2015年 11月 24日シンガポール農食品獣医庁と共同で都市型農業プロジェクトを開始住友化学は、このたびシンガポール農食品獣医庁と共同で、都市型農業の研究開発プロジェクトを開始し、11月 23日にシンガポールで栽培施設の開所式を開催いたしました。本プロジェクトは、限られた国土で食料供給力を向上させるため現地の都市型農業を支援しているシンガポール農食品獣医庁と、農業関連事業をグローバルに展開している住友化学が共同で、日本の農業技術をベースにした新たな都市型農業システムの開発に取り組むものです。シンガポール都市部の建物屋上に農業用ハウスを設置し、太陽光利用型の養液栽培プラントによる葉物野菜の栽培実験を行い、従来の農法や既存の栽培システムと比べ生産性や品質の向上を目指します。住友化学がプロジェクト全体を統括し、日本から、種子や養液栽培プラントなどで優れた技術を持つカネコ種苗株式会社および住友化学グループ会社で農業用ハウスのノウハウを持つサンテーラ株式会社が、シンガポールからは、シンガポール農食品獣医庁および高等教育機関のニーアン・ポリテクニックが参画します。また、シンガポール国家開発省ならびに経済開発庁からの支援も受けています。住友化学は、本プロジェクトを通じて 2018年を目途に持続可能な都市型農業モデルを確立し、将来的にはアジアを中心にグローバルに同事業を展開していく考えです。＜栽培施設の概要＞立地：シンガポール農食品獣医庁センバワン・リサーチステーション敷地面積：233平方メートル設備内容：農業用ハウス、養液栽培プラント（栽培制御機器、栽培ベッド 4列等）＜役割分担＞住友化学住友化学アジアパシフィックカネコ種苗サンテーラ：全体統括：シンガポール現地でのプロジェクト運営、栽培実験：養液栽培プラントの設置、栽培技術支援、種子提供：農業用ハウス資材の提供および施工シンガポール農食品獣医庁ニーアン・ポリテクニック：栽培実験、用地提供：栽培実験における技術支援＜各社・組織の概要＞・住友化学株式会社本社所在地：東京都中央区社長：十倉雅和事業内容：石油化学、エネルギー・機能材料、情報電子化学、健康・農業関連事業、医薬品、その他・住友化学アジアパシフィック（ Sumitomo Chemical (Asia Pacific) Pte. Ltd. ）本社所在地：シンガポール社長：高橋尚裕事業内容：住友化学グループにおける東南アジア・インド・オセアニア地域の統括拠点・カネコ種苗株式会社本社所在地：群馬県前橋市社長：金子昌彦事業内容：農産種苗、園芸資材、造園、温室・農業用生産資材、農業薬品、養液栽培システム、施設園芸諸機材、農業土木工事・サンテーラ株式会社本社所在地：東京都中央区社長：大屋滋事業内容：高機能農業用ハウスフィルム、農業用マルチフィルム、農業用ハウス設計・施工・シンガポール農食品獣医庁食糧供給、食品安全などを担当し、国内農業の生産性向上を支援している政府機関・ニーアン・ポリテクニックシンガポールで 1963年に設立された、生命科学・化学工学などの 9学部 49学科を持つ高等教育機関・シンガポール国家開発省都市計画や社会基盤整備等長期的視野に立ち、シンガポールのハード面の開発を担当する政府機関・シンガポール経済開発庁シンガポールのグローバル・ビジネス拠点としての地位を強化する戦略を計画・実施する政府機関以上