別紙1:高精度衛星測位サービス利用促進協議会 設立趣意書

【別紙1】
高精度衛星測位サービス利用促進協議会
設立趣意書
設立準備委員会 一同
衛星測位は、ナビゲーション、地図作成、精密農業、交通、防災等 G 空間社会の広範な分野で
利用され、国民生活や国民経済に深く浸透しており、今や、不可欠な社会基盤の一つです。また、
国外では、米国の GPS 近代化計画、ロシアの GLONASS、欧州の Galileo、中国の BeiDou 等、各国は
独自の衛星測位システムの整備を推進しています。
一方、政府では、地理空間情報活用推進基本法の成立(2007 年)、宇宙基本法の成立(2008
年)、宇宙基本計画の作成(2009 年)、準天頂衛星初号機「みちびき」の打上成功(2010 年)が
あり、2011 年 9 月には「実用準天頂衛星システム事業の推進の基本的な考え方」により「2010 年
代後半を目途にまずは4機体制を整備する。将来的には、持続測位が可能となる7機体制を目指す
こととする。」と閣議決定されました。さらには、2012 年 7 月、宇宙戦略の司令塔となる内閣府宇
宙戦略室、宇宙開発利用に関する重要事項等について審議を行う宇宙政策委員会が発足し、宇宙開
発利用の戦略的な推進体制が新たに構築されました。
このような状況の下、株式会社東芝の取締役会長である西田厚聰氏を会長に迎え、「高精度衛
星測位サービス利用促進協議会」を設立します。
実用準天頂衛星システムを広く活用させていくためには、国内のみならずアジア・太平洋地域
において常時高精度測位サービスを提供することが可能となる同衛星 4 機体制が整う 2010 年代後
半までに、これら地域において同サービスを利用するために必要な環境整備(インフラ、端末、ア
プリケーション等の開発)を終えなければなりません。環境整備には、必要に応じて民間サイドか
ら政府に対する具体的な意見提案活動を実施することも含まれます。これらは 2011 年に経済産業
省が主催した「準天頂衛星を利用した新産業創出研究会」や(一財)衛星測位利用推進センターで
取り纏めた「民間利用実証」にも課題として報告されています。
このため、実用準天頂衛星システムのサービスの活用が想定される民間企業が、国内のみなら
ずアジア・太平洋地域でビジネス展開するために必要となる業界横断的な課題を議論し、意見集約
を行い、政府へ提言し、対応を促すことを目的に、「高精度衛星測位サービス利用促進協議会」を
設立します。
以上
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