他者を気遣う人につくりかえられる甲府カトリック教会司祭ロヘリオ・カルデナス神父甲府カトリック教会に赴任してから四年の間、私は数回、国際ミサを司式する機会に恵まれました。国際ミサは、私だけでなく私たち皆にとって、たくさんの外国語に触れる素晴らしい機会を与えてくれます。また、国や生まれ育った背景・文化の異なる人々と共に集い国際ミサを祝うことで、私たちクリスチャンはそれぞれ孤独で孤立した存在ではないのだと実感することが出来ます。私たちは互いに競ったり打ち負かしたりするためではなく、一つの教会、キリストの弟子という一つの共同体として集い団結するのです。今日、私たちが本当に必要としている大切なこととは何でしょう？私は、教会共同体それ自身と私たちがミサの中で行う様々なことがその答えになると思います。国際ミサの中では、共同祈願はそれぞれの国の言葉で行われます。ある人が自国の言葉で祈りを捧げている時、他の人はその意味が理解できていないかもしれません。けれど私たちは、主がその祈りを聞き届けてくださることを願って、同じ言葉で応えます。それはとても美しいことです。私たちはお互いのために祈ります。典礼の中のこの部分(共同祈願)は、お互いの特定な必要と他の人の幸福についても自分のこと同様に気にかける必要があるのだということを私達に思い起こさせてくれます。しかし私達は、ミサを祝うということの内に永遠に留まっていることは出来ません。ミサの終わりに、私たちは「行きましょう、主の平和のうちに」と促されます。この「行きましょう」はミサの中の数々の美しい言葉や所作をすっかり忘れて「去って行く」ということではありません。「行きましょう」という促しには、「主の平和が皆さんとともに」というミサの中の美しい言葉や、共同祈願における私たちの祈りが実現するよう行動することへの期待が込められているのです。隣人へ、職場へ、そして本当に助けを必要としている人が置かれている苦しい立場や切羽詰まった状況において、ミサの中の数々の美しいことを私たちが自分の手でもたらしていくことを期待されています。この教会では、これまでにもたくさんの行いをもって“違う”兄弟姉妹への気遣いがハッキリと示されてきました。そして私がこの教会の共同体について心から誇りに思っていることは、まさにそのことなのです。というのも、実は最近、家庭内暴力の被害にあった外国人女性が顔にひどいアザをつくって駆け込んできました。その女性は、自分とは国も育ちも違う国の人（この教会のある外国人グループのリーダー）によって連れて来られました。そして教会の日本人リーダーの何人かの自主的な援助によって本当に必要とする助けを得ることが出来たのです。たとえミサの外であっても、私たちがお互いの必要に対してこのように行動することが出来る時、パンとブドウ酒の秘蹟に込められたメッセージが私達に明らかなものとして示されます。すなわち私たちは一つに結ばれ、互いに仕え合う者となるよう召されたのだということです。そして私たちが他者を気遣う時、また平和と統一を推し進める時、他者の幸福を自分の幸福同様に望む時、ともに祝い分かち合うミサがイエスの弟子として生きる私たちを全く新しい自分に作り変えることにおいて成功をおさめたのだということになります。私たちが礼拝のために集う時だけでなく、ともに協力し周りの人々に善意を証明する道を切り開こうと行動する時、ご聖体の恩寵が私達ひとりひとりのうちに存分に働いているといえます。感謝の祭儀にともに集うことの価値が、国際ミサにおけるそれと同様、私達ひとりひとりのうちに強く留まることを望み祈ります。私は、共通の礼拝とみことばに聞くことと心のこもった所作とが、わたしたちの住む世界や社会をより良いものとする一助になると堅く信じます。お知らせ 1. 初聖体 6月7日(日）　聖体の主日のミサの中で、次の8人の方が初聖体の恵みを受けられました・今井　創様・風間　大輝様・風間　遙香様・鈴木　賢司様・米長　愛里様・松住　祐里様・イエム　トリスタン　アレクサンダー　健様・今津　奈津江様 2. 