YBIRDの施設および設備機器の維持・保全等業務の委受託

別紙 2
YBIRD の施設および設備機器の維持・保全等業務の委受託に関する契約書(案)
公益財団法人木原記念横浜生命科学振興財団(以下「甲」という。)と○○○ (以下「乙」
という。)とは、横浜バイオ医薬品研究開発センターに係る業務委受託契約書(以下「原契
約」という。
)第 5 条第 3 項の定めに基づき、横浜バイオ医薬品研究開発センター(以下
「YBIRD」という。
)における事業を適切に推進するために必要な、YBIRD の施設及び同施
設に整備された設備機器等の維持・保全等業務の委受託に係る分担等に係る契約(以下
「本契約」という。
)を次のとおり締結する。
(設備機器等の範囲)
第1条 本契約における設備機器等の範囲は、YBIRD の施設、甲の所有に係る別添の設備図
面Ⅰ、Ⅱ、及びⅢ内の設備機器並びに研究開発設備リストに記載の設備機器(以下、併せ
て「管理設備機器等」という。)のとおりとする。甲は、設備機器等に追加、変更、削除
を行うときは、当該図面及びリストを更新するものとする。
2 乙が施工費用を全額負担し設置した設備機器及びそれらに付帯する機器・部品等(以
下「造作物等」という。
)については、その所有権は乙に帰属し、管理設備機器等とし
ない。ただし、造作物等が管理設備機器等と分離不相当と判断されるときは、その所有
権は甲に帰属するものとし、かつ、管理設備機器等とする。なお、この場合において、
甲はかかる造作物等の所有権取得による有益費その他の費用を償還することを要しな
い。
3 造作物等(本条第 2 項但書が適用される場合の乙の造作物等部分も含む)自体の瑕疵又
はその設置上の故意又は過失により、甲または第三者に損害が生じたときは、乙がその
責めを負うこととする。
4 造作物等(本条第 2 項但書が適用される場合も含む)について賦課される固定資産税等
の公租公課は、すべて乙の負担とする。
(管理区分)
第2条 甲及び乙は、別表に定める管理区分に基づき管理設備機器等の維持・保全等を行
うものとする。
2.管理設備機器等の所有・設置(更新含む)にあたり必要な官公庁等への届出について
は、甲・乙協力のもと、原則甲が行い、管理設備機器等の使用・運転に当たり必要な官
公庁等への届出については、甲・乙協力のもと、原則乙が行うものとする。
3.管理機器設備等を GMP 基準で使用するにあたって必要となるクオリフィケーション及
びキャリブレーションの運営・管理責任は乙にあるものとする。管理設備機器等を使用
した作業等に GMP 上のバリデーションが必要となる場合、その計画・実施責任について
も同様とする。
4.乙は、GMP 基準に係る最新の情報を可能な限り入手するように努め、管理設備機器等
自体又は本契約締結時点での管理設備機器等の運用・管理方法が、当該基準に不適合で
あると認識した場合は、遅滞なく書面をもって甲に通知しなければならない。
(第三者への再委託)
第3条 乙は、甲の事前の書面(電子メール、FAX を含む。以下同じ。)による承諾なし
に、本業務の全部または一部を第三者に再委託してはならない。乙は、甲の事前の書面
による承諾を得て、第三者に対して本業務の全部又は一部を再委託する場合、本契約に
おいて自己が負担すると同様の義務を課すものとし、それらの者の行為につき責任を負
うものとする。
(費用負担)
第4条 甲は、第 2 条に定める管理設備機器等の維持・保全等を行うにあたって乙が必要
とする次の各号の費用を、乙に支払うものとする。
(1)維持・保全等作業に係る労務費
(2)管理設備機器等の定期保守・クオリフィケーション・キャリブレーションを乙が
第三者に委託する場合の委託費。ただし、乙は、サービス内容及び経済効率性の両方を
勘案した上で第三者を選定するものとし、予め見積委託費を甲に提示して了承を得るも
のとする。
