危険がせまったとき、身を守るために一番大切なことは、「早めに避難する」ことです。しかし、避難する場所や方法がわ からないと、すばやく安全に避難することはできません。ふだんから、避難の仕方や避難場所について、家族や地域住 民のみんなで話し合って決めておくことが大切です。 ■避難場所を確認する 土砂災害が起きそうになったとき、起きたときの避難場所は、土砂災害のハザードマップ(Web版・PF版)で調べること ができます。まず、その場所がどこなのか、家族や地域住民のみんなで確認しましょう。そして、どの道を通っていくの か、大雨が降っているときなどに安全に避難することができるか、実際に歩いて確かめてみることが大切です。たとえば、 とちゅうに大雨であふれそうな川やふたのない水路などがないか、くずれそうながけがないか、確認しましょう。避難場 所までの道が危険と思われるときは、ほかの避難場所をさがすことも必要です。また既存のハザードマップを参考に地 域住民・家族で避難路マップ等を作成するのもよいでしょう。 ・Web版(電子国土) ・携帯PF版(紙) ■連絡先を決める 避難するときは、なるべく家族いっしょに、またご近所にも声をかけていくのがよいのですが、家族はいつもいっしょにい るとは限りません。家族がばらばらになったときのために、連絡先を決めておきましょう。連絡先は、遠くに住むしんせき など、大きな災害が起きても被害を受けない場所にしておくことが大切ですが、もう1か所、それより近い場所にも連絡 先を決めておくとよいでしょう. ■非常持ち出し袋を準備しておく。 いざというときに備えて、非常持ち出し袋を用意しておきましょう。中に入れるものは、家族の構成(お年寄りや赤ちゃん はいるか)や 季節などによってちがってきますので、なにが必要か、家族で話し合って決めることが大切です。 食料や水は、家族の3日分を用意してください。1日に人間1人が必要とする水は、およそ2リットルといわれています。 せっかく非常持ち出し袋を用意しても、すぐに取り出せない押し入れなどにしまったのでは役に立ちません。避難すると きにすぐに持ち出せるよう、茶の間や玄関などに備えておきましょう。また、だれが何を持ち出すのか、家族の中で係を 決めておくことも大切です。 ■避難するときの注意点 ・1人では避難しない。特に子どもは必ず大人といっしょに。 ・流れる水が、ひざまで来ると歩けないので近づかない。 ・にごった水は深さがわからないので注意。杖(つえ)や傘(かさ)をつきながら歩くと安全。 ・雨がやんでも、とつぜん水かさが増えることがある。その場合はしばらく待つ。 ・どうしても避難場所に行くことができないときは、近くのじょうぶな建物の2階以上に避難。それもむずかしい場合は、 家の中の安全な場所(がけからいちばん遠い部屋など)に避難する。 ・土石流に対して直角に逃げる。 ・お年より、子供、障害のある人、病気の人の避難の手助け(無理はしないこと) ・様子をみるためとはいえ、危険区域には近づかないようにする。 資料提供:NPO法人砂防広報センター
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