回収機交換システムの確立と運営 - 一般社団法人 産業環境管理協会

「回収機交換システムの確⽴と運営」
2015年10⽉16⽇
⼀般社団法⼈
ビジネス機械・情報システム産業協会
静脈物流委員会
回収機交換システムとは
下取りした他社の複写機・複合機・デジタル印刷機を製造元メーカーに効率的に
返却することで⾼度な再資源化を実現する交換システム
各ユーザー
デポ
デポ
A社倉庫
交換センター
A社再資源化拠点
デポ
デポ
デポ
【
A社が
下取り
各社持込
各社引取
A社引取り分
(仕分)
A社引取り分(仕分)
下取りしたB社/C社製品
B社倉庫
B社再資源化拠点
デポ
デポ
B社が
下取り
各社持込
B社引取り分
(仕分)
共同輸送
B社引取り分(仕分)
各社引取
製造メーカーによる
リサイクル/処分
下取りしたA社/C社製品
C社倉庫
デポ
製造メーカーによる
リサイクル/処分
C社再資源化拠点
C社引取り分(仕分)
C社引取り分
(仕分)
デポ
C社が
下取り
各社持込
各社引取
製造メーカーによる
リサイクル/処分
下取りしたA社/B社製品
ユーザーから下取り
販売会社に所有権
移転
最寄デポ(35箇所)
への持込で返却負荷
低減
共同輸送で輸送効率向上
交換センター(9ヶ所)⼊庫時
に製造元メーカに所有権移転
製造元メーカー再資源
化拠点でリユース・リサイ
クル等⾼度な再資源化
回収機交換システム設⽴の背景
複写機・複合機・デジタル印刷機業界で対応が
必要な共通の法規制
1. 廃棄物処理法(お客さまの⽴場)
複写機・複合機・デジタル印刷機はその殆どがオフィスで使⽤されるため使⽤後は
産業廃棄物となり、排出事業者が責任を持って処理しなければならない
2. 資源有効利⽤促進法(メーカーの⽴場)
処理に際しては単純に廃棄・埋⽴するのではなく極⼒再資源化する努⼒を
⾏わなくてはならない
※最終処分場の延命、資源の少ない⽇本の状況を鑑みて制定
※複写機・複合機は指定再利⽤促進製品に挙げられている
事業者の責任で回収する責務
むやみに捨ててはダメ(不法投棄防⽌)
製造事業者は
2つの責務を
負っています
回収した使⽤済み機器は極⼒
再資源化する責務
3
回収機交換システム設⽴の背景
複写機・複合機、デジタル印刷機再資源化の意義
使⽤済み製品は各メーカーのリサイクル施設で⾼度な再資源化が可能です
問題は“どのようにして幅広く”使⽤済み製品を集めるかということです!
保守⽤・製造⽤パーツとしてリユース
同じ⽤途でのマテリアルリサイクル
鉄
その他にも
溶解・再製鉄して利⽤
プラスチック
破砕・ペレット化、再⽣プラスチックとして利⽤
ケーブル
⽪むき・ナゲット処理後、銅として再利⽤
基板
精錬業者にてレアメタル抽出
ガラス
再⽣ガラス、もしくは路盤材として活⽤
ドラム
溶解しアルミニウムインゴットにして再利⽤
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回収機交換システム設⽴の背景
リプレース他社機の交換
使用済製品の回収・再資源化
他社からの返却率が低く
台数が集まらない
【再資源化拠点】
【自社】
自社機
担当営業による個別対応の
ため連絡/輸送手配業務が
煩雑
【他社】
他社機
返却しきれない他社機処理も
あり再資源化効率が上がらない
複数社へ個別配送のため
輸送効率が悪い
課題解決のため交換システム構築を検討
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回収機交換システム導⼊の意義
業界団体が共同で取り組むことで、使⽤済み製品回収に必要な
全国対応・主要メーカー対応のインフラ構築が可能となった
自社機
他社機返却のルーチン化(効率化)
【A社回収拠点】
【交換システム】
他社機(B社)
計画的
再資源化
システムで在庫管理
【A社営業拠点】
【A社再資源化拠点】
再資源化の
高度化促進
・再素材化
・リユース
他社機(A社)
交換センター
デポ
自社機
【B社営業拠点】
共同輸送
【交換センター】
輸送効率向上
輸送効率向上
【B社回収拠点】
【B社再資源化拠点】
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回収機交換システム導⼊の意義
専⽤情報インフラの構築と活⽤(Jr-Links)
交換センター
交換システム参加各社
管理
データ
・他社機返却情報⼊⼒
・⾃社機返却情報取得
・引取⼿続き
情報
共有
デポ
