平成27年度社会教育主事講習受講ガイド

文部科学省委託
H27年度社会教育主事講習のあらまし
北海道教育大学 学校・地域教育研究支援センター
生涯学習・地域連携部門
※) 本講習は,北海道教育大学が文部科学省から委託を受け,北海道教育委員会のご協力をい
ただき開催するものです。
※) この資料は,平成27年5月15日現在の計画です。今後,講師,実地研修先等の都合などに
より今後一部変更されることもあります。
お問い合わせ先:
○ 社会教育主事講習について
〒002-8501 札幌市北区あいの里5条3丁目
国立大学法人 北海道教育大学学務部 教務課教務企画グループ(大久保,荒木)
TEL : 011-778-0946 FAX:011-778-8376 E-mail : [email protected]
○ 学校・地域教育研究支援センターについて
〒002-8501 札幌市北区あいの里5条3丁目
国立大学法人 北海道教育大学総務部 総務課広報・地域連携グループ(川瀧)
TEL : 011-778-0210 FAX : 011-778-0631 E-mail : [email protected]
生涯学習・地域連携部門
北海道教育大学 学校・地域教育研究支援センター
社会教育主事講習の受講,ならびに受講のご検討ありがとうございます
現代社会が抱える地域課題の解決には,自らが主体的に学習し課題解決に取り組む地域住民の存在が欠か
せません。日々を文化的に心豊かに過ごしたい,子どもたちが育つ環境をよりよくしたい,地域の産業おこ
しに取り組んでみたいなど,地域の「おもい」「ねがい」はさまざまありますが,その「おもい」や「願い」
の実現には,学び続ける人々の姿が地域になければ,「かたち」とはなりません。そのことはわが国の教育
基本法の理念からも理解できます。
しかし,学び続けるといっていざ取り組もうと思っても,学習の資源がない,学習の手法がわからない,
学習のための仲間づくりや学習の計画化はどうすればよいのか。など学習に至るまでに解決しなくてはなら
ない課題が多くあります。そのような時,学びを支える専門家が身近にいればどんなにか心強いことでしょ
う。さらに,地域全体の教育計画の策定や実施,学習のための施設づくりや環境整備など,行政として学び
続ける人々を支える仕事には,高い専門性が求められます。
そのような課題解決のために「社会教育主事」という教育公務員特例法に基づく専門的教育職員が,法律
に基づいて各市町村に配置されています。「社会教育主事」は,住民の学習ニーズに対応し,地域の教育関
係者と連携するなど,地域の教育行政の担い手として,地域の教育力向上などの中核的役割を果たすなど,
まちづくりに大きな役割をもっています。
北海道教育大学では,これまで50年ほど前から文部科学省(文部省)より委託を受け,北海道教育委員会
の協力をいただきながら,社会教育主事の任用資格を与える「社会教育主事講習」を実施してきました。こ
の間,多くの修了者が自治体教育委員会で,あるいは学校現場に戻り活躍をしてきました。
私たち北海道教育大学は,地域の中で,地域の人々の学習を支え,教育行政を推進し,地域づくりに貢献
する教育専門職の養成講習として,毎年,毎年内容に検討を加え,現代的な教育課題を踏まえ,講習内容を
考え,時代に即した内容になるよう工夫をしながら取り組んできました。その講習について本年度の方針や
内容についてご紹介する資料として作成されたのがこの冊子です。
この冊子を手にされておられる方は,今年度の社会教育主事講習の受講がお決まりの方,あるいは,受講
を検討されている方と思います。または「社会教育」やその専門的教育職員である「社会教育主事」に強い
関心をお持ちの方と思います。
今年度の講習は7月25日(土)から始まりますが,受講案内のみでは,講習の方針やプログラムの具体内
容,講師の先生方などがわからず,不安をお感じになったり,受講の決定や職場(学校)での研修手続きで
不便をお感じになられているかと思います。この冊子を本年度の社会教育主事講習の計画や内容がわかるガ
