加工品の開発、事業拡大などに取り組みたい事業者のみなさまへ JA やつしろの新たな加工品開発プロジェクト (支援内容)◆食品企業とのマッチング・コーディネート アグリビジネスセンターの支援事例のご紹介 ◆加工技術のアドバイス JA やつしろでは、梨、柚子、いちじくなどの新たな加工プロジェクトが始まり、JA やつしろトマト加工所で、梨の真空冷凍などの一次加工に取り組まれています。現在、 食品企業や地元菓子メーカーとの連携による JA やつしろオリジナル加工品や業務用 食材の開発に取り組まれています。 熊本県では、フードバレーアグリビジネスセンターをオープンし、県産農産物を使った新 たな加工品の開発支援や、事業者間のマッチングなどのコーディネートを行っています。 これまでに多くの事業者の方にご利用いただいておりますので、その事例についてご紹介 します。 新たな商品開発に取り組みたい、事業を拡大したいとお考えの事業者の方は、 お気軽にお問い合わせください。 フードバレーアグリビジネスセンター (受付時間 平日 午前 8 時 30 分~午後 5 時 15 分) 梨の冷凍一次加工品 いちじくのコンフィチュール試作品 ☎ URL 住所 0965-52-0500 http://www.abc-kumamoto.jp 熊本県八代市鏡町鏡村 363 地域産品と企業のコラボで新商品開発 柑橘の香り豊かな新商品の開発 (支援内容)◆事業者間のマッチング・コーディネート (支援内容)◆設備利用(キャタピラー式柑橘搾汁機) 熊本市のイケダ食品(株)は、県南地域の豊かな農林水産物や加工品を使った商品 開発を積極的に行っています。八代市の(株)いずみの「隠れ里の柚子こしょう」を 使った「九州産焼海苔佃煮-ゆずこしょう味-」「九州産旨辛わかめ-ゆずこしょう味-」 が商品化され発売予定です。この柚子こしょうは、 「VJC 魅力ある日本のおみやげコン テスト 2008 フランス賞」を受賞した逸品で、食品関連企業からも高い評価を得てい ます。 水俣市のオレンジ・ファーム安田では、環境に配慮した柑橘作りや、その加工品の 製造に取り組まれています。こだわりの原料を使用した新商品の開発では、当センタ ーのキャタピラー式搾汁機の特徴を活かし、香り高いジュースや加工品などの商品開 発を行っています。 (株)いずみの「隠れ里の柚子こしょう」 さ く じゅう 柚子こしょうを使用したイケダ食品(株)の新商品 農業参入企業による栗のアグリビジネス支援 球磨郡あさぎり町の(株)あさぎりフレッシュフーズは、里芋、筍、栗の一次加工 をメインに事業展開されています。消費者の国産志向が高まる中、顧客ニーズに応え るため、栗の皮むき機を導入され、加工量も大幅にアップしました。機械メーカーや 菓子業者とも連携し、栗ビジネスの事業拡大に取り組まれています。 むき栗 -4- 搾汁 柑橘ジュース ぶどうのハーフドライ加工技術の開発 (支援内容)◆加工機器の情報提供、事業者間のマッチング・コーディネート 栗の皮むき機械 国産グレープフルーツ ◆加工技術のアドバイス 仕上げ工程 (支援内容) ◆設備利用(電気式温風乾燥機) ◆加工技術のアドバイス 八代市の NPO 法人「二見わっしょいファーム」では、大玉で甘みの強いぶどう「藤 稔(ふじみのり)」を地域で継承しようと栽培に取り組まれています。また、藤稔の新 しい可能性を開くため、当センターを活用し、ぶどうのハーフドライ技術の開発にも 取り組まれています。試作した乾燥ぶどうは「やつしろマルシェ」での試験販売で好 評を得ています。 ぶどうの乾燥(左) 藤稔(中央) 試作品(右) -1- 飲食店での県南地域の食材を活かした新商品開発 地域にゆかりのあるハトムギ復活プロジェクト (支援内容)◆設備利用(フードスライサー、電気クッキングケトル、電気蒸気殺菌庫) (支援内容)◆アドバイザーの派遣(栽培技術に関する助言) ◆加工技術のアドバイス ◆加工技術のアドバイス た ん ぽ ぽ 八代市内に中華料理店を構える(株)蒲公英は、食品加工・販売や農業支援まで幅 広く活動されています。当センターにて、新たにトマトソースと柑橘の不知火を使っ たフルーツソースの商品開発に取り組まれており、不知火の甘さと酸味のバランスを 活かしたソースは試食で好評を頂いたとのことです。 柑橘の不知火をカット 柑橘の不知火をカット ホーリーバジルのハーブティー開発 加熱 加熱 試作品 試作品 (支援内容)◆設備利用(電気式温風乾燥機、マルチミル) 現地検討会へのアドバイザー派遣 加工品の試作 栽培方法、染色方法にこだわったイグサ製品の開発 ◆アドバイザーの派遣(デザイン性の高い製品開発と PR 戦略の助言) ホーリーバジルは、よく知られているスイートバジルと異なり、葉、花、茎、すべ てを食べることができ、アダプトゲンという抗酸化効果の高いハーブのひとつといわ れています。八代市の(株)オフィスとびなが、ゆうきの家では、ハーブティーを開 発するため、当センターの機器を活用して乾燥、粉末にし、商品化に取り組まれてい ます。 乾燥粉末 お茶 新商品開発に向けた食品分析、検査の受託 県南地域の農産品の付加価値向上や、これらを原料とした加工品開発に向けた支援 として、機能性成分の分析や品質・安全性保証のための菌検査などを実施しています。 これまでに、トマト加工品中のリコピン含量や賞味期間設定のための保存試験(生 菌、大腸菌群検査)など 9 件 41 点の依頼試験を行っています。 気体成分の分析 -2- 八代地域の「いやしの会」は、無農薬イグサの生産や販売に取 り組まれています。無農薬イグサの PR とともに、天然染料によ る染色技術の開発とデザイン性の高い置きタタミやヨガマット などの開発にも新たに取り組まれています。 減圧染色試験 天然染色のマット試作品 あかね ご ば い し 茜・五倍子で染めたイグサ 柑橘の加工品と青果販売の相乗効果によるブランディング (支援内容)◆依頼試験(機能性成分分析・加工支援) 機能性成分の分析 ハトムギ (支援内容)◆イグサの減圧染色技術の支援 ◆加工技術のアドバイス ホーリーバジル 八代地域では、伝統的な和菓子として、ハトムギを使った「おこし」が作られてい ました。現在、この「おこし」復活と、女性をターゲットとしたシリアル等の新たな 加工品開発を目指して、生産者の柳口明氏、農業参入企業の(株)ウエスタファーム、 西田精麦(株)、 (株)お菓子の彦一本舗など地域の事業者が連携し、ハトムギの栽培、 新商品開発に取り組まれています。 菌検査 (支援内容)◆施設利用(キャタピラー式搾汁機、電気クッキングケトル) ◆アドバイザーの派遣(6次産業化に関する助言) (株)おにつか農園は、水俣市で不知火、甘夏などを栽培する果樹専業農家。生の果 実がない時期に、旬のおいしさを消費者に届けたいと加工事業に着手し、一番おいし い時期の果汁を搾った“飲むゼリー”を開発しました。現在、アドバイザーを活用し、 加工品を活かした青果のブランド化や販路開拓に取り組まれています。 青果での販売 加工品の “飲むゼリー” -3-
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