<専門学校 報告> 社会に出るための覚悟 「Y専門学校:一学年担任」 はじめに、業務多忙の中、学生を受け入れてくださっ た事業所様、並びにマッチング等にご尽力くださいまし たインターンシップ推進協議会の皆様に厚く御礼申し上げます。皆様のご協力があり、学生が実社会 を体験し、大きく成長することができました。学生の成長を促し、地域社会に貢献できる人材として 成長させるため、今後もご協力のほどをよろしくお願い申し上げます。 さて、本校では「地元で学んで、地元で就職」をコンセプトに地域社会に貢献するため、主体的に 行動できる人材の育成を目指しています。そのため、入学後早い時期での社会経験を重要視し、1年 次にインターンシップを実施しています。入学後3カ月という、まだまだ専門知識を学ばなければな らない時期ではありますが、2年間という短い期間を有意義なものにするために、職業観を深め、自 身の目指す将来像を明確にし、社会の一員として求められる多様なスキルや心構えを体験することを 目標としてインターンシップを行っています。 実習を行うに当たり、インターンシップの目標を立てる指導を行いました。実務を通した業務のこ とであったり、受け入れてくださる事務所の方々の立ち振る舞いであったりと様々でした。学生の想 像の中の仕事と、現実の仕事の相違が感じられました。 実習を終えて、実社会を体験した学生からは「責任の重さを感じた」 「誰かの役に立っていると実 感できた」などの就業に対する意識の変化とともに、仕事について真剣に考える機会となり、インタ ーンシップを通した学生の成長を感じられました。そして、 「笑顔が出せなかった」 「知識不足だと感 じた」 「コミュニケーション能力の不足を感じた」などの今後の学校生活においての課題・目標を見つ けたとの声もありました。自身の不足していることを理解し、目標を持つことでこれからの生活をよ り良いものへ変えていける有意義な機会になったと感じています。 失敗の話をする学生もいました。任された作業を一度の説明で理解が出来ず、何度も質問してしま ったという話もありました。同じことを繰り返さないためにどうすればよいか、自身で考えて実践し ていました。社会人になりたての新人が体験するようなことを、学生のうちに体験できたことは、学 生にとって大きな財産になると感じています。 教室では明確になった目標へ向けて前進しようと励む学生の姿が見られます。実社会での経験を通 し、大人として一歩を踏み出す覚悟ができたのでしょう。学生の間に自分に足りないものを補い、自 分の能力を伸ばそうとする姿勢を感じることができます。インターンシップを通して、学生自身が課 題を見つけたことを嬉しく思います。 学生だけでなく、私も今回の業務を通し、インターンシップを通した学生の変化を体感させていた だき、その効果を感じることができたことなど、貴重な経験ができました。本当にありがとうござい ます。 <専門学校 報告> インターンシップを終えて思うこと 「Y専門学校:一学年担任」 本校一学年は、ホスピタリティ・ビジネス科、医療事務科、デザイン科、CGアート科、マンガ科 の5学科を設置しております。 「地域に貢献する、地域の皆様のための教育機関(Your Institute of Community Education) 」という教育理念のもと、専門知識の教授とともに個々の人格の醸成を図り、 地域社会の発展、向上に貢献できる人材の育成に取り組んでおります。そのため、一学年では入学後 間もない段階で、実務を通して学生自らの勤労観や職業観を深めることを目的に、毎年推進協議会の 皆様のご協力を頂き、夏季インターンシップを実施しております。今年度は、30 名の学生が推進協議 会経由での実施となり、大変ご多忙の中 17 社の企業様のご協力のもと、3~5日間の就業体験の機会 をご提供いただくことができました。 インターンシップ実施に当たっては、教員の全面的な先導は控え、受け入れ先企業様の事業内容・ 経営方針などのマーケティングや事前打ち合わせの日時調整などは学生主体で行うようにいたしまし た。学生は一人の力で、もしくは学生同士で協力し合いながら、各企業様のホームページで懸命に調 べておりました。電話で日時調整を行う際には、指導担当者様とうまく会話ができるかという緊張か ら、話す内容をじっくり考え、何度も話す練習をする様子が見られることもありました。 インターンシップ期間中は、学生にはその日の就業体験内容および感想、反省点など振り返りを行 うよう実習日誌の記入を指導いたしました。