2.前項各号以外に、管理設備機器等の維持・保全等作業に伴い発生する乙の一切の諸費
用は、乙の負担とする。
3.第 1 項に係る明細、委託費及びその支払方法の詳細については、別紙「管理設備機器
等の維持・保全等 費用及び支払方法確認書」に定める。
(善管注意義務)
第5条 乙は、管理設備機器等を善良なる管理者の注意をもって使用しなければならな
い。
2 乙は、管理設備機器等について修理を要する箇所または瑕疵を発見したときは、書面を
もって甲に通知しなければならない。
3 乙は、乙又はその使用人、代理人、その他乙の関係者が、故意又は過失により管理設
備機器等に破損等の損害を生じさせた場合には、遅滞なくその旨を甲に報告するととも
に、乙の負担において当該破損等を原状に復さなければならない。
4 前項の規定により生じた損害を、甲が原状に復した場合及び原状に復すことが著しく
困難である場合には、乙は、甲に対し、当該損害を賠償しなければならない。
5 前四項の規定にかかわらず、乙が本契約その他付帯規則の各条項に違反し、これによ
り乙に損害が生じた場合には、乙は当該損害を賠償しなければならない。
(免責)
第6条 管理設備機器等の何らかの事故、破損又は故障により乙が損害を被った場合であ
っても、甲が第 2 条第 1 項に定める管理区分に基づき通常の管理、保守又は点検を行な
っていたにもかかわらずかかる損害が発生したものであれば、甲は乙に損害を賠償する
責を負わない。
2 震災、風水害、火災、盗難その他甲の責に帰すことができない事由により乙が被った
損害については、甲は、その責を負わない。
(本契約の終了)
第7条 本契約は原契約の終了又は原契約第 24 条乃至第 26 条に基づく本契約の解除若し
くは解約をもって終了する。
(損害賠償)
第8条 乙が本契約の内容に違反し、甲に損害を与えた場合には、乙は甲の被った損害を
賠償しなければならない。
(管理設備機器等の機能回復)
第9条 期間満了、解除等により原契約が終了するときは、乙は、別添の設備図面Ⅰ、
Ⅱ、及びⅢにもとづき、原契約終了日までに、乙の費用で次の各号の工事(以下「機能
回復工事」という。
)を完了し、管理設備機器等を契約締結時の機能に回復しなければ
ならない。この場合、甲は、機能回復工事の施工者を指定することができる。
(1)乙所有物件の収去。
(2)造作物等、その他乙の所有する物品の撤去。ただし、第 1 条第 2 項但書に係る設備
を除く。
(3)日常使用することにより生じる損耗等の修繕。
2 前項にかかわらず、甲が機能回復工事の全部又は一部を要しないと認めるときは、乙
は、甲の指示に従い、機能回復工事の全部又は一部をすることを要しない。
3 前項の場合を除き、乙が契約終了日までに機能回復工事を行わなかったときは、甲が
これを行う。この場合において、甲は、乙が残置した物件を任意に処分することができ
るものとする。
4 前項の場合において、甲は、乙に対し、機能回復工事に要した費用の支払を請求する
ことができるものとする。
(管理設備機器等の調査)
第10条 甲又はその使用人は、管理設備機器等の保全、管理、衛生、防犯防火、救護そ
の他建物の管理上、必要ある場合には、あらかじめ乙に通知して、随時、調査を行い、
必要な措置を講ずることができる。
2 前項の規定にかかわらず、甲又はその使用人は、火災等緊急に管理設備機器を調査す
る必要が認められる場合には、乙に通知することなく、調査し、必要な措置を講じるこ
とができる。この場合、甲は調査後速やかに乙に報告する。
3 前項により甲又はその使用人が調査を行う場合において、甲又はその使用人の要請が
あるときは、乙は、甲又はその使用人の措置に協力しなければならない。
(契約の消滅)
第11条 天災地変その他不可抗力により管理設備機器等の全部もしくは一部が滅失又は
破損し、大部分の使用が不可能となったと認められる場合、本契約は消滅、失効するも
