今月のク イズ 2015年3月号 平成25年中に起きた自転車の事故は 121,040件ありました。そのうち、事故の相手 が四輪車だった割合はどれくらいかを、次の (答えは裏面) 中から選んでください。 ① 84.4% (102,118件) ② 64.4% (77,950件) ③ 44.4% (53,742件) 信号の無い交差点では、 自転車の飛び出しを予測しよう 信号の無い交差点に差し掛かったとき、思いがけない方向から自転車が現れ、ヒヤリとしたことが ありませんか。平成23年中に起きた自転車と四輪車の事故について、事故形態をみてみると 「信号の無い交差点で、出会い頭に起きた事故」が最も多く、全体の40%を占めていました (※)。今月は、信号の無い交差点における自転車と四輪車の死傷事故について、人的な要因を 通じて危険を回避するポイントをみてみましょう。 (※出典:公益財団法人交通事故総合分析センター 平成24年 第15回 交通事故調査・分析研究発表会論文集 「四輪車と自転車の無信号交差点・ 出会い頭事故の人的要因分析」より) 自転車も四輪車も、スピードを緩めずに信号の無い交差点に進入し、事故に至っている 信号の無い交差点において自転車と四輪車の死傷事故が発生した状況をみると、自転車は 交差点に「等速で直進」したときに四輪車と衝突したケースが最も多く、全体の72%を占めていま した。そのときの四輪車の行動についても「等速で直進」が最も多く39%を占めており、双方とも スピードを緩めず交差点に進入し、事故に至った様子が窺えます。 次に、自転車と四輪車が交差点に「等速で直進」し、衝突した事故の人的な要因をみてみま しょう(図)。 相手が止まると 思った 10% 前方不注意 4% 自転 車 安全確認をしなかった 47% 一時停止を その他 4% 知らなかった(人的要因 無しを含む) 14% 安全確認をしたが 見落とした 21% 前方不注意 5% 安全確認をしな かった 23% 四輪車 0 20 安全確認をしたが見落とした 48% 40 60 その他 5% 相手が止まると (人的要因 思った 19% 無しを含む) 80 図:信号の無い交差点で、自転車の一時不停止により起きた事故における 自転車と四輪車の人的要因の構成率(平成19年∼23年) 100 (%) 一時停止を知ら なかった 1% (出典:公益財団法人交通事故総合分析センター 平成24年 第15回 交通事故調査・分析研究発表会論文集 「四輪車と自転車の無信号交差点・ 出会い頭事故の人的要因分析」より弊社作成) 自転車側の人的な要因をみると、交差点手前で「安全確認をしなかった」ケースが最も多く、 次に「安全確認をしたが見落とした」が続きます。また「一時停止を知らなかった」というケース も14%あり、一時停止規制がある場所や見通しが悪い交差点では、自転車を停止して安全確認を 行う義務やその必要性を、自転車側が理解しておらず、スピードを緩めずに進入してしまうケース が多いことがわかります。 一方、四輪車側の人的な要因をみると、「安全確認をしたが見落とした」が最も多く、次に 「安全確認をしなかった」が続きます。ドライバーの注意が散漫になっていたり、自転車の飛び 出しを予測していなかったことがわかります。また「相手が止まると思った」というドライバーも 少なくなく、優先道路等を走行していると、つい一時停止や安全確認を怠ってしまい、自転車の 発見が遅れる危険性があります。信号が無い交差点では、自転車の動きや飛び出しを予測し、一時 停止し安全確認を十分に行ってから進みましょう。 信号の無い交差点で、自転車等との出会い頭事故を回避するためには 信号の無い交差点で一時停止や安全確認を怠ると、自転車以外にも、歩行者やバイク等との 出会い頭の衝突事故を起こす危険性があります。ここでは、信号の無い交差点を安全に通過する 方法と、自転車等との出会い頭事故を回避するポイントをみてみましょう。 Step1 減 速 前方に信号の無い交差点を発見したら、交差点の手前で止まれるよう に、十分に減速しましょう。 Step2 一 時 停 止 停止線がある場所では、必ず一時停止をしましょう。また、停止線が 無くても、見通しが悪い場所や自転車等が飛び出して来そうな場所 では、一時停止をしましょう。 Point 見通しが悪い交差点では 2 段階の一時停止をしましょう 停止位置で停止し、安全確認を行います。 左右が確認できる位置まで最徐行で進んでから、もう一度 停止して安全確認を行います。 Step3 自転車等の動きに注意をはらい、自転車等が一時停止をするか交差点を 通過するまで待ちましょう。また、建物等の陰から「自転車等が飛び出し てくるかもしれない」と予測して、確実に安全確認を行いましょう。 安全確認 Point 自転車等の動きに注意をはらいましょう 自転車等が後方の安全確認をせず に、急に方向を変えて交差点を右折 する危険性があります。 徐行 止まれ 一時停止 & 安全確認 減速 自転車等が自車を認識していなかっ たり、「止まって待ってくれる」と 都合よく考えたりして、スピードを 緩めずに交差点に進入する危険性が あります。 Point 自転車等の存在を予測しましょう 一時停止している車の向こう側から 自転車等が飛び出してくる危険性が あります。 見えにくい箇所から、自転車等が 飛び出してくる危険性があります。 Step4 徐行で通過 安全確認ができたら、アクセルをそっと踏み、徐行で交差点を通過 しましょう。 信号の無い交差点では、自転車等の動きに注意をはらい、飛び出し を予測して、一時停止と充分な安全確認を行い通過しましょう。 今月のクイズの答え ①84.4%(102,118件) (出典:平成25年 警察庁データ) ご用命・ご相談は・・・ 企業営業開発部 〒100-8050 東京都千代田区丸の内 1-2-1 TEL 03-5288-6589 FAX 03-5288-6590 URL http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/ 担当営業課 Ⓒ 2015 東京海上日動火災保険株式会社
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