介護・福祉事業所における施設見学、就業体験 及び再就業支援研修のガイドライン 【平成27年1月改訂版】 1.目 的 このガイドラインは、福祉現場への就職を考えている方(以下「就職希望者」という。 ) が、自宅近辺の事業所等でいつでも見学・就業体験、再就業のための支援研修を受けること ができる仕組みを構築することに関して、必要な事項を定める。 2.ねらい (1)就職希望者に対して、自宅近辺の事業所等でいつでも見学・就業体験、再就業のための 支援研修を受けることができるような仕組みを作ることで、福祉事業所への就職(人材の 確保)につなげる。 (2)また、事業所の見学、就業体験、再就業支援研修を通して、現在の福祉現場の様子、職 員の仕事等を知ってもらうことで、正しい福祉職の理解を促進する。 ※なお、本事業は「高校生以下」の参加を想定していません。 「高校生以下」の方から見学・ 就業体験等の希望があった場合、その対応は事業所の判断にお任せします。また、 「高校 生以下」の方には別のプログラム(「高校生インターンシップ」等)がありますので、そ ちらを紹介してください。高校生以下向けのプログラムについての詳細は、京都府福祉人 材・研修センター(以下「人材センター」という。)まで問い合わせてください。 ◎事業所のメリット ①就職希望者を事業所に呼び込むとともに、適切に対応することで就職につながる。 ②潜在有資格者を確保することにつながる。 ③自事業所に適した人材であるかを見極めることができる。 ④事業所(福祉現場・仕事等)のアピールができる。(自事業所の取り組みを正しく理解 してもらうことができる) ◎参加者のメリット ①気軽に福祉の現場(事業所、仕事内容等)の様子を知ることが出来る。 ②持っている資格を活用することが出来る(再就業の促進につながる) 。 ③就職に結びつく可能性がある。 ④身近な福祉事業所を知ることができる。 ⑤事業所の環境の比較ができる。 ⑥自分に合った事業所が見つかる可能性が高まる。 ※参加者は、本事業に期待をして申込をしていることから、事業所はガイドラインで示す 基準に合致した対応が求められます。基準に満たない対応が行われると、参加者の満足 度が低くなり、福祉業界への就業をやめてしまうことがあります。 3.事業の概要・流れ (1)事業の概要 ①京都府内の認定を受けている事業所は、就職希望者から参加希望があったときに、事業 所の見学、就業体験、あるいは再就業支援研修を実施する。 ⅰ) 「見学」は、事業所の概要、及び職員の仕事の様子を就職希望者に見てもらうこと をいう。(2~3時間) ⅱ) 「就業体験」は、事業所での仕事を就職希望者に体験をしてもらうことをいう。 (原 則半日以上1日未満) ⅲ) 「再就業支援研修」は、事業所において就職希望者が現場復帰に必要な技術や知識 を身につける研修を実施することをいう。(原則1日) ②また、京都府内の様々な種別の事業所に取組参加を促すとともに、幅広い地域での事業 の展開を可能とするため、事業所にとって複雑な手続き等がなく、就職希望者が参加し やすい仕組みとする。 ⇒活用したいと思う就職希望者が、自らが希望する場所で、気軽に見学、就業体験、 再就業支援が出来るようになる。 ③就職希望者は、見学、就業体験、再就業支援研修を実施した事業所への就業の義務を負 わない。事業所も就職希望者を雇用する義務を負わない。 (2)事業の流れ 【事業所】 ①取り組みのガイドライン、基本プログラム等を確認し、取組参加の意思がある場合は、 申請書(様式1,6,11) 、受入プログラム(見学・就業体験・再就業支援はそれぞ れのプログラムの作成が必要(様式2,7,12) )を人材センターに送付。 ※申請方法は後述 ↓ ②人材センターで書類の審査をし、記載漏れ等がなければ登録。 ↓ ③人材センターは、登録事業所一覧表を作成し、HP、ハローワーク、人材センター窓口 などで周知。 なお、HPに掲載する一覧表の事業所名の部分を、事業所HPとリンクさせる。事業所 は自らのHP、パンフレット等でプログラム等を公開。 ↓ ④参加希望があったときは、参加希望者からの日程調整等に応じ、実施(見学・就業体験・ 再就業支援研修)。 ↓ ⑤事業所は実施報告書(様式3,8,13)を人材センターに送付。参加者からアンケー ト(様式5,10,15)を預かった場合は同時に送付。 【参加希望者】 ①受入事業所一覧等から参加を希望する事業所、プログラム(見学・就業体験・再就業支 援研修)等を選び、事業所の担当者に連絡を入れる、又は申込書(様式4,9,14) を送付する。 ↓ ②参加希望者は、事業所と日程の調整を行う。