今後の当基金の選択肢及び基本標準掛金率の変更について

報道厚基第 11 号
平成 27 年 3 月 5 日
事 業 主 各 位
東京都報道事業厚生年金基金
理 事 長
落 合 勝 安
(公印省略)
今後の当基金の選択肢及び基本標準掛金率の変更について
日頃より、当基金の事業運営に格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、平成 26 年 4 月から「公的年金制度の健全性及び信頼性の確保のための厚生年
金保険法等の一部を改正する法律」が施行され、厚生年金基金制度については施行日か
ら5年経過後には、新たに存続基準が導入されるとともに、これまでより厳しい財政運
営基準・モニタリング等が課されることとなりました。
このような状況の中、当基金といたしましても5年を経過する前に新たな選択肢を検
討する必要があると考え、平成 26 年 4 月以降、基本問題検討委員会、理事会及び代議
員会にて今後の選択肢について検討してまいりました。この間、昨年 9 月には基金以外
の企業年金制度の実施状況についてアンケート調査を実施させていただき、仮に当基金
が総合 DB(確定給付企業年金)に移行したとしても、現状事業所が実施している制度
とは位置付けが異なるため、併存することは可能と判明いたしました。
また、昨年 12 月に企業年金制度の有る大規模事業所を訪問し、後継制度についてご
意見をお伺いさせていただいたところ、概ね代行返上・DB 移行という方向性でよいの
ではないかとのご意見をいただきました。これを受け平成 27 年 2 月 25 日に開催され
た第 92 回代議員会において、当基金の今後の選択肢について次のとおり、中間とりま
とめが行われ、承認されました。
1.代議員会における議決内容
・昨年 4 月から 5 回に亘る制度移行に関する検討を踏まえた各委員の意見と、企業年
金制度の有る大規模事業所へのヒアリング結果等を踏まえて、代行返上・DB 移行
の方針とする。
・移行後の DB 制度の内容については、本年 4 月以降の基本問題検討委員会で検討し、
9 月の理事会・代議員会で新制度案を決定することとする。
・代行返上方針の決定に伴い、代行返上事務の円滑化(国と基金の記録整備への早期
着手、作業の平準化)を図るため、代行返上方針議決報告書を提出することとする。
提出時期については、平成 27 年 3 月の予定とする。
・合わせて、今後の財政運営リスクの低減(通常の財政検証からの離脱)のため、代
行返上計画(※)を提出することとする。また、免除保険料率については、平成
27 年 4 月から引下げを行う(免除保険料率は 1000 分の 36→1000 分の 32 へ 1000
分の 4 引下げ、国の保険料率は 1000 分の 138.74→1000 分の 142.74 へ 1000 分の
4 引上げ、トータルは不変)こととし、代行返上計画の提出時期については平成 27
年 3 月の予定とする。
(※)代行返上を行う場合は厚生労働大臣へ任意で代行返上計画を提出できます。代
行返上計画を提出した場合、今後の財政運営リスクの低減(通常の財政検証から
の離脱)が図れるため、代行返上計画を提出することになりました。
代行返上計画を作成した場合、代行返上予定日までの積立目標を設定します。積
立目標は代行返上予定日に計画策定時点で確定している決算以上の積立水準が
求められます。
現在、確定している決算は平成 25 年度(平成 26 年 3 月 31 日時点)ですが、代
行返上計画を作成した場合、代行返上予定日に平成 25 年度末時点以上の積立水
準であれば良いことになります。
仮に平成 27 年 9 月に新制度の方針を代議員会において議決後に代行返上計画を
作成する場合には、平成 26 年度の決算が確定するため、代行返上予定日に平成
26 年度(平成 27 年 3 月 31 日時点)の決算以上の積立水準が求められますが、
今年度の運用は、平成 26 年 12 月末時点で 9.51%と好調なため、より高い積立
目標を設定しなければならなくなることが予想されます。
2.移行後の DB 制度の内容について
移行後の DB 制度の内容については、本年 4 月以降の基本問題検討委員会で検討し、
9 月の理事会・代議員会で決定することとなりました。
また、新制度案の決定後、本年 11 月頃に事業主説明会を開催する予定となってお
ります。今後のスケジュールの詳細については、別紙のとおりです。
3.免除保険料率見直しの経緯及び基本標準掛金率の変更について
免除保険料率(現行 1000 分の 36)については、厚生年金本体の財政再計算時期に
