平成 27 年 3 月 6 日(金) 第 2 回審議会 場所:庄内庁舎 2 階中会議室 第 2 回審議会 1:審議会会長より挨拶 8 月に 1 回目の委員会を行った後、様々な会議や懇談会を行い、資料が集まった。今 年度最後の審議会なので次年度スムーズ引き継げるようにしましょう。 2:トータルコーディネーターの紹介 今回、総合計画の策定に九州大学との連携協定を行った。トータルコーディネーター を務める高尾准教授が紹介された。 3:これまでの経過報告 8 月の第 1 回委員会にて、第 1 次総合計画の評価をしないまま、2 次の総合計画の策 定をするのか、評価をしてから総合計画を策定するべきではないのかという意見が出た。 今回の審議会までに様々な会議が開催された(資料 1)。また、平成 26 年 8~9 月に 市民意識調査実施、ワーキンググループ会議(WG会議)、プロジェクトチーム会議(P T会議)のメンバーで長崎市と日南市への視察を実施した。また、市民のご意見を頂く ため、計 13 か所の地域で「み・ら・い・懇談会」を実施、更に 2 月 9 日~2 月 13 日に 市役所の各課に 1 次計画のヒアリングも実施した。 4:(1)第1次由布市総合計画の評価について説明 1次計画の評価として、市民意識調査(資料 2)と人口指標に対する検証(資料 3) の 2 つで行う予定である。 (1)市民意識調査の説明(資料 2 を説明) (2)質疑応答 ➢審議委員:評価点の算出式に疑問がある。評価が高いと掛ける数字が高く、 無回答に至っては 0 で無視されてしまう。この掛け算の指数では、分母で割る にしても実態が歪曲されてしまうのではないか。 ➢事務局:群馬ではいち早く取り入れられるなど、全国調査でも同じ手法を取 っているところがあり、専門家にも聞いて行った。指数ベースでなく人数で集 計すると、資料 2 のp18~19 にあるような一目でわかるコンパクトな表ができ ない(今回だと縦 889×横 889 の巨大な表をつくることになり、A4 では収まら ない)。 ➢辻教授:掛ける指数の基準をどの選択肢に置くかは議論があるが、今回の調 査はすごく変な事をやっているのではないと思う。回答の継続性を考えるとこ れで十分ではないか。 1 平成 27 年 3 月 6 日(金) 第 2 回審議会 場所:庄内庁舎 2 階中会議室 ➢事務局:平成 23 年度の調査と比較するための手段として、ご理解をお願いし たい。 ➢審議委員:資料 2 のp18~19 がわかりやすかった。市民が見て理解でき、総 合政策の方向性が分かりやすい。総合政策を考える上で、分かりやすく具体的 に理解できる。 ➢審議委員:充足度の意見について、「わからない」という人が充足度に非常 に多いがどうお考えか。 ➢事務局:回答者にとって身近でない、なじみがない分野だから「わからない」 との回答が多いと考える。意識調査の宿命であり、無作為に抽出したのでどう してもこうなってしまう。 ➢審議委員:たぶんそうだと思うが、充足度における「わからない」という事 をどう使うか。行政の政策の中で反省する必要もあるかもしれない。自由意見 には、“何を判断材料にしていいかわからない”という声もある。具体的な施 策の例を記載したらもっと分かりやすかったのではないか。 また、非常に淋しく思うことがあるが、大分合同新聞で毎週月曜日に記載され ている地方記事がある。地域に複数の記者を置いている取り組みである。(補 足:大分合同新聞「あんな どんな」のコーナー)そこに、由布市の記事がほ とんど載っていないことを淋しく感じている。一番記事が多いのは豊後高田市 で毎週必ず 1、2 個程載っている。豊後高田市は私が注目している市のひとつで あるが、市長はじめ、市の職員の方々が地域の方向性に対して、大変敏感な動 きをされていると感じる。例えば、長崎鼻の取り組みである。段々畑で菜の花 やひまわりを栽培して観光客が増えている。蕎麦屋さんで地域の取り組みの話 を聞いて、市長の思想なりが、地域に浸透しているんだなと感じ、関心した。 合同新聞の記事は、その地域の女性記者の感性をくすぐった内容が記載されて いると思う。その反面、由布市の市民アンケートでは、市民が「わからない」 と回答した量があまりにも多いことにびっくりした。また、由布市の広報誌は 丁寧に作ってくださっているが、平石地区の方々の取り組みが報告されていて、 大変素晴らしい内容であると思った。そのような良い内容を記載するようして いただきたい。つまり、行政サイドからのパブリシティが竹田市等の他地域と 由布市は違うのかなと思う。重要度での「わからない」は非常に少ないと思う。 ➢会長:限られた時間の中なので、質問はあとでまとめて受けようと思います。 (2)「人口指標に対する検証」の説明(資料 3) (3)「産業と観光から見た由布市経済」の説明(資料 5) 2 平成 27 年 3 月 6 日(金) 第 2 回審議会 場所:庄内庁舎 2 階中会議室 5:(2)第 2 次由布市総合計画の具体的政策方針(案)について説明 具体的政策方針(案)の説明(資料 4) 6:質疑応答 ➢審議委員:由布市の強みを強調するということで、挾間の住宅地・湯布院の 観光が挙げられているが、それ以外に何かあるか。挾間の人口増に乗り、消滅 可能性都市に入らなかった事が特別強調されているように見えるが、庄内地域 では年少人口が減っている。庄内の人口減の事をどう考えているのか。人口減 の事は当然地域ビジョンに関わってくる。 ➢事務局:人口問題についてだが、今後人口シミュレーションを行うこととし ている。旧町毎の戦略をつくる予定があるため、併せて総合計画においても人 口の数値を出すことになる。人口減の原因については、シミュレーションを作 成するにあたり実態調査をしてみないと、分からない。