申込書を送付していない場合は、日程調整 終了後、速やかに送付する。 ↓ ③(見学・就業体験・再就業支援研修への)参加 ↓ ④終了後、アンケート(様式5,10,15)を記入し、事業所に提出するか、人材セン ターに送付。 4.実施に当たっての留意点 (1)運営面(受入前) ①受入のルール(マニュアル、諸注意等)、受入プログラムを作成しておく。 ②受入担当者を決める。担当者不在時の対応についても同時に決めておく。 ③事業所の職員に本件取組の意図、内容、プログラム等について周知しておく。 ④求職者等から参加希望があった場合は、希望内容を可能な限り聞き取り、希望に沿うよ う努力する。 ⇒作成した受入プログラムはあくまでも「基本プログラム」であり、時間数も含めて柔 軟に対応することが必要。 ⑤受入時期は「随時」が理想的であるが、期間を限定する場合は申請時に明記する。受入 期間中でも難しい日程があるので、実施日は参加希望者と調整する。原則、参加希望者 の日程を優先的に考える。 (2)受入当日 ①参加者の意向を(再度)聞くようにする。必要に応じて、その場でプログラムに修正を 加える。ただし、参加者の意向を全て実施する必要はない(実施できない場合は理由の 説明が必要) 。 ②指示に従っていただけない場合、不適切な言動等が見られる場合等は、プログラム実施 中でも中止する場合があること、参加者はプログラム実施中であっても中止を申し出る ことができることを説明する。 ③自事業所への就職は勧めない。 ⇒「就職を希望するのであれば、後日連絡してください」程度。 ④参加者が就職を希望した場合、採用の判断は事業所が決定する。 ⑤終了時に参加者にアンケート(様式5,10,15)を渡し、提出を依頼する。また、 速やかに報告書(様式3,8,13)を作成し、人材センターに提出する。 ⑥参加者の個人情報については、本件業務以外での目的で使用しない。また、第三者に提 供しない。 ⑦参加者に対する利用者等の個人情報の取り扱いについては、事業所の判断による。 ※アンケート、報告書等の様式は、次のHPからダウンロードすること。 ・人材センターHP (http://fukujob.kyoshakyo.or.jp) (3)周知・広報 ①事業所のHP、広報誌等に本事業での取り組みを紹介する他、就職フェア等でアピール をしていく。 ②一覧表に掲載する事項は必要事項に限られるため、事業所HPや広報誌で、受入プログ ラム等、詳細を示すことが必要。 ③HPに掲載する事業所一覧の事業所名の部分と事業所HPをリンクさせる。 ⇒事業所はHPの整備が必要。 (4)その他 ①参加者の衛生管理については、利用者家族等に求める程度と同基準とし、事前検査まで は求めず、当日の問診程度とする。 ⇒どうしても事前検査を必要とする場合は、参加者と調整した上で行うこと。この場 合、検査の費用は事業所が負担することが望ましい。 ②参加者の保険加入については、事業所が判断する。事前に参加者と協議し、保険料等の 負担を求めることは可(高額にならないように)。 5.申請手続き ①手続きの方法 ・申請書(様式1,6,11) 、受入プログラム(様式2,7,12)を人材センターま でメールで送付。 ※申請書、プログラム等の様式は、次のHPからダウンロードすること。 【京都府福祉人材・研修センター】 ・様式のダウンロード(人材センターHP) (http://fukujob.kyoshakyo.or.jp) ・メールアドレス(送付先) ([email protected]) ○手続きが完了した後、書類の再提出を求める場合等には連絡をすることがあります。 ②手続き上の留意点 ・広く公表することになるため、必要事項に間違いのないように注意すること。 ・基本プログラムは実施する事項( 「見学」、 「就業体験」、 「再就業支援」 )に合わせて、そ れぞれ作成すること。 ○申請から登録までには多少時間がかかることがありますので、余裕をもって申し込むこ と。 ③公表事項の更新 ・公表している事項に変更が生じた場合、速やかに人材センターまで連絡をすること。 ④登録の更新 ・登録については毎年更新を行う。更新方法・手続き等については、人材センターが定め、 登録している事業所に連絡する。 ≪本事業に関する問い合わせ先≫ きょうと介護・福祉ジョブネット事務局 (京都府福祉人材・研修センター) 所在地:京都市中京区竹屋町通烏丸東入ル清水町375 ハートピア京都 B1F TEL 075-252-6298 FAX 075-252-6312 メール [email protected]
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