転入中川　武様（霊名　パウロ　）（6月８日）大分県別府教会より、当教会に転入されました。お住まいは、石和町です。　東ブロックに入りますのでどうぞよろしくお願いします。お仕事は、音楽関係ですので、いろいろな教会行事等でご協力頂けることを期待しています。３．内藤神父様の初ミサ 4月29日に叙階された内藤聡神父様の甲府教会での初ミサを8月23日(日）におこない、ミサ後、サンタルチア講堂でお祝いの会を開きます。４．第2回　信徒養成講座の開催戦後70年にあたり、8月29日（土）・8月30日(日）に鎌倉雪の下教会の山口道孝神父様をお招きして　平和を考える講座を次の通り開催します。よい機会ですので、お知り合いの方等お誘いあわせの上、ご参加下さるようお願い致します。 (1)こどもとともに平和を考える。（8月29日　16時～） (2)戦後　70年　アジアの視点から（8月30日　12時～）５．講演会「賢治のいのり」へのお誘い今を生きる私たちに宮沢賢治が残してくれたメッセージについて、ご一緒に考えましょう！つぎのとおり、講演会を開きます。お友達やお知り合いの方をお誘いし、ご参加下さるよう、お待ちしております。［日時〕　7月5日（日）　11時30分より［場所〕　甲府カトリック教会　サンタ・ルチア講堂［講師］　宮澤賢治先生（白百合女子大学名誉教授）（問合せ先　地域福祉委員会　木村）６．子どものサマー・キャンプについて今年も、サマー・キャンプを8月11日（火）～12日（水）に「ウッドビレッジ伊奈が湖」で行います。小中学生の皆さん、　お友達と一緒に参加し、カテキズム、聖書の勉強等楽しいプログラムがいっぱいです。ご父母などの皆さん、こどもさんを是非　参加するようお勧め下さい。・参加費　1000円/人（兄弟2人目：500円）　（ご事情のある方は田代神父様にご相談ください）・申し込み締切　7月　12日(日）（詳細は、聖堂入口のチラシをご覧ください）（問合せ及び申込み先：池田委員長）７．甲府教会　中高生会毎月　第３日曜日のミサの後、行います。内容は、聖書の分かち合い（指導：シスター浦田）をしています。その他、みんなで相談して、いろいろな活動をしていきたいと思います。中高生のお友達の皆さん　ご参加下さい。問合せ先：池田委員長８．７月のピーターラビット７月は、２１日（火）　１３時より、センターで行います。今月のテーマ：「秋のフリーマーケットに向けて手芸品などをつくりましょう！！」詳細は、センター掲示板をご覧ください。楽しいお茶会もありますので、多くの皆さんの参加をお待ちしております。（問い合わせ先　東ブロック　三枝もも子さん）９．こどもサポートやまなしこどもサポートやまなしも発足　2年を経過して、　毎月第2・第４日曜日には、寿荘（丸の内3丁目）で、約10名の中学生等が多くのチューターと楽しく勉強しています。また、Hさんがかかわっているご家庭では、6月に可愛い赤ちゃんが誕生するなどうれしいこともありました。しかし、一方では、発足以来　関わったお子様やご家庭は90件を超え、こどもや母子家庭などを取り巻く環境は、真夜中に警察に連れられ、身内からの暴力におびえながら着の身着のままで避難してくるお母さんと幼児等厳しい現実があります。このような弱い立場にある子どもたちの中におられるイエスさまとともに祈り、歩んで下さる協力者を求めております。具体的には、次のご協力をお願い致します。 ①会員又は賛助会員として入会、活動や経済的な支援・会員　学習会等への送迎、、病院、関連機関への同行支援等・賛助会員　経済的サポート　年会費　一口　1,000円 ②食品・家電・寝具などのご寄附なお、今月は、7月21日（火）　拡大運寧委員会（18時30分より甲府カトリック教会）、来月8月　4日・5日は、こどものキャンプを予定しております。また、相談は電話（常時）と面談（毎週水・金曜日　10時～16時　こどもサポート事務所（寿壮）です。１０．関係団体からのお知らせ (１)NPO法人　やまなしライフサポート ①炊き出し　毎週木曜日　午後2時より準備、午後4時30分から食事を行います。