平成27年度 事業計画 - 公益社団法人 吉川市シルバー人材センター

平成27年度
事業計画
わが国では諸外国に例を見ないスピードで高齢化が進行し、65歳以上の高齢者数は、平
成37年には3,657万人となり、平成54年には3,878万人となることが予測され、
また75歳以上高齢者の全人口に占める割合は増していき、平成67年には25%を超える
見通しと考えられており、少子高齢化による労働力人口の確保、社会保障関係費の増大等に
直面しております。
一方、団塊の世代の退職者数が増えているものの、法改正によって定年の引き上げや継続
雇用制度の導入等の背景も想定され、センター会員数については平成22年度の553人を
ピークに年々減少してきており、また安全・適正就業等の強化、推進等により事業実績も減
少傾向となり、更にセンターを取り巻く環境、制度も大きく変化しております。
こうした中、多様化する地域ニーズに広く応えられるよう、地域社会に向けてより魅力あ
る組織となるよう各種情報等を発信し、また会員の就業や社会活動等を通じて個々の生きが
いのための創生に努めるとともに、適正な就業を推進し、会員数並びに事業量の確保進展に
努めて参ります。
さらに第2期中長期計画「生涯現役」(平成27年度~平成31年度)の各種施策に基づ
き、基本理念であります「自主・自立」「共働・共助」のもと、会員の豊富な知識や経験を
活かし、地域に密着した活動を通じて、地域から真に必要とされる魅力あるセンターを目指
して参ります。
経済情勢の変化、高齢化並びに地域交流の希薄化等の諸問題に対し国の各種高齢社会対策
が行われる中、受け身から担い手への意識を高め、会員間のコミュティを強化し、多様化す
る地域のニーズ並びに会員のニーズに柔軟に応えられるよう会員・役職員が一丸となって以
下に掲げる基本方針に基づき事業の実施、発展に取り組んで参ります。
1、基本方針
(1)運営体制の充実
(2)中長期計画の推進
(3)就業機会の開拓
(4)就業機会の公平な提供
(5)会員の入会促進
(6)普及啓発活動の促進
(7)技能講習会の開催
(8)安全就業意識の啓発
(9)有料職業紹介の実施
(10)一般労働者派遣事業の実施
(11)ボランティア活動の推進
(12)独自事業の実施
2、実施計画
(1)運営体制の充実
理事を中心とした諸活動の展開により、会員意識の改革等の基盤整備、各部会の事業
の推進並びに各種研修会や調査研究等の事業を通じて役員及び事務局の知識等を高め、
センター運営体制の充実に努めます。
また厳しい財政状況の中、各種事業や業務の見直しを行い、歳入に見合った歳出構造
への転換を図り、経費の抑制や事務の効率化による安定した運営体制に努めます。
(2)中長期計画の推進
第2次中長期計画「生涯現役」(平成27年度~平成31年度)の基本計画に基づき、
理事会並びに専門部会が中心となり、目標達成に向け合理的かつ効果的な各種施策の実
行に努めます。
また毎年度の半期ごとに中長期計画の各種施策の進捗状況や課題等の検証を行い、セ
ンターの現状把握及び対策に努め、その経過及び結果等を事務局だより等で会員に向け
情報提供します。
(3)就業機会の開拓
就業機会開拓創出員を置き事業部会との情報交換を密にし、新規就業機会の拡大に努
めるとともに、会員の経験、技術及び希望職種等を会員情報等で再確認し、的確に把握
することで当該業務の要件に見合う就業機会の獲得に努めます。
更に理事並びに事業部会は、過去に受注のあった取引先や現在受注のある取引先に訪
問し、仕事の掘り起しに努めます。
また未就業者会員に適切な就業機会を提供するため、会員の就業希望や健康状態等に
ついて毎月1回組織部会による未就業相談会を開催し、的確な情報収集、提供に努めま
す。
(4)就業機会の公平な提供
センターは会員組織であるため、全会員に公平な就業を紹介するため、仕事情報を事
務局掲示板及び事務局だよりで発信し、希望と能力を活かせる適格な会員に就業機会の
提供を行います。
また、適正な就業を推進するため「就業の基準に関する要綱」に基づき、長期就業の
