トピック英文9 - 英語長文補助線付け読解法

補助線マーキングのしかたはサイト http://www.hojosen.com/をご参照ください。
トピック英文⑨
ーチ
Between Labor and Play Stands Work.
労働と遊びの間に仕事がある
<読解ポイント>労働と遊びを対立概念とし、その中間に遊
びを位置づける。このように分けると考えやすいが、ジレンマ
が生まれることもある。仕事のジレンマを考えてみよう。
(
↗
出典:名大、都立大、東京工大ほか出題の英文
ピ
ン
ク
の
蛍
光
ペ
ン
で
グ
レ
ー
の
線
を
な
ぞ
り
な
が
ら
意
味
取
り
を
し
ま
し
ょ
う
。
To be happy, a man must feel, firstly,
幸せであるためには 人は
ステップアップコーチ
感じなければならない 最初に
free and, secondly, important. He cannot
●firstly(一番目に、最初
自由
に)、secondly(二番目に)
そして二番目に
(自分が)重要と
彼は
~であるはず
be really happy if he is compelled by
は順に説明していくときの
がない 本当に幸せな
決まり文句。
もし 彼が 強制されるなら
society to do what he does not enjoy doing,
社会に
するように ことを・どんな 彼が することを楽しまない
or if what he enjoys doing is ignored by
な
またはもしことが・どんな 彼がすることを楽しむ(が) 無視されるなら
society as if of no value or impotrance. In
社会に
まるで 全く価値がない
または 全く重要でないかのように
社会に
ことを・どん
彼が することを
a
societyするように
where
slavery in the strict
sense
社会においては どんな?
厳密な意味での奴隷制度が
●「もし(if)~であるなら
人は本当に幸せでない」。if
の内容は2つ。
1.苦痛であることを社会
に強制されること。
2.楽しみであることを社
会に無視されること。
has
been abolished, the sign that what a
楽しまない
● as if of no value or
廃止された
importance(まるで全く価
サインは
どんな こと・どんな
man does is of social value is that he is
人が
する(が)~だ 社会的価値がある(は) ~だ こと
彼が
paid money to do it, but a laborer today
支払われる お金を それをすることに対して しかし労働者は
今日
can rightly be called a wage slave. A man
まさに呼ばれうる
賃金の奴隷と
人は
is a laborer if the job society offers him is
~だ 労働者
もし 仕事が
社会が
提供する
彼にとって
しかし
彼は
compelled to take it by the necessity of
することを強制される
それを ~の必要によって
earning a living and supporting his
お金をかせぐ
そして
家族をささえる
~1~
要でないかのように)。if と
of の間に itwere(is が仮定
法で were になる)が省略さ
れている。it は前行の what
he enjoys doing(彼が楽し
んですること)をさす。
彼に(が)
of no interest to himself but he is
興味がない
値がない、あるいは全く重
●the sign (A) is (B)の形を
押さえよう。
「(A)のサインは
(B)だ。」の構造。(A)は「人
のすることが社会的価値が
あるという」。(B)は「彼(人)
がそれをすることに対して
お金を支払われること」。
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●antithesis は弁証法でい
family.
うところの「アンチテー
The antithesis to labor is play. When
労働のアンチテーゼは
~だ 遊び
~のとき
we play a game, we enjoy what we are
私たちが する ゲームを
私たちは 楽しむ ことを・どんな 私たちが
ゼ」。labor(労働)がお金を
得るために個人の興味関心
のないところで強制される
のに対し、play(遊び)は
純粋な個人の興味関心のみ
doing, otherwise we should not play it,
で行う自発的行動と筆者は
している そうでなければ
位置づける。
私たちは するべきでない
それを
but it is a purely private activity; society
しかし それは~だ 純粋に個人的な活動
社会は
could not care less whether we play it or
まったく気にしないだろう
~かどうか
●it は前行の a game をさ
す。
私たちが それをするか
●could not care less は「こ
not.