終了後の実習日誌や実施報告書には、初日は大変苦労し 時間を要していた仕事が、 最終日には要領を得て初日よりも短い時間でできるようになったこと、 日々 異なる体験プログラムに戸惑いながらも真剣に取り組んで気付いた仕事をする上での大切な視点、指 導担当の方のお話を聴く中で、あるいは実際に体験して見つけた今の自分への課題など、さまざまな 学びや気づきが綴られておりました。たとえば、ホスピタリティ・ビジネス科、医療事務科では、ホ テル企業でのインターンシップを実施いたしましたが、テーブルセッティングや掃除機かけ、ベッド メイキングやグラス磨き、イベント企画といったお客様と直接かかわる機会のないバック部門での体 験を通じて多くの学生が「お客様の気持ちを考え、お客様が喜んでいただくこと」という視点の大切 さを感じ、中にはその視点を2年後の自分に関連付けて考える学生の姿もありました。僅か数日間の インターンシップではありましたが、学生は汗を流しながら取り組む中で、仕事をする上で何が大切 なのかを考える視点、実社会の厳しさ、社会人として責任感、忍耐力の必要性など、たくさんのもの を学んだのではないかと感じております。このことは、学校生活の中では決して学ぶことのできない ものであり、学生にとって大きな財産となったように思います。 インターンシップは体験後が始まりです。インターンシップでの学びを踏まえ、教員は個々の学生 の視野を広げ可能性を信じ、職業人としてのありたい姿を一緒に考え、サポートしていくことが大切 と感じております。彼らが卒業し社会人となった際、充実した職業人生を送ることができるように… 最後に、このたび、本校の学生にインターンシップという学び多き機会をご提供くださった各企業 の関係者の皆様ならびにマッチングに多大なるご尽力、ご協力を頂いた山口県インターンシップ推進 協議会の皆様に心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。 <専門学校 報告> 本校におけるインターンシップ の取り組みについて 「Y専門学校:1学年・主任」 本校では「鍛え磨く」という校訓のもと、地域社会の発展 に貢献できる人材の育成を目的として、全学科の学生を対象 にインターンシップをカリキュラムの中に導入しております。 今回のインターンシップでは、会計ビジネス学科(1年、2年) 、ITクリエイター学科(1年) 、 ホテル・ブライダル学科(1年) 、パティシエ学科(1年、2年) 、ペット総合学科(2年)の5学科 の学生が参加いたしました。 専門学校という特色から学生たちはその専門分野でのプロフェッショナルを目指しており、日々学 内では高度な資格試験合格に向けての勉強や、それぞれの専門分野で必要とされる基本技術の習得に 励んでおります。 インターンシップ実施の目的はさまざまありますが、そのひとつに日頃学校で学んでいる知識、技 術がどう実社会で活かされているかを確認することが挙げられます。 学生たちは、ともすればその知識の習得、技術の向上を目的として日々の学校生活を過ごしがちで すが、実はこれは本来の目的ではなく、本来の目的は学校で得た知識、技術をどうお客様に提供して いくか、どう社会に貢献していくかの方がなにより重要となります。 しかしこうした仕事の重要性や醍醐味を伝えることは学校現場だけでは不十分であり、これは私た ち教員にとっても大変もどかしく、また学生たちにとっても大変もったいないことだと日々感じてお ります。このような理由もありインターンシップはまさに学校での勉強と現場で求められるものを結 びつける、非常に重要な機会となっております。 インターンシップの実施につきましては、各学科においてまず事前指導を行っております。事前指 導の内容としては社会人としての礼儀マナーの重要性のほか、今回の実習でどういったことを学んで くるかという目標設定を中心に指導をしております。また学生たちが実習に行っている間、教員が必 ず1度は実習先を訪問し、 学生の様子を視察、 そして企業様からご意見を伺う機会を設けております。 インターンシップ終了後は報告会を行うことにより、自分たちが感じてきたこと、勉強してきたこと などをクラスの仲間に伝え、これからの勉学や実習の糧としております。 今後も社会に出て必要とされるものと学校での教育がミスマッチとならないよう、本校でも積極的 にインターンシップを推進していきたいと思います。 最後になりましたが、お忙しい中実習生を受け入れていただき、また懇切丁寧にご指導いただきま した企業・団体等関係者の皆様、並びにインターンシップにご尽力いただきました山口県インターン シップ推進協議会の皆様に厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。
© Copyright 2024 ExpyDoc