是正を行うとともに、発注者の理解を得ながら出来る限り多くの職種にローテーション
就業が適用できるよう努めます。
(5)会員の入会促進
社会参加意欲のある健康な高齢者で、その就業や社会奉仕活動等の活動機会を希望す
る高齢者に対して、毎月1回入会希望者説明会を開催し、シルバー事業の基本理念や目
的、制度、会員構成等の仕組み等を十分説明し、理解深化に努めます。
また、センター広報誌「シルバーよしかわ」やセンターホームページに各種事業内容
を掲載し、広く市民の方がセンター事業を理解して頂けるよう情報提供に努めます。
更に役職員、会員による知人等の人脈を活用し、新規入会会員の促進に努めるととも
に、会員間のコミュニティの強化並びに賛助会員への入会を促進し、退会を希望する会
員の抑制に努めます。
(6)普及啓発活動の促進
センター事業を広く市民に理解していただくためにセンター広報誌「シルバーよしか
わ」を年2回(1月、8月)市内全世帯へ配布するとともに吉川市の公共施設へ設置
し、また吉川市が主催する市民まつり等へのイベントへの参画を通じて、シルバー事業
の周知を図ります。
さらに各種事業内容をセンターホームページに随時更新し、シルバー人材センター事
業普及啓発促進月間(10月)では広報部会が中心となりパンフレット配布等の街頭P
R活動を実施し、センター事業の公的性質、社会貢献活動組織についてPRに努めます。
(7)技能講習会の開催
会員の技能向上と後継者育成並びに発注者の方に、よりご満足いただけるサービスの
提供を図るため、機械除草取扱講習会(5月)、施設管理作業並びに屋外作業会員を対
象とした接遇講習会(8月、2月)及び作業班リーダー研修会(10月)等を開催いた
します。
(8)安全就業意識の啓発
センターにおける「安全・安心」な就業は会員による安全対策を具体的に就業等に活
かすことが重要です。会員個々が理解している安全対策を徹底できるよう、安全管理委
員会は就業現場の巡回及び就業会員への声掛けを充実させ、安全就業意識の高揚に努め
ます。
さらに就業途上の交通事故防止を目的とした交通安全講習会(11月)を開催し、会
員の安全就業意識の高揚に努めるとともに、会員個々が身体に関する機能や健康状態の
変化を自覚していただき、無理のない仕事の選択等の指導、助言に努めます。
なお、就業において傷害事故や賠償事故が発生してしまった場合には、安全管理委員
会が事故現場の状況を確認し、必要に応じて当該会員等の関係者から聞き取り、原因の
究明や改善方法を精査し、再発防止対策の樹立に努めます。
(9)有料職業紹介事業の実施
公益法人いきいき埼玉の実施事務所として職業紹介責任者を配置し、臨時的かつ短期
的又は軽易な業務に係るものであって、請負・委任になじまない仕事については、有料
職業紹介事業として対応します。
(10)一般労働者派遣事業の実施
臨時的又は短期的な就業等であっても発注者から会員が直接指揮命令を受ける仕事や
発注者の従業員と混在する仕事のような受託事業による就業ができない仕事については、
発注者にシルバー人材センターの適正な就業形態について充分に説明し、理解を求め、
一つの選択肢として一般労働者派遣事業による適正な就業を推進して参ります。
また、一般労働者派遣事業の新規開拓に努めて参ります。
(11)ボランティア活動の実施
単に就業を通じて健康を維持し、収入を得るという側面だけではなく、就業以外の社
会貢献活動の充実に向け、ボランティア運営委員会を組織化し、施設への慰問活動(
回)、
清掃奉仕活動(JR吉川駅周辺(8回)・市民交流センターおあしす(4回))及び通
学路見守り事業(月おおむね4回)の組織的な実施に努めます。
(12)独自事業の実施
会員の働く機会を広げるために、会員の創意、工夫、趣味及び特技が活かせる独自事
業の開拓に向け、センターの性格や目的を踏まえ、会員の適正の合った就業機会が創出
できるよう独自事業の充実に努めます。
また、あいあい傘事業、シルバー農園事業、ヨガ教室、洋服直し、手芸教室、パソコ
ン教室、着付け教室及び野菜販売を実施し新規受注の拡大や就業機会の確保を図ります。