第32回住まいのリフォームコンクール 国土交通大臣賞などの受賞決まる

平成27年9月11日
----------------------------------------
第32回住まいのリフォームコンクール
国土交通大臣賞などの受賞決まる
----------------------------------------
住まいのリフォームコンクールは、公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターの主催に
より、住宅リフォームの普及促進とリフォームの水準向上を図ることを目的として、全国各地で施工さ
れた住宅リフォーム事例を募り、住まいとして優秀な事例について建築主(施主)や設計者・施工者を
表彰し、これを消費者や事業者に広く紹介するものです。
昭和60年度より毎年実施しており、昨年度からは、個々のリフォーム作品を評価する[作品部門]と、
リフォーム事業の仕組み等を評価する[ビジネスモデル部門]の2部門にて開催しています。
今年度は4月から募集を開始し、6月22日の応募締切までに、[作品部門]には534件、[ビジネ
スモデル部門]には13件の応募が寄せられました。
「住まいのリフォームコンクール審査委員会」(委員長:真鍋恒博
東京理科大学名誉教授)による
審査の結果、下記の特別賞7作品をはじめとする入賞32作品を選定しました。また入賞作品に関わっ
た増改築相談員には奨励賞を授与いたします。
表彰は、10月17日(土)に行われる住生活月間中央イベント合同記念式典(はまぎんホール(神奈
川県横浜市))において国土交通大臣賞の授与を行います。また10月30日(金)に当財団主催による
表彰式(主婦会館プラザエフ(東京都千代田区))を執り行います。入賞者への表彰状の授与に合わせて、
特別賞作品の作品発表会を開催いたします。
特別賞名
国土交通大臣賞
【作品部門】
(独)住宅金融支援機構
作品名及び応募者
「これからのリフォームの形
“高齢化に備え、耐震性の高い平屋への提案”」
住友不動産(株)
「うちのうち」
支援センター理事長賞
國分
「House
in
Shinkoiwa
~アパート併用住宅S
「三原の家~茶室のある離れ~」
「UR×Do
【作品部門】
It
Ourself」
(株)スミト一級建築士事務所
「RE
PRODUCTION
横浜市
首都圏
東京都
葛飾区
広島県
(株)クラージュプラス
【作品部門】
分野別特別賞
FRONT~」
(有)アーキスタジオ川口一級建築士事務所
【作品部門】
分野別特別賞
福岡市
(対象エリア)
(株)OKUTA
会長賞【作品部門】
分野別特別賞
大輔
「OKUTA LOHAS CLUB」
【ビジネスモデル部門】
(一社)住宅リフォーム推進協議会
福岡県
神奈川県
理事長賞【作品部門】
(公財)住宅リフォーム・紛争処理
所在地
~
三原市
東京都
世田谷区
再生」
熊本県
(株)タキガワ
八代市
入賞作品は、10月17日(土)~18日(日)に、住生活月間中央イベント展示会場である横浜産貿ホール
(神奈川県横浜市)において展示される他、全国各地で開催される住宅関連のフェアやセミナー等にお
いても展示が行われる予定です。また、全ての入賞作品を掲載した冊子(入賞作品集)を11月に発刊す
る予定です。
<問い合わせ先>
公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター リフォーム情報部業務課 岡田、春名
〒102-0073 東京都千代田区九段北4-1-7 九段センタービル3階
TEL:03-3261-4567 FAX:03-3261-9357
ホームページ http://www.chord.or.jp
第32回住まいのリフォームコンクール入賞者一覧
■特別賞■
通番
1
2
3
4
賞
国土交通大臣賞
【作品部門】
独立行政法人 住宅金融支
援機構理事長賞
【作品部門】
公益財団法人 住宅リフォー
ム・紛争処理支援センター
理事長賞
【ビジネスモデル部門】
一般社団法人 住宅リフォー
ム推進協議会会長賞
【作品部門】
タイトル
応募者
所在地(作品部門)、
対象エリア(ビジネス
モデル部門)
所有・
建方形式
構造
これからのリフォームの形“高齢化に備え、耐震性の
