卒論・修論チェックシート (pdf形式:186KB)

2014 卒論・修論のチェックシート Ver.20140401 研究室ガイダンス用
2012−12−05 中村研 2012−12−25 改訂1 2013−04−01 改訂2 2013−10−14
研究室ガイダンス用
2014−04−01 誤字修正 改訂3 次の項目を必ず確認し,確認後,□にチェックをして,論文と一緒に提出してください.修正はで
きるだけ画面上で行ってください.最後の確認を紙に印刷して行う. これらのチェック項目は“1項目ずつ論文全体を通して実施”してください. チェック項目の意味や方法がわからない場合は質問し解決しておくこと.無視しないでください. 該当しない場合はチェックしない. 学 籍 番 号 氏 名 1. 論 文 全 体 の 体 裁 □ページのマージン(余白)は上下左右とも 20mm 以上とする. □ページ番号をページ右上に入れる. □片面印刷でよい. □書籍に見倣うならば両面印刷とし,ページ番号は左ページは左上,右ページは右上に入れる. □製本版はプリンターでカラー印刷する. □目次の項目と本文中の項目の整合,ページの整合に注意すること. □図表や式,章,節の番号は順序通りか.抜けたり重複していないか. □論文は,章,節,項で構成する.表記法の一例として,第1章,2節,3項は 1.2.3 とする.必要
ならば章より大きなくくりの部を用いる. 2. 文 字 の フ ォ ン ト と ポ イ ン ト □本文のフォントは明朝体(MS 明朝)とする.10.5 ポイントを標準の大きさとする.9~11 ポイント
であればよいが文章全体で統一する. □章や節のフォントは本文と同じとするか,少し大きくする. □章や節のフォントはゴシック体でボールド(太字)にする □変数は半角で Times New Roman フォントのイタリックまたは Symbol フォントのイタリック. □数字は Times New Roman のローマン体.イタリックにしない. □本文中または数式引用のカッコ( )は明朝体(MS 明朝)のローマン体.イタリックにしない. □数式中のカッコ( )は Times New Roman のローマン体.イタリックにしない. □単位記号は Times New Roman のローマン体.イタリックにしない. □ギリシャ文字を漢字(全角)で入力しない.半角の Symbol フォントを使う. 3. 段 落 な ど の 書 式 □余分な空白行を入れない.たとえば,段落と段落の間に空行を入れない. □図表と本文,図表タイトルと図表のあいだの空白行や,章や節のあいだの空白行は挿入方法を統一
する. 1
□インデントとタブを使って文を揃える.空白を入れて揃えてはいけない. □空白を入れる例外として,段落の先頭の字下げ1文字は空白を入れる.インデントで開けない.こ
れは,ポイントの違う文章にしたときにインデントでは1文字分とならないため. □文章は均等揃えとする.すなわち,右端も揃える. □行間は論文全体を通して統一する.このチェックリスト程度の行間とする.たとえば,10.5 ポイン
トの文字で 16~18 ポイントの行間,または1行分とする.詰めすぎない. □文の区切りと文末には句読点“、”“。”ではなく,全角コンマ“,”と全角ピリオド“.”を使
う. 4. 図 表 □図は PowerPoint を使って作成する. □図を Word に張り込むときは,図をグループ化→図を選択→コピー→形式を選択して貼り付け→図
(拡張メタファイル).Windows メタファイルで張り込むと拡大されてしまう. □図を Word に張り込む場合,行に張り込む.張り込む行間を“1行”としておく.テキストボックス
を作って任意位置に張り込む方法は使わないこと. □図のタイトルは図の下に記入.表のタイトルは表の上に記入 □図表とそのタイトルは中央揃えで配置し,図表の横など周りに本文は書かない. □図表のタイトルおよび図表の番号を図と一緒に作成しない.図を文章に貼り込んだ後に Word の文章
として入力する.修正が容易である. □図表,写真のタイトルはすべて英文. □図表中の単語はすべて英文. □図表中の文字ポイントは本文と同程度の大きさとし,本文より大きくしない.小さすぎない. □図を貼り込んだあとで縮小拡大してはならない.最初から適切な大きさで作成する. □図の書き方は機械製図に従う.寸法線などの記入方法に注意する. □図表が記載されているなら必ず本文中でその図の番号を引用して説明を行うこと. □すべての図表の説明文を本文中に必ず入れる.文章の後に括弧書きで(Fig.1.23)などして説明文
を省略しないこと.図に書かれていることを文章を使って説明する.見ればわかるなどの表現は避
ける.縦軸・横軸についても最初に出現したグラフについては説明文を記載する. □図表の説明文の後に該当する図表が出現するようにする. □図の番号は,Fig.12 または Fig.3.26(第 3 章の 26 番目の図)のように記載する.本文中での引用も
同じ表記とする.Fig.は Figure の省略形なので”.