ご参加いただける方は、定刻までに甲府カトリック教会にご集合下さい。 ②７月の市内パトロールは、７月２6日(日）　午後2時から行います。ご参加いただける方は、定刻までに甲府カトリック教会にご集合下さい。 (２)自殺予防ネットワーク山梨 ①７月５日（土）　ほのぼのサロン　センター　13時～17時 (以上）初聖体を終えて～みんなの感想～松住祐里（ベルナデッタ）初聖体は、とてもきんちょうしました。初聖体の前から勉強をたくさんしてきました。マリアの祈りや主の祈りを暗記できるようになりました。その前にもきんちょうすることがありました。へやに入って神父様と二人きりでお話しすることです。でもゆるしのひせきを乗り切らないと初聖体が出来ないからがんばりました。いろいろなことを教えくれたシスターには、とても感しゃしています。初聖体の前は自分が言うところやご聖体のいただき方をもう一度確認しました。そして、初聖体が始まりました。歩いている時もドキドキしました。パンを食べる時は舌を少しだけ出して食べました。ブドウ酒は、にがくてあまずっぱいような味でした。自分が言うところもまちがえないで言えました。初聖体を終えて、イエス様やマリア様のことをもっとよく知りたいなと思いました。今井創（ルカ）ぼくは、四人兄弟の四番目です。教会でお兄ちゃんとお姉ちゃんたちはみんなご聖体をいただいているのに、ぼくだけいただけなかったのでいつも少しうらやましかったです。ぼくは今年、四年生になって初聖体の勉強をしました。ぼくもご聖体をもうすぐいただけるんだと思いました。ゆるしのひせきを受けて、今までの罪を言いました。次の週になって初聖体をいただきました。初めてご聖体をいただいて、ご聖体がこんな味なんだと思いました。ご聖体をいただくのはきんちょうしたけど、うまく食べることができてよかったです。初聖体が終わってパーティーをしてもらいました。いろいろな食べ物があっておいしかったです。食べ終わったあと、初聖体の感想を言いました。とてもきんちょうしました。これからはお兄ちゃんたちみたいにご聖体をいただくことができるので、嬉しいです。ケンイエムトリスタンアレクサンダー健初聖体を受けられて、とてもうれしかったです。初めは１時間のミサがとても長く感じたけど教会学校で「主の祈り」を教えてもらい、ミサで信徒の人たちといっしょに、初めて全部唱えられたとき、ひとつになれたと思いました。罪にはいろいろあることも勉強しました。今はイエス様のご聖体のパンに守られていると思います。これからも大切にして、神さまに喜ばれる人になりたいです。８月号にも初聖体の記事を特集いたします。おたのしみに・・・ ✞ 日今月の典礼奉仕表（７月）✞ 先読み７月第一朗読第二朗読ブロック長谷川北５日御荘１２日山田原田小泉大井峡西１９日大木田村田村長野南２６日松住平田平田池田峡南平瀬山城８月２日 ✞ 子どもとともに捧げるミサ聖堂案内今井（勇）子どもとともに捧げるミサ今月のこよみ（教会暦、行事等）✞ ・主日のミサ日曜日１０：００～（聖堂）、土曜日１８：００～（イエスのカリタス甲府修道院）・平日のミサ金曜日０９：３０～（聖堂）７月５日（日）年間第１４主日１０：００１５：００～～ミサ（地域福祉委員会主催講演会）講堂スペイン語ミサ（ Español）１２日（日）年間第１５主日１０：００１５：００～～ミサ（教会委員会）ポルトガル語ミサ（Português）１９日（日）年間第１６主日１０：００１２：００～～ミサ韓国語ミサ１０：００１４：００～～ミサ英語ミサ１０：００～ミサ１５：００～スペイン語ミサ２６日（日）８月２日（日）年間第１７主日年間第１８主日清掃当番表（７月、８月（ 한 글 ）（English）（ Español）各ブロック輪番制）７月５日（日）ペルーグループ７月２５日（土）山城ブロック７月１１日（土）峡西・中央ブロック７月２６日（日）フィリピングループ７月１２日（日）ブラジルグループ８月２日（日）ペルーグループ７月１９日（日）韓国グループ８月８日（土）東・西ブロック