住友不動産(株)
高い平屋への提案”
福岡県福岡市
持家一戸建
在来木造
うちのうち
國分 大輔
神奈川県横浜市
持家共同建
鉄筋コンクリート造
OKUTA LOHAS CLUB
(株)OKUTA
首都圏
-
-
House in Shinkoiwa ~アパート併用住宅S F
(有)アーキスタジオ川口一級建築士事務所
RONT~
東京都葛飾区
持家共同建
在来木造
5
分野別特別賞
【作品部門】
三原の家~茶室のある離れ~
(株)クラージュプラス
広島県三原市
持家一戸建
在来木造
6
分野別特別賞
【作品部門】
UR×Do It Ourself
(株)スミト一級建築士事務所
東京都世田谷区
賃貸共同建
鉄筋コンクリート造
7
分野別特別賞
【作品部門】
RE PRODUCTION ~ 再生
(株)タキガワ
熊本県八代市
賃貸共同建
鉄骨造
応募者
所在地
所有・
建方形式
(株)アルティザン建築工房
【作品部門】
通番
8
賞
タイトル
構造
優秀賞
玄関土間は自転車ピット
北海道札幌市
持家一戸建
在来木造
9
優秀賞
中古住宅を買って一次エネルギー消費30GJで暮ら
(株)育暮家ハイホームス
す省エネリフォーム
静岡県藤枝市
持家一戸建
在来木造
10
優秀賞
開放された ソトマド ウチマド
(株)OKUTA
神奈川県横浜市
持家一戸建
鉄骨系プレハブ
11
優秀賞
明るくのびのび育つ家
(株)桶庄
愛知県名古屋市
持家共同建
鉄骨鉄筋コンクリート
造
12
優秀賞
マンション暮らしからの実家リフォーム
喜多ハウジング(株)
石川県金沢市
持家一戸建
在来木造
13
優秀賞
住み替えで備える住まいへ
喜多ハウジング(株)
石川県金沢市
持家一戸建
在来木造
14
優秀賞
くらしの家-こどもの頃暮らした思い出の家のリノ
ベーション
くらし設計室
広島県福山市
持家一戸建
在来木造
15
優秀賞
ブドウ栽培で掴んだ夢のスローライフ
(株)サンプロ
長野県塩尻市
持家一戸建
在来木造
16
優秀賞
玄関続きの土間がある家
(株)サンプロ
長野県松本市
持家一戸建
在来木造
17
優秀賞
本に囲まれて暮らす家
(株)ハウジングネットワン
広島県広島市
持家共同建
鉄骨鉄筋コンクリート
造
18
優秀賞
120年前が蘇る、温故知新の修景リフォーム
住友林業ホームテック(株)
兵庫県姫路市
持家一戸建
在来木造
19
優秀賞
昔の面影を残す 美しい古梁の家
住友林業ホームテック(株)
茨城県常陸太田市
持家一戸建
在来木造
20
優秀賞
階段で降り立つスキップフロア空間のあるリビング
スヤマビルドサービス(株)
静岡県浜松市
賃貸共同建
鉄筋コンクリート造
21
優秀賞
空き家再生による地方創生
TSUGU DESIGN一級建築士事務所
和歌山県岩出市
持家一戸建
在来木造
22
優秀賞
Always・昭和な住まい
(株)土屋ホームトピア
東京都目黒区
持家一戸建
在来木造
23
優秀賞
ヒカリハウス~将来にも光が射し込む実家リノベ~
(株)ドクターリフォーム・サンセイ
栃木県塩谷郡塩谷町 持家一戸建
在来木造
24
優秀賞
“車いすで快適に暮らす”段差が生み出すバリアフ
リー住宅
NaO Design&Partners+(株)岩鶴工務
店一級建築士事務所
大阪府大阪市
持家共同建
鉄骨鉄筋コンクリート
造
25
優秀賞
減築で生活がより豊かに
ネットワーク・オニオン一級建築士事務所
奈良県奈良市
持家一戸建
在来木造
26
優秀賞
新たな住まい価値を創造する家
(株)ポラスのリフォーム
埼玉県川口市
持家一戸建
在来木造
27
優秀賞
おしゃれなキッチンを中心とした、明るいコの字のデ
ザイン住宅
三井不動産リフォーム(株)
東京都目黒区
持家一戸建
ツーバイフォー
28
優秀賞
S邸/ストック住宅を活用したリノベーション事例
森内建設(株)
青森県弘前市
持家一戸建
在来木造
29
優秀賞
高円寺 古民家SOHO
YUUA建築設計事務所
東京都杉並区
持家一戸建
在来木造
【ビジネスモデル部門】
通番
賞
タイトル
対象エリア
応募者
所有・
建方形式
構造
30
優秀賞
Renoα(リノアルファ)の住宅再生事業
(株)大京穴吹不動産
全国
-
-
31
優秀賞
住宅医による調査診断・改修(既存ドックシステム)
