宮若市中心拠点整備基本構想【概要版】(PDF)

宮若市中心拠点整備基本構想
中心拠点整備
■庁舎の規模及び事業費の概算
■中心拠点への機能配置方針(案)
機 能
内 容
・市民が利用できる図書館を併設し
①生涯学習機能
た生涯学習施設
・分散した市庁舎の更新と総合的な
②市庁舎
防災拠点機能を有する新市庁舎
(行政機能)
・広域消防本部と連携、補完する防災
③防災拠点機能
機能の整備
・マリーホール,宮田文化センターを
市の文化拠点として施設機能の強
④文化機能
化と周辺環境整備
・生涯学習機能との連携
・協働のまちづくりに向けて、ソフト
⑤コミュニティ
事業の促進など中央公民館機能の
機能
強化と周辺環境整備
・文化機能との連携
・①~⑤と連携した多目的広場の整
⑥イベント広場
備
・交流広場
・宮若市の顔となる環境整備
・公園
・憩いの広場,緑地の整備,犬鳴川との
連携
・拠点全体で駐車・駐輪需要に応じ
⑦駐車場・駐輪場
た供給を図る
⑧公共交通結節
・市内循環バスの経由
機能
・統一した案内板・情報パネル・
⑨誘導機能
多国語案内などサインの整備
備考
上位計画・関連計画による位置づけ
●規 模
既設
本 庁 舎 算 定 面 積
5,700 ㎡~6,000 ㎡
防災拠点算定面積
合
1,050 ㎡
計
6,750 ㎡~7,050 ㎡
平成
26年度
既設
27年度
28年度
29年度
30年度
31年度
32年度
基本構想
庁舎基本計画
まちづくり
実現のための
主要施策
〃 基本・実施設計
諸手続(確認申請・起債等)
既設
中心拠点の
位置づけ
公園広場外構等整備
基本・実施設計、諸手続、諸準備
防災拠点の整備
建築工事
入居、暫定外構整備
下水道の整備
まちの中心拠点を形成するため、
市庁舎を中
心とした生涯学習施設や総合保健福祉施設
など、多様で高度な都市機能の集積を図る
●後期基本計画
供用開始
合併特例債期限
緊急防災・減災
事業債期限
新市の中心拠点として、
防災拠点となる新市
庁舎や生涯学習施設など公共機能、
文化機能
が集積する多様で高度な都市機能の集積を
図る
市役所本庁舎については、
建物が老朽化や耐
震基準への不適合、
また市民の利便性にも問
題があることから、
市の防災拠点機能を有す
る中核的な施設として新市庁舎の整備を推
進する
後期基本計画に
おける主要な課
題
中心拠点、地区拠点にふさわしい環境形成
に努めることが必要
基本方針
市内外からの来訪者が快適に利用・交流す
ることができるよう、中心拠点・地区拠点に
相応しい環境整備を進める
中央案
庁舎・防災拠点ゾーン
P
P
交流・イベントゾーン
庁舎・防災
拠点ゾーン
東 案
P
P
生涯学習ゾーン
P
交流・イベントゾーン
上位計画における中心拠点
庁舎・防災
生涯学習ゾーン 拠点ゾーン
P
交流・イベントゾーン
P
P
P
文化・コミュニティゾーン
文化・コミュニティゾーン
地域毎の
市街地像
旧役場からJRバスセンター周辺地区を中心拠点
として位置付け、生活サービス拠点の形成を図る
土地利用に
関する方針
旧役場周辺の商業・業務施設の立地がみられる地区
において計画的な土地利用の推進を図り、中心拠点
として街なみの形成や、商業空間の形成に努める
大規模集客
施設の立地
誘導方針
旧宮田町役場周辺
「拠点」
拠点は、身近な地域において都市機能の集積を図る
ものとし、立地の影響が一つの市町村の範囲内に留
まる程度の大規模集客施設の立地を誘導する
●宮若市都市計画マスタープラン
市街地に
関する
土地利用
の方針
中心拠点である宮田地区の市役所本庁周辺の商業
地については、商業・業務施設、公共施設と住宅が
調和した複合的な土地利用を促進し、生涯学習拠点
施設などの都市機能強化と連動しながら、多様な世
代が交流する賑やかで魅力ある市街地形成を進め
る
課題の整理
■中心拠点形成の必要性
生涯学習ゾーン
●宮田都市計画区域マスタープラン(H20.12 福岡県)
●第1次宮若市総合計画
新
庁
舎
⼊
居
庁舎建築工事
既存庁舎解体・除却
西 案
P
土地利用の方向
(4)まちの拠点
