投資信託 収益分配金に関する留意事項について

投資信託 収益分配金に関する留意事項について
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分配金額は、各投資信託の収益分配方針に基づいて運用会社が決定します。
運用会社の判断により分配金額を変更する場合や分配を行わない場合もあります。
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分配金は、預貯金の利息とは異なり、投資信託の
純資産から支払われますので、分配金が支払われると、
その金額相当分、基準価額は下がります。
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投資信託で分配金が支払われるイメージ
分配金
投資信託の資産
分配金は、計算期間中に発生した収益(経費控除後の配当等収益および評価益を含む売買益)を超えて
支払われる場合があります。その場合、当期決算日の基準価額は前期決算日と比べて下落することに
なります。
また、分配金の水準は、必ずしも計算期間におけるファンドの収益率を示すものではありません。
分配金と基準価額の関係(イメージ)
計算期間中に発生した収益の中から支払われる場合
ケースA
10,500円
ケースB
10,600円
期中収益
(①+②)
100円
計算期間中に発生した収益を超えて支払われる場合
10,500円
期中収益
(①+②)
50円
分配金100円
*500円
(③+④)
前期決算から基準価額が
下落した場合
10,500円
10,400円
10,450円
*50円
*500円
(③+④)
ケースC
10,550円
分配金100円
10,500円
前期決算から基準価額が
上昇した場合
*500円
(③+④)
*450円
(③+④)
*500円
(③+④)
配当等収益①
20円
分配金100円
*80円
10,300円
*420円
(③+④)
前期決算日
*分配対象額
500円
当期決算日
分配前
*分配対象額
600円
当期決算日
分配後
*分配対象額
500円
前期決算日
*分配対象額
500円
当期決算日
分配前
*50円を取崩し
当期決算日
分配後
*分配対象額
450円
前期決算日
*分配対象額
500円
当期決算日
分配前
*80円を取崩し
当期決算日
分配後
*分配対象額
420円
分配金は、分配方針に基づき、以下の分配対象額から支払われます。
①配 当 等 収 益( 経 費 控 除 後 ) ② 有 価 証 券 売 買益・評価益(経費控除後) ③分配準備積立金 ④収益 調整金
上図のそれぞれのケースにおいて、前期決算日から当期決算日まで保有した場合の損益を見ると、次の通りとなります。
ケースA:分 配 金 受 取 額 1 0 0 円 + 当 期 決 算日と前期決算日との基準価額の差0円 = 100円
ケースB:分 配 金 受 取 額 1 0 0 円 + 当 期 決 算日と前期決算日との基準価額の差▲50円 = 50円
ケースC:分配 金 受 取 額 1 0 0 円 + 当 期 決 算日と前期決算日との基準価額の差▲200円 = ▲100円
★A、
B、
Cのケースにおいては、
分配金受取額はすべて同額ですが、
基準価額の増減により、
投資信託の損益状況はそれぞれ異なった結果となっています。
このように、
投資信託の収益については、
分配金だけに注目するのではなく「分配金の受取額」
、
と
「投資信託の基準価額の増減額」
の合計額でご判断ください。
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受益者のファンドの購入価額によっては、分配金の一部ないしすべてが、実質的には元本の
一部払戻しに相当する場合があります。
分配金の一部が元本の一部払戻しに相当する場合
分配金の全部が元本の一部払戻しに相当する場合
普通分配金
元本払戻金(特別分配金)
受益者の
購入価額
(当初個別元本)
分配金
支払後基準価額
(個別元本)
元本払戻金(特別分配金)
受益者の
購入価額
(当初個別元本)
分配金
支払後基準価額
(個別元本)
普通分配金 : 個別元本(受益者のファンドの購入価額)を上回る部分からの分配金です。
元本払戻金(特別分配金): 個別元本を下回る部分からの分配金です。
実質的に元本の一部払戻しとみなされ、
分配後の受益者の個別元本は、
元本払戻金(特別分配金)の額だけ減少します。
また、
元本払戻金(特別分配金)部分は非課税扱いとなります。
● 投資信託用語集 ●
基準価額
基準価額は、投資信託の一口あたりの値段のことで、投資家が投資信託を購入・換金する際は、基準価額
(1口1円で運用が開始された投資信託は、1万口あたりの基準価額を公表しています)
で取引が行われます。
投資信託の資産のうち、投資家に帰属する額を
「純資産総額」
といいます。この純資産総額を投資信託の
総口数で割ると、一口あたりの価額、すなわち
「基準価額」が算出されます。
純資産総額
−−−−−−−−−− = 基 準 価 額( 一 口 当たりの 価 額 )
総口数
分配準備積立金
期中(決算から次の決算の間)の配当等収益や有価証券売買益などのうち、当期の分配金に充当しな
かった部分は、分配準備積立金として積み立てます。分配準備積立金は、次の決算期以降の分配金に
充当することができます。
収益調整金 (追加信託差損益金)
追加設定(新たな購入資金の流入)に伴い、既存受益者の分配対象額が薄まらないようにするための
調整勘定です。
• 例えば、分配準備積立金が500円あるファンドが1万口あるとします。
• このファンドに、新たに1万口追加設定があった場合、分配準備積立金の総額500円は、1万口当たりに換算すると、2分の1の250円
に薄まってしまいます。
• ここで、追加設定部分に対して収益調整金(追加信託差損益金)が新たに500円計上されることで、
ファンド全体の分配対象額は
1,000円、1万口当たりでは500円となり、1万口当たりの分配対象額は追加設定による影響を受けないことになります。
①追加設定前
②追加設定時
③1万口当たり純資産
◇基準価額 10,500円
分配準備積立金
500円
元本
10,000円
◇基準価額 10,500円
収益調整金
分配準備積立金
(追加信託差損益金)
500円
500円
元本
10,000円
収益調整金
分配準備積立金
(追加信託差損益金)
250円
250円
追加設定
元本
10,000円
1万口当たりに
換算すると
元本
10,000円
上記はあくまで簡易的なシミュレーションですので、
ご留意ください。
個別元本
個々の受益者が保有する個別ファンドごとの購入時の基準価額のこと。
同じファンドを複数回購入した場合は、受益権口数で加重平均された価額が個別元本となります。
分配金に対する税金の計算は、各受益者の個別元本に基づいて行われます。
【投資信託に関するご留意点】
●投資信託は預金ではありません。預金保険制度ならびに投資者保護基金の対象にはなりません。●お客さま
には、申込時に購入時手数料(基準価額の最大3.24%(税込))、保有期間中に運用管理費用(信託報酬)
( 純資産
総額の最大年2.376%(税込)
)
、換金時に信託財産留保額(基準価額の最大0.5%)をご負担いただきます。その
他、信託事務の諸費用等、有価証券の売買手数料などが信託財産から控除されます。●投資信託は値動きのあ
る有価証券等で運用しますので、運用実績は有価証券等の値動きにより変動します。このため、ご購入の価額を
下回ることがあります。●投資信託のお申込みにあたっては、最新の「目論見書」および「目論見書補完書面」の
内容をお読みいただいたうえ、ご自身でご判断ください。(2015年 1月31日現在)
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