(一社)住宅医協会
全国
-
-
32
優秀賞
空き家再活用ワンストップサービス
(株)マエダハウジング
広島県
-
-
※ 建築主(施主)の氏名については、公表しておりません。
※ 優秀賞は、応募者の五十音順です。
□ 第32回住まいのリフォームコンクール
国土交通省大臣賞
受賞作品
■「これからのリフォームの形“高齢化に備え、耐震性の高い平屋への提案”」
応募者:住友不動産(株)
外観
after
before
リビング
キッチン
after
after
「第 32 回住まいのリフォームコンクール総評」
このコンクールも今年で第32回を迎えた。昨年は、30回の節目を過ぎたのを機に「ビジネス
モデル部門」を新設したが、初回からこの新部門にふさわしい優れた応募案があり、期待どおりの
成果が得られた。そこで今回も、基本的には前回と同様の募集・審査方針とした。また前回は、リ
フォームの内容をより多様な面から評価し、優れたリフォームの手法・アイディア・技術を広く紹
介すべく、従来の4つの特別賞に加え、
「分野別特別賞」および「企画賞」を新設した。今回は基本
的には前回の方針を継続しながらも、審査過程において位置づけがやや曖昧な面があった「企画賞」
は、廃止し、「分野別特別賞」に統合した。
今年度の作品部門の応募状況は、応募件数は前年比で約 7%の減少だが、応募者数に殆ど変化は見
られない。同一企業から多数の案が出される傾向があった状況に比べれば、応募件数減は低迷とい
うより寧ろ質的な進歩であり、このコンクールがさらに充実の段階に入ったとの見方もあろう。応
募作品の傾向としては、直近4年間の範囲では共同建て(マンション)の比率にやや大きな増加傾
向が見られたものの、基本的には例年通りの動向である。応募作品数の傾向を地域ごとに見ると、
減少は殆ど関東・近畿のみに見られることから、大都市圏でのリフォーム需要の低迷が懸念される
が、その反面で地域に密着し、地方ごとの特徴を生かすようなリフォームの活性化が期待される。
作品部門について、その傾向を敢えて一言で表せば、特に目立って高水準の作品が見られなかっ
た反面、総じて水準は上がっている、という印象であった。リフォームのパターンで言えば、いろ
いろなタイプのリフォームがほぼ安定的に出揃った印象である。部分的なプラン変更と総合的な性
能向上が主流であることに変わりは無いが、古民家再生、空き家活用、用途変更、住戸内土間スペ
ースなどは、ある種の定石的手法になりつつあり、さらに2階撤去や吹抜けによって規模を縮小す
る「減築」や、ユニークな試みとして DIY 賃貸住宅が登場するなど、リフォームにもいろいろなヴ
ァリエーションが出揃い、それらが定着しつつあるとも言えよう。デザインのレベルについても、
全般に応募作品の水準は高くなってきている印象である。
ビジネスモデル部門については、応募件数 13 件と、初回の 18 件からは減少したものの、内容を
勘案すれば応募状況は良好であった。空き家・中古住宅の活用や流通促進、既存住宅の調査・診断・
見積等とそのための技術者育成、きめ細かいユーザーサポートとそのための多能工育成、中古住宅
のブランド化とノウハウのマニュアル化など、ビジネスモデルとしての完成度が高い案も見られた。
今回優秀賞の対象にならなかった応募案には、実績が乏しく高い評価に至らぬものの、狙いには期
待が持てそうな案もあった。一見平凡そうなテーマであっても、リアリティーがあり実績を積んだ
内容の応募を、今後とも大いに期待するところである。
なお、前回の総評でも述べたことだが、応募書類のプレゼンテーションにはさらに水準向上を期
待したい。作品の内容は良さそうであっても、応募シートの表現が稚拙なためにそれが十分に伝わ
らないのは、残念な限りである。過去の入賞作品集なども参考に、そのまま公表しても模範リフォ
ーム事例集として十分活用できる水準のプレゼンテーションが、強く望まれる。
住環境の水準向上に、リフォームという手段が大きな役割を果たす時代になりつつある。このコ
ンクールがそのために役立って行けるよう、今後とも多くの関係者の皆様のご協力をお願いする次
第である。
第32回住まいのリフォームコンクール審査委員会
委員長 真鍋恒博
添付資料-1
第32回住まいのリフォームコンクールの概要