イドとして,どうぞ,ご活用ください。皆様の受講のご準備に役立つことを願っております。
また,お知りになりたいことやご確認したいことなど,どうぞ北海道教育大学まで,遠慮なくおたずねく
ださい。皆様のご受講に向け,できるだけのお手伝いをさせていただきます。
この冊子をお手に取られた皆様と,講習開講式でお会いできることを心待ちにしております。
「社会教育主事」の身分や職務,必要性について解説するパンフレット「わがまちの社会教育主事−地域
が認めるその力(A4サイズ 8ページ)」を,文部科学省 国立教育政策研究所 社会教育実践研究セ
ンターが作成しております。ご希望の方は,北海道教育大学の講習担当までお申し付けください。
[1]
生涯学習・地域連携部門
北海道教育大学 学校・地域教育研究支援センター
平成27年度社会教育主事講習の日程,会場,主任,副主任講師等
1.日 程
2015(平成27)年 7月25日(土)∼8月15日(土)
2.会 場
北海道教育大学札幌駅前サテライト「hue pocket」 (札幌市中央区北5条西5丁目7)
北海道教育大学 アーツ&スポーツ文化複合施設「HUG」 (札幌市中央区北1条東2丁目4)
石狩市民図書館(石狩市花川北7条1丁目26)
3.運営委員会委員
運営委員長 北海道教育大学理事・副学長
運営委員(主任講師) 北海道教育大学教授(札幌校)
運営委員(副主任講師)北海道教育大学教授(函館校)
運営委員(副主任講師)北海道教育大学教授(釧路校)
運営委員(副主任講師)北海道教育大学大学院研究科教授(釧路校)
運営委員(副主任講師)北海道教育大学教授(岩見沢校)
運営委員(副主任講師)北海道教育大学准教授(札幌校)
運営委員(副主任講師)北海道教育大学准教授(旭川校)
運営委員 文部科学省生涯学習政策局社会教育課長
運営委員 北海道教育庁生涯学習推進局生涯学習課長
運営委員 北海道教育庁生涯学習推進局生涯学習課
生涯学習推進・施設グループ主査(総括)
運営委員 北海道教育大学学務部長
運営委員 北海道教育大学学務部教務課長
事務担当者
北海道教育大学学務部教務課副課長
北海道教育大学学務部教務課教務企画グループ係長
北海道教育大学学務部教務課教務企画グループ係長
北海道教育大学学務部教務課教務企画グループ事務補佐員
城後 豊
古村 えり子
根本 直樹
廣田 健
廣瀬 隆人
山本 理人
今 尚之
角 一典
谷合 俊一
浅井 真介
本間 雅章
梅村 直基
小川 邦彦
大久保 康徳
荒木 美智子
酒井 清成
大久保 恵奈
4.カリキュラム検討ワーキング
北海道教育大学教授(札幌校)
北海道教育大学教授(函館校)
北海道教育大学教授(釧路校)
北海道教育大学大学院研究科教授(釧路校)
北海道教育大学教授(岩見沢校)
北海道教育大学准教授(札幌校)
北海道教育大学准教授(旭川校)
北海道大学高等教育推進機構特任教授
北海道教育庁生涯学習推進局生涯学習課主幹
北海道教育庁生涯学習推進局生涯学習課主査
北海道教育庁生涯学習推進局生涯学習課主査
北海道教育庁生涯学習推進局生涯学習課主査
北海道教育庁生涯学習推進局生涯学習課主査
古村 えり子
根本 直樹
廣田 健
廣瀬 隆人
山本 理人
今 尚之
角 一典
木村 純
濱中 昌志
五十嵐秀介(平成27年4月∼)
薄葉 康
松岡 賢晃(∼平成27年3月)
芳村 桐子
5.プログラム日程表,各科目のシラバス(概要)
次のページ以降を参照ください。
[2]
生涯学習・地域連携部門
北海道教育大学 学校・地域教育研究支援センター
北海道教育大学の社会教育主事講習の方針,プログラム・運営のポイント
Ⅰ.講習の方針
① 講習全体が社会教育的であることを目指しています。
社会教育主事講習は,教育専門職である社会教育主事としての専門性を獲得する講習です。地域において
学ぶことの意義を理解し,まちづくり,まち育てに取り組む人びとの学習や活動を支える環境づくり(広い
意味の)に取り組むために必要な,考え方や手法を学ぶことを,一番のねらいに設定しております。もちろ
ん,社会教育は地域づくりの教育ですから,学校教育や児童・生徒の成長にかかわる諸問題についても講習
