航空宇宙講演会 in Tochigi 2015 超小型衛星による新しい宇宙開発・利用への挑戦 100kg以下の非常に小さな人工衛星を「超小型衛星」 と呼ぶ。通常の衛星が500kgから数トンのサイズであるのに 対し、非常に小さい衛星である。衛星のコストは通常200億円以上、また開発期間も5年以上というのが当たり前 だったが、超小型衛星はそれを3億円以下、 2年以内にさげるなど、大幅に「しきい」を下げられるのが特徴で、それを 活かして、政府や大会社ではない新たな宇宙のプレーヤーを生むことが期待できる。 東京大学では2000年ころから超小型衛星の研究開発を行い、世界で初めて1kgの人工衛星(CubeSatと呼ぶ) の打ち上げ運用に成功した。教育目的で始まった衛星開発は、 やがて実利用へと発展し、2010年から始まった「ほど よしプロジェクト」では3機の地球観測の実用衛星を打ち上げ、地球画像を撮像してきた。また、2014年末には世界 で初めての50kg級の深宇宙探査機を打ち上げた。超小型衛星は、従来の中・大型衛星と同じ性能は期待できない が、利用の仕方を工夫することで、新しい宇宙開発利用を拓く大きなポテンシャルを秘めているのである。 このような東京大学での超小型衛星の開発の経緯を紹介し、その教育的な意義、社会を変える可能性を皆さまに 伝えたいと考える。 講演者: 東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授 中須賀真一 氏 テーマ: 超小型衛星による 新しい宇宙開発・利用への挑戦 10月29日(木) 宇都宮市文化会館 小ホール 1 開催日時: 2 場 所: 3 登 壇 者: 平成 27 年 10 月 29 日(木) 午後 6 時∼8 時 開場 午後 5 時 30 分 宇都宮市文化会館 小ホール 栃木県宇都宮市明保野町 7-66 TEL.028-636-2121 東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授 中須賀真一 氏 4 入 場 料: 5 主 催: 無 料 栃木航空宇宙懇話会(TASC) とちぎ航空宇宙産業振興協議会 とちぎ産業振興ネットワーク 6 共 催: 栃木県 宇都宮市 帝京大学 7 後 援: 宇都宮大学 (株)とちぎ産業交流センター (公財)栃木県産業振興センター 栃木県教育委員会 宇都宮市教育委員会 8 参加申込: 参加希望者は TEL・FAX・E-mall 等により 下記までお申し込み下さい。 お問い合せ 〒320-8564 宇都宮市陽南1-1-11 栃木航空宇宙懇話会 事務局 青柳 TEL.028-684-7925 FAX.028-684-7926 URL:http://www.tasc-tochigi.com E-mail:[email protected] 略歴: 1961年大阪生まれ。1983年東京大学工学部卒、 1988年東京大学博士課程修了、工学博士取得。同 年、日本アイ・ビー・エム東京基礎研究所入社。1990 年より東京大学講師、助教授、アメリカ・メリーランド大 学およびスタンフォード大学客員研究員を経て2004 年より航空宇宙工学専攻教授。超小型人工衛星の設 計・製作・運用、宇宙システムの知能化・自律化、革新的 宇宙システム、宇宙機の航法誘導制御等に関する研 究・教育に従事。日本航空宇宙学会、SICE、IAA等会 員。IFAC航空宇宙部会長。平成21-25年度、内閣府 FIRSTプログラムによる「ほどよし超小型衛星プロ ジェクト」のリーダー。宇宙政策委員会委員、著書に宇 宙ステーション入門、宇宙戦略論、など
© Copyright 2024 ExpyDoc