1.主
催
公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター
2.後
援
国土交通省/独立行政法人 住宅金融支援機構/
独立行政法人 都市再生機構/一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会
3.協
賛
一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構 他22団体
4.目
的
全国各地で施工された住宅リフォームの事例を募り、住まいとして優秀な事例
について建築主(施主)・設計者・施工者を表彰し、これを消費者や事業者に広
く紹介することにより、住宅リフォームの促進とその水準の向上を図る。
昨年度より、個々のリフォーム作品を評価する[作品部門]と、リフォーム事
業の仕組み等を評価する[ビジネスモデル部門]の2部門にて開催。
5.応募者要件及び対象
【作品部門】
応募者は、応募作品の住宅の建築主、設計者、施工者とし、平成25年7月か
ら平成27年6月の応募締切までの間に、リフォーム工事が完了した住宅(国
内にあるもの)を対象とする。
【ビジネスモデル部門】
応募者は、リフォーム事業の仕組み等を構築している事業者、事業グループ・
団体とし、平成24年7月から平成27年6月の応募締切までの間にリフォー
ム工事を完了したものが複数あるものを対象とする。
6.応募締切 平成27年6月22日
7.応募件数 【作品部門】534件 【ビジネスモデル部門】13件
8.入賞件数
特別賞
7点
国土交通大臣賞1点/(独)住宅金融支援機構理事長賞1点/
(公財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター理事長賞1点/
(一社)住宅リフォーム推進協議会会長賞1点/
分野別特別賞3点
優秀賞 25点
合計 32点
増改築相談員奨励賞
5名
9.審査委員 委員長
真鍋恒博 東京理科大学名誉教授
他11名
(添付資料-2参照)
10. 表彰式
平成27年10月30日(金)
13:30~
主婦会館プラザエフ (東京都千代田区)
 表彰式
13:30~14:30
 作品発表会
14:40~16:15
添付資料-2
審査委員会委員名簿
委 員 長
真鍋
恒博
委
眞鍋
純
国土交通省住宅局住宅生産課
嘉藤
鋭
独立行政法人住宅金融支援機構
員
〃
東京理科大学
名誉教授
課長
CS推進部住宅技術情報室長
〃
秋元
孝之
芝浦工業大学工学部建築工学科
教授
〃
有田
芳子
主婦連合会
〃
池本
洋一
株式会社リクルート住まいカンパニー
〃
田村
誠邦
株式会社アークブレイン
〃
中野
晶子
一級建築士事務所本庄晶子建築設計室
主幹
〃
麓
幸子
日経BP社日経BPヒット総合研究所
所長
〃
丸茂みゆき
文化学園大学造形学部建築・インテリア学科
〃
森田
芳朗
東京工芸大学工学部建築学科
〃
後藤
隆之
公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター
会長
SUUMO編集長
代表取締役
准教授
准教授
専務理事
(敬称略、所属・役職は平成27年8月現在(審査時点))
添付資料-3
第32回住まいのリフォームコンクール
【作品部門】応募状況
応募総数
1.建方別
一戸建
共同建
連続建
2.工事費別
100万円未満
100~300万円未満
300~600万円未満
600~1000万円未満
1,000~2,000万円未満
2,000~3,000万円未満
3,000万円以上
534点
373作品(69.8%)
158作品(29.6%)
3作品( 0.6%)
6作品( 1.1%)
23作品( 4.3%)
55作品(10.3%)
104作品(19.5%)
217作品(40.6%)
83作品(15.6%)
46作品( 8.6%)
平均該当工事金額 1,513万円
3.地域別
北海道
東北
関東
中部
近畿
中国
四国
九州
沖縄
18作品( 3.4%)
31作品( 5.8%)
200作品(37.5%)
141作品(26.4%)
77作品(14.4%)
29作品( 5.4%)
7作品( 1.3%)
30作品( 5.6%)
1作品( 0.2%)