のなかで取り上げながら,学校と地域社会,家庭が一体となって教育活動に取り組むために,教育専門職と
して必要な力量形成を目指しています。
しかしながら,専門職として活躍が期待される受講者の皆様に,3週間という短い期間で実施する講習で
す。内容は導入的であることを念頭において検討を
しております。講習では,生涯学習,社会教育の基
本となる考え方や理念,基礎的な技能や手法を学習
するプログラムを構成しています。
また,社会教育主事講習は,講義に出席し,講師
の話を聞いて,単に知識や技能を習得するものでは
ありません。地域における社会教育,生涯学習支援
者,学びの環境づくりの担い手となるために必要な
考えかたや視点,スキルを,講習全体から学ぶこと
ができるように,講習全体が社会教育的となるよう
意識して設計,運営を行なっています。
② 学習集団をつくり,参加・体験から学びます
そのため,学習集団を形成し,相互交流を通した学びとなることを考えたプログラム構成,授業内容,講
習の運営となっています。そして北海道教育大学の社会教育主事講習の特徴の一つでもある,参加型体験学
習のかたちとなるように構造化しています。
③ 受講者のネットワークづくり
さらに,受講者同士のネットワーク,講師とのネットワークづくり,情報収集も可能となるように,グルー
プワークを取り入れていただく講義をふやしたり,多彩な講師をお招きしています。
専門職は,ときには自らを外部の人間に置き換え,客観的に観察,省察し,集団の中では言いにくいこと
も発言しなくてはなりません。そのため,専門職は場合によっては,孤独な立場になります。自分の見方や
考え方について,外部にアドバイスや知識を求める場面が多くなります。また,内部で話したり相談しづら
いことも,客観的な視点からのアドバイスや情報提供によって解決策が見えてくることもしばしばあります。
[3]
生涯学習・地域連携部門
北海道教育大学 学校・地域教育研究支援センター
専門職は,それぞれが所属する組織を越えたネット
ワークを持つことが必要と考え,ネットワーク作り
が可能となるよう講習を組み立てています。
④ 受講者による学級運営
三週間という期間で,集中して講義や演習に取り
組むことで,受講者がネットワークをつくることが
できるように,学習集団を受講者同士でつくり,運
営することも学習の中に組み入れています。そのた
め,生活学習班などの班編成を行ない,受講者によ
る学級運営を行なっています。
2.プログラム・運営のポイント
北海道内の国立・私立大学教員,社会教育実践者,道教委の専門職員を,講師や演習指導者としてお願い
しております。総勢40名を越える講師,指導者陣です。このことによって,社会教育主事としての専門性を
理解し,受講者のネットワークを拡げることができるようにしております。
① 運営を大学スタッフと受講者で協同します
講習そのものが社会教育的であるように,学習集団の形成や相互交流を通した学びとなるよう,講習の
運営などを受講者の皆さんと主催大学の教職員スタッフの協同で行ないます。そのことで,お互いのネッ
トワークをづくりができるようにしています。
② 講義や演習には相互に関連性を持たせています
生涯学習概論,社会教育計画,社会教育特講は,複数講師による講義ですが,単なるオムニバスとはな
らないように,講義や演習には相互に関連性を持たせるようにしています。できるだけ4科目をまとめて
受講ください。また,すでに大学等で関係科目を受講されている場合でも,講習の科目を受講されるこ
とを強くお勧めします。
③ 北海道の社会教育課題の理解
社会教育特講では,北海道の社会教育課題を理
解できるように日ごとのテーマを設定してい ます。
④ 講習のカリキュラムや運営
講習のカリキュラムや運営については,その検
討を北海道教育大学のみならず,北海道大学,
北海道教育委員会の皆さまと構成するワーキン
ググループによって行ない,幅広い視点から実
施しています。
[4]
生涯学習・地域連携部門
北海道教育大学 学校・地域教育研究支援センター
[5]
