エックス線 エックス線はガンマ線と同じ電磁波でありエネルギー領域も一

エックス線
エックス線はガンマ線と同じ電磁波でありエネルギー領域も一部重なりますが、ガンマ
線が原子核の崩壊に起因するのに対し、エックス線は元素の軌道電子が遍移ることによ
り発生します。
発生源には電子線を金属のターゲットに当ててエックス線を発生させる「エックス線
管」などがあります。
エックス線の被ばく防止にはガンマ線と同様の注意が必要となります。
中性子線
中性子線は、ウランやプルトニウムなどの核分裂により発生します。
中性子自体は電荷を持っていませんが、その分原子核と激突しやすいので、
原子核の中の粒子(核子)をはじき出したり、原子核に吸収されて放射性同位体を生成
したり、あるいはウランやプルトニウムを核分裂させたりします。
中性子が水素原子にぶつかると水素原子の陽子を弾きとばして電離を引き起こしますが、
人体は多量の水を含んでいるので中性子線を吸収すると体内で電離作用が発生して障害を
発生させることが考えられます。
同じ吸収量であってもガンマ線より中性子線の方がより重篤な障害を引き起こすと考えら
れていますので、人体への被ばく量は中性子のエネルギーに応じて 5 倍から 20 倍の修正係
数を掛けた線量当量で評価します。