社会増減に関しての数 自体は分かるが、理由は分析調査をすることで判明する。それを踏まえて対策 が立てられる。そのため実態調査を経たシミュレーションで社会増減、自然増 減をどう設定するのか、総合戦略と合わせて総合計画として推計していく。最 終的には総合計画の 10 年後の数値として設定する。 ➢審議委員:4月以降に推計がされるということか。 ➢事務局:4月以降調査して、人口シミュレーションを行い、8月を目途に総 合戦略を立てる計画。総合計画は夏前後の日程で示す予定。 ➢審議委員:何年も前から庄内の人口減がすべてにひずみを生み、活性化でき ないとの事で市に依頼し討議を進めている。何とかしてほしいと市へ言うだけ ではだめであると認識しており、庄内をどうするか思い切った発想の転換をし た意見交換・議論をし、審議委員達で意見書を出そうと取り組んでいる。それ を踏まえ、自治区長さんの会や庄内地域選出の市議会議員さんとの話し合いで もより突っ込んだ話をしてきている。その中で老人会の解散も庄内ではたくさ んあり、地域コミュニティ作りは小さな自治区はできない、というのが実情と 話している。地域コミュニティづくりと人口減がどういう関係にあるのかを具 体的に分析しなければならず、行政に訴えるだけでは時代遅れだと思う。何と か一緒になって取り組みたいと考えている。 ➢審議委員:強みを強調するに当たり、どこが弱みかを分析するのが一番とお っしゃっていたと思うが、弱みを一緒に引き上げられる施策を 10 年間で立てる 計画が必要になる。地域の現状を調べた結果で浮き彫りになるすごく弱い所を しっかり分析することで、強い所が高められる。合併して 10 年経ち由布市とい う形でまとまっていき、1つの芯として強みを強調していくには弱みを分析す ることが必要だと考えている。10 年の計画の反省・評価となると、できた・で 3 平成 27 年 3 月 6 日(金) 第 2 回審議会 場所:庄内庁舎 2 階中会議室 きないという単純なものが必要で、何故できなかったかについては、次の 10 年 に答えを出すような形で策定していけばよい。細かい数値を出すのもビジュア ル化できるので大事だが、市民の方々に読んでもらえるように、簡潔な内容で ページを減らして、計画だけでなく、由布市の現状情報を入れるなどして市民 が開いて見てもらえるような冊子を作ることが大事なのかなと思う。 ➢辻教授:人口動態について。庄内地域の人口推計は、高齢化率が高いから比 較的安定しており、ぶれないと思う。むしろ湯布院地域と挾間地域は予測がつ かない。湯布院地域の温泉地域は景気に左右されるので予測が難しいと思う。 しかし最も難しいのは大分市の郊外である挾間だと思う。挾間の旧農村部は予 測しやすいが、大分市郊外部分は今後どこまで増えるのかが課題。首都圏でい うと 23 区は人口増だが、周りの横浜市などの郊外はここ 2、3 年で顕著に減っ ている。大分市でも駅の周りにマンションなどが建ち、若い共働き夫婦だと一 戸建ては必要ないため郊外に人が出なくなる。挾間の活力を大分市郊外と捉え たとき、挾間に若い人が今ペースで移り住んでくれるとは限らず、20~30 年後 の日本の高齢化率ピーク時に若い人が住まなくなれば高齢化率は著しく高くな る。そうなるとある意味予測がしやすくて対処も今から考えやすい。しかし、 大分市と対抗して由布市の活力を考えると、今後挾間でどのような人口推計を して、どのような施策を打たないといけないのかを考えなければならない。そ ういう意味では挾間地域は難しい情勢。その中で景気次第の湯布院地域は大分 県の中では最もバランスが取れている活力のある地域であり、どうすればいい か知恵を絞り、人口推計を考える必要がる。 ➢審議委員:地域的にみると課題は違うと思う。ここは挾間だが庄内と同じ地 域がある。ちゃんとその辺を小分けして物を考えるよう是非お願いしたい。 ➢事務局:そのあたり、高尾先生に地域計画の捕捉説明を今の段階でお願いし ます。 ➢高尾トータルコーディネーター:各種 WG で現状と課題を議論中。2 番の計 画の中身で職員が引き続き必要なのか、達成したので引き続き書く必要がない など意見交換しながらまとめている。各 WG の報告を聞くと、それぞれの分野 で重点的な課題がありニーズが違う。例えば介護保険だと世代構成や地域での ニーズなど、地域の中の濃淡が議論で出てきている現状。旧町単位での議論の 進め方ではなく各分野毎にどこにどういう課題があるか、進めないといけない こと、すでに終わっていることを整備している。来年度も WG 予定があるが、 総合計画のまとめのなかで由布市全体として共通してすることと、課題が多 い・強みになる所を活かして重点的にやる部分と、濃淡の出てくる方向になる かと考えている。 4 平成 27 年 3 月 6 日(金) 第 2 回審議会 場所:庄内庁舎 2 階中会議室 ➢審議委員:先ほどの由布市の弱い部分を分析する件だが、作って出すときに は弱みを強調する意味ではない。また、由布市では生活便利帳みたいなものを 出しているが、同じお金をかけ作るのであれば、今回の総合計画と合わせて 1 つにしてしまうのはどうか。生活便利帳は時々開いてもらえるので、市民にと っては良いのでは。 ➢会長:今年度はこれで終わります。次年度に向かって最終的には総合計画を この中で承認をしていく形になる。職員の中でいろいろな論議がされていると 思うが、職員からみた目だということ。自分たちは大局的な見地から総合計画 を見る目を養って頂いて次回の総合計画に反映をしていきたいと思う。 5
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