生涯学習・地域連携部門
北海道教育大学 学校・地域教育研究支援センター
平成27年度社会教育主事講習 「生涯学習概論」(32時間 2単位)
【講義の概要】
生涯学習概論は,教育の根底としての学習観の問い直しをはかり,教育専門職として社会教育主事が身につけるべき
基礎的な考え方や理論,現代的な動向などを学びます。そのため総論・原理・法則からはじまり,段階を追いながら,
まとめ,ふりかえりへと学習を進める構成となっています。
これらの講義では,北海道内の事例などをもとに講義を行ない,身近な内容から生涯学習社会や社会教育の理念や基
本的な考え方などを理解できるように,北海道内で活躍している研究者や専門家をお招きしています。あわせて,多く
の講師からご講義いただくことで 多様な視点を獲得することも目指しています。
また,最後にふりかえりのまとめを行ない,講義内容の定着と理解の確認を行ないます。
【到達目標】
① 生涯学習・社会教育の理念や理論を理解します。
② 生涯学習振興に関わる制度やその具体的な動向を理解します。
③ 生涯学習に関わる職員に要請されている専門性の内容を理解し,自分の業務に役立てます。
コマ
講義名
時数
内 容
1
生涯学習・社会教育の学習論①
2
生涯学習論の系譜,生涯学習・社会教育
月
2
生涯学習・社会教育の学習論②
2
日
3
生涯学習・社会教育の学習者①
2
(日)
4
生涯学習・社会教育の学習者②
2
7
5
生涯学習関連法制と施策①
2
月
6
生涯学習関連法制と施策②
2
日
7
生涯学習と社会教育職員
2
7
26
27
(月)
7
月
28
日
(火)
8
生涯学習関連施設と職務内容
2
9
生涯学習社会における社会体育
2
10 「官民協働時代」と社会教育
11 生涯学習と社会教育行政
12
13
7
月
29
日
(水)
社会教育指導者の役割及びその
原理と方法
「家庭・学校・地域の連携」と
社会教育
14 まちづくりと社会教育
15
16
北海道における生涯学習・社会
教育の展望
生涯学習社会における学び(生
涯学習概論ふりかえり)
2
2
2
2
2
2
において「学習」がどのように捉えられ 宮崎隆志(北海道大学)
てきたのかなど
生涯学習・社会教育で学ぶ人々の多様性 古村えり子(北海道教育
を知る。学習者の特性など
生涯学習・社会教育で学ぶ人々の多様性
を知る。学習者の特性など
大学)
辻 智子(北海道大学)
生涯学習関連法制及び施策。法の背景, 廣田 健(北海道教育大
理念など
生涯学習関連職員特に社会教育主事の仕
事にかかる法制度など
学)
阿部 豊(国立大雪青少
社会教育主事や社会教育関連職員の仕事 年交流の家)
及び生涯学習関連施設の機能など
生涯学習社会における社会体育の必要性 城後 豊(北海道教育大
及びその内容・方法など
学)
られる力量・専門性など
学)
方など
佐久間章(札幌国際大
「官民協働」時代の社会教育職員に求め 角 一典(北海道教育大
生涯学習社会おける社会教育行政のあり
生涯学習社会における社会教育指導者の 学)
役割やその背景となる考え方や方法など
「家庭・学校・地域の連携」における社 前田賢次(北海道教育大
会教育の役割と可能性など
まちづくりにおける社会教育職員の役割
など
学)
谷川松芳(北翔大学)
北海道における生涯学習・社会教育の歩 高倉嗣昌(公益財団法人
みを踏まえ,これからの姿を展望する。
生涯学習社会における学びの姿をグルー
2
担当講師
ふきのとう文庫)
プ討議とその後の個人ワークによって定 今 尚之(北海道教育大
着を図るとともに,生涯学習概論受講者 学)
の理解を確認する。(単位認定)
※ 1∼15は, 道民カレッジの連携講座として登録を行ない,道民に公開を行なう予定の講義です。
[6]
生涯学習・地域連携部門
北海道教育大学 学校・地域教育研究支援センター
平成27年度社会教育主事講習 「社会教育計画」(30時間 2単位)
【講習の概要】
社会教育主事の職務に求められる社会教育計画の策定および,事業の企画に必要な基本的な知識と技術の獲得を目指
します。
