1/8 2015/1/31 z 2015 年最初のニュースレターです

2015/1/31
z
2015 年最初のニュースレターです。みなさま、あけまして
おめでとうございます。お正月には家族親戚の絆を再確認し
たり、新しい年の抱負に思いを巡らせたりするお時間を持て
たでしょうか。底冷えのする日が続きますが、立春はもうす
ぐそこです。春を心待ちにしながら、新たな気持ちで新しい
年に歩みを進めましょう。
本ニュースレターは、特定非営利活動法人女性技術士の会
会員のみなさまへ、2014 年 10~12 月の活動報告、運営報告、
今後の活動予定、会からのお知らせなどをお届けしています。第 22 号は、日韓女性技術士交流会、
ICWES16 など国際色豊かな内容となっております。
CONTENTS
2 ページ
活動報告
2014/10/19
第 8 回日韓女性技術士交流会
2 ページ
2014/10/23~25
ICWES16(第 16 回国際女性技術者・科学者会議)
2 ページ
2014/11/08~09
サイエンスアゴラ 2014
3 ページ
2014/12/20
第 24 回技術サロン((公社)日本技術士会の活動への協力)
3 ページ
3 ページ
プロジェクト参加報告
市川晶子さん
「日韓女性技術士交流会に出席して」
4 ページ
会員からの発信
高岡美佳さん
「コミュニケーションスキル」
4 ページ
5 ページ
リレーエッセイ
友保容子さん
3 ページ
5 ページ
「育てる公園づくり」
運営報告
6 ページ
常設プロジェクト報告
6 ページ
今後の活動予定
7 ページ
2015/02/14
新年会
7 ページ
2015/03/28
第 25 回技術サロン((公社)日本技術士会の活動への協力)
7 ページ
2015/05/後半
第 8 回通常総会
7 ページ
会からのおしらせ
7 ページ
技術士をめざして
8 ページ
木戸ゆかりさん
「
『ちきゅう』で探る地球の謎」
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8 ページ
活動報告
第 8 回日韓女性技術士交流会
日
時:2014 年 10 月 19 日(日)19:00~21:00
場
所:大和屋本店(愛媛県松山市道後湯之町)
活動形態:主催
主
催:特定非営利活動法人 女性技術士の会
参加者:石田、市川、黒木、笹尾、中西、花岡、
氷上(澄)
、氷上(克)
、平永、廣瀬、山本
経
緯:8年前より日韓技術士国際会議のプレイ
ベントとして女性技術士シンポジウムを開催
目
的:日韓両国の女性技術士の情報交換・スキ
ル向上・親睦
概
要:大会テーマ「日韓両国に影響する危機管理対策と技術士の役割」
・日本側発表「活動報告」石田佳子
・韓国側発表「e-Government of the Republic of Korea」劉 恩淑氏
今回は航空便の都合により、女性技術士交流会を夜に開催した。そのため発表は食事会をし
ながら行った。厳しいスケジュールではあったが、継続して開催することができた。例年のよ
うに文化交流の時間は取れなかったが、古い温泉地である道後温泉での開催であり、和食を楽
しむ機会を持つことができた。日本の温泉を満喫してもらえたことと思う。合わせて地域の技
術者同士の交流も図ることができた。
ICWES16(第 16 回国際女性技術者・科学者会議)
日
時:2014 年 10 月 23 日(木)~25 日(土)
場
所:ロサンゼルスコンベンションセンタ-
(アメリカ合衆国)
活動形態:参加
主
催:INWES(国際女性技術者科学者ネットワ
ーク)および SWE(全米女性技術者協会)
参加者:石田、井本、岩熊、木村(了)
、千木良、藤井、宮地(他団体としての参加者も含む)
経
緯:INWES メンバーとして 3 年に 1 度開催される国際会議および国際交流への参加。
目
的:本法人の国際活動の一環として国際社会に向けての技術発表とシンポジウム開催(ワ
ークショップ形式)
。女性技術者の実態を国際的に話し合い、学び合う。
概
