40年にわたって業務を支えてきた インターシステムズ

INTERSYSTEMS SUCCESS STORY
InterSystems Caché
株式会社辰巳商會
40年にわたって業務を支えてきた
インターシステムズテクノロジーによるシステム開発
大正9年に設立された株式会社辰巳商會は、
「共生の時代、心をつなぐ輸送システム」をスローガンに、海運業をはじ
めとして、港湾運送や倉庫に航空貨物代理店など、輸送を中心とした7つの分野で事業を展開しています。同社では、
1970年代の後半から基幹システムの構築に、インターシステムズのテクノロジーを採用し、それ以降、長きに渡り、
インターシステムズのテクノロジーを基盤にシステム開発を行っています。現在も、InterSystems Cachéで構築
された数多くの基幹システムが、同社の日々の業務とサービスを支えています。
主要な利点
40年以上にわたる安定した開発と運用
フローチャートが不要な優れた開発環境
業務に合わせたシステムを構築できる柔軟性
1970年代から業務を円滑にする
システム開発に取り組む
株式会社辰巳商會が、1970年代からインター
ンターシステムズのテクノロジーの印象を語り
ます。
お客様ご紹介
株式会社 辰巳商會
http://www.tatsumi-cs.co.jp/
て、コンピュータ室の平田米市室長は、次のよ
辰巳商会の成長をITで支えてきたコ
ンピュータ室が絶大な信頼を寄せる
〒552-0021 大阪市港区築港4丁目1番1号
うに振り返ります。
インターシステムズのテクノロジーと出会って
大正9年9月28日
システムズの製品を使い始めたきっかけについ
本社所在地
創立
「当時のコンピュータ室長は、とても発想が突
から約40年。その間に、株式会社辰巳商會は
飛な人物で、ITの理屈から業務のフローを決め
大阪を代表する総合物流企業として、飛躍的な
るのではなく、現場の業務が求めているITを構
成長を遂げてきました。現在の同社は、海運業
従業員数
築するようにと考えていました。しかし、当時の
に陸運業、ケミカル・ターミナルと湾港運送業、
781名
主流だったCOBOLを使った基幹システムの開
さらに倉庫業に航空&複合輸送業とプラント輸
概要
発では、現場のニーズに合ったものが構築でき
送という7つの事業分野で、国内外にビジネス
資本金
7億5千万円
大正9年に設立された株式会社辰巳商會は、
「共生の時代、心をつなぐ輸送システム」
をス
ずに困っていたところ、DECで動くインターシ
を展開しています。そして同社の成長をITの分
ステムズの技術の実装を知ったのです」
野で支えてきたのが、コンピュータ室です。コ
インターシステムズのプログラミング言語と技
ンピュータ室では、7つの事業分野と業務部門
術は、元々 1960年代後半に医療分野のために
を含めて、8つのカテゴリの基幹システムをイン
事業内容
デザインされたもので、1970年代には日本で
ターシステムズのテクノロジーを使って社内で
海運業、港湾運送業、倉庫業、陸運業、航空貨
も医療関係を中心に導入が進んでいました。
開発し運用しています。
「この技術で運輸や倉庫業のシステムを開発し
「例えば、湾港運送業では約2万のコンテナを港
ようと検討をはじめたとき、医療系の開発例が
に保管し、その出入りは4∼5000に及びます。
中心となっていたことが気になりましたが、はじ
そのコンテナひとつひとつには、それぞれの荷
めて使ったときに、非常に取っ付き易いプログ
主や中身や目的地に通関関連の情報など、さま
ラミング言語だと思いました。それからまさか、
ざまなデータが紐付けられています。そのデー
40年にわたって付き合うことになるとは、当時
タが滞り無く現場で利用されることにより、円
は考えてもいませんでした(笑)」
と平田氏はイ
滑なコンテナの出し入れが可能になるのです」
ローガンに、海運業、港湾運送や倉庫に航空貨
物代理店など、輸送を中心とした7つの分野で
事業を展開。
物代理店業、船舶代理店業、通関業、通運業、
梱包業、プラント及び重量物の海陸一貫輸送、
国際複合輸送業、エコリサイクル業、場内各
種荷役業
海運業
航空&
複合輸送業
港湾運送業
陸運業
倉庫業
株式会社辰巳商會
コンピュータ室
室長
平田 米市
氏
森脇 健治
と平田氏は業務の一端を紹介します。
同社の業務は、一般的な物流業や倉庫管理業
とは異なり、コンテナや荷主ごとに、収集する
データに違いがあります。1つのコンテナで
プラント
輸送業
ケミカル・
ターミナル
株式会社辰巳商會
コンピュータ室
課長代理
「財務、給与」などの
勘定系システム
氏
開発したコードそのものが
継承性の高いドキュメントとして
利用できる明確さが魅力
IT部門そのものが強みになり会社