①中心拠点
■事業スケジュール
■ゾーニング案
P
●宮若市まちづくり計画(新市建設計画)
(H25.12 変更)
文化・コミュニティゾーン
《新市建設計画・第一次総合計画》
「土地利用の調和と自然との共生を図るため、市域を 5 つ
のゾーンに分けるとともに、まちに個性を与える 4 つの拠
点を配置し、秩序ある土地利用形成を目指す」
《前期基本計画》
「中心拠点では、宮若市の顔にふさわしい市街地の形成を
図ることが求められている」
■中心拠点の位置づけの妥当性
●歴史的条件
旧宮田町の中心市街地として栄え、炭鉱の閉山に伴う人口の急激な減少など
から昔日の賑わいは衰えたものの、現在も都市機能や商業・サービス施設が
集積している
●社会的条件
・市内でも人口や商業やサービス業などの集積度が最も高い
・市役所をはじめとする行政機能や文化施設、社会教育施設などが集約立地
し、市民への行政・文化サービスや様々な生活サービスの拠点として機能
市民のまちに対するイメージ
庁舎防災拠点ゾーンを拠点西部の片
鉾辨鳥線に面した位置に配置する
生涯学習ゾーンの北西に宮田本白線と
平行に庁舎防災拠点ゾーンを配置する
庁舎防災拠点ゾーンを教育支援セン
ター北駐車場に配置する
●中央部に交流イベントゾーンを配置
●各ゾーンを結ぶ主要歩行者軸を配置
●歩行者軸は、庁舎・防災拠点ゾーンの中央部を貫通する形で設定
●車によるアクセスは、宮田本白線、片鉾辨鳥線及び桐野本城線の各方面からとする
『個性ある魅力的なまち』
⇒「思わない」56.5%、
「思う」10.9%
『元気で明るく活気のあるまち』
⇒「思わない」50.8%、
「思う」15.2%
『誇りと愛着が感じられるまち』
⇒「思わない」32.8%、
「思う」26.1%
など、市民はまちに対して厳しいイメージを抱いている
傾向にある。
定住に向けた課題
■若者から高齢者までが住み続けたくなる生活環境づくり
■多くの立地企業にも宮若市への愛着と誇りを抱いてもら
う
今後の課題
中心拠点の必要性
●マスターデザインの決定
●市民の意向の反映
●防災拠点整備とのスケジュール調整
●まち・ひと・しごと創生総合戦略との調整
●都市計画道路宮田本白線の整備
〒823-0011 福岡県宮若市宮田29 番地1
宮若市総合政策部まちづくり推進課
電話:0949-32-0773(直通)
〇市の顔として個性を活かした魅力あふれる都市像を象徴
する都市空間の形成
〇市民が愛着と誇りを抱くことができる個性豊かな都市環
境の形成
〇災害時などに安全安心な市民の暮らしの拠りどころとな
る場の提供
〇様々な市民活動が展開できる賑わいや交流の場の提供
など
●自然的条件、交通条件
・犬鳴川両岸の標高50m以下の平野部に位置
・県道福岡直方線・岡垣宮田線・宮田遠賀線が交わり、福岡~直方方面のバス
が経由する交通の結節点
●上位計画における位置づけ
・宮若市まちづくり計画(新市建設計画)、第一次宮若市総合計画、都市計画
マスタープランその他の上位計画・関連計画において、
市役所周辺地区を本
市の中心拠点とすることが示されている
・土地利用の方向は「新市の中心拠点として、防災拠点となる新市庁舎や生
涯学習施設など公共・文化機能が集積する多様で高度な都市機能の集積を
図る」とされている
●都市計画における位置づけ
《都市計画マスタープラン》
公共施設や商業・業務施設が集積する市の中核となる都市機能を維持・強
化しつつ、周辺住宅地や田園地との調和を図りながら、賑やかで魅力ある
市街地形成を図るとともに、高齢者をはじめとして誰もが暮らしやすい環
境づくりを進める
《都市計画区域マスタープラン(県策定) 》
旧役場からJR バスセンター周辺地区を中心拠点として位置づけ、生活サ
ービス拠点の形成を図る、大規模集客施設の立地誘導方針において「旧宮
田町役場周辺を『拠点』と位置づける
中心拠点公共施設の状況
中心拠点整備
■建物現況図(構造・階数・建築年・延床面積)
■中心拠点の問題点
①耐震診断の結果、地震動に対する強度が不足した施設が複数ある
・複数の建物が「想定する地震動に対して所要の耐震性に疑問有り」と判定
