大谷石再生建物でグッドデザイン賞を受賞

栃木ミサワホーム株式会社 〒320-0821
栃木県宇都宮市一条 2 丁目 7-24
tel.028(610)0330
2015 年 10 月 1 日
大谷 石再 生 建物 で グ ッ ド デ ザ イ ン 賞 を 受 賞
○ 受 賞 建 物 「 記 憶 す る 建 築 ( 大 谷 石 造 り の 伝 統 を 継 承 す る )」
○ 栃 木 県 の 企 業 と し て 住 宅 カ テ ゴ リ ー で 初 の 受 賞
○ ミ サ ワ ホ ー ム グ ル ー プ の 販 売 会 社 で の 初 受 賞
栃木ミサワホーム株式会社(本社 栃木県宇都宮市/代表取締役社長 佐藤郭行)は、
2015 年度グッドデザイン賞(主催 公益財団法人日本デザイン振興会)において、東日
本大震災で被害を受けた大谷石造りの蔵をゲストハウスとして建替えた「 記 憶 す る 建
築 ( 大 谷 石 造 り の 伝 統 を 継 承 す る )」 を受賞しました。
今回受賞した「記憶する建築(大谷石造りの伝統を継承する)」は、栃木ミサワホー
ムが、東日本大震災で被災した「大谷石蔵」を、耐震性に優れた木造軸組工法に大谷石
をスライスして張りつける張石工法を用いて建替えしたゲストハウスです。独特の温も
りと柔らかさを醸し出す大谷石は、栃木県の伝統資源の一つであり、今回、被災した大
谷石蔵を再利用できないかというテーマのもと建築しました。解体した大谷石は、外壁
の仕上げ材や室内の床材に使用し、また、以前の蔵の扉を「記憶の扉」としてインテリ
アの一つとしてあしらうことで、大谷石を身近なものとしてデザインしています。廃材
の再利用や栃木県の文化でもある大谷石建築を後世に継承するために、安全性や快適性
を兼ね備えた建物として再生しました。
【外観】
【1 階リビングダイニング】
栃木ミサワホームは、「住まいを通じて生涯のおつきあい」という企業理念に基づき、
優れたデザインと機能性を両立させた商品やサービスを提供していくことで、栃木県の
豊かな社会づくりに貢献していきたいと考えています。
■受賞案件の概要
2011年3月11日の東日本大震災はで多くの建物が被害を受けました。中でも栃木県の文
化である大谷石を使用した建物は多大な被害を受け、大谷石は栃木県内で最も多い震災廃
棄物となりました。独特の温もりと柔らかさを醸し出す大谷石は、宇都宮の貴重なまちづ
くり資源であり、古くから街並を造り出してきました。この廃材となった伝統資源の大谷
石を再利用し、形を変え文化を継承した建物が今回の建物です。
今回、古くから家族の備蓄庫として使用されてきた大谷石蔵が被災し、何代にも渡り家
族の思い出が詰まったこの大谷石蔵を利用し再生できないかという施主の想いが建築の
テーマとなりました。
現在、大谷石建築といえば「積石工法」を思い浮かべられます。しかし、大谷石建築の
起源を辿り、江戸時代後期から大正時代初期にさかのぼると、木造軸組に大谷石を張った
「張石工法」が主流でした。工法を検討するに辺り積石工法による建替えでは無く、耐震
性に優れた耐震木造工法を構造躯体に据え、倒壊し廃材となった大谷石を壁に使用する
「張石工法」により建築する事としました。
大谷石建築の原点回帰すると共に、倒壊した大谷石蔵を「スライスし外壁に利用」「蔵
入口の扉を
記憶の扉
として内壁にあしらう」「室内床に利用」等で、家族の想いを未
来へ継承します。
【デザイナー】
栃木ミサワホーム株式会社
チーフデザイナー
ミサワデザインスタジオ(MDS)
大阿久 勉
■グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、1957 年創設のグッドデザイン商品選定制度を発端とする、
日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。これまで 59 年にわたり、
デザインを通じて日本の産業や生活文化を向上させる運動として展開され、の
べ受賞件数は 40,000 件以上にのぼります。今日では国内外の多くの企業や団
体などが参加する世界的なデザイン賞で、グッドデザイン賞受賞のシンボルで
ある「G マーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルとして広く親しまれて
います。
URL:http://www.g-mark.org/
以
*この件に関する問い合わせ先*
栃木ミサワホーム㈱
営業推進部
TEL 028-610-0330/FAX 028-633-9971
田中保志 後藤悠一
E-mail: [email protected]