の発展に貢献していく
「これからは、タブレットやスマートフォンなど
もいくつかの異なる品物を同梱することも多
「コンテナ管理システムでは、過去のデータを
も業務で利用できないかと、検討を進めてい
く、品物ごとに管理の仕方が異なります。非
80万件以上は蓄積しています。それだけ膨
ます。具体的には、ICタグやバーコードとの
常に複雑な業務で、蓄積される情報量も膨大
大なデータでも、Cachéならば瞬時に必要な
組み合わせや、モバイル端末として活用でき
になるため、既存のパッケージ製品では対応
データを検索してきます。そのため、現場か
ないかを考えています。まだ、実際の導入に
できない基幹システムとなっています。コン
ら
『こんなデータを知りたいんだけど』
という
は至らないですが、Cachéの対応も含めて検
ピュータ室では過去に一度だけ、このコンテ
個別の細かい要望にも、柔軟に応えてきまし
証しています」
と森脇氏は今後に向けた取り
ナ管理システムをCOBOLで開発した経験が
た」
と森脇氏はコンピュータ室の体制につい
あります。その時の苦労について平田氏は
「開
て話します。
組みについて語ります。
「この春に、コンピュータ室に2名の新人が入
発したCOBOLのソースコードを出力してみ
現在は、各部署に配置された約900台のパソ
ると、膨大な量の紙に印刷されました。ところ
コンから Cachéで構築された業務システム
だけで、もう Cachéのコード開発を行ってい
が、同じシステムをインターシステムズのテク
を利用しています。サーバー側はリアルタイ
ます。今はまだテスト段階ですが、そんなに
ノロジーで組んでみたところ、数十分の一の
ムで稼動し、多重化されたストレージには自
時間をかけずに、実践的なシステムを開発で
コードで処理できたのです。この驚異的な違
動的にバックアップが作成されています。
きるようになると期待しています。それだけ、
いを体験してからは、ずっとインターシステム
「海運業は24時間でビジネスを展開している
りました。この2名は、数週間の研修を受けた
Cachéは習得し易く、業務に適したシステム
ズのテクノロジーを使い続けています」
と話し
ので、システムを止めるわけにはいきません。
を開発しやすい開発環境であり、データベー
ます。
旧システムの時代には、ハードウェアなどが
スだと思います。これからもコンピュータ室
コンピュータ室では、2000年代に入り、DEC
原因でシステムが停止することもありました
のスタッフは、Cachéを駆 使して、IT部 門 そ
上の古い実装からCachéへとシステムのマ
が、Cachéになってからは、大きなトラブル
のものが会社のコアコンピタンスとして、事
イグレーションを推進してきました。その当
もなく安定した運用を続けています」
と平田
業の成長を支えていくと期待しています」
と
時、マイグレーションに携わっていた森脇健
氏はシステムを評価します。
平田氏は締めくくりました。
治課長代理は、過去の取り組みについて次の
また、40年にわたって使 い 続けてきたイン
ように説明します。
ターシステムズのテクノロジーについても大
「古い実装からCachéへの移行は、とてもス
きな信頼を置いています。
ムーズに進みました。実際には、違いを埋め
「COBOLを使ったシステム開発では、はじめ
るためのコードを開発して、自動的に適応さ
にフローチャートを作成してからプログラム
せるようにしたことで、あまり人手を介さずに
を行うと思います。しかし、Cachéはプログラ
既存のコードをCachéで稼働できるようにし
ミング言語そのものが、とても明確で理解し
たのです」
やすい構造になっているので、フローチャート
が不要ですぐにコード入力に取り掛かれます。
その上、コード自体が仕様書のようになって
いて、後から誰がコードを見ても、処理を的
確に理解できるので、継承性の高いドキュメ
ントとして利用できます。コンピュータ室が、
昔から少数精鋭で全ての業務のシステム化を
ケミカルターミナルのタンクを
リアルタイムでモニター・管理する画面
インターシステムズジャパン株式会社
〒160-0023
東京都新宿区西新宿6-10-1
日土地西新宿ビル15F
遂行してこられたのも、インターシステムズ
TEL:03-5321-6200(代)
のテクノロジーがあったからだと思います」
と
InterSystems.com/jp/
平田氏は、プログラミング言語の有能さにつ
いても触れます。
InterSystems Caché は、米国インターシステムズ社およびその子会社の登録商標です。
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