合わせて 5 年毎に見直しが行われております。見直しの結果、免除保険料率が本年 4
月より 1000 分の 36 から 1000 分の 32 へ引下げられることになりました。
ただし、代行返上計画を平成 27 年 2 月中に提出した場合は、免除保険料率を据え
置くことができるため、どちらの免除保険料率の方が有利となるかシミュレーション
を行いました。その結果、免除保険料率を引下げた方が、将来の積立水準が高くなる
ことが判明しました。
そのため、免除保険料率については、平成 27 年 4 月から引下げを行う(免除保険
料率は 1000 分の 36→1000 分の 32 へ 1000 分の 4 引下げ、国の保険料率は 1000 分
の 138.74→1000 分の 142.74 へ 1000 分の 4 引上げ、トータルは不変)ことといたし
ました。
平成 27 年 4 月以降の掛金率
一般の被保険者【年金事務所に納付】
① 厚生年金保険料率
当基金の加
入員である
被保険者
【年金事務所に納付】
改正前
改正後
174.74/1000
174.74/1000
138.74/1000
142.74/1000
36/1000
32/1000
174.74/1000
174.74/1000
② 免除保険料率
【基金に納付】
①
+
②
また、この免除保険料率に 1000 分の 1(事業主負担)を加えた、1000 分の 33 が
当基金の基本標準掛金率となります。
当基金基本標準掛金率
区
分
改定前掛金率
改定後掛金率
事業主負担分
19/1000
17/1000
加入員負担分
18/1000
16/1000
基本標準掛金計
37/1000
33/1000
この掛金率は、平成 27 年 4 月分(平成 27 年 6 月 1 日納付分)から適用されます。
また、事業主負担分の、加算標準掛金・加算特別掛金・事務費掛金・福祉施設掛金
については、変更はございません。
(同封の「標準給与と掛金の表」をご参照くださ
い。)
なお、標準給与と掛金の表(PDF 形式・Excel 形式)は、当基金のホームページか
らダウンロードできます。(URL http://www.houdoukikin.or.jp/)
以上
別紙
今後の新制度移行のスケジュール(案)
年度 平成27年度
月
4月
会
議
基
本
問
題
検
討
新
委
制
員
度
会
案
の
決
検
定
討
結
果
報
告
・
2月
代
議
員
会
選
択
肢
に
よ
っ
て
将
来
返
上
等
の
認
可
申
請
将
来
返
上
等
の
認
可
取
得
27
年
度
財
政
決
算
結
果
の
承
認
3月
新
制
度
の
掛
金
計
算
を
実
施
7月
9月
臨
時
代
議
員
会
代
議
員
会
新
制
度
の
掛
金
計
算
結
果
を
承
認
平成29年度
4月
新
制
度
に
関
す
る
事
業
主
説
明
会
を
開
催
新
制
度
過
去
返
上
等
に
つ
い
て
の
議
決
新
制
度
過
去
返
上
等
の
認
可
申
請
(将来返上の同意取得)
記録整備/最低責任準備金仮突合後、代議員会で議決(記録状況等に応じ期間は異なる)
これにより制度移行時期が決まる
(過去返上・DB移行の同意取得)
認
可
取
得
・
新
制
度
ス
タ
ー
新
制
度
対案
応に
説つ
明い
会て
での
の追
意加
見検
集討
約事
項
等
に
代
議
員
会
9月
)
・委員会⑨、代議
員会の意見等を
受けて必要に応じ
て設定
新
制
度
に
関
す
る
事
業
主
説
明
会
を
開
催
平成28年度
4月
、
・どの制度に移行する
か、新制度案の概要
を決定
・事業主説明会資料
案の作成
新
制
度
案
に
つ
い
て
の
追
加
検
討
事
項
等
に
対
応
3月
(
・新しい制度の掛金影響
等の検証(概算)
・新制度案の概要、各検
討事項について方向性を
検討
委
員
会
委
員
会
2月
)
・給付水準、制度設計、
年金支給形態、予定
利率、基本+α給付の
取扱い等検討
基
本
問
題
検
制討
度委
案員
の会
骨の
子検
決討
定結
果
報
告
・
新
1月
、
新
制
度
候
補
実
施
の
場
合
の
影
響
検
証
Ⅱ
12月
)
新
制
度
候
補
に
つ
い
て
の
課
題
検
討
新
制
新
度
制
候
度
補
実
実
施
施
の
の
場
場
合
合
の
の
影
影
響
響
検
検
証
証
Ⅰ
代
議
員
会
11月
(
委
員
会
10月
(
委
員
会
9月
)
委
員
会
マ
検
討
内
容
等
8月
(
ー
基
本
問
題
検
討
委
員
会
・
代
議
員
会
の
テ
6月
ト