低炭素社会に貢献する電気自動車の普及と それを支える Li 二

シリーズ GSC
低炭素・循環型社会を先導する GSC
低炭素社会に貢献する電気自動車の普及と
それを支える Li 二次電池技術
IKEYA Tomohiko
池谷知彦
(財)電力中央研究所 材料科学研究所 先進機能材料領域リーダ
地球温暖化対策は喫緊の課題であり,低炭素社会の実現が求められている。運輸部門の二酸化炭素排出抑制に
は電気自動車(EV)普及が有効であるが,一充電走行距離が短いなどの欠点があり普及は進んでいない。しか
し,リチウムイオン電池の高性能化により,一部で EV の市販が始まった。低炭素社会実現に向けた,EV 普及
やそれを支える二次電池技術の現状,課題を紹介した。
GSC
1 は じ め に
2 電気自動車の普及に向けて
最近,世界中のあちらこちらから,大型のハリケーン,
EV は,18 世紀に内燃機関自動車(例えば,ガソリン自
洪水や干ばつ,極端な暑さ・寒さなどの地球規模での環境
動車など)と同じ頃に誕生した。エジソンは直流電力を利
変動を思わせる報告が舞い込むと,地球温暖化の影響かと
用する電気製品として,ニッケル鉄電池を搭載した EV を
懸念される。しかし,地球温暖化の主たる原因とされる二
普及させようとした。その当時は,ガソリン自動車は,始
酸化炭素(CO 2)排出量の削減は遅々として進んでいない
動時に車両先頭部のクランクシャフトを回して,エンジン
のが現状である。皮肉なことに 2009 年の経済不況を受け
の回転始動が必要であり,女性をはじめとして不便であっ
て,CO 2 排出量は一時的に減ったが,その後,また増加
た。そのため,当時は,走行距離にあまり差がなく,加速
に向かっている。次の世代に,地球温暖化問題を禍根とし
性能では勝る EV の方が,人気が高かった。しかし,皮肉
て残さないためにも,早期の対策行動が必要である。
なことに,ガソリン自動車は二次電池の性能向上によりス
電力中央研究所では,低炭素なエネルギーを,積極的に
ターターモータが備えられ,誰にでも始動が簡単になり,
高い効率で利用する電化シフトによる低炭素社会の実現を
一般に広く普及し,EV は衰退した 2)。
提案している 1)。低炭素エネルギーからなる電力を利用し
日本では,戦争直後の石油不足により,EV が見直さ
て,エネルギー安全保障を確保しつつ,地球環境に配慮し
れ,航空技術を活用して,3 千台以上が生産され,国内保
た低炭素社会を実現することを意味する。具体的には,低
有車輛台数の 3% 以上にまで至った。しかし,朝鮮戦争の
炭素電源である原子力発電,再生可能エネルギーである太
勃発で石油が流通するようになり,EV はガソリン自動車
陽光発電(PV)や風力発電(WF)
,水力発電,さらに
に席巻された。1970 年代のオイルショックを受け,脱石
は,コンバインドサイクル等の高効率火力発電などの,よ
油から EV 開発が注目された。しかし,ガソリン自動車の
り低炭素な電力を供給する。一方,民生部門では,ヒート
エンジン効率向上,燃費改善で,EV の機運は衰退した。
ポンプをはじめとする高効率な電気・電力機器を利用し,
1990 年代には,大気汚染・環境問題に合わせて,湾岸戦
運輸部門では電気自動車(EV)への代替や鉄道の電化を
争を機に,エネルギー多様化の観点から,EV 開発が,再
進める。化石燃料の燃焼利用から電化シフトにより CO 2
度注目された。しかし,一充電走行距離が短い,充電時間
排出量を削減する。電源のさらなる低炭素化促進と,より
が長いなどの短所から嫌われた。EV に代わって,水素を
高効率電力・電気利用とを合わせることで,相乗的に,一
利用した燃料電池自動車の開発に注目は移り,燃料電池シ
層の排出削減が期待できる。ただ,原子力発電の利用で
ステム,水素タンクおよび車両の開発が進められた。しか
は,まず安全性・信頼性の確保が不可欠であることは言う
し,2006 年頃からは,地球温暖化が世界中で大きな問題
までもない。
として取り上げられ,次世代自動車の早期実用化が大いに
再生可能エネルギーである PV や WF は,自然任せに
期待されるようになった。燃料電池システムは,効率,耐
発電するため,電力系統で利用するには,その安定化が重
久性,コスト,さらには,水素インフラ整備に課題があ
要となる。そのためには発電に合わせた利用者の積極的な
り,早期実用化には多くの課題があることが認識された。
消費や蓄電システムを活用した制御も必要となる。
そのため,高性能なリチウム電池を搭載した EV の実用化
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が注目されるようになった。携帯電話などの携帯機器の普
