《New Century Jazz Quintet》 アルバム発売記念ライブ 多忙なドラマー

《New Century Jazz Quintet》
アルバム発売記念ライブ
多忙なドラマー:ユリシス・オーウェンズ・ジュニア(フロリダ州ジャクソンヴィル出身)と、先頃の
2ndアルバムが好評だったピアニスト:大林武司(1987年広島市生まれ)、の2人が中心となって、NY
で活躍する若手精鋭連で結成された米日混合の2管クインテット:NCJQの、トロンボーンのマイケ
ル・ディーズもゲストに交えてのアルバム第1作。パンチの利いたキレ味も抜群の超ダイナミックな
スイング・ビートに乗って、ひたすら真っ向勝負のハツラツとしたソロ・リレー合戦が、何とも豊
穣なる盛り上がりを呈してゆく、開放感と旨味に
れた晴れやかな壮快打編。アンサンブルの造形
パターン等にも中々多彩な創意が示されながら、大方はソロ・コーナーのカラフル&ストレートな活
況ぶりに迷いなくポイントの置かれた、単純明快で歌心とスイング感満点の、スカッとしたエンタ
ーテイニングなハード・バップ大会が実におおらかに決め込まれ、各人の、伸び伸びとしていつ
つ、無駄なく簡潔に切り詰められてもいる、何げによく練られたアドリブ奮戦が、しっかり高濃度
な見せ場を織り成してゆく。グリーン(as)の、モーダルとファンキーの間を行き来する威勢のいい立
ち回りや、ベナック(tp)の、カラッとドライでハードボイルドな、メリハリの利いた真性バッパーぶ
り、大林(p)の、スクエアーでキビキビとした中にアーシーな熱気&旨味を多々孕んだ勇躍、そして
ディーズ(tb)の、ソウルフルな吟醸味と温もりに満ちたシブ凛々しいスウィンギン・ブロウ、など、
おいしさ格別で何度も繰り返し堪能したくなるゴキゲンな充実プレーが目白押し。
ジャズ界に大きなインパクトを与える日米ハイブリッド・バンドが誕生I
ドラムの若き王者ユリシス・オーウェンズ・ジュニア、そして俊英ピアニスト大林武司を中心に日
米の若き精鋭が集結!
古き良きジャズのエッセンスを基に若い感性で創造する新時代のジャズ
それがNew Century Jazz Quintetだ!
天才ドラマーとして注目を集めるユリシス・オーウエンズ・ジュニアと俊英ピアニストとして期待
されている大林武司が中心となって、ニューヨークで活躍する有能な若手ミュージシャンが「ジャ
ズの歴史に深く根付きつつ若い感性でジャズの今を表現する」をコンセプトに掲げ結成された日米
ハイブリッド・バンドが生まれた。それがNew Century Jazz Quintetだ。2013年に大林武司とユリシ
ス・オーエンス・ジュニアがニューヨークで初めて共演した時、ユリシスは大林の演奏スタイルに
マルグリュー・ミラーからの影響を強く感じたという。ユリシスは生前のマルグリューを指導者と
仰ぐ深い親交があり、大林にとってもマルグリューは最も敬愛するピアニストの一人だった。共通
の師を持つ二人は初共演の時から意気投合しその後共演を重ねて行く。その後二人はニューヨーク
シティー在住の若手ミュージシャンによる日米混合バンドの結成を企画し、ジャズの歴史に深く根
付きつつ若い感性でジャズの今を表現していく事をコンセプトに掲げ、New Century Jazz Quintet/ニ
ュー・センチュリー・ジャズ・クインテットと名付けた。こうしてメンバー選びが始まった。ユリ
シスと大林が真っ先に上げた名前はベーシストの中村恭士だった。中村とユリシスはジュリアード
音楽院で一緒に学んだ仲で、近年ニューヨークと日本で最も重要なベーシストの一人である中村の
加入により深い結束力を持った日米混合リズムセクションが完成した。
次に上がった名前はアルトサックスのティム・グリーンだ。歴代の名サックス奏者のサウンドの延
長上に作り上げたティム独自のソウルフルで歌心
れるプレイは、バンドのコンセプトを具現化す
るために必要不可欠であった。最後に上がった名前は若き驚異的なトランペッター、ペニー・ベナ
ックである。彼はユリシスと一緒に2012年のウイントン・マルサリスが選んだ次世代にジャズの灯
火を引き継ぐ若きジャズ・ミュージシャンの一人にピックアップされた逸材だ。ニュー・センチュ
リー・ジャズ・クインテットの特筆されるべき事はメンバー全員が優れた作曲家、編曲家であるこ
と。各メンバーから提供された個性
れる楽曲を対等にフィーチャーすることにより、ジャズの大
きな魅力である多様性を色濃く表現している。このデビューアルバムにはユリシスと深い親交のあ
るニューヨークを代表するトロンボーン奏者、作曲家、アレンジャー、プロデューサーであるマイ
ケル・ディーズがスペシャル・ゲストとして参加し、アルバムに彩りを添えている。6月25日にアル
バム"Time Is Now"が日本先行発売!そして7月10日から約2週間に亘る日本でのコンサートツアーが
予定されている。現代のジャズシーンに強烈な一撃を与えるスーパー・バンド。