要:ICWES15(2011 年)で開催した“Women Professional Engineers at Work-よその国
の労働事情はどうなっているか聞いてみよう”で提起された世界各国の女性技術者の労働環境
の問題点について、ICWES16 ではシリーズ第 2 弾として“Let's Talk about Work Session2:
Work-Life Balance”を開催した。パネリストはオーストラリア 1 名、米国 2 名、日本 1 名の企
業で働く女性技術者 4 名。セッション前半はそれぞれのワークライフバランスの状況報告と対
策紹介、セッション後半は会場との質疑応答を行い様々なアイディアを分かちあった。会場は
100 名以上の参加者を得て大盛況であった。また、ポスターセッション(個人発表)では、藤
井会員の専門である最新型電波望遠鏡を紹介した。
詳しい内容は Web サイトで紹介するとともに次回ニュースレターで報告予定である。
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サイエンスアゴラ 2014
日
~あなたと創るこれからの科学と社会~
時:2014 年 11 月 8 日(土)~9 日(日)両
日とも 10:00~17:00
場
所:日本科学未来館(東京都江東区青海)
活動形態:参加
対
象:サイエンスアゴラ来場者(小学生から大
人まで)及び出展者
主
催:
(独)科学技術振興機構(JST)
参加者:市川、木村(了)
、酒井、佐野、友保、氷上(澄)
、藤井、宮地
目
的:来場者に技術系の資格や理系の仕事について理解を深めてもらう。
内
容:技術系資格全般、技術系の職域、ポートフォリオ Vol.2 に関するポスターを展示した。
また、2014 年 8 月に発行した冊子「理系の仕事って?」を 2 日間で 150 冊配布した。資格や進
路のことで悩んでいる学生や指導にあたる教員、また教育関係者も多く、皆さん熱心に説明を
聞かれ、冊子は非常に好評であった。
第 24 回技術サロン((公社)日本技術士会の活動への協力)
日
時:2014 年 12 月 20 日(土)13:30~16:30
場
所:(公社)日本技術士会 葺手第 2 ビル
活動形態:協力
主
催:
(公社)日本技術士会 男女共同参画推進委員会
参加者:主催者側;石田、岩熊、角田、笹尾、平塚、その他非会員 3 名
一般参加者;9 名(女子学生 4 名、社会人 5 名)
経
緯:
(公社)日本技術士会 男女共同参画推進委員会が女性技術者のキャリア形成支援の一
環として、JABEE 課程と技術士制度の説明及び先輩女性技術士との懇談会を実施したもの。本
法人は当初から協力している。
目
的:技術者を目指す女子学生が、技術者としての自分の姿を思い描き、学校での勉学をも
とに、充実したキャリアを積んでいけるよう、女性技術士と意見交換をする場を提供すること。
概
要:参加者は学生と社会人が半々で、専攻や部門が多岐にわたっており、質問等の内容も
仕事の仕方に対する迷いに対する相談や、将来の方向性、家庭と仕事の両立、資格の国際同等
性、勉強方法、キャリアの積み方など多様であった。参加者のアンケートからは、
「一人ひとり
の背景を踏まえたアドバイスがいただけて良かった」
「(Q&A 集に対して)こんなに充実したも
のがあると思っていませんでした」などの感想があった。フリーディスカッションは大変好評
で、時間が短いとの意見が複数あった。限られた時間での更なる内容の充実が課題である。
プロジェクト参加報告
市川晶子さん 「日韓女性技術士交流会に出席して」
第 8 回日韓女性技術士交流会は、愛媛県松山市の道後温泉で行われました。天気にも恵まれ、青
空と松山城がとてもきれいに望むことができる日でした。また、会場となった大和屋本館は、『千
と千尋の神隠し』の舞台のモデルにもなった道後温泉本館の裏手にありました。内装がとても落ち
着いている建物で、韓国の方々も道中・会場共に道後温泉の古い日本の雰囲気を楽しんでくださっ
たのではないかと思います。