ル,駐車場での換気扇の消費電力,冷房も減り,車両だけ
及により,リチウム電池の高性能化が大きく進展し,加え
ではなく都市でのエネルギー消費を減らすことができる。
て電力会社や自治体による急速充電インフラ整備も進み,
騒音も減り,都市作りでの社会インフラ整備に必要な投資
EV の本格的普及に一歩踏み出した。
を削減できる 4)。
現在,市販されている EV の三菱自動車“iMiEV”や日
産“LEAF”は,搭載電池容量の制限やコスト制約から,
一充電走行距離は,160 km 程度に限られている。実際の
走行では,冷暖房やデフロスター(曇り止め)などによる
エネルギー消費で,市街地走行も加わり,走行可能な距離
は 70% 以下まで短くなる。極端な場合,渋滞に巻き込ま
れると,冷暖房の利用だけで走行できなくなる。また,高
速走行になると,空気抵抗が速度の二乗で大きくなるた
め,走行効率の良い EV では,走行時の空気抵抗の影響が
大きくなり,時速 100 km で,160 km が 100 km 以下まで
図 1 各種機関による車両の走行距離あたりの二酸化炭素排出
量(乗用車ベースで評価)。
発電時の CO 2 排出原単位が 0.42 g─CO 2/kWh から 0.32 g─CO 2/
kWh への改善時を試算(参考文献(3)を基に試算)
。
低下する。
EV の走行距離 100 km は,ガソリン自動車では,燃料
タンクの警告灯が点滅し,ガソリンスタンドを探さなくて
はならない状況である。EV 走行では,計画的な走行ルー
ト設定と,適宜,充電するスケジュール設定が必要とな
る。チャデモ協議会(自動車メーカ+東京電力を中心とし
輪:Well to Wheel)の一次エネルギー消費換算で,2.7 た急速充電インフラの協議会)で,急速充電器の規格を作
MJ/km か ら 0.94 MJ/km の 1/3 に, 走 行 距 離 あ た り の
り,設置要件の情報共有化を進め,設置台数の拡大を進め
CO 2 排出量でも 193 g─CO 2/km から 49 g─CO 2/km の 1/4
ている。また,当所と電力 7 社では,EV 等用普通充電設
まで削減できる(図 1)。利用する電力の単位電気量あた
備の設置要件を取りまとめたのに続いて(図 2)
,経済産業
りの CO 2 排出量が,CO 2 排出のない太陽発電などを加え
省と国土交通省とで,EV 用普通充電インフラガイドライ
て,さらに減少すれば,走行時の CO 2 排出量はさらに減
ンが発表されている 5,6)。充電用コンセントの設置には専用
る。また,Li 二次電池の技術開発も進み,一充電走行距
の漏電ブレーカや照明を付けること,延長ケーブルは使わ
離が延伸され,急速充電も対応可能となった。EV は,一
ないこと,検定済みの電力メータで軽量すれば,電気料金
般家庭や事務所の普通の 100 V や 200 V コンセントで充電
を徴収できる(電力の再販にはあたらない)
,などが示され
でき,時間帯別料金制度等を利用すれば,夜間時間帯の安
ている。また,従来の回転式のコンセントではなく新規の
い電気料金で充電ができる。燃料としての電気代は,1/4
引掛け式のコンセントを使うように勧めている(従来の回
から 1/8 の低コストでの運用になる。また,EV 自体で
転式コンセントでは,回転接続部が腐食等で抵抗が大きく
は,化石エネルギー燃焼がないため,CO 2 をはじめとして
なり,1 kW 以上の大きな電力を連続的に流すと,熱を持つ
3)
排気ガスはなく,排熱もない。都市内の車両を EV に置き
可能性があるとして,利用を避けるように解説している)。
換えれば,CO 2 ばかりではなく,NO X,SO X,PM(粒子
当所では,国土交通省の車両走行データ(目的別)を基
状物質)の排気もなくなり,トンネルや駐車場での換気が
に,1 日の地域を走行する全車両の走行を想定して,EV
不要になる。さらに,排熱がないことから都市ヒートアイ
への代替時には,必要となる急速充電スタンドの配置や設
ランドが緩和され,夏季の冷房需要も抑えられる。トンネ
置箇所数,EV への電池搭載容量や走行電気消費比率(電
GSC
EV は,ガソリン自動車に比べて,WtoW(油田から車
図 2 EV 等用普通充電設備の設置要件の取りまとめ 5,6)。
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費)などを評価できるツールを開発している 7)。設置必要
素早く進行すれば,大きな電流を取り出すことができる
数は,電池容量と電費(冷暖房利用を含む)に大きく依存
