第2回食材安全監視委員会 - 公益財団法人 よこはま学校食育財団

平成 26 年度
第2回学校給食食材安全監視委員会実施報告
平成 27 年 2 月 26 日(木)に開催した委員会の内容について報告いたします。
開催日時:平成 27 年 2 月 26 日(木曜日)15 時から 17 時
開催場所:公益法人 よこはま学校食育財団 会議室
議題:
1 学校給食用物資「米白絞油」及び「米サラダ油」の規格改正について
2 その他
出席委員:
吉田委員、尾上委員、多賀谷委員、岩本委員、亀澤委員、高根委員、
川元委員、田島委員
内容:
1 第1回食材安全監視委員会の報告
2 議事
(1) 学校給食用物資「米白絞油」及び「米サラダ油」の規格改正について
第 1 回食材安全監視委員会の議論を整理し、
次の視点から検討を行った。
ア アレルギー及び遺伝子組換え食品については、科学的根拠に基づき問
題が無いとされているが、学校現場においては気にしている保護者は多
い。
イ 保護者の、大豆アレルギーについての関心は大きい。
ウ 問題が無いという科学的根拠があるとしても、不安を訴える保護者が
いる現状においては、十分に情報提供し、理解を求めていくことが必要
である。
〈検討課題及び結論〉
「価格変動に対応し、柔軟に安価な物を仕入れるため及び何らかの突発
的事故に対応するため、限定された業者のみが製造する物資ではなく、
多くの選択肢を持つべく、十分な情報提供や説明を行い理解を得たうえ
で、その他の原料を新たに規格として認める。」ことについて検討を行い、
「本件については、事務局の提案について科学的根拠からは間違いは無い。
ただ、学校現場においては、アレルギーに対する危惧が強いことから、更に
市場や学校現場の実態調査及び科学的データ収集を行い、再度、議論、検討
の上、教育委員会へ提案する。」という結論となった。
〈委員からの主な意見要旨〉
・前回の議論で「油の中には、アレルギー物質の蛋白質は残らないというデー
タがある。
一方、学校現場においては、大豆油は避けるべきとの医師の診断が出ること
があり、それは尊重せざるを得ない。との意見があった。
・文献で調べても大豆油の中に大豆蛋白が残存するという報告は無い。検査し
ても検出されない。
・大豆油による事故、被害があったとすれば、油の酸化によるもの、大豆油に
はリノール酸が大量に含まれていることからの事故と思われるが、調べても
証明が出てこない。大豆油による事故も出てこない。
・過去には精製方法の問題で、大豆油でアレルギー反応の事故があった可能性
もあり、大豆油は危ないという消費者の認識として残っているという科学者
もいる。科学的根拠に基づいて、その時代時代に合ったものとして議論して
いく必要がある。現在では、大豆油については、アレルギーの危険性はない
と思うのが一般的な考え。
・アレルギーを持つ児童の保護者への情報提供のデータや提案する説明会の資
料はあるのか。
→(事務局) 情報提供する際のデータ及び説明会の資料は、これから教育委
員会と調整して出すことになるので、今回は用意していない。
・油の変更、導入は 4 月から実施するのか。
→(事務局) まずは、教育委員会への提案なので学校現場の理解も必要なこ
とから 4 月実施ということではない。実施に至るまでは、まだ時間がかかる。
・4 月からの実施だと新入生の対応もあり難しいと思われる。遺伝子よりもア
レルギーの問題が重要、わかりやすく抜粋したものを提案して欲しい。保護
者に周知徹底し、納得させられるものが欲しい。
→(事務局) 保護者への周知徹底には、時間がかかる。資料に基づいて、繰り
返し情報提供、説明することにより理解を求める。
・この委員会は、科学的根拠に基づいて結論を導くことが必要で、保護者への
説明や資料の提供は教育委員会の役割ではないか。
・昔の製法で油を作っている所はあるのか。
→(事務局) 昔の製法で作っているのは、ごま油ぐらいではないか。給食で
は、ごま油は使用していない。
・大豆油やごま油でアレルギーを起こしたお子さんが実態としてどれぐらい
いるのか。
→(事務局) データはない。
・大豆アレルギーの児童数は、把握しているのか。
→(事務局) 教育委員会で把握している。
・学校現場では、医師の診断書に基づき対応しているが、理解を得られない
保護者がいた場合、対応は難しい。
・油が変わった場合、対応しきれない。
・科学的根拠はないものの、保護者から避けるようにいわれたら避けるしか
ない。今の体制では難しい。
・理解できない保護者がいた場合、元の規格に戻すのか。
・ここでは、科学的根拠はどうかという結論を出すのであって、その後、使
うか使わないかは教育委員会の判断ではないのか。
→(事務局) 今回の議論は、今後、米油を使わないということではなく、
他の原料の油も使う、選択肢を広げるとの観点からのものである。現状は「米」
しかない。「米」以外の油も使えるよう、食品の安全性を考えて教育委員会
とも話し合う。選択肢を広げることは、リスク管理の点からも大切だと考え
る。
・
「米」は、国産に限定しているが、諸外国からの輸入品だと表示義務はない。
「米」以外も使える選択肢が必要な時期に来ているのではないか。しかし、
現場で混乱する可能性もあるのでその点は配慮が必要。
・食材確保の幅を広げた方がいい。そうでないと市場が限定されてしまう。
大前提としては、事故があってはならない。
・教育委員会への提案はいいと思うが、統計的なデータを出した方が良い。
・アレルギーを持つ児童のデータを教育委員会から開示してもらった上で、
油の場合、古い製法で製造されている物があるのかないのか、市場に出回
っているのかいないのか、また、他の自治体の使用状況等のデータを集め、
その上で結論を出した方が良いのではないか。
→(事務局) 更に調査します。
・米以外にしても、とうもろこし、紅花など大豆以外のアレルギーはどうな
のか。整理して、出来れば選択肢を広げていくのがいいと思うが、現場で
は、保護者から言われてしまえば選択肢はないので、情報を出して知らし
めることが重要であると思う。
・幅を広げておいた方が、質の良い給食になる。その代わり絶対的に事故が
起きてはいけない。油については、アレルギーになることはないというこ
とであれば、保護者に説明して理解を得て幅を広げていくということにな
る。
・なるべく良いもの、安全なものの提供に向け、データなどをまとめ、保護
者の理解を得るためにどう示していくかが大切。給食費が厳しいというこ
ともある。