第3 「公益活動」の実行方法 1 義務的公益活動の実行(会規3条1項) 義務的公益活動は、当会の公益活動制度の中心(コア的な公益活動)です。 弁護士会員は、原則として、下記①から⑥のうち毎年度少なくとも1件受任しな ければなりません。 これらの活動は、弁護士として市民に提供する基礎的な法律事務であり、弁護士 が積極的に取り組むことが期待されるところが大きいサービスですから、より多く の弁護士会員が担当することが望まれます。 ①から⑤の活動の場合、公益活動の申告をする必要がありません。ただし、⑤当 番弁護事件は、受任契約書の写しを当番弁護事務局(人権課)に提出してください。 ⑥の活動の場合は、公益活動の申告が必要です。 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ 刑事事件の国選弁護事件(1号) 少年事件の国選付添人事件(2号) 国選医療観察付添人事件(3号) 国選被害者参加弁護事件(4号) 当番弁護士として接見のうえ受任した刑事弁護事件及び少年保護事件(5号) 法律扶助事件(6号) * ここにいう「受任」とは、当番弁護における接見若しくは所定の法律相談におけ る相談のみに留まらず、被疑者弁護事件(少年保護事件を含みます)の受任、任意 整理、破産申立、訴訟提起、調停申立など紛争解決手段の実行を受任することをい います。 当番弁護の出動・接見のみで終了した場合は 、「受任」にはなりませんが、その 場合の出動時間や相談時間は、一般的公益活動10時間の計算には含まれます。 * 受任した事件が困難事案で、翌年度まで継続した場合でも、翌年度の「受任」と は認められません。 * クレサラ事件については、平成21年度より義務的公益活動には該当しませんが、 生活保護受給者又はこれと同程度の経済状況にある人について無償また低額で受任 した場合は、一般的公益活動のうち、後記2-C-④に該当します。同2-C-d (P11)参照)。 * 法律扶助事件(⑥)については、いわゆる「持込事件」も含まれます。 * ⑥でいう法律相談とは、本会、日本司法支援センターの行う法律相談を指します (実施規則2条)。 * 新規登録会員の方は、新規登録弁護士研修において国選弁護受任が必修項目とな っていますので、これを履修することにより、同時に義務的公益活動を実行したこ とになります。 -6-
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