が,実際には,銅表面を水素が覆い,亜鉛周辺に溶け出し
することが分かった。目的地での 100/200 V コンセントを
た亜鉛イオンが滞留して,反応は停滞する。省電力消費の
利用した短時間の普通充電による補充電はかなり効果的で
LED 照明なら点灯するが,大きな電力を必要とするモー
あることも明らかになった。300 万人規模の地方都市で
タは回らない。
は,17 箇所の急速充電スタンドがあれば,8 kWh の搭載
現在,利用されている二次電池は,鉛蓄電池,ニッケル
量でも 35 km/日の平均的な走行距離を十分に走れること
系電池(ニッケル・亜鉛,ニッケル・鉄,ニッケル・カド
も分かった。また,冷暖房やデフロスターの電力消費も加
ミウム,ニッケル・水素),金属リチウム電池やリチウム
えて,車両の電費向上により,搭載電池容量が 20 kWh 以
イオン電池等がある。放電しても充電した時に元に戻り,
下でも急速充電スタンドは不要であることも分かった 7)。
繰り返し充放電できれば,耐久性の優れた電池と言える。
EV は,基本的には夜間時間帯に住居や事務所で普通充
二次電池は,充放電反応で大まかに分けて,「溶解・析出
電をする。また,目的地や休憩などでの駐車中に,コンセ
反応」と「インターカレーション」の二つのタイプがあ
ントが整備されていれば,仕事先での打ち合わせや昼食・
る。鉛蓄電池や,負極に亜鉛,鉄,カドミウムを利用する
休憩時間に補充電ができる。ガソリン自動車のように,ガ
ニッケル系電池は,溶解析出反応で放電・充電する。充電
ソリンスタンドに行かなくても,充電はできるため,従来
の析出反応時に,電極形状が元に戻らず,針状結晶(デン
のガソリンスタンドのビジネスモデルとは異なる。急速と
ドライト)を形成すると,成長してセパレータを貫通し,
普通充電の設備整備を合わせて,レストランやスーパー,
短絡を起こすこともある(図 3(a))。一方,ニッケル・
コンビニなどでの,お客さんへのサービス提供などの新し
水素(水素化物金属)電池やリチウムイオン電池では,水
いビジネスモデルが考えられる。
素イオンやリチウムイオンが,正負極材料の結晶構造の空
間に入り込む,インターカレーション反応であるため,結
3 Li 二次電池への期待
晶構造の変形はない。例えば,リチウムイオン電池の負極
電池には,一次電池,二次電池,太陽電池,燃料電池が
の炭素極では,リチウムイオンが層状構造の間に入り込
ある(表 1)
。正負の電極材料が化学反応を伴って放電し,
み,正極のリチウム酸化物などでは,結晶構造での空間に
GSC
充電できないのが“一次電池”
,充電できるのが“二次電
入り込む(図 3(b))。そのため,充電放電を繰り返して
池”である。一方,太陽電池(Photovoltaic Cell)と燃料
も,結晶構造の大きな変形はなく,長い耐久性が期待でき
電池(Fuel Cell)は,“Cell”を電池と訳したために電池
る。
に分類されたとも言われる。太陽電池は半導体での発電で
あり,燃料電池は,化学反応による発電である。むしろ,
太陽光発電,燃料電池発電システムとすべきである。
一次電池では,電極材料が化学反応により消費して放電
する。例えば,レモン電池(銅/レモン/亜鉛)では,負極
の亜鉛がレモンに溶け出し,正極の銅で水溶液から水素が
発生して放電する。電池は,異種金属(材料)と電解液の
組合せで構成される。電圧は正負極の金属(材料)の組合
せにより決まる。ガルバニ電池(Zn/Cu)は 1.1 V,鉛蓄
電池(Pb/PbO 2)は 2.1 V,レモン電池は,水素(銅)と
亜鉛の組合せで約 0.7 V 程度である。一方,電流は,反応
速度に依存するため,亜鉛の溶出と銅表面での水素発生が
表 1 電池の分類。
図 3 二次電池反応の模式図。
(a)溶解・析出反応(金属リチウムのデンドライド形成)
。
(b)インターカレーション反応(リチウムイオン,炭素極)
。
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リチウム電池は,ニッケル系電池の作動電圧が約 1.2 V
フサイクル寿命は,これを要因とする寿命である。満充電
に対して,3 V 以上の高い電圧のため,高いエネルギー密
の高電圧状態は,正負極で電解液を電気分解している状態
度で,軽量・コンパクト化が期待できる。電解液には,水
にある。
溶液が使えず,有機溶媒を利用している。そのため,水の
ハイブリッド自動車では,満充電・完全放電状態を避
電気分解の競合反応がないため,副反応がなく,高い充電
け,真ん中を中心にある程度の幅で,充電・放電すること
放電効率で運用できる。しかし,逆に有機電解液を利用し