社会教育の計画化について理論のみならず,市町村のまちづくり総合計画と社会教育計画の関連性,社会教育事業の
企画から実施までのプロセスについて理解し,社会教育計画の課題や展望,社会教育計画の策定や事業実施に関して,
計画と事業の関連、事業化の視座と手法について学習します。そして,事業組み立てなどの具体的なスキル等も理解
し,広報のあり方,事業評価の方法などを身に付けます。これらは,具体的な事例を対象に,受講者同士の討議,講師
とのワークショップ形式を取り入れながら学習します。
【到達目標】
① 生涯学習推進計画(長・中期計画)や学習計画などの意義を正しく理解します。
② 地域における学習者ニーズを理解し,学習者の組織化,学習の計画を進める視座を獲得します。
② それらの企画・立案の手順を身に付け,調査,広報・公聴,事業の評価などについて具体的に実践できるようにな
ります。
コマ
7
月
31
日
(金)
8
月
1
日
(土)
8
月
2
日
(日)
講義名
時数
1
自治体社会教育の計画化①
2
2
自治体社会教育の計画化②
2
3
自治体社会教育の計画化③
2
4
自治体社会教育の計画化④
2
5
自治体社会教育の計画化⑤
2
6
地域の再創造と社会教育計画①
2
7
地域の再創造と社会教育計画②
2
8
地域の再創造と社会教育計画③
2
9
地域の再創造と社会教育計画④
2
10 事業立案の視座と実際①
2
11 事業立案の視座と実際②
2
12 事業立案の視座と実際③
2
13 事業立案の視座と実際④
2
14 事業立案の視座と実際⑤
2
15 事業立案の視座と実際⑥
2
内容
・ 地域課題の発掘方法とその事業化のプロ
セスを学ぶ。(「社会教育調査とデータ
の活用」を含む)。
・ 計画策定,実施のための,社会教育行政
の基礎知識を獲得する。
・ 地域の学習課題解決に向けた学びを計画
化,組織化する意義を学ぶ。
・ 北海道における社会教育計画の実際,基
礎自治体における社会教育計画につい
て,事例などを通して理解する。
・ 目線を拡げ, 地域づくりなど,これから
の社会教育の課題を理解するために,地域
課題解決に向けた学習取り組みの組織化,
計画化について学習する。
・ 計画化の視座として「コミュニティ・ワー
ク」という視座の重要性について、事例を
通して学ぶ。
・ 今日、社会教育計画を考える上での理論
的・実践的課題について理解する。
・ 北海道教育委員会の社会教育施策,事業な
どについて理解する。
・ 社会教育行政の組織,用語の基礎知識を獲
得する。
・ 社会教育計画と事業の関連,事業化の視座
と手法について,理解する。
・ 市町村社会教育職員として計画・立案,策
定,評価を行える力量を形成する。
講師候補者
木村 純(北海道
大学)
矢崎秀人(元置戸
町教育委員会)
宮崎隆志(北海道
大学)
日置真世(NPO法
人地域生活支援ネ
ットワークサロ
ン)
五十嵐秀介(北海
道教育庁生涯学習
推進局)
五十嵐秀介,薄
葉 康,芳村桐
子(北海道教育
・ 社会教育施設の経営や学習情報の提供など
庁生涯学習推進
について学ぶ。
局)
・ 広報・公聴の方法などを具体事例やワーク
を通して学ぶ。
[7]
生涯学習・地域連携部門
北海道教育大学 学校・地域教育研究支援センター
平成27年度社会教育主事講習 「社会教育演習 」(46時間 2単位)
【演習の概要】
地域における社会教育行政の役割と,社会教育主事の実践的役割を実地研修を通して体得し,専門的な力量の修得を
めざします。
そのため,社会教育演習は日程を分割し,①学びのメイキング(社会教育演習Ⅰ)→②生涯学習概論,社会教育計画
の学びをもとにした実地研修(社会教育演習ⅡA)→③社会教育特講で獲得した視点による実地研修のふりかえり(社
会教育演習ⅡB)→④講習全体のふりかえりとまとめ(社会教育演習Ⅲ)。という,ステップ・バイ・ステップとなる
ようデザインされています。このことで演習全体の学びを体験的な学びのサイクルに近づけ,社会教育専門職としての
将来の実践につながる構成としています,