れよりも気にしないことは
しないか
Between labor and play stands work.
労働と遊びのあいだに
ある
仕事が
A man is a worker if he is personally
人は
~だ 仕事をする人
もし 彼が 個人的に関心があるなら
interested in the job which society pays
その職に
どんな?
社会が
お金を払う
できないだろう」つまり「ま
ったく気にしない」という
こと。
●Between labor and play
(労働と遊びの間に)とい
う修飾語句が文頭に出ると
him to do; what from the point of view of
あとの主語・動詞の語順は
彼が
逆になる。
することに ことは・どんな 社会の観点からみて
society is necessary labor is from his
~だ 必要な労働
(は) ~だ 彼の観点からみて
point of view voluntary play. Whether a
自発的な遊び
~かどうか
job is to be classified as labor or work
ある職務が 分類されるべき
労働または仕事として
(は)
depends, not on the job itself, but on the
次第である
職務そのものによるのでなく
個人の嗜好による
tastes of the individual who undertakes it.
どんな 引き受ける
それを
The difference does not, for example,
そのちがいは
~しない
例えば
●what from the point of
view of society is necessary
labor は「社会の観点からみ
て必要な労働であること」。
全体が主語のまとまり(主
部)になっている。
●depend on ~は「~によ
る」の意味。労働か仕事か
の分類は職務そのものによ
るのでなく引き受ける個人
の嗜好によるという。
coincide with the difference between a
一致(しない)
ちがいに
あいだの
manual and a mental job; a gardener or a
手作業と精神的仕事の
庭師や靴職人が
●who は関係代名詞。先行
詞は直前の the individual
(個人)。
shoemaker may be a worker, a bank clerk
~かもしれない 仕事をする人 銀行員が
~2~
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●労働と仕事のちがいを手
a laborer.
作業か精神的作業かでとら
労働者(かもしれない)
えようとするのは正しくな
いと筆者は主張する。
●is のあとに a laborer or a
worker が省略されている。
全 体 は 「 人 が 労 働 者
イラスト:K-SuKe
Which a man is can be seen from his
どちら
人が
~だ(は)見られうる
彼の態度から
attitude towards his leisure. To a worker,
彼の余暇に対する
(laborer)か仕事をする人
(worker)のどちらかは彼
の余暇に対する態度からわ
かる。」の意味。
仕事をする人にとって
leisure means simply the hours he needs
●worker にとって leisure
余暇は
(レジャー、余暇)はどう
意味する
単に
時間
彼が リラックス
to relax and rest in order to work
いうものと筆者はいうの
し休むために必要とする
か。
効率よく働くために
efficiently. He is therefore more likely to
彼は
だからより取りがちだ
take too little leisure than too much;
少なすぎる余暇を
多すぎる余暇より
workers die of heart diseases and forget
仕事をする人は 死ぬ
心臓病で
そして 忘れる
their wives’ birthdays. To the laborer, on
彼らの妻の誕生日を
労働者にとっては
the other hand, leisure means freedom
一方で
余暇は
意味する
強制からの
from compulsion, so that it is natural for
自由を
だから
それは~だ 自然
彼
1. 効率よく働くためにリラ
ックスし休むために必要と
する時間。
2. (仕事中心であるために)
余暇を多くとろうとしな
い。結果、心臓病で死ぬ、
妻の誕生日を忘れることに
なる。
●laborer(労働者)にとっ
ての leisure はどうか。
1. 強制からの自由を意味す
る。
him to imagine that the fewer hours he
2. 結果、労働者は労働にな
にとって 想像するのは
彼が
るべく時間を使わずに自由
has to spend laboring, and the more
に遊べる時間(leisure)を
費やさなければならない
~を
労働に
より少ない時間を
そして
より多くの時間を
多くしようと考える。
hours he is free to play, the better.
彼が 自由に遊べる
(は)より良い
~3~
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