How to enter Oxford

How to enter Oxford Univ.
日本では受験シーズンまっただ中になってきましたね。そんな時期にイギリ
ス最高難度の大学であるオックスフォード大学に入るのはいったいどれほど難
しいことなのだろうという疑問がおこってきました。オックスフォード大学に
留学することは外国人にも可能なことですが、学部学生にはおいそれとなれま
せん。そんな疑問に答えてくれる最適な人物に出会うことができました。Akane
という名の現役日本人オックスフォード大学生です。今この Pharmacology に研
究で来ているので彼女にオックスフォード大学への入り方を教えてもらうこと
にしました。簡単に彼女のプロフィールを紹介します。東京都出身で7歳のと
きにお父様の仕事の関係でヨーロッパに移り住んでいます。以後教育は全くイ
ギリス式で受けているため語学および学歴のハンディはありません。
一 般 に イ ギ リ ス で は 5歳 か ら 1 6 歳 までが 義 務 教 育 で Primary School
(5Y-11Y)と Secondly School (11Y-16Y)があり、その後 6th Form という2年間
の大学進学予備コース(日本の高校にあたる)に行きます。このコースはパブ
リックスクールなどの私学の学校では含まれていることが多いです。このコー
スの最後に A-levels という名の全国共通大学入試を受けます。これは大学入試
の一部であり、A ~ F の6ランクで評価され、自分が希望している大学が課して
いる科目を(通常3科目程度)を受験します。この試験を受けようとする生徒
のことを A-level Student と呼び、これは日本語で言う「受験生」に相当しま
す。オックスフォードにはいるためにはオール A であることが望まれます。
大学への出願から選抜の手順に関しては少々説明がいります。まず出願の時
期ですがイギリスの通常の大学は入学する前年の12月なのですが、オックス
フォード・ケンブリッジに関しては10月にしなければなりません。このとき
に UCAS form という申請書に必要事項を書き、高校の推薦状と一緒に、大学入
試に関する中央組織(個々の大学ではない)に出します。一度に最高5ないし
は6校(年度によって違う)まで優先順位をつけて出願できますがオックスフ
ォードとケンブリッジは併願できません。この段階ではまだ本番の A-levels を
受けていないので学力的なレベルに関しては学内で行われる模試の成績を元に
予想点というのが設定され、これを form に記入します。推薦状には学力成績の
みでなく、人格面やクラブ活動・ボランティア活動などの有無も加味されます。
form の中にある自己PRというのがとても大事で、受験生は自己PRを作成す
るのに多くの時間と労力を費やすそうです。この申請書+推薦状によって一次
選抜が行われ(かなり厳しい)、合格した場合は大学個別の試験を受けるのです
が、これはすべてインタヴュー形式です。イギリスでは個々の大学のペーパー
試験というのは存在しません。ここでオックスフォードならではのシステムを
説明する必要があります。オックスフォードを受けたい場合は大学の学部では
なくカレッジを受験します。カレッジが学部の定員を個別に持っており、ある
学部に入学したいのならその定員を持っているカレッジを探し、そのカレッジ
を受験します。入試はすべてカレッジが行い、カレッジが結果を出し、それを
大学に届け出るというシステムです。ですから、オックスフォードに出願する
場合、カレッジの第一希望、第二希望とうことも必要になってきます。インタ
ヴュー試験で重視されるのは正確な知識よりも考え方や答え方、そしてその学
部への適正です。ですからいろんな伝説的な難問奇問があり、準備はほとんど
不可能で、しかも頭脳が優秀でも適正に問題があるということで不合格になっ
た生徒もいるそうです。特にオックスフォード・ケンブリッジのインタヴュー
はくせ者で、ただレベルが高いというだけでなく何を聞かれるかわからない怖
さがあるということを強調していました。
最終試験として6月に全国大学共通入試である A-levels をオール A を目指し
て受験します。この結果がでる日の新聞・テレビのニュースのトップは A-level
Student たちです。ガッツポーズで飛び上がる者、泣き崩れる者、そこには悲喜
こもごものストーリーがありそうです。この風景は日本で報道される大学合格
発表の風景と相通ずるものがありました。浪人に関しては方法的には可能で特
定の目標(どうしてもオックスフォードの医学部に入りたいなど)がある人は
何回でも挑戦するようですが、習慣的には日本のようには一般的ではないそう
です。以上ですがわかりましたでしょうか。私はこの Akane さんへのインタヴ
ューを通じて知れば知るほど複雑で得体のしれないのがオックスフォードの特
徴だと感じました。
最後に Akane さんに将来の目標を聞いたところ、オックスフォード卒業後は
日本の医薬業界に関係する仕事に就きたいということでした。自分のヨーロッ
パ及びイギリスでの経験を生かして医薬の世界で日本とイギリスの架け橋にな
るような仕事をしていきたいと目を輝かせながら語ってくれました。