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会場には日本側・韓国側の出席者が合わせて 20 人ほど集まり、交流会が始まりました。双方の
代表より挨拶がありましたが、廣瀬様が理事長の挨拶を韓国語で代読し、韓国の方々も驚かれてい
ました。
私の席は、会場の地元香川にお住まいの修習技術者の方のお隣でした。東京を離れたところでこ
ういった技術士関連の会に出ることは初めてでしたので、とても新鮮でした。その内一人一人の自
己紹介も行われましたが、皆様とても活躍されている方ばかりで、身がすくむ思いでした。しかし、
様々な仕事をされている方々のお話を聞くことは大変興味深かったです。
韓国の方々の中には、日本語を話される方もいらっしゃいました。特に私の席はそういった方に
挟まれた席でしたので、時々漢字や図を使いながらも、たくさんのお話をすることができました。
仕事の話、家族の話、国の話、食べ物の話、お互いの名前について・・・本当に、いろいろなお話
をしました。時々どうしても話に詰まると、通訳の方にお願いして説明に入っていただきました。
会場内ではそこかしこでお話が盛り上り、たった 1 人の通訳の方はとても忙しそうにしていらっし
ゃいました。
プレゼントの交換もありました。日本側からはうちわなど和のお土産を贈り、韓国側からはブロ
ーチをいただきました。韓国の代表の方は私たち一人一人にブローチをつけてくださり、私は花の
形をしたブローチをいただきました。大切にしたいと思います。
次回は、韓国は江原道春川市での開催です。お話ししていた方からは、次回の交流会へのお誘い
をいただきました。正直にいえばそのお誘いを受けることができるかどうかはまだわかりませんが、
今回、日本での交流会に出席できたのはとてもよかったです。残念ながら懇親会のみの出席でした
が、それでもあのような場に出席させていただけて嬉しかったです。日本でも、世界でも、たくさ
んの技術士が世界中で働き、社会に関わっているということを実感できました。
会員からの発信
髙岡美佳さん(建設部門、総合技術監理部門) 「コミュニケーションスキル」
5 年前に育児休職から復職し、現在、仕事に育児に悪戦苦闘の日々
を過ごしています。そんな中で、気づいた事を書かせて頂きます。
NTT に入社して 10 数年、光ケーブル等の通信インフラ設備の計画、
設計や設備投資計画等に携わってきました。育児休職から復職してか
らは、名古屋市中心部のオフィスビルや官公庁に導入している通信イ
ンフラを、情報通信ネットワークの高度化に伴い光ケーブル等に更改
したり、新しい通信装置を導入したりする工事の計画と設計を担当し
ております。このように仕事の紹介をすると、カッコいいのですが、
実際は、オフィスビルのオーナー、ビル管理会社、ビルの施工会社、
お客様の通信ネットワーク担当者や総務部の方など、色々な方々に工
事の説明をしたり、工事スケジュールを調整したりする事が主な仕事です。また、工事を実施する
に当たり、社内の営業担当、施工担当、保守担当等の様々な関連部署と調整を図る機会も多々あり
ます。
設計等の技術的なスキル以上に、コミュニケーションスキルが必要となる仕事だと日々痛感して
います。私は、どちらかと言うと、一人で黙々と設計をしたり、企画書を作成したりする事が好き
だったので、育児休職から復帰して、現在の仕事に慣れるまでに苦労しました。
育児の面においても、今年の 4 月に娘が学校に入学した事をきっかけに、このコミュニケーショ
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ンスキルが、育児においても、非常に重要だ!と思うようになりました。
子供が保育園に通っていた頃は、私と保育園の先生との連携だけで済んでいましたが、子供が小
学校に入学すると、学校の先生をはじめ、学童の指導員や父母の方、娘の下校をサポートしてくれ
るヘルパーさん(娘に障害があるため、学校から学童までの下校をサポートして頂いてます)との
