◇MYNOS-2015 年 8 月号- AWS で IBM AS/400 データベースを使う ----- リアルタイムデータ処理もユーザーストレス無しに構築 ----Web システムをクラウドに展開して、エンドユーザーの利便性を上げたいが、データは社内の AS/400 に集約しているため、そう簡単なことでは無いのでは、と思っているお客様がいらっしゃ るのではないでしょうか。 今回ご紹介する方式は、オンプレミスと AWS 間に VPN を構築して、AWS で AS/400 データ ベースを利用した事例です。 ■実現したいこと 1.社内やデータセンターにある AS/400 のデータを使って、インターネットに Web システムを構築して公開し、同時に社内システムでも利用したい 2.ユーザーが発注などするための基本データの一覧や、発注処理自体を、 リアルタイムにまたストレス無しにできるようにしたい 3.AS/400 のデータには個人情報が含まれているため、セキュアであるシス テムにしたい 4.コールセンターの電話受付から、時間帯を気にする必要のない Web シス テムに移行することにより、好きな時間にユーザーが発注などできるようにした い ■システム構成図 ■実現のためのキーワード 1.AS/400+AWS(EC2) システムの使用目的は? AS/400 エンドユーザーがアクセスする エンドユーザーの基本データや発注 ための Web 画面を提供 データなどの保管、社内システム側 2.VPC(VPC:Amazon Virtual Private Cloud)+ODBC それぞれの役割は? ODBC AWS 上に用意されたお客様専用の 仮想ネットワーク空間 AS/400 のデータベースドライバを データソーズとして定義し利用する 3.オンプレミス側ルータ セキュリティは? オンプレミス側ルータ VPC とオンプレミス側ルータ間に VPN が張られます。 AWS で検証済みのルータ一覧と必要な IPsec 通信設定は、aws.amazon のサ イトで確認が必要になります。 4.ELB(Amazon Elastic Load Balancer) 可用性の確保は? Load Balancer (Amazon ELB) 複数の Web サーバーを AWS に配置させることが可能です。 Web サーバーの生存確認(health.check)もユーザーファイルで行えます。 (補足)SSL 適用する SSL 製品により異なりますが、ELB や各 EC2 にキーを配置します。 ■まとめ 今回の事例では、AWS から AS/400DB2 の接続をご紹介しました。 他に Microsoft Azure を利用した事例もあります。いずれの場合も AS/400 の データをリアルタイムに参照や更新が必要であれば、積極的に VPN の仕組み を使うべきと思います。一方ルーターの設定変更が難しい場合は、Azure のサ ービスバス方式での構築方法があります。詳細は、弊社ホームページのお問 合せフォームまたは、貴社担当営業まで是非お問い合わせください。 解説:東日本ソリューション本部第一ソリューション開発部
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