デポ
デポ
交換システム参加各社
Jr-Links
管理
データ
交換センター
交換システム参加各社
管理
データ
情報
共有
・各社⼊庫情報
・在庫管理
・各社引取情報
デポ
デポ
デポ
7
共通課題の解決に向けた継続的な取り組み
各拠点からの回収量が少な
い北東北地区、では複数メー
カーの販売拠点からの共同
回収・輸送を実施
凡 例
交換センター
回収デポ
9箇所
35箇所
札幌
盛岡
再資源化拠点が近接して
いる複数メーカーで共同輸
送を実施
仙台
仙台
再資源化拠点や回収拠点
が近接しているメーカーを
対象として盛岡・⾦沢に交
換センターを新設
金沢
利⽤メーカー拡⼤
福岡
広島
名古屋
大阪
那覇
■デジタル印刷機メーカー2社が参加
デュプロ
東京
理想科学⼯業
(2007年)
■複写機メーカーの追加参加
村⽥機械(2013年)
エプソン(2014年)
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共通課題の解決に向けた継続的な取り組み
共同回収・輸送のイメージ
Before
A社回収拠点
A社営業拠点
B社営業拠点
B社回収拠点
C社営業拠点
After
交換センター
C社回収拠点
A社営業拠点
交換センター
B社営業拠点
共同輸送
C社営業拠点
共同回収
共同輸送メリット
共同回収
共同回収
拠点
配送集約によるCO2排出量削減
積載効率向上によるコストダウン
回収リードタイム短縮
運輸会社
の環境配
慮
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共通課題の解決に向けた継続的な取り組み
共同再資源化
販売店・営業拠点
各社再資源化拠点
個別輸送
従来
A社販売店・営業拠点
交換センター
【共同再資源化拠点】
現在
共同輸送
共同輸送
B社販売店・営業拠点
共同再資源化では共同輸送も同時実施している
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回収機交換システム 運営実績と効果
回収機交換システム稼動以来再資源化された質量累計159,000t
(1,325,089台×120kg/台:各社交換対象機器平均120kg)
交換実績推移
沖縄
福岡
2015/3末現在 累計1,325,089台の交換実績
広島
大阪
1400
金沢
109,111
名古屋
106,404
97,326
東京
100000
仙台
107,067
104,015
98,220
95,107
札幌
1000
79,314
累計
80000
1200
93,438
91,042
盛岡
交 換 台 数 (台 /年 )
96,886
95,523
800
63,580
60000
50,496
600
40000
400
27,162
20000
交 換 累 計 (千 台 )
120000
200
10,398
0
0
99年
00年
01年
02年
03年
04年
05年
06年
07年
08年
09年
10年
11年
12年
13年
14年
2011年7⽉ 交換機器累計台数 100万台を突破
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回収機交換システム 導⼊効果
交換システム導入効果検証
他社機返却業務
効率化
輸送効率向上
再資源化
高度化
・ルーチン化による交換
業務工数低減
・営業が交換業務から
開放される
・個別配送から定期便
に集約される事で車両
大型化(積載効率)向
上
→CO2削減
→コストダウン
・回収率向上
・自社機再資源化への
集中
→リユース・再素材化
の促進
→計画的再資源化
プロセス変化に基づ
いて定量効果を算出
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回収機交換システム 導⼊効果 _ 積載効率・輸送距離改善
交換システム導入による他社機返却・引取自社機配送ルート・積載効率の変化
■他社機:配送距離延伸も、個別手配・小口多数配送から、定期便・集約配送となり積載効率向上
■自社機:再資源化拠点までの距離短縮、積載効率向上
Before
他社機返却ルート
他社
営業拠点
営業拠点
配送:チャーター
積載効率:低
After
引取自社機再資源化ルート
回収拠点
配送:定期便
積載効率:中
他社機返却ルート
営業拠点
配送:定期便
積載効率:中
再資源化拠点
配送:定期便
積載効率:高
