共に生きる、共に育ちあう 15年 年頭挨拶

2015/3月号
No.189
■発行 公益財団法人 富山 YMCA
〒930-0046 富山市堤町通り 1-3-14
TEL:076(425)9001 FAX:(424)6937
■発行人
松田 誠一
■URL http://www.ymcajapan.org/toyama/jp/
■Email [email protected]
■第 189号(通巻)
2015 年3月 13 日発行
共に生きる、共に育ちあう
15年
年頭挨拶
2015 年度、萩浦保育園には、新たに 22 名の新入児が入園します。毎年、入園説明会には必ず
伝えることがあります。富山 YMCA 萩浦保育園は、キリスト教の「愛と奉仕」の精神をもって一
人ひとりかけがえのない存在として、子どもの個性を尊重し、保育理念でもある「子どもも保護者
も保育士も共に育ちあうこと」を大切にすることを伝えています。
保育園では、お互いに助け合ったり、支えあったりする光景に出会うことがよくあります。3 歳
以上児になると、どのクラスにも3.4.5歳児の生活する縦割りクラス編成になります。身の回り
の始末をする場面では手伝っている姿がよく見られ、困っている時には教えあっている様子も見ら
れます。それは大人が「出来ないから手伝だってあげて」「お手伝いしてあげてね」と言っている
のではなく、子ども達自らごく自然に関わることができるのです。「世話をされた子はいつまでも
出来なのでないか」と思われがちですが、手伝われるままではなく、いつの間にか自分たちがされ
たように素直な気持ちで関わることができるのです。0.1.2歳児の小さな子ども達でも、自分よ
りも小さいと感じられた子には手をつないであげたり、あやしたりする様子が見られます。大人の
目線で考え「教えなければ」と思い込むよりも、成長に合わせて「少しお手伝いする」気持ちを持
って関わることで、いろんな姿を感じることが出来ます。一人ひとりが成長を続け、それを見てう
れしい思いになれる私たち大人も、子ども達を通じて家族の方々や地域社会の中で育てられている
ことに感謝しています。
ほとんどの子ども達が4年5年と、保育園で過ごす期間が長くなってきています。たくさんの出
会いと体験を重ねることで、自ら気づき自分の好きなことを見つけることが出来ます。その中で人
に優しく、大切に思う気持ちが育まれ、受け継がれていくことを嬉しく思っています。
(写真:3 歳未満児親子ふれあいデー)
内山
政子(荻浦保育園園長)
YMCA ビックハートプロジェクト
■東日本大震災は発生から 4 年を迎えました。YMCAは震災
報告:東北エイド6(代表;川渕映子さん/YMCA常議員)
直後から、被災し困難な状況にある人と共に歩むため「ビッグハ
11 日、東北エイド6(東日本大震災復興支援チャリティフェスティ
ートプロジェクト」として、岩手県、宮城県の津波被災地、福島
バル)が「被災地の今を伝えることの大切さ、富山からの思いが東北
県の放射能被災地から非難している人々への支援活動を継続
しています。住まい、地域の再生・再建など進まない真の復興。
仮設住宅での不自由な暮らし。今なお2500余名の方が消息
の方々に伝わることの素晴らしさ」をテーマに、被災地への支援と追
悼を目的として開催されました。当日はあいにくの雪模様の寒い中、
YMCA萩浦保育園の年長園児、
YMCA歌声健康わいわいのみ
不明です。大切な人を失った悲しみ、福島第1原発事故が続
なさんが参加し、1 日も早い復
き、ますます復興への道が遠のいている中、被災地の人々への
興を願って、歌を届けました。
支援活動を続けていきます。引き続きご支援をお願いします。
(写真:ステージで歌う荻浦保育園児たち)
■「Big Heart」は英語で「思いやり」「やさしさ」を意味します。YMCA は、人々の心に寄り添う支援を続けます。YMCA Big Heart Project
は、津波による被災地、福島第一原発事故による放射能の影響を受ける地域、そして避難をしている方々が暮らす全国各地で、全国
の YMCA・学生 YMCA・ワイズメンズクラブが協力して行う、復興のための活動です。
1. 未来を創る子どもたちを育む
子どもや青年が、自分たちの“いのち”を守り、豊かな自然を愛する心を育みます。
そして彼らが、未来を創る主人公となるよう、リーダーシップの育成に努めます。
2.すべてのいのちが光り輝くように
あらゆる世代の人々のクオリティ・オブ・ライフの向上を支援します。
また福島第一原発事故の影響から子どもたちを守る努力を続けます。