”が必要. □図表番号の引用では対応する図表が合っているか十分に確認すること. □表の縦線は引かないこととする.英文の論文は縦線がないものがほとんどである.タイプライター
の文化と考えられる.日本機械学会や精密工学会も縦線は引かない. □表の番号は,Table 28 または Table 5.7 のように記載する.本文中での引用も同じ表記とする.Table
は省略形ではないので Table.として”.
”を付けてはいけない. □図表はカラーでよいがセンス良く.また,モノクロとしたときに薄くなってしまう色は使わない. □Excel のグラフについて.グラフの枠線は書かない.すなわち,枠線でグラフを囲わないこと. □Excel のグラフについて.グラフの目盛線は適切な太さとすること.0.75~1.0 ポイントが望ましい.
また,黒以外の色は付けない.グレーも明瞭ではないため使わない. □グラフの縦軸横軸のタイトルを必ず記入する.変数記号があれば記号を記入し,単位が必要であれ
ば単位を記入する. 2
5. 数 式 □数式のポイント(フォントの大きさ)は本文と同じにする. □数式中の下付き文字は基準文字 10.5 ポイントから−2 ポイント(9 ポイント),さらに下付きはさらに
−2 ポイント(7 ポイント),積分記号などのシンボルは 24 ポイント. □数式の書き出しは全角 5 文字分(ぐらい)タブを使って空ける.数式番号はタブを使って右端に揃
える.論文全体で統一する. □数式番号は数式エディタで入力せず,Word の文字で数式とは独立に入力する.数式番号の更新が容
易である. □すべての数式に数式番号をつける.数式番号はすべてが引用される必要はない. □数式番号は半角英数字で次のように入力する.(7)または(2.56).数字は Times New Roman, ()は MS
明朝.こうしないと()の下が揃わない.(7)はだめ. □本文中での引用は,式(7)または式(2.56).(7)式 ではない. □式番号の引用では対応する式が合っているか十分に確認すること. 6. 文 章 表 現 □論文では,“である”と表記する.“です”,“ます”は使わない. □研究のプロセスは実験であれ,計算であれ,すべて実際のことであり具体的なことである.“実際
に~”,“具体的に~”といった表現は使わない. □“ひじょうに”などの曖昧表現は使わない. □“~というもの”などの曖昧表現は使わない. □“もっと”“ずっと”などの口語表現は使わない. □“思う”“思われる”などの曖昧表現は使わない.技術論文は感想文ではない. □“~したい”“おこなっていく”などの意思表示は不要.“~する”“行う”という断定した表現
とする. □“おこなっていく”は2重の表現であり使わない.漢字で書くと“行って行く”となる. □“~してほしい”などの他人任せの依存型の表現は使わない.自分が行う主体的な表現とする. □接続詞の“又は”,“然し”,“従って”,“或いは”は,論文では“または”,“しかし”,
“したがって”,“あるいは”とする.漢字にしない. □“しかし,”は前の部分を否定または部分否定するための内容を述べる文章に続くときの接続詞で
ある.一例として,次のような使い方は不適切である.“このパラメータは設計者が任意に設定で
きる.しかし,パラメータの選定には経験が必要である”.任意に設定できることは好ましいこと
であり否定されるべきことではない.同じ内容を述べるなら次にようにする.“このパラメータは
設計者が任意に設定できる.一方で,パラメータの設定には経験が必要となる課題がある”.“一
方で,”とすると,いろいろな特徴があるがその中でこんな課題があるという内容に接続すること
ができる. □次の用語はきわめて重要で確実な意味を持っている.感覚的な意味合いで使用せず,論理に気をつ
けて攻撃的に使用する.「解析」,「設計」,「最適化」,「定式化」,「仮定する」,「一例と
して」,「任意の」,「手法」,「考察」,「展望」,「新規に」. □自分の書いた文章を何度も読み返し,わかり易いかどうかを判断する.どうしたらわかり易くなる
か考える.教員や先輩にチェックしてもらい,修正する.なぜそのような修正をするのか理由を考
える. 3
7. 参 考 文 献 □参考にして研究を進めた論文は,研究背景の所で必ず引用し,自分の研究の位置づけを明確にする.