連携が必要となってきました。保育園へ通っていた時は、娘の送迎時に保育士さんと直接会話が出
来てコミュニケーションを図る事ができました。しかし、娘が小学校に入学すると、担任の先生や
学童の指導員、ヘルパーさん達と直接会話をする機会が少なくなりました。
そこで、私はコミュニケーションを深めるために、以下の作戦を実行するようにしました。
①娘と私の月間スケジュールを作成し、娘の学校行事や学童のイベント、私の勤務スケジュール
(お迎えに行ける時間や残業予定等)を書き込み、担任の先生、学童の指導員、ヘルパーさんに毎
月送付して、みんなで娘と私のスケジュールを共有してもらっています。
②小学校に入学してから、連絡帳が 3 冊(学校用、学童用、ヘルパーさん用)と増えましたが、
毎日記入するように頑張っています。
③連絡帳だけでなく、メールや SNS を活用して、家庭での様子も情報発信しています。休日等の
様子も知ってもらうと、話題作りにもなります。
娘は 1 年生なので、この作戦の成果が出るのは、もう少し先になるかと思います。
仕事も育児も自分一人の力では、どうにも出来ない事が、たくさんあります。コミュニケーショ
ンスキルを身に着けて「手伝ってほしいな~」「助けてほしいな~」という気持ちを、素直に発信
して、周囲の人たちに協力してもらう事も必要ではないでしょうか?
育児と仕事の両立は簡単な事ではありませんが、これからも「元気」
「根気」
「のんき」をモット
ーに、仕事と育児を楽しんでいきたいと思います。
リレーエッセイ
友保容子さん(建設部門)
「育てる公園づくり」
行ってきまーす!元気な声の青いリュックの背中を見送る。
好きな食べ物はお父さんのスパゲティとお母さんのは、、焼き
そば。
好きな味噌汁はインスタント!などと言う。
父親が作る唯一の料理はひと月かふた月に一度のぺペロンチーノ。
最小限で最大の効果を挙げている。
このごろは、夕方の塾の弁当づくりも加わって、時間をやりくりしながら精一杯頑張っているつも
りであるが、手厳しい。
実家は広島にあるため、隣の山口県の萩焼の器がよく食卓にのぼった。
萩焼は使ううちに味が出る。
「七化け」という。
土と釉薬の縮み具合の違いによって、焼き上がった際に釉薬に「貫入」と呼ばれるひび割れが生じ
る。これが使いこんでいくうちに、お茶やお酒が浸透してピンクがかったり茶色がかったりして味
わい深くなっていく。
できてから、古びていくのではなく育っていく。
これは、設計者として関わっている公園づくりにも通じる。
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公園づくりのワークショップなどをしても、このごろは使い手から、管理の話が出ることが増えた。
「せっかくいいものを作っても、管理できなきゃね。」
もともと絵を描くのが好きで、設計図を描くことに興味が湧いて建築学科に行きこの道に繋がった。
なので、この仕事に多い造園学科出身の人たちの中にいると、植物の知識が足りないなといつも反
省させられる。
加えてこの頃は育てるほうにまで意識を向けないといけないので、いつまでたっても半人前である。
育てるのは植物だけではない、管理運営のコミュニティを育てることまで考えないといけない。
ほかの建造物との最大の違いは、植物が、環境が育っていくことだろう。
そう考えると、この仕事は案外女性に向いている気がする。
多くの人の力で場を作り育てていく・・・
一方では、一人で最後まで作り上げることができる陶芸をこのところ趣味としている。
だが、土から形作るという点で、仕事に通じるものがある。
土地土地の土とやはり土などからできた釉薬。そして焼成の温度や窯の条件。
この無限の組み合わせと作り手により、さまざまな作品が生まれる。
陶芸教室にはいろいろな職業の人が来ているので、いい刺激になるし、なにより楽しい。
かの北大路魯山人は、彫刻家で造園家でもあったイサムノグチのアトリエを一時期敷地内にもたせ
たらしい。
登り窯と畑のある民家で、ともに陶芸を含むさまざまな創作活動をしながら暮らす日々。
春には庭の桜の樹の下で、自作の器で宴を開いた。
