平成27年2月1日付で代行将来分返上が認可されました。

■
平成27年2月1日付で代行将来分返上が認可されました。平成27年2月分(平成27年3月
納入告知分)からの厚生年金基金掛金および厚生年金保険料が変更となります。
■
基金の掛金は事業主が全額負担することになります。
・これまで加入員の方から納めていただいていた基金の掛金分は、今後、国の「厚生年金
保険料」として日本年金機構に納めることになります。この「厚生年金保険料」はこれ
までの「厚生年金保険料+基金掛金」の額と同じです。
○ 平成27年1月分(平成27年2月納入告知分)までの掛金率は、従前のとおりです。
○ 平成27年2月分からの掛金率
平成27年1月分まで
平成27年2月分から
基金の合計掛金率 63 / 1000
加入員の負担
事業主の負担
国
へ
納
付
事業主の負担
事務費掛金
2 / 1000
2 / 1000
10 / 1000
加入員の負担
事務費掛金
加算特別掛金
厚
生
年
金
基
金
へ
納
付
基金の合計掛金率 23 / 1000
加算標準掛金
10 / 1000
厚
生
年
金
基
金
へ
納
付
加算特別掛金
10 / 1000
加算標準掛金
10 / 1000
基本標準掛金
1 / 1000
基本標準掛金
基本標準掛金
20 / 1000
21 / 1000
厚生年金保険料
厚生年金保険料
67.37 / 1000
67.37 / 1000
国
へ
納
付
厚生年金保険料
厚生年金保険料
87.37 / 1000
87.37 / 1000
※厚生年金保険料は、平成26年9月現在です。
【代行将来分返上Ⅱ】給付に関する一部変更
■
平成27年2月1日の将来分返上の認可日以降、厚生年金基金が支払う基本年金額の計算
方法が変更となります。
【平成27年2月~代行返上認可(平成28年9月予定)まで】
■
計算方法変更について
<理由>
・平成27年2月以降の加入員期間に係る代行部分の年金が、国から支払われるため基本
年金額の計算方法変更が必要となります。
<影響>
・厚生年金基金と国の年金額を合算すると、従前と同額になります。
・平成27年2月以降も厚生年金基金の加入員の方が、年金請求されたときに該当します。
既に退職された方は該当しません。
○ 年金給付のイメージ
1.
平成27年2月以降の加入員期間が無い受給者は、従前どおり基金から
給付します。 【既退職者の年金給付は、当パターンです。】
加算年金
基本年金(プラスアルファ部分)
基本年金
基本年金(代行部分)
▲
H27.2
2. 平成27年2月以降の加入員期間が有る受給者は、基金と国から給付さ
れます。
加算年金
基本年金(プラスアルファ部分)
基本年金
この部分は
国から給付
基本年金(代行部分)
▲
H27.2
【代行将来分返上Ⅲ】独自給付に関する変更
■
”将来分返上”により、平成27年2月以降の期間に係る代行部分の年金が、国から
支払われるため、年金支給額の補填を目的とする給付です。
年金支給額 =
基本年金額
― 支給停止額
一般的に、”支給停止額”の扱いが厚生年金基金と国で相違するために当該給付
が必要となります。
■
独自給付は、基本年金額の計算式を変更した部分のみが対象となります。
□ 給付に関する一部変更
平成27年2月以降の加入員期間が有る受給者のイメージ図
加算年金
基本年金(プラスアルファ部分)
基本年金
独自給付
の対象
基本年金(代行部分)
▲
H27.2
≪独自給付の主な内容≫
1.障害厚生年金の受給者
・国から障害厚生年金を受給していることにより、老齢厚生年金が支給停止となる場合。
2.遺族厚生年金の受給者
・国から遺族厚生年金を受給していることにより、老齢厚生年金が支給停止となる場合。
3.失業給付の受給者
・失業給付等を受給することにより、老齢厚生年金が支給停止となる場合。
4.在職老齢年金の受給者
・基金加入事業所以外の他の職場に勤務(在職)により、在職老齢年金が支給停止となる場合。
・また、支給停止額が基金と国で異なる場合。
5.国の年金受給資格が無い受給者
・国の年金加入期間が25年※に満たないため、65歳からの老齢厚生年金の受給資格を取得
できない場合。 (基金の基本年金は、加入員期間が1ヶ月以上で給付されます。)
※法改正:平成27年10月1日施行(予定)により、10年に短縮されます。
・当該受給者は、独自給付の対象となる額(全額)が補填対象となります。