特に,社会教育演習ⅡAにおいては,石狩市教育委員会,石狩市社会教育委員の皆様のご協力をいただき,地域で展
開される社会教育実践から社会教育と地域づくり,社会教育主事の役割や専門性を検討することから理解を進めます。
【到達目標】
① 学習の始まりに不可欠なアイスブレイクや円滑な討議を行なうための手法などを,実際に体験し,学びの環境づく
りや技法について理解します
② 「社会教育の仕事」「社会教育主事の住民との関わり」「社会教育が地域の中でどう動いていたか」を,ワークの
中から自ら見いだします。
③ 住民によりそい,地域の学習課題に向きあうために必要な,社会教育主事の専門性について理解を深めます。
④ 社会教育主事という教育専門職を,具体的な姿として理解します。
社会教育演習Ⅰ(社会教育実践研究) (札幌駅前サテライト) 4時間
日
コマ
7/25
土
1
協同学習にむけたコミュニケーション・トレーニング(GWT)
内容
時数
2
北海道教育大学 今 尚之
講師
2
討議型学習法(ラベルワーク等)の基礎演習
2
北海道教育大学 角 一典
社会教育演習ⅡA(社会教育計画・実践研究) 3日間(石狩市公民館ほか) 28時間
日
8/4
火
8/5
水
8/6
木
コマ
内容
1
∼
5
社会教育と住民活動を主題に,社会教育活動を通した
地域づくりに取り組む石狩市厚田地区を対象に,地域
住民,社会教育委員等に聞き取りを行なうことで,ま
ちづくり解決に向けた社会教育,社会教育主事のあり
方を検討する手がかり,素材を得る。
1
∼
5
「見る」「知る」をキーポイントに,石狩市教育プラ
ンの説明や,公民館,図書館,子ども未来館等各種施
設の特色や取り組みについて知り,課題検討の手がか
りを得る。また,生涯学習ボランティアの活動や子育
て支援活動の実践事例について話題提供をいただくほ
か,聞き取りなどを行ない,地域の学習課題と取り組
み,地域の学習者等を理解する。
1
∼
4
社会教育委員の役割をパネルディスカッション形式で
学ぶ。また,8月4∼5日の調査結果をふまえ,講習前
半の生涯学習概論,社会教育計画で学習した内容をも
とにしながら, 地域づくりに向け,社会教育主事,社
会教育行政が果たす役割について検討を行う。検討で
は,石狩社会教育委員も加わり,受講者間の意見交流
および演習指導講師のファシリテーションによるグル
ープ討議を中心として行なう。
[8]
時数
講師
10
北海道教育大学 古村えり子,根本直樹,角一典,
今 尚之
北海道大学
木村 純
北海道教育庁
五十嵐秀介,薄葉康,会田大祐,
一ノ関太郎
石狩市
社会教育主事,社会教育委員,地
域おこし協力隊ほか
10
北海道教育大学 古村えり子,根本直樹,角一典,
今 尚之
北海道大学
木村 純
北海道教育庁
五十嵐秀介,薄葉康,会田大祐,
一ノ関太郎
石狩市
社会教育主事,社会教育委員,石
狩市市民カレッジ,子育て支援グ
ループほか
8
北海道教育大学 古村えり子,根本直樹,角一典,
今 尚之
北海道大学
木村 純
北海道教育庁
五十嵐秀介,薄葉康,会田大祐,
一ノ関太郎
石狩市
社会教育主事,社会教育委員ほか
生涯学習・地域連携部門
北海道教育大学 学校・地域教育研究支援センター
社会教育演習ⅡB (社会教育計画・実践研究) 2日間(札幌駅前サテライト) 12時間
日
コマ
内容
8/14
1
∼
4
社会教育演習ⅡAで見いだした課題について,社会教
育特講などの講義を受けて討議を行なう。討議と講師
によるファシリテーションにより追求を行なう。ま
た,成果プレゼンテーション準備に取り組む
金
8/15
土
1
・
2
成果報告のプレゼンテーション
成果報告に対する助言・指導
時数
講師
8
北海道教育大学 古村えり子,根本直樹,角一典,
今 尚之
北海道大学
木村 純
北海道教育庁
五十嵐秀介
4
北海道教育大学 古村えり子, 根本直樹, 角一
典,廣瀬隆人,廣田健,今 尚之
北海道大学
木村純
札幌国際大学
佐久間章
北翔大学
谷川松芳
北海道教育庁
濱中昌志
社会教育演習Ⅲ (社会教育実践研究) 1日間(札幌駅前サテライト) 2時間
日
8/15