のとする。
2 前項の場合において、甲は乙に対し何ら責を負わないものとする。
(管理事項の遵守)
第12条 甲は、管理設備機器等の管理に必要な規程及びマニュアル等(以下「管理規程
等」という。
)を作成し又は変更することができる。この場合、甲は、乙に対し、直ち
に当該管理規程等を通知する。
2 乙は、前項の通知があった後は、当該管理規程等を遵守しなければならない。
3 乙が管理規程等を作成又は変更した場合、乙は、当該管理規程等について甲の書面に
よる承諾を得るものとする。甲は、乙が作成又は変更した管理規程等について承諾をし
た後は、当該管理規程等を遵守しなければならない。
(管轄裁判所)
第13条 本契約から生じる一切の紛争については、横浜地方裁判所を第一審の専属的合
意管轄とする。
(協議事項)
第14条
本契約に定めのない事項又は本契約に関し疑義が生じたときは、その都度誠意
をもって甲と乙が協議して処理するものとする。
本契約を証するため、本書 2 通を作成し、甲、乙記名押印の上、各 1 通を保有する。
平成 28 年○○月○○日
(甲) 横浜市鶴見区末広町1-6
公益財団法人木原記念横浜生命科学振興財団
代表理事
大野 泰雄
(乙) 住所
会社名
代表者
印
印
別表 設備の点検・修理・更新等に係る甲乙の管理区分(案)
部位
部分
設備名
点検(消耗
修理 更新
品交換を含
にかかる管
む)にかか
理者
る管理者
建築
内装
床・壁・コーナーガード・扉・ガラス窓
乙
修理は乙
更新は甲
建築付帯設備
パスボックス
乙
修理は乙
更新は甲
テーブルリフター
乙
冷熱源設備
蒸気ボイラー関連設備
乙
甲
甲
空調設備
空冷チラー関連設備
空調機ユニット(送風機、フィルター、熱交換
器、ダクト)
甲
甲
パッケージエアコン(室内機、室外機)
端末HEPAフィルター、脱臭フィルター等
差圧計
甲
乙
乙
甲
乙
乙
衛生器具
手洗い器等 全体
乙
甲
給水配管設備
排水管設備
都市ガス配管
消火器
給水配管等
配管等
警報器、配管、メーター管理
ABC消火器
乙
乙
乙
甲
甲
甲
乙
甲
生産用クリーン機器
純水蒸気発生器(含む、中和装置・軟水装
置)
乙
修理は乙
更新は甲
コンプレッサー及び配管
乙
修理は乙
更新は甲
空調設備
給排水・ユーティ
ティー設備
電気設備
修理は乙
更新は甲
メンテナン
ス契約外
の修理、更
新は甲
乙
修理は乙
更新は甲
キャリアガス(CO2、O2) ボンベ庫
乙
修理は乙
更新は甲
WFI/PS供給設備・配管
乙
修理は乙
更新は甲
幹線・動力設備
配電盤および配電盤までの1次側配線
甲
甲
電灯コンセント
コンセント類および配電盤以降の2次側配線
甲
甲
照明器具
一般用照明
甲
甲
情報通信配管設備
放送設備
防犯設備
自動火災報知機
電話交換設備
非常用照明、誘導灯
LAN設備
スピーカー等
スイッチストライク、パッシブセンサー
煙感知器等
内線
甲
乙
甲
甲
甲
甲
甲
乙
甲
甲
甲
甲
乙
チラーユニット及び配管
備考
定期保守
キャリブ
レーション
○
○
○
○
○
○
○
○
○
チラーユニット
本体の点検
は甲
○
○
WFIの品質
試験は乙
○
○
○
○
目視点検
は乙
目視点検
は乙
研究開発設備
*微生物培養関連設備 一式
乙
その他
*動物細胞培養関連設備一式
*精製システム・カラム 一式
*品質試験用分析装置 一式
*その他研究開発設備 一式
GMP管理エリア
乙
乙
法定点検
乙
乙
は甲
乙
乙
乙
乙
乙の管理責任のもと、防虫防鼠
微生物培
養槽一圧
乙の管理責任のもと、環境清浄度測定(CNC, クラス100,000)
GMP管理エリアおよび生産技術研究室
注
*設備名一式の内容は別表内訳にて示す。
管理区分が不明瞭な設備については甲乙の協議により決定する。
乙の管理責任のもと、日常清掃