作りながら場を育てる。これからはそんな公園づくりをしていきたいと願っている。
運営報告
主体
理事会
日時
12 月 13 日(土)10:00~12:00
事務局
-
企画部会
11 月 27 日(木)19:00~21:00
広報部会
1 月 21 日(水)19:00~21:00
総務部会
-
10 月 13 日(月)13:30~15:00
国際部会
-
12 月 9 日(火)18:30~21:00
議題
日韓女性技術士交流会、ICWES16、サイエンスアゴラ及び各部
会活動報告、理事会議事録公開に関して、会員の自主活動に関
して 他
公開後のウェブの注視、東日本大震災復興支援事業手続き 他
サイエンスアゴラ出展報告および反省、今後のシンポジウムに
ついての意見交換
理事会協議内容の伝達、ニュースレター(vol.22、vol.23)、
冊子「理系の仕事って?」改訂について 他
会計および入退会、メールアドレス等変更に関する事務
各種配布物の印刷および発送の手配
INWES-J 運営委員会参加 ICWES16 と INWES-J の NPO 化につい
て
ICWES16 参加報告書作成(プロジェクトチームと協動)
INWES-J 運営委員会参加 APNN 開催準備と INWES-J の NPO 化
発足委員会開催
常設プロジェクト報告
主体
Web チーム
日時
-
議題
Web サイト、Facebook「みんなの広場」の管理運営
「みんなの広場」参加者の募集方法の検討(現在参加者 39 名)
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今後の活動予定
新年会
日
時:2 月 14 日(土)17:00 開始予定
場
所:コモードキッチン新宿御苑店
交
通:新宿御苑前駅または新宿三丁目駅から徒歩 5 分程度
会
費:4,500 円
申
込:右記フォームからお願いいたします。http://ws.formzu.net/dist/S40675345/
申込み後のキャンセルはメールにて [email protected] まで、お早めに。
会員同士の親睦を図りたいと考えていますので、ぜひご参加下さい。
第 25 回技術サロン((公社)日本技術士会の活動への協力)
日 時:2015 年 3 月 28 日(土)13:30~16:00
場 所:(公社)日本技術士会 葺手第 2 ビル
対 象:技術者及び技術士を目指す女子学生・女性
概 要:「技術士」資格に関する説明、意見交換会
定 員:15 名
参加費:無料
申込先:廣瀨 [email protected]
第 8 回通常総会
日時:5 月後半土曜日午後予定
場所:未定
日時、場所、内容等詳細は決定しましたら、ML や Web サイトでお知らせいたします。
会からのおしらせ
会員の自主活動に関するお知らせ
既に全体 ML や Web サイトにてお知らせしておりますが、今年度より、会員の自主活動として、
「JSPEW Club」及び「Q 例会」がスタートしています。活動の概要は以下のとおりです。
活動の目的
発起人
開催までの流れ
会員同士が集い、仕事・育児・介護その他さ
会員で
発起人⇒理事会(所属部会担当
まざまな情報交換や気楽におしゃべりを楽し
あれば
理事経由又は理事会へ直接)⇒
んで親睦を深めること
誰でも
会員へご案内
技術に関する勉強会や講演会での情報交換
発起人⇒世話人(宮地、原田、千
や、お互いの業務内容を紹介することで知見
Q 例会
同上
木良)⇒理事会⇒会員へご案内
を深め、会員の自己研鑽に寄与すること
注)JSPEW Club、Q 例会についての詳細は、Web サイトの「お知らせ」から「シンポジウム・講演会」のカテゴリ
ーをご覧下さい。
JSPEW Club
上記 2 つの活動は会員であればどなたでも発起人となり、自由に企画していただくことができ
ますので、会員同士の親睦の場及び自己研鑽の場として大いに活用していただければと思います。
なお、その際、本来の目的に反する企画(物品等の宣伝・販売、政治・宗教団体への勧誘など)
