。
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