で,長い耐久性を保持している。一方,プラグインハイブ
ているため,内部・外部短絡が起きると,内部抵抗で内部
リッド自動車(PHV)では,走行開始時は,EV 走行をす
加熱して,有機溶媒が分解,気化し,破裂や燃焼に至るこ
るために,満充電にする必要があり,電池劣化の促進が懸
ともある。高安全性の確保のため,難燃性の電解液,さら
念される。電池劣化の観点からみれば,EV や PHV は走
には固体電解質が研究されている 8)。
行の直前に充電し,頻繁に利用することが大切である。ま
EV に搭載する電池は,重量あたりのエネルギー密度が
た,EV を電力貯蔵システムとして利用する V2G(自動車
大きければ,多くの電池を搭載でき,一充電走行距離を延
を蓄電システムとして利用)が提案されているが,本来の
ばせる。また,車両の加速には,大きな出力性能も必要と
使用目的以外で,満充電,放電を繰り返すことで,劣化を
される。リチウム電池は,高いエネルギー密度が期待で
少しずつ進めることにもなる。EV として頻繁に利用する
き,走行距離を延ばせる。しかし,有機電解液を利用する
ことが大切である。
ため,拡散速度が水溶液中に比べて遅くなる。そのため,
4 ま と め
印刷技術を利用して,拡散距離を短くするために電極を薄
地球温暖化に向けた CO 2 排出量削減には,低炭素な電
オン電池は,効率が高く,高いエネルギー密度,高出力特
力供給と高効率な電気利用が重要である。安定した高効率
性,長いサイクル寿命が期待できる。しかし,現状のエネ
火力や原子力発電と不安定な再生可能エネルギーとを協調
ルギー密度は約 100 Wh/kg で,EV 乗用車で 200 km 程度
して,安定した電力供給のためには,電力貯蔵である二次
し か 走 行 で き な い。 エ ネ ル ギ ー 密 度 を 5 倍 以 上 の 500 電池技術は不可欠である。また,EV などの移動体の電化
Wh/kg 以上まで向上できれば,現状のガソリン自動車と
でも,二次電池は不可欠で,軽量・コンパクト化,高出
同等の距離を走行できる。経済産業省では,さらに,コス
力,高耐久性などの高性能化が期待される。二次電池は,
トと出力性能を加えた「二次電池開発の将来に向けた提
将来の CO 2 排出量削減にとって,キーテクノロジーであ
言」を取りまとめている(図 4)。
るのは確かである。まずは,化石燃料から脱却した低 CO 2
9)
GSC
くして,さらに電極の大面積化を進めている。リチウムイ
の自動車である EV を広く普及することが大切である。二
次電池による蓄電技術を活用し,環境負荷低減や自然災害
対策を念頭にした,エネルギーインフラ作り,社会システ
ム構築への寄与を考えたい。
最後に,東日本大震災で被災された方々,ならびに,福島
原発でご苦労されている方々にお見舞いを申し上げたい。
参考文献
1) 電気のチカラ,
(財)電力中央研究所 編,
(株)エネルギーフォーラム
図 4 将来の EV 用二次電池の開発シナリオ。
縦軸が,加速性能を示す出力密度,横軸が一充電走行距離を示
すエネルギー密度 8)。
現在のリチウムイオン電池の耐久性には,充電放電を繰
り返す「サイクル寿命」と,製造後の時間にあたる「ライ
フサイクル寿命」とがある。サイクル寿命は,充電/放電
に伴い,正負極の電極材料の結晶構造の変形や副生成物の
生成を要因とする劣化による寿命である。リチウムイオン
電池は,充電放電をしなくても,高電圧や高い環境温度に
社,2010.
2) 清水健一,エンジニアリング,2005,7,p. 14.池谷知彦,エンジニアリ
ング,2005,7,p. 25 など.
3)(財)日本自動車研究所,JHFC 総合効率検討結果報告書,2006.
4) 池谷知彦,電中研報告書,Q08030,2009.
5) 岩坪哲四郎,電中研報告,M09006,2010.
6) 経済産業省,電気自動車・プラグインハイブリッド自動車のための充
電設備設置にあたってのガイドブック.
http://www.meti.go.jp/press/20101207002/20101207002.html(2011
年2月現在)
7) 日渡良爾,電中研研究報告,L09009,2010.
8) 小久見善八,リチウム二次電池,平成 20 年 3 月オーム社,2008.
9) 経済産業省・新世代自動車の基礎となる次世代電池技術に関する研
究会,次世代自動車用電池の将来に対する提言,2006 年 8 月.
[連絡先]240─0196 横須賀市長坂 2─6─1(勤務先)。
放置されると,有機電解液の分解が進み,劣化する。ライ
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