土
コマ
内容
時数
講師
北海道教育大学
3
講習全体のまとめとふりかえり
2
北海道大学
北海道教育庁
古村えり子, 根本直樹, 角
一典,廣瀬隆人,廣田健,
今 尚之
木村純
濱中昌志
【プログラム実施での留意事項】
※
社会教育演習ⅡAの日程については,教育委員会主催事業等の実施により,石狩市教育委員会との今後の打合せ
のなかで行程等の変更もあります。
[9]
生涯学習・地域連携部門
北海道教育大学 学校・地域教育研究支援センター
平成27年度社会教育主事講習 「社会教育特講」(46時間 3単位)
【講義の概要】
現代社会における社会教育課題を,日ごとの6つのテーマ設定で学びます。特に,北海道内の社会教育課題に焦点を
あてた構成となっています。6つのテーマは,地域づくりの課題として地域における学習機会が求められているもので
あり,それらの課題について理解を進め,課題解決の事例学習などを通して,地域での学習機会設定に向けた視座を獲
得します。また,多様な講師に出会うことによりネットワークを拡げ,講習終了後の事業立案でも役立てることができ
るように構成を行なっています。
【到達目標】
① 北海道の現代的な社会教育課題について知識を獲得し,理解を深めます。
② 地域における教育計画,学習機会設定に求められる視座を獲得します。
③ さまざまな講師とネットワークをつくります。
大テーマ
多様な
社会教育
行政
大テーマ
北海道の
まちづく
り課題
大テーマ
日
8/7
金
8/8
土
日
日
スポーツ
環境学習 8/10
と
月
社会教育
大テーマ
日
子育て・
若者支援 8/12
と
水
社会教育
大テーマ
日
人権と 8/13
社会教育 木
講師
文化財保護行政と社会教育
北海道教育庁文化財保護主事
3
生涯学習振興政策の現状
文部科学省
社会教育専門職としての実践
道内市町村社会教育主事(講習修了者3
名),北海道教育庁生涯学習推進局,今 4
日
テーマ
①
②
協働と
社会教育
8/9
観光・ア
日
ートと社
会教育
大テーマ
コマ
図書館と社会教育
コマ
②
③
④
コマ
オーガナイザ
北海道立図書館市町村支援課
今 尚之
尚之(北海道教育大学)
テーマ
講師
「学校・地域の協働体制」の確立 宮前耕史(北海道教育大学)
と社会教育主事の役割(シンポジ 近江正隆(株式会社ノースプロダクション)
ウム・ワークショップ)
小見まい子(みらいず works)
テーマ
講師
宮前耕史
オーガナイザ
①
市民恊働の課題と展望①
③
観光開発とまちづくり
池ノ上 真一(北海道教育大学)
今 尚之
④
地域におけるアートを通した学び
三橋純代(北海道教育大学)
山本理人
コマ
テーマ
②
丸藤 競(函館市地域交流まちづくりセン
ター)
オーガナイザ
市民恊働の課題と展望②
講師
1
地域におけるスポーツの学び①
山本理人・奥田知靖(北海道教育大学)
2
地域におけるスポーツの学び②
山本理人・奥田知靖(北海道教育大学)
3
環境学習の実際①
4
環境学習の実際②
田中住幸(NPO 法人あそベンチャースク
ール)
コマ
①
テーマ
子育て支援と社会教育
講師
河野和枝(北星学園大学)
②
現代の若者の生きづらさと自立支 安達俊子(青少年自立支援センター・ビバ
援
ハウス)
③
母子家庭の生活現実と教育福祉
④
不登校の子どもを地域で支える
コマ
テーマ
中囿桐代(北海学園大学)
相馬契太(訪問型フリースクール・漂流教
室)
講師
①
人権としての成人基礎教育保障
井上大樹(北海道文教大学)
3
ジェンダーと社会教育①
4
ジェンダーと社会教育②
古村えり子(北海道教育大学)
岡本峰子(札幌市男女共同参画センター)
②
民族と人権
田澤 守(樺太アイヌ協会)
・ ○囲み数字は,道民カレッジの連携講座として登録を行ない,道民に公開を行なう予定の講義です。
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根本直樹
オーガナイザ
山本理人
オーガナイザ
古村えり子
今 尚之
古村えり子
今 尚之
オーガナイザ
古村えり子