カマキリコラム
NO.37
「徳富蘇峰と徳冨蘆花」
これほどまでに、仲の悪い兄弟はいないであろう。共に熊本洋学校か
ら同志社大学へ移った熊本バンドの肥後もっこす(頑固者)である。後
に、兄蘇峰(猪一郎)は、「国民の友」を発刊した言論人でありジャー
ナリスト、弟蘆花(健次郎)は「不如帰」で知られる文豪、詩人である。
松田 誠一
(富山 YMCA 総主事)
兄の元で下積みを重ねる中で、劣等感に苛まれ、さらには主戦論を唱え
る兄に対し、思想上対立した蘆花は、明治36年、「告別の辞」を兄に
伝え絶縁状態となる。俗字である「冨」が本来の「徳冨」であるが、
蘇峰は常用漢字の「富」を用いて「徳富」としたが、蘆花は兄との確執を拭いきれず、本来の「徳冨」にこだわ
った。また阿蘇山の猛々しさを表す蘇峰に対し、蘆花は「
『蘆の花は見所とてもなく』と清少納言は書きぬ。
然もその見所なきを余は却って愛するなり」と卑下している。共にキリスト教を信じ、信仰に生きた人物
であるのも関わらず、イエスキリストの教えに反して互いに理解し、赦しあうことができなかった。昭和2年、
蘆花が病床についた傍らで、最後に蘇峰が「おまえは日本一の弟だ」と話しかけると、蘆花は「兄貴こそ
日本一だ。どうか今までのことは水に流してくれ」と答えている。共にクリスチャンであり、平和を愛
した偉大な兄弟ではあるが、時代の流れの中でそれぞれの思想は形作られ、溝を深めていった。その後、
蘇峰は戦後 A 級戦犯の容疑をかけられるほどのオピニオンリーダーとなっていた。
私が生まれる2ヶ月前、94歳で亡くなったことも驚きである。
思想と信仰は似て非なるものではなかろうか。今もなお世界中に混乱と争い
が広がり、互いに相容れない厳しい状況が続いている。命の尊厳、平和を求め
る信仰が世界を支配できないものだろうか。蘇峰と蘆花のように一日も早く
和解できないものだろうかと心から願う。
Y’s Report
「歌声健康わいわい」第 1・3 火曜日コース増設
~歌とおしゃべりで元気はつらつ~
2014年度
富山市長寿福祉課との協働事業として始まった「歌声健康
わいわい」も3年目を迎えます。毎月第2・4火曜日、歌が大好
きな方、もと合唱団で活躍されていた方、お友達とわいわい楽
しくおしゃべりしたい方、健康を維持したい方、美貌と美声を保
ちたい方、ストレスを発散させたい等々の方々が集って美しい
ハーモニーを響かせておられます。開始当初は20名ほどで始
まったこの会も現在登録100名を超え、3月からは第1・3火曜
日コースを増設しました。
メンバーでもある中島完一常議員会議長が、なつかしい童
謡、唱歌、フォークソングなどから季節に合わせて選曲され、
歌唱指導、伴奏はプロの方々が担当しておられます。毎週火
曜日の午前、さわやかな歌声とともに楽しいおしゃべりが聞こ
えてきます。三寒四温まだ寒さの残る頃ですが、皆さんお元気
に参加されているせいか、だんだん若返っていかれるように見
えます。11日は寒い中、「東北大震災復興支援、チャリティフェ
スティバル」に参加され、東北への想いを美しい歌声に乗せて
届けておられました。次年度4月以降、3周年記念イベントも予
定しています。美しい歌声をご期待ください。
土肥 和美(本部事務局長)
写真: (上)練習風景、(下)ステージで歌うみなさん
わいわい萩っ子
嶌
地橋
美帆(1歳児担当)
「何でも食べて元気もりもり!」
「いただきます」と友だちや保育士と一緒に楽し
い雰囲気の中で食事をしています。1 歳児クラスに
なったばかりの頃は、好きなものだけを食べて「ご
ちそうさま」をしていましたが、今では、ちょっと
苦手なものでも食べてみようとする姿がみられる
ようになりました。
子ども達は、
「先生、見とってね」
「お野菜食べて
みるちゃ」と言いながらいろいろな食材を食べてみ
ています。今まで食べなかったり、食べたくないと
思っていても、頑張ってみようとする気持ちが少し
ずつ芽生え、うれしそうな顔をする子・得意気な顔
をする子など、どの子もキラキラの良い表情をして
萩浦保育園 3・4 月の行事
います。
3
月 21 日(土)卒園式
そんな姿を見て、私たちもうれしく感じ、全部食
4
月 1 日(水)進級式
べられたことを一緒に喜んでいます。何でも食べて
4 日(土)入園式
いるからか、風邪も引くことなく毎日元気に過ごし
10 日(金)イースター
13 日(月)誕生会
ている「こねこ組」です。☆
Wai! Wai! Information
2015 年
3月
た
てつづきはお済みですか?