研究されていることがわかっているのに引用しない場合は,盗作にも匹敵し,研究者に値しない. □文献の記入方法は次の例に倣う. (1) 鈴木一郎,環境美化,最適化手法による機能創成と数値シミュレーションによる生命システムの
解明,最適設計,第 8 巻,12 号,(2012), pp.58−63. (15) Ichiro Suzuki, Kankyo Mika, Generation of Various Functions and Clarification of Vital Phenomenon by using Optimization Method, Human Analysis Letter, Vol.9, No.3, (2012), pp.156−163. □Web ページの引用は極力避ける.もし,引用するなら主要な表現の部分だけとする.さらに引用先を
参考文献として載せる.引用先は信用のおけるものを選ぶ. □英語の文献を引用するのが標準である. □文献検索は時間がかかる作業であり手間を惜しまず行うこと.研究動向を知る上では必須の作業. 8. そ の 他 □Web ページのコピーや他の論文の文章のコピーは,たとえ1~2行でも引用なしで行ってはいけない.
事実や内容を引用するときは,同じ内容を自分の言葉で書き直し,さらに該当箇所に文献を引用す
る.既知の事実や,広く知られていること,定式化の記述なども文章丸ごとのコピーをせず自分の
論文に合わせた論理展開と文章表現に改める.そのままコピーすると盗作になる.また,このよう
な盗作行為は研究者として最低の行動であり,研究分野から退席する必要がある.なお,図表につ
いても同じであり,自分で描いたとしても他者の図表を参考にした場合,表現したいことが同じで
あれば必ず原著を引用しなければならない.図表を引用して一部に手を加えた場合は手を加えたこ
とを明記しなければならない.なお,他者の図に手を加えることは通常は行ってはならない. □英文の先頭単語の先頭文字は大文字とする.途中の単語は固有名詞および曜日などの特別な名詞以
外,大文字にしない.英文法を守る.一単語だけの単語の先頭も大文字とする. □英文は直訳しない.同じ専門の論文を見て借用する.選んだ訳文に自信がなければ,米国 Yahoo の
ページで検索して確認すること.検索結果に同じ表現が大量に使われていれば正しいと判断できる.
翻訳サイトや翻訳ソフトでは学術用語をきちんと訳していない場合が多い.また,訳はほとんどの
場合不完全である.辞書機能を使うのであれば専門分野の辞書を使い,単語もしくは熟語までとす
る. □スペルチェック機能からの警告を無視しないこと.今どきスペルを間違えているのは恥ずかしい. □文末などの( )内に補助的に説明を加える記載はできるだけ避ける.曖昧になりやすいため. □使用している変数記号はすべて説明を記載する.たとえば,「α は加速度を表す」など. □半角コンマ“ , ”の後は必ず半角空白“ ”を入れる.本文,図表,文献の記載中で共通. □謝辞に記載されている名前,参考文献の著者名など,人名を厳重にチェックする.名前の間違いは
たいへん失礼なことであり,あってはならない. □説明は十分ですか? □論理的な文章ですか? □結果について十分な考察がなされていますか? □その結論は妥当ですか? □文章を何回も推敲しましたか? 4