日中あたたかい日が続くようになると、飛散し始める花粉。 今回は、花粉症を発症するメカニズムや予防・治療法などをまとめました。 * どのように発症する? ~アレルギー反応の起こり方~ アレルギー反応の起こり方~ 1.花粉が鼻や目から入ると 5.花粉を体外に出そうとする ・体内に入れないようにする 4.再び花粉が体内に入ると 2.“花粉”という異物を 侵入者 と判断し、 ☆くしゃみ …吹き飛ばす ☆鼻水や涙 …洗い流す ☆鼻づまり …体内に入れない ように防御する 3.抗体をつくる 1 * 原因 一番の原因物質はスギ・ヒノキです。 地球温暖化や、日本ではスギ林の面積が大きく、森林の約18%・国土の約12%がスギ林であ ることが理由に挙げられます。 ~ スギの花粉が飛散するまで ~ 7月 10月 3月、4月 花芽(雄花の元) 雄花 あたたかくなり始めると 7月初め頃から作られる。 花粉は10月中旬に完成 開花→花粉飛散 花芽は、日照り続き&少雨 でたくさんできます。 スギ花粉の他にも日本では年間を通してヒノキやブタクサ、イネなどの花粉が飛散します。花 粉症の症状があらわれたら、どの時期に症状があらわれているかをチェックしてみると原因が わかるかもしれません。 2 * 治療方法 鼻や眼のアレルギー治療と基本的には同じですが、治療法を大きく分けると二つ挙げられます。 ①対処療法 症状を軽くする 内服薬による全身療法 点眼、点鼻薬などによる局所療法 鼻粘膜への手術療法 ②根治療法 根本的に治す 原因抗原(花粉など)の除去と回避 減感作療法(抗原特異的免疫療法) * セルフケア 原因の花粉を 少しでも体の中に入れないようにする努力 が必要です。花粉症用のマス クでは花粉が約 1/6、花粉症用のめがねでは約 1/4 に減少することがわかっています。 外に干した洗濯物は付着した花粉を払い落として取り込む、また、外出から帰って玄関に入る 前に衣服に付いた花粉を払うなどの工夫をしましょう! 3
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