ユースボランティア認証者
Congratulation!
≪プログラム新年度継続のご案内≫
●3月中に継続手続きされると
富山 YMCA 関係者(11名)
谷尻 恵莉子、乗舟 美咲、林 広夏、萬里 美怜、
今井 真子、上野 彩香、重松 梨奈、上沼 あずさ、
段 保乃加、三井 はる香、弓部 真惟子
校 費 20% 割引
●3月中に新規入会されると
●ご兄弟姉妹割引
入会金無料
授業料10% 割引
●通年クラスを同時に2クラス以上とると(全てのクラスの)
(一部除外クラスあり)
授業料10% 割引
●お友達をご紹介されると
(お友達も紹介者どちらも) 図書券(千円)プレゼント
2014年度は、全国26の YMCA から604名がユースボラン
ティアとして認証されました。
■3・4月活動のご案内■
YMCA のボランティアとは、日本 YMCA 基本原則に示され
ている使命の実現のために YMCA の行うさまざまな活動や組
織の運営、YMCA が他団体と協働して行う諸活動に ①自ら
の自由意志によって(自発性)、②主体的に、責任をもって参
加し(主体性、責任生)、③金銭や名誉などの報いを目的と
せず(無償性)、④人々や社会のために働き(利他性、社会
性)、⑤人々と痛みや喜びを分かち合い(相互性)、⑥継続的
に(継続性)、よろこんで自らの時間や労力、知識や能力、金
銭などを提供する者を意味しています。
地球っこスクール
◆4/25(土)里山の環境を考える“ギフチョウを探そう!” at 土遊野
野外クラブ
タータ&アドベンチャー
◆4/26(日) たくさんの動物と触れ合おう -
園内オリエンテーリング at 富山市ファミリーパーク
詳細は担当者(中川)にお尋ねください。
語 学
◆3/18(水)、19(木)、28(土) 無料クラス体験
◆4/13(月) 新年度スタート
ウエルネス
「中国留学体験を語る」
◆3/18(水)、20(金) 無料クラス体験
◆4/7(火) 新年度スタート
富山YMCAユースリーダーの宮口侑紀さんは、2013 年
フリースクール
度「日本YMCA地球市民育成プロジェクト」に参加して、
◆3/20(金) 卒業式
「YMCA 地球市民」の認証が授与されました。その後、もっ
◆4/13(月) 新年度スタート
とグローバルな視点で世界を見たいと中国上海大学への留学
を決意して、2014 年春から1年間の留学体験をして、本年
スプリングプログラム参加者募集中!
1月末に帰国されました。
今回の会員定例会では、宮口さんに中国留学体験を語って
学年がひとつ上がる前の春休みは、のんびりした気持ちにな
いただきます。加えて、中国語講師の藤永広美さんにも来て
りますね。みなさん、楽しい春休みを過ごす計画はあります
いただいて中国のお話をお聞きします。お気軽にご参加くだ
か? 富山 YMCA では以下のスプリングプログラムを用意して
さい。
います。友だちやリーダーとの生活、自分自身への挑戦など、
●
■とき:3月20日(金)PM7:00~9:00
■ところ:堤町本館1階 ぬくもりラウンジ
■語り手:宮口 侑紀(富山 YMCA ユースリーダー、大学生)
藤永 広美(富山 YMCA 中国語講師)
■参加費:500 円(コーヒー、スイート付)
■前日まで出席の連絡をお願いします。
≪問合せ≫ 富山 YMCA 堤町本館(担当:土肥、宮崎)
この時期にしかできないことをしてみませんか。スプリングプロ
グラムに関する質問等ありましたら、気軽にお問合せください。
■栂池高原わんぱくスキーキャンプ(3/28~30)
■目指せ!開脚とび&逆上がり(3/25~28)
■スプリングスクールinフリーポート(3/25~4/3)
◆問合せ先◆ 堤町本館 076-425-9001
駅前センター076-431-5588