②施設、設備が老朽化した建物がある
・過半数の施設が、建設後30 年以上を経過するなど老朽化が著しい
③施設が「たこ足状」に分散している
・行政棟は本館・第一~第三別館に分散しており、日常的な執務上不要な移動が発生
・利用する市民にとって混乱を招いている
・増築や設備の部分更新の繰り返しは、長期的にはコスト増につながる恐れがある
・区域内における機能間の繋がりが不明確で、有効・有機的な活用が行われていない
④災害時の危険性
・遠賀川の浸水想定において浸水の恐れがある区域に含まれる
⑤バリアフリー化が遅れている
・対策が一部に限られ、高齢者や障がい者にとって大変利用しづらい状況
・区域全体についても同様にバリアフリー化への対応が遅れている
⑥市民の多様な利用の阻害と景観上の問題
・老朽化した建物と駐車場で埋められており、市民の一体感やまちの誇りをはぐくむ
には不十分
・宮若リコリスと庁舎等との景観の差によりイメージダウンをもたらす恐れ
・年月の経過と共に建物の正面性が失われ、いずれの建物も裏口から利用するイメージ
・マリーホールや宮田文化センターへのアプローチがわかりづらく貧弱な状況
■中心拠点整備の基本的考え方
○市民ができてよかったと実感できる拠点づくり
本市の顔となり、個性と魅力にあふれ、市民や立地企業が愛着と誇りを感じるような都市の中
心を形成していくことが、これからの宮若市にとってひとつの大きな課題であり、市民がまち
に抱いているマイナスイメージを克服していくためにも、中心拠点形成に向けて積極的な取り
組みを図っていく。
○様々な課題への的確な対応
近年の激甚化する災害に対する不安の払拭、高度化・多様化する市民のニーズへの対応、交流
やイベントなどの活動の場の提供、さらには周辺の河川空間と一体となったすぐれた景観・環
境を提供していくことなど、これまで宮若市に不足していた真の中心拠点の形成に向けた総合
的な取り組みを進めていく。
○長期的な視点による中心拠点の形成
単に危険性のある建物の更新や不足機能の立地のために取り組むのではなく、これからの宮若
市が「市民・企業・行政が協働で創る自立都市」を実現していくための主要プロジェクトとして
位置づけ、今後、持続できる都市、安心して住み続けることができる都市を展望するなかで、
その中心としての役割を果たしていくことが求められていることに留意する。
○中心拠点を取り巻く周辺市街地のまちづくりのきっかけとなる拠点整備
中心拠点を取り巻く市街地は、建物の老朽化や狭小な道路幅員、空き店舗の増加などの賑わい
の不足など衰退の傾向が見られるが、中心拠点を整備することによってこれまで以上に市民が
訪れるきっかけとなり、その流れが周辺に波及して、市街地の更新を促すような好循環を生み
出すきっかけづくりを狙いとしていくことに留意する。
⑦周辺からのアクセス性が悪い
・区域の北・西側の市道は幅員が不十分、また、変則交差点のためアクセス性が悪い
・北側道路は幅員不足のため大型車両の通行が制限され、中心拠点の活用に支障が生じている
・歩道整備が遅れており、歩いて利用する時の危険性が高い
①市民に開かれた快適な都市空間の形成
■公共施設棟別概要
名称
区分
設置・
管理者
構造
延床面積
(㎡)
階数
完成年
経過年
宮若市役所
(本館)
庁舎
宮若市
RC 造
1,855
2
S33
56
〃
(第一別館)
〃
〃
RC 造
666
2
S53
36
施設内容等
議場等を含む
[1階]建築都市課,環境保全課,水道課
[2階]土木建設課,102 会議室,103 会議室
[1階]宮若市福祉事務所
[2階]産業観光課,農政課,農業委員会,
監査事務局・宮若市福祉事務所
[1階]土地対策課,検査員室,土地改良区
[2階]土地対策課
〃
(第二別館)
〃
〃
(第三別館)
〃
〃
S造
585
2
S35
54
〃
(議会委員会棟)
〃
〃
RC 造
542
2
H10
16
委員会室,控室,地域包括支援センター,
情報公開室
38
[1階]書庫,消防格納庫
[2階]書庫
27
[1階]教育長室,学校教育課