はご遠慮いただき、参加者全員が気持ちよく楽しんでいただけるよう、ご配慮下さい。
ご不明の点がございましたら、総務部([email protected])までお問い合わせ下さい。
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技術士をめざして
木戸ゆかりさん 「
『ちきゅう』で探る地球の謎」
私のバックグラウンドは、海洋底地球物
理学です。皆さん、地球深部探査船「ちき
ゅう」はご存知ですか?海底掘削と最先端
の科学実験装置を備えた日本が世界に誇る
調査船です。海面120mもの高い櫓から下ろ
されたボーリング機器を用いて海底下を掘
削する様子は、まさに洋上の土木工事現場
のよう。パイプの先に刃を付け、回転し、
直径10cm程の孔を開けながら様々なデータを取ります。水深7000mの海底からさらに1000m掘った
先の地質柱状試料を船上で観察したり、掘削と同時に行う物理探査から、海底下の地質情報を得た
り、開けた孔内に地震計や水圧計を設置して地球の振動をモニタリングしています。地球の中心へ
向かう最先端の調査現場は、たいへんエキサイティングです。海底下を探る目的は、地質のみなら
ず、地震活動、極限微生物、海底資源エネルギー探査へと多岐にわたります。この船上で乗船研究
者の科学支援を担当し、どのような実験計画にするか話し合ったり、物理探査に立ち会い、データ
確認をしたり、データ解析や研究報告を作成したり、科学成果を紹介する案内係もしています。得
られたデータは、航海終了後1カ年で、ウェブサイトから全世界に情報公開され、誰もがアクセス
できる人類の遺産となるのです。若手の皆さん!やりがい多き職業ですよ。
博士号を取得してから現職に至る間に結婚、出産、育児、最近では介護も重なり、勤めて 10 年
程は、学生時代のように長期出張ができず、研究職から支援職へと繋いできました。気づいたら、
はや 18 年があっという間に経過していました。この秋に参加した男女共同参画シンポジウムで、
育児、介護、仕事のワークライフバランスの課題を抱えながら各界で活躍する女性技術者とお会い
し、目が覚める思いでした。まだ職場では数少ない「技術士」という新たな目標を持ち、次のステ
ップを踏み出したい、今までの経験を活かし、さらに技術力アップを目指そう、と技術士取得に向
けて舵をきりました。世界各国から「ちきゅう」に集い、寝食を共に長期間合宿生活をする、とい
った魅力溢れる国際プロジェクトに今、関わっている自分がいる、やっとここまで走り出したプロ
ジェクトを若い人々に繋ぎたい、という思いに駆られています。そして、資格を得た上で、若手に
伝えたいことは、生き残るための地球科学と防災教育です。あの 2011 年 3 月 11 日、海底下に未知
なる世界を広げている極限微生物の生態を探る「ちきゅう」航海の準備で、私は八戸港にいました。
「ちきゅう」を見学に来てくれた小学 5 年生にヘリデッキで船の紹介をしていたその時、小刻みな
P 波の揺れが。真っ先に地震っ!と気づいた女の子を中心に、散らばっていた子供達は中央に集ま
り、お互いに肩を寄せ円陣を組み、しゃがんでひたすら揺れの収まるのを待ったのです。長いこと
地球科学を学びながら、あの巨大地震時に呆然と立ちすくんでいた我が身を恥じると同時に、瞬時
に同級生同士、助け合う姿に心打たれました。徐々に被害の全貌が明らかになってくると、東北地
方 500km という長大な沿岸域が襲われたにも拘わらず、常時災害に対して心構えや備えをするこ
とで、被害を最小限に抑えられた地域もあった事がわかりました。祖父母から日頃「津波」の恐怖
を聞いていた子供達は、率先して高台を目指し、上級生は下級生を引き連れて逃げました。ここに
地下を探るプロとして、真の地球科学と生き残るための防災教育を後世に残す必要性を強く認識し
ている日々です。
ニュースレターについてのご意見・ご感想はこちらまで:[email protected]
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