引取自社機再資源化ルート
交換センターデポ
(自社回収拠点)
再資源化拠点
交換センター
配送:定期便
積載効率:高
配送:定期便
積載効率:高
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回収機交換システム 導⼊効果 _ CO2削減
複写機1台輸送時
1.32kg-CO2削減
年間123.3t-CO2削減
交換センター設⽴検討時のモデル地区に
おける輸送距離・積載台数の平均値とト
ラック輸送CO2原単位で算出
上記1台あたりのCO2削減量と2013年
交換台数実績で算出
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回収機交換システム 導⼊効果 _ 輸送コスト削減
年間コストダウン効果
約62,400万円
①他社機返却・自社機引取り1台あたり単価
首都圏・その他地域それぞれのパターン別走行距離と1車あたりの複写機平均積載台数の平均モデルを算定し、
「平成11年3月26日付運輸省自動車交通局長通達:原価計算書等の添付を省略できる範囲について」の価格を参
考に試算しました。
②年間コストダウン効果
2013年交換実績台数を、交換システム導入以前の方法で交換した場合の単価と、交換システム導入後のパター
ン別交換方法で算出した数値を比較して算出した目安であり実数ではありません。
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回収機交換システム 導⼊効果 _ サマリー
回収に係わる
CO2排出量削減
再生できた使用済み製品
累計159,000t
≪静脈物流委員会≫
※複写機1台約120kgとした平均
再資源化率をもとに累積交換台数
で算出した目安
回収機交換システム
回収に
係わるコスト削減
累計5,757百万円
共同回収
輸送
※当資料で試算した他社返却1台あたり削減
コストと自社機引取1台あたり削減コストに累
積台数を乗じて算出した累計削減量目安
累計1,749t
※当資料で試算した複写機1台あ
たり輸送時CO2排出量削減量と
累積交換台数で算出した累計削
減量目安
現場部門が
本来業務に集中
Priceless!!
※上記数値データは交換システム導入前の各製造メーカーへの返却率推定値を35%として算出しています。
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参考資料:回収機交換システムのあゆみ
1998年 7月
日本事務機械工業会(JBMA)政策委員会にて
「静脈物流プロジェクト委員会」設立を決定。
1999年
東京交換センターを設立、回収機交換システムトライアルを開始。
以降、東京地区の複写機を対象として交換システムを本格稼動。
2000年
近畿地区、北海道地区、中部地区の導入展開の実施
2001年
中四国地区、九州・沖縄地区、東北地区へ展開し、全国導入を完了
2002年
情報システム「Jr-Links」を共同開発。運用を開始。
2003年
静脈物流委員会として独立 沖縄共同再資源化を開始
2004年
東北地区回収における輸送共同化の実施
2007年
デジタル印刷機メーカー、交換システム参加
2008年
木質パレット処理共同化(東京地区、大阪地区)の実施
2011年
累計交換台数100万台突破
2012年
盛岡交換センター設立
2013年
金沢交換センター設立
2014年
2014年
エプソン販売㈱が交換システム参加を前提に静脈物流委員会に参加
効果検証を実施
村田機械㈱が交換システムに参加
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参考資料:回収機交換システム 運営体制
運営母体が行政や特定業者ではなく、業界団体を介し各メーカーが競合を越えて
共同運営する独自の取り組み (2015年4月1日現在 参加12社)
複写機 参加企業(10社)
デジタル印刷機 参加企業(2社)
エプソン販売㈱
㈱デュプロ
キヤノンマーケティングジャパン㈱
理想科学工業㈱
京セラドキュメントソリューションズジャパン㈱
コニカミノルタビジネスソリューションズ㈱
シャープビジネスソリューション㈱
東芝テック㈱
パナソニックシステムネットワークス㈱
富士ゼロックス㈱
村田機械㈱
リコージャパン㈱ (リコーリース㈱)
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