[2階]学校教育課
〃
(書庫・倉庫)
〃
〃
(教育委員会執務室)
〃
小
〃
〃
〃
S造
S造
S造
計
697
389
271
2
2
2
H5
S51
S62
21
5,171
宮若市宮田文化センター
・中央公民館
文化
施設
宮若市
RC 造
2,336
2
S52
37
客席579 人,ステージ,控室
・学習室、会議室、調理室、視聴覚室、事務室
宮若市多目的会館
(マリーホール)
〃
〃
RC 造
1,080
2
H5
21
可動椅子300 人,ステージ,
ミーティングルーム
宮若市生涯学習センター
(宮若リコリス)
〃
〃
RC 造
3,180
2
H24
2
エントランスホール,図書館,研修室(3 室),
キッズパーク,ボランティア室,授乳室
小
計
6,596
直鞍広域消防本部
宮田消防署
消防
施設
教育支援センター
その
他
宮若市
S造
宮若交通安全協会
〃
その他
軽
S造
合
■5つの基本方針
計
広域圏
RC 造
1,599
292
2
2
2
S59
H12
30
14
事務室,研修室,和室
(旧宮若市地域交流センター)
現宮若警部交番敷地内
(警部交番移転用地に建設用地を確保)
13,658
※完成年欄のアミは昭和56 年以前の建築、経過年は平成26 年現在の建築後経過年数
■中心拠点の整備課題
○建物の安全確保の緊急性
不特定多数が訪れる庁舎等の安全性の確保は緊急を要する
市民が文化センターや図書館、庁舎などに目的を持って訪れるばかりではなく、楽
しく、快適に憩うこともできる公園や広場と一体となった都市空間とする。
人や車の流れのコントロールにより安全で利用しやすい動線処理を行うとともに、
全ての施設が調和した質の高いデザイン、親しみやすいデザインによる空間形成を
行う。
②市民文化の中心としての機能・環境の整備
○庁舎機能の更新
建物の更新・統合化、民間施設との複合化、駐車場の確保と歩行者
動線の安全性の確保などを念頭に置いた機能更新を図る
○マスターデザインの必要性
周辺道路や河川緑地、その他周辺条件との整合性、拠点内の一体的
な土地利用のあり方等を整理したマスターデザインの作成
本市における文化・学習の中心としてその機能の向上を図るとともに、木陰や休憩ス
ペースなど中心にふさわしい周辺環境整備を図る。
③質の高い行政サービスの確保
ワンストップサービスの実現、効率的かつ柔軟な行政サービスの確保、ICT技術
の活用、災害に強いプランと構造など、質の高い行政サービスが提供できる庁舎の
整備を図る。
④防災拠点機能の充実
行政は災害に対して様々な役割を担っており、現状の不十分な状況に鑑みて、中心
拠点において総合的な防災拠点機能の向上・充実を図る。
○防災拠点機能の確保
・庁舎機能との円滑な連携が可能な防災拠点施設の確保が必要
・地盤面の改良や施設配置・構造・プランなど災害時に必要な機能
を果たすことができるような検討を行う
○広場・緑地機能の整備
・イベント広場・憩いの緑地・周辺の商店街等との連携など、ゆとり
と快適な景観を備えた空間整備が必要
・文化施設の利用に当たって、周辺環境が調和した景観・雰囲気を
持つ質の高い空間整備が必要
○アクセス性の改善
都市計画道路の整備と橋梁の改善、バスルートの再編・乗降場の確
保、歩行者自転車によるアクセスに配慮した基盤の整備が必要
⑤協働のまちづくり、交流、イベントの機能の確保
市民・企業・行政が協働してまちづくりを行う拠点として、様々な交流機会の提供や、
多様なニーズに対応できるイベント、コミュニティ活動の場の提供など、多様な利
用を可能とするスペースの確保を図る。
■整備に当たっての留意点
●誰もが利用しやすいユニバーサルデザインによる空間づくり
バリアフリーや案内表示などユニバーサルデザインの考え方に基づいた拠点づくり
●環境や省エネルギーへの配慮
省エネルギーや省資源、自然エネルギーの活用など環境にやさしい仕組みを取り入
れ、自然環境を守り育てることが象徴できるような拠点づくり
●厳しい財政事情への配慮
無駄のない、長期的